アビームコンサルティングの採用には学歴が影響します。それには理由があり、今回はなぜ学歴採用をするのかについての解説です。アビームコンサルティングの併願でどの企業を受ければ良いのかや、企業の特徴もご紹介します。学歴が気になって選考を受けるか悩んでいる方はぜひ一度お読みいただいて参考にしてください。
アビームコンサルティングの選考には学歴が影響する
アビームコンサルティングとは、総合コンサルティング会社です。アビームコンサルティングは企業戦略のコンサルから、IT戦略やシステム導入コンサルまで、幅広くこなす総合系コンサルティングファームの一つです。
コンサルティング業界では誰もが憧れる大企業ですが、入社するにはかなり高い学歴が求められます。
理由①|コンサルには地頭の良さが必要
コンサルティングをする上で必要なのは地頭の良さです。地頭の良さとはいかに論理的に物事を考えられるかということを指します。
教えられたことを完璧にこなすだけではなく、わからないことでも、物事を論理的に推理・整理して答えを導き出す能力が求められています。
この地頭の良さというのは、学歴に比例する傾向にあるので、アビームコンサルティングでは学歴上位校の中から選抜するのです。
理由②|肩書きがないと提案の説得力が低下
顧客へ提案をする際に、学歴という肩書は大きく成果に影響します。基本的にアビームコンサルティングの顧客自体が大企業であり、そこに勤める人もまた高学歴である場合が多くあります。
そのため、顧客の中にはコンサルタントの学歴を気にする人がいるのは事実ですし、「有名大学出身の人が提案する内容だから正しいだろう」と話を聞いてもらえる場合があります。
自分の提案した内容を顧客へ納得してもらうための一つの判断材料が学歴となってくるのです。
理由③|コンサルだからこそ効率を追求
アビームコンサルティングに限らず、コンサル業界というのは就活する上で人気の業界です。
しかし、コンサル業界では採用枠は一握りであるため、応募者すべてのデータと向き合う時間やコストは削減して効率化した結果、学歴で足切りをするようになったのです。
アビームコンサルティング内定者の学歴
以下にはアビームコンサルティングの内定実績のある大学を以下にまとめました。
表からもアビームコンサルティングの内定実績には、難関大学が並んでいることがわかります。
また、海外からの卒業生も採用しており、北京大学(中)、精華大学(中)、ロンドン大学(英)、サセックス大学(英)、ハーバード大学(米)などが実績としてあります。
アビームコンサルティング志望者が併願すべき同業他社
コンサル業界は大きく以下の5つに分けられます。
上記の表のように、コンサル業界にも幅があり、特にマッキンゼーやBIG4などはアビームコンサルティングよりも就職難易度が高いと言われている世界的大企業です。
また、逆にアビームコンサルティングよりも比較的就職難易度が低いと言われる中堅レベルのコンサル会社や、外資系ではなく日系のコンサル会社や、総合系ではなくITのみに特化したコンサル会社も多く存在します。
アビームコンサルティングにおける上位大学
東京大学や京都大学など難関大学の出身の方は、マッキンゼーやアクセンチュアといった外資系の企業を目指すのもありでしょう。この2社は東大・京大生の就職先希望ランキングでも常に上位です。
また、マッキンゼー日本支社での採用面接はすべて日本語で行われるので、英語力が問われることはありませんし、内定後は入社前から個別の英語レッスンをしてくれます。
英語力に自信のない方でも、せっかく難関大の卒業生というチケットをもっているのなら使わないと損ではないでしょうか。
アビームコンサルティングにおける下位大学
MARCHや関関同立に該当するような方は、山田ビジネスコンサルティングやリクルートマネジメントソリューションズなど中堅企業も併願にいれましょう。
もちろん採用実績には難関国立大学も名を連ねているので腰が引けるかもしれませんが、アビームコンサルティングと比べると比較的就職難易度は下がります。
コンサル業界の中では名が知られていますし、実際に中小企業などのコンサル業務を担当することもあるので、地域に密着して仕事をしているというやりがいも感じられます。
アビームコンサルティングの特徴
ここからはアビームコンサルティングの特徴として、強みと弱みを紹介していきます。
アビームコンサルティングの強み
- 日本発企業でありながら、外資系に対抗した独自の「アビームテンプレート」というツールを使用
- アビームテンプレートにより、日本を含むアジア各国の顧客ニーズに合わせられる
- 総合計コンサルティングファームという点で、戦略立案から業務改革やシステム開発・導入までを一手に手掛けられる
- 全業界におけるコンサルティングサービスを網羅
- 多くの企業がリピートをしていて顧客満足度も高い
- 日系企業ということで、外資系と比べ社風が日本人に適合しやすい
日系コンサル企業ということで、より日本やアジアへ特化した企業であることがわかります。また、就活生に人気の理由も、働きやすさであったり多くの企業と関わる機会があるという点に挙げられます。
アビームコンサルティングの弱み
- IT系に特化しすぎている印象で、経営コンサルティングは他の総合系コンサル企業と比べるとやや少ない
- IT業務が多いにもかかわらず、プログラミング技術などのレベルがまばら
- 企画や戦略系の人材は育ちにくい
- 週末に平日消化できなかった仕事をすることが多い(プロジェクトチームにもよる)
アビームコンサルティングは総合系コンサル企業と呼ばれており、強みの部分でもご紹介した通り、全業界に網羅する能力はあるのですが、実質的に稼働している大半部分はIT系ということが言えます。
また、多くのコンサル企業にいえることですが、やはり労働時間は多くなる傾向です。
学歴が低くてもアビームコンサルティングに内定する方法
ここからは、自分の学歴に自信がない場合でもなるべく採用の可能性を上げるためにできることをご紹介します。
①インターンで実践経験を積む
アビームコンサルティングでは2019年も秋インターンを実施しています。インターンは3日間行われ、顧客からの相談に対してどのように問題を解決するかをチームで検討するような実践的な内容です。
アビームコンサルティングのインターンに行けなかったとしても、他のコンサル企業のインターンに積極的に参加申し込みをし、実践経験を積んでコンサル業界への理解を深めることは大切と言えます。
②資格で学力をアピールする
コンサル業界では、国家資格のキャリアコンサルタントや、ファイナンシャルプランナー、中小企業診断士などの資格を持っていると有利です。
また、アビームコンサルティングはIT系に特化しているため、ITコーディネータや、システム開発プロジェクトに役立つプロジェクトマネージャーという国家資格も役に立つでしょう。
しかし、取得難易度はかなり高いため、勉強に多くの時間を割く必要はあります。
③徹底した選考対策を行う
2020年卒の選考フローは「ES→SPI→グループディスカッション→面接」という流れでした。まずは企業や業界研究を徹底して、ESが通過できるよう自分の強みや志望動機などを的確に記入しましょう。
また、グループディスカッションでは実際のコンサル業務から例を出される(スニーカーの売上を上げるにはなど)ことがあるので、論理的に考えられる力をしっかりと養いましょう。
学歴が低いからと諦めずに、徹底的にアビームコンサルティングについて理解を深め選考対策を進めましょう。
まとめ
アビームコンサルティングでは学歴がかなり重視されますが、簡単に諦めずに業界への理解を深め、企業研究をしっかりと行うことで採用に結び付くこともあります。
アビームコンサルティングだけにとどまらず、どのコンサル業界でも言えることですが、学歴だけが採用の基準と考えずに、今自分ができることを少しでも多くこなして、柔軟な発想で就活に臨むことが道を開くカギになります。