航空業界を志望している就活生におすすめしたい企業の一つに、ANAウイングスがあります。国内の地方路線を中心に航空ネットワークを築いており、募集職種も様々です。今回はANAウイングスとはどのような企業か、募集している職種と仕事内容について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ANAウイングスは全日空グループの国内線運航会社
ANAウイングスは中部国際空港・伊丹空港・福岡空港を主要空港として、北海道から沖縄の離島にいたるまで、地方の様々な地域に、小型ジェット機とプロペラ機で就航している航空会社です。
ANAのグループ会社で、グループの国内線の約40%をANAウイングスが運航しています。
以下の記事ではANAウイングスの採用情報を紹介しています。選考フローや志望動機例なども解説しているので、選考を受けようと考えている学生は、一読の価値があります。
職種別|ANAウイングスの仕事内容
航空会社というとパイロットやキャビンアテンダントを連想する就活生も多いと思いますが、ANAウイングスで採用する職種はそれだけではありません。
ここではANAウイングスの職種と、それぞれの仕事内容について説明します。
総合職掌事務職の仕事内容
総合職掌事務職は、会社の経営方針や組織目標の設定、並びに経営ビジョン実現に向けて全社員を導くという役割を担います。会社の基幹となる業務に携われることが魅力です。
1つめのリソースマネジメント業務では、乗務員が所属する基地において毎日安全で予定通りの運航ができるよう様々なサポートを行います。2つめのスタッフ業務は総務部やオペレーション部などの部門に分かれ、その部での方針の策定から社員教育まで担います。
仕事の範囲が幅広く、関係部署との連携が不可欠なので、協調性やコミュニケーション能力が求められます。
総合職掌技術職の仕事内容
総合職掌技術職とは、整備士として航空機やプロペラ機のメンテナンスを行う仕事です。
空港内で現業整備士として、基準を順守しながら運航機の整備にあたります。また技術スタッフとして、機体や部品の手配やメーカーとの折衝、不具合データの収集を行うのも大切な仕事です。
ANAウイングスの安全運航には欠かせないのはもちろん、自分の技術を存分に発揮できるところにやりがいがあります。
運航乗務職掌(自社養成パイロット)の仕事内容
運航乗務職掌とは、航空機の操縦業務を行うパイロットを指します。乗客を目的地まで安全に届けるのはもちろん、定刻運航に勤めることも重要です。
社内で所定の研修を受けた後、副操縦士として航空機操縦業務に就きます。そして経験を積んだうえで、操縦士として独り立ちします。
運航するごとに天候や旅客状況が異なる中、安全で正確な飛行をする責務を負いますが、だからこそやりがいを感じる人も多いです。
客室乗務職掌(キャビンアテンダント)の仕事内容
客室乗務職掌とは、いわゆるキャビンアテンダントのことです。機内でANAブランドならではのサービスを提供します。
手荷物の収納やシートベルトの確認などの保安業務や、機内での乗客の要望を聞くことで世間のニーズをとらえる、マーケティング・リサーチの役割も担っています。
常にお客さまと関わり、提供するサービスに満足してもらえた時にやりがいを感じる人が多いようです。
職種別|ANAウイングスのキャリアと異動頻度
ANAウイングスは新卒採用した社員に対し、長期的な視野でのキャリア形成を念頭においた教育体制が整っています。
ここでは、職種別に将来のキャリアパスについて説明します。
総合職掌事務職のキャリアパス
総合職掌事務職は、将来的に様々な部署で課長などのリーダーになることが期待されています。リーダーに必要とされる広い視野をもつため、人事ローテーションにより多様な部署を経験するキャリアプランが組まれています。
- 1~5年目:運航に関連する基礎的な知識とスキル、協働力を身につける
- 6~14年目:人事ローテーションによって2~3部署を経験しながら、後輩の指導・育成にあたる
- 14年目以降:専門知識を生かして、組織運営の中心として活躍する
航空会社には運航業務、営業・企画業務、コーポレート業務と幅広いフィールドがあるので、希望も通りやすい環境があります。
総合職掌技術職のキャリアパス
総合職掌技術職は、整備士としての知識とスキル、協働力を磨きながら、専門性を深めていきます。
- 1~6年目:現業整備士として実務に携わりながら、国家資格である一等航空整備士資格を取得する
- 7~15年目:エンジニアリングやオペレーションの知識とスキルを生かし、運航乗務員と連携しながら不具合などの課題解決をはかる
- 16年目以降:専門知識をより高め、組織の中心を担いながら部門運営を行う
運航の安全を守る要の仕事なので他部署と関わることが多く、運航全般を見渡せるジェネラリストになることが目標です。
運航乗務職掌(自社養成パイロット)のキャリアパス
運航乗務職掌は航空機を安全・安心に運航する責務を負うため、充実した訓練プログラムでしっかりと育成していきます。
- 1~2.5年目:他職種研修の後、副操縦士認証試験合格に向けた訓練を行う
- 2.5~10年目:副操縦士として乗務につき、6年の経験を積んだうえで6カ月の機長昇格訓練を実施する
- 11~15年目以降:機長として運航に携わるほか、共感や査察の役割につくケースもある
乗務員として業務を始めた後も操縦資格の取得や更新を行い、運航のプロフェッショナルとしてもキャリアアップしていきます。
客室乗務職掌(キャビンアテンダント)のキャリアパス
客室乗務職掌は、ANAウイングスの顔ともいえる存在です。そのため、経験を生かしたキャリアアップの道が用意されています。
- 入社〜2カ月目:訓練センターでの研修とOJTを通して、乗務訓練を行う
- 入社3カ月~1年8カ月目:キャビンアテンダントとして乗務し、チーフパーサーの資格取得を目指す
- 入社1年8カ月~5年目以降:チームのリーダーとして乗務に携わるほか、管理職として活躍する道もある
乗務員としてではなく、地上スタッフとして研修にあたるなどの選択肢もあるようです。
ANAウイングスの仕事環境
ANAウイングスはANAのグループ企業なので、待遇や福利厚生は充実しています。しかし地方路線が多いことから、就職にあたって仕事環境が不安という就活生もいるようです。
ここではANAウイングスの仕事環境について、説明します。
①転勤のリスク
ANAウイングスの主要空港は、中部国際空港・伊丹空港・福岡空港の3つです。そのため、どの職種であっても転勤のリスクはあります。
しかし主要空港は都市部にあるため生活するのは便利ですし、転勤があったとしても3~4年で戻れるケースがほとんどなので、それほど心配はいらないでしょう。
また運航乗務職掌と客室乗務職掌は、転勤せずともフライトの都合で不慣れな地域に滞在することも多くなるので、注意が必要です。
②教育・研修制度
ANAウイングスは教育・研修制度が充実していることで知られています。中でも語学力の条件をクリアすれば、カナダやアメリカ、ミュンヘンへの出張やセミナーに参加できる「グローバルビジネスエントリー制度」が魅力です。
また「メンター・メンティー制度」が導入されているため、業務だけでなく社会人としての不安の解消ができると評判のようです。
③残業・休日出勤の有無
openworkのANAウイングスの評価によると、月の平均残業時間は8.7時間となっています。部署によって変動はありますが、自然災害による運航予定の大幅な変更などがない限り、残業はそれほどなさそうです。
機体の不具合などで休日出勤をする部門もありますが、頻度はそれほど高くないといえます。有給消化率も74.1%と高く、ANAのグループ会社として安定した環境が用意されています。
④女性の働き方改革
ANAウイングスは女性社員が多く、女性の働き方改革が進んでいます。仕事と育児の両立を実現するための「キラキラプロジェクト」を子育て中の社員が立ち上げ、社内向けのウェブサイトやパンフレットの制作、年4回のセミナー開催などを行っています。
このほかにも会社がベビーシッター費用の一部を補助するなど、様々な制度が整っています。
ANAウイングスの給与事情
就職先を選ぶ上で、仕事内容以外で重要なのが、給料です。ANAウイングスは、ANAグループの中でも国内線の運航を担当する中核企業ですので、給料についてそこまで不安視する必要はないでしょう。
しかし、ボーナスや福利厚生でカバーしているものの、基本給が低いという声も散見されます。以下の記事では、ANAウイングスの給与だけでなく、社員からの口コミや競合他社との比較もしているので、気になる方はぜひご覧ください。
まとめ
ANAウイングスが運航する航空機はコンパクトですが、それを支えるための職種はいろいろあり、キャリアパスも異なります。転勤の可能性はあるものの、働き心地は良さそうです。今後もANAグループの重要な役割を担うことが予想されますので、航空業界を目指すなら応募を検討してみることをおすすめします。