DMM.comは、金融・eスポーツ・エンタテインメント・教育など幅広い事業を手掛ける合同会社です。この記事では同社の企業情報・給与事情・社風・ビジネスモデルなどを紹介します。実態が掴みづらい企業ですが、入社を希望する方はこの記事の内容も踏まえて、企業研究を進めてみて下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
DMMはエンターテイメント企業
DMM.comは金融・通信インフラからEコマース・ゲーム・テーマパーク経営まで幅広いビジネスを手掛け、「領域をとわず、なんでもやる」企業です。
創業は1999年と比較的歴史の浅い企業ですが、同社の会社概要の情報では2013年から継続して増収を続け、提供するサービスの利用者数も拡大を続けています。
この記事ではそんなDMM.comの給与事情や、社風・経営理念・ビジネスモデルなどを紹介していきます。選考への参加を考えている方は、この記事の内容も参考にして企業研究を進めて下さい。
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DMMの給与事情
まずは、DMMの給与事情について紹介します。
DMMでは、一般的な企業のように学歴によって初任給が分けられておらず、志望する職種によってのみ初任給や給与水準が変わります。
平均年収
まずは、DMMの平均年収について確認してみましょう。
参考:DMM.com公式HP、Openwork、カイシャの評判
DMMは上場企業ではなく有価証券報告書が公表されていないため、各種企業情報の口コミサイトの情報です。DMM.comは「年俸制」を採用しているため、賞与は年収の中に含まれています。
昇給は年1回。非常にシビアである。ただし、3桁レベルでの昇給もあり得る。
参考:Openwork
昇給については公式HPに記載はありませんが、Openworkでは年1回3月に実施されるとのことです。ただ、DMM.comでは厳しい評価制度が敷かれており、大きな成果を上げない限り満足行く昇給につながらない可能性が高いことが伺えます。
職種別の平均年収
DMM.comの職種別の平均年収については、公式に発表されている情報がありません。Openworkやカイシャの評判という企業情報の書き込みサイトの情報では、それぞれ平均年収は以下のように表示されています。
参考:Openwork、カイシャの評判
それぞれ51人と33人の回答者数を元にした情報です。DMM.comの従業員数は約1500人なので、信憑性に疑問は残ります。ただ、後述する初任給の表記から考えると、およそ上記の年収水準になることが考えられます。
年齢別の平均年収
年齢別の平均年収についても、公式サイト・各種書き込みサイトに該当そする情報は掲載されていません。
ただし、Openworkでは下記のような書き込みが目立ちます。
新卒で入る人はまあまあもらっているようですが(継続勤務が見込まれるからでしょうか)、中途だと何もできない2年目と同じ額、ということもザラです。
参考:Openwork
DMM.comでは初任給を400万円以上に設定している職種が非常に多く、一般的な企業よりも高めになっています。そのため、若手社員の給与が高く、中途で入社した社員の給与が相対的に低くなることがあるようです。
初任給
次はDMM.comの初任給は学歴ごとには別れておらず、職種ごとに提示される初任給が変わります。
職種別の初任給
DMM.com入社時の各職種の初任給は以下のように記載されています。
参考:DMM.com公式ホームページ
実際に募集されている職種はこの他にもたくさんあります。募集要項の記載を見る限り、営業職・事務職などのビジネス系の職種よりも、エンジニア職の方が初任給や設定されている給与の上限額が高い傾向があります。
学歴別の初任給
DMM.comでは大学院卒・大学卒・高卒など、学歴によって初任給は分けておらず、募集職種ごとに初任給が設定されています。
DMM.comの各職種の募集要項を見て頂ければ分かる通り、「給与」は一律の給与が記載されているので、学歴は関係ありません。
また、先述の通り新卒の学生の給与が比較的高く設定されている傾向があります。職種によっては平均並みの給与のものもありますが、職場選びで「給与」を従事している学生にとっては、新卒で入社する会社としては魅力がある会社と言えます。
ボーナス
DMM.comは年俸制の企業なので、ボーナスはありません。
年俸制の企業では、募集要項で提示されている給与に既にボーナス(賞与)が反映されています。そのため一般的な企業で夏と冬に支給される、基本給とは別の収入はありません。
多くの職種が初任給400万円程度となっており、月給に単純計算すると毎月およそ33万円を手に出来ます。新卒の初任給はおよそ20〜24万円程度が多いので、初任給は他者よりも充実した金額となります。
DMMの年収・給与に関する評判
では、ここまでに紹介した年収・給与水準について、企業情報の口コミサイトにはどのような声が上がっているのでしょうか。
年俸制でボーナスは一切ない。みなし残業制なので月40時間を超えないと残業代もつかない。(中略)ポジション、年数に応じた給与テーブルは明示されていないので、自分が何年働いたらどれだけもらえるかという見通しが立てづらい。
参考:Openwork
この書き込みでは、ボーナスなし・みなし残業で残業代で稼ぎづらいといった給与面への不満や、昇給制度が透明化されていないことが書かれています。
とにかく安い。仕事内容を考えたらとても割に合わない。ただ役員と中がいいだけで給料がいい人が少なからずいました。
参考:Openwork
一方でこちらの書き込みでは、給与が非常に安いことと、役員との人間関係で給与が上昇した事例があったことが示唆されています。
総じて、DMM.comの従業員は労働量に見合った給与が得られておらず、昇給制度・勤続年数に対する昇給も不透明なため、給与制度に対しては不満が大きいと考えられます。
DMMの年収が低い理由
ここまでの説明から、DMMの年収は全体としては低く、新卒社員の年俸が高い傾向があるとわかります。
DMM.comでは成果主義の傾向が強いことと、組織の変更のスピード感が早く、1つの部署で長期的に働くことが難しいとされています。その結果過去の成果や取り組みを知らない上司に評価を受けることで、昇給が難しいとされています。
現社長の新卒で固めていく強い意志が感じられるので、新卒には良いかもしれない。
参考:Openwork
一方でこちらの書き込みのように、中途社員から見て経営陣が新卒の社員で組織を作っていく意向が強く、中途社員への待遇が新卒社員に対して劣る傾向があることも、1つの理由と考えられます。
DMMの基本情報
次に、DMM.comの基本情報を見てみましょう。
ここでは企業情報・福利厚生・社風や企業理念・ビジネスモデルなどを概観していきます。同社の選考にエントリーすることを考えている方は、ここで紹介する基本的な情報を元に、企業研究を進めておきましょう。
企業情報
まずは、DMM.comの基本的な企業情報です。
参考:DMM.comホームページ
DMM.comは1999年創業と比較的歴史が浅い企業で、従業員数は1500人強で上場企業などに比べればまだ規模も小さな会社です。
ただ、従事している事業は幅広く、新しい事業への着手についても比較的寛容な企業です。なので、自分の裁量でどんどん新しい仕事にチャレンジしたい方にとってはおすすめの企業と言えます。
福利厚生・休暇制度
DMM.comで提供されている福利厚生には以下のようなものがあります。
- 社会保険(労災、雇用、年金、保険)
- 交通費
- 各種休暇制度(介護・出産・育児・有給)
- 資格取得費用支援
- 旅行代理店割引
上記のような福利厚生が用意されており、基本的な保険制度・交通費補助・各種休暇制度などは充実しています。
しかし住宅手当がなく、東京のオフィスに勤務している従業員の場合、六本木近辺住む場合には出費が大きくなるため、その点については不便さを感じている方が多いようです。
社風・経営理念
公式HPに掲載されている「DMM ESSENCE」では、同社の「掟」は「金は盗むな、詐欺はするな」の2つのみとしており、これさえ守れば事業領域は問わないとしています。
そのほか、「Corporate Message」として以下のような項目が挙げられています。
- 本気の失敗を肯定する
- テクノロジーとともに
- 誠実であれ
- ちゃんと稼ぐこと
- 好奇心を忘れない
このように、新しいことへのチャレンジや稼ぐことを肯定していたり、新しいテクノロジーにも興味を持ち積極的に導入することで、社会に価値を提供する意識が強いことが伺えます。
ビジネスモデル
DMM.comという会社は「器」として機能しており、経営陣が明確にビジネスモデルに関する戦略を構築していません。
「DMMの事業」というページでも「領域とわず、なんでもやる」と明記されており、マーケットとして将来性が見込める分野であれば、とりあえず資金を出してみるという価値観があります。
なので、企業の中で明確に「この業界に特化する」という考えはなく、取り組むことで収益が見込めるのであれば、業種問わずどんどんチャレンジできる環境があると言えます。
業界におけるポジション
DMM.comは手掛ける事業が幅広いため、企業全体を特定の1つの業界内でポジションを評価することが不可能です。
同社で手掛ける、金融・ゲーム・エンタテインメント・Eコマースといった様々な業界のサービスについても、売上高などを公表していないため他社との比較が不可能です。
将来性
DMM.comの今後については、各事業内で特定分野におけるポジションを確立するか、もしくは業界トップの地位を確立できるかと、グループ内の業務環境を整備できるかにかかっていると言えます。
DMM.comが手掛ける事業は投資・プログラミング教育・3Dプリント・eスポーツなど、時流に乗った事業ばかりです。手掛ける事業の多くは今後も市場規模の拡大が見込まれる業界が多いので、成熟した時に生き残れる地位の確立がカギになります。
また先述の通り、従業員の給与への不満が多い状況を解決できるかによって、従業員の定着率が変わり、継続的に高い価値を生み出せる人材を確保し続けられるかが決まります。
DMMの採用情報
DMMでは新卒の一括採用は行っておらず、中途社員の採用と合わせて「通年採用」を行っています。採用情報にも掲載されている通り、エントリーしたい時にいつでもエントリー可能となっています。
東大・京大・早慶上智などの高学歴の他に、日大・東洋大・専修大などの比較的大学入試偏差値が低い大学出身者も採用されているので、学歴はほぼ関係ないと考えられる。
そのため、採用の時点から「実力主義」的な風潮があり、エントリーする業種に関するスキルや経験があれば、学歴関係なく入社できる可能性が高いと考えられます。
まとめ
この記事では、DMM.comについて、企業情報・年収水準・社風やビジネスモデルなどについて紹介しました。
DMM.comは合同会社で、手掛ける事業も多岐にわたるため、特定の業界の企業として分析することが不可能な上に、財務情報なども開示されていないので、実態を知るためにはOB・OG訪問などで直接社員に聞くのが1番の情報収集方法です。
会社説明会は石川県・東京都のオフィスで随時開催されるので、そのイベントにも参加して、直接社員に質問をして会社の業務内容への理解を深めておきましょう。