伊藤忠商事は5大商社の1つで、高度な専門性が必要となる仕事や年収が高いことから、就職活動を行う新卒の学生からも非常に人気の高い企業です。激務のイメージがありますが、実際にそれに見合う給料が貰えるか気になる就活生は多いのではないでしょうか。この記事では伊藤忠商事の年収や仕事内容などについて解説します。伊藤忠商事を志望する方は各商社の企業分析の参考に読んでみて下さい。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
伊藤忠商事は総合商社
伊藤忠商事は、繊維、機械、金属、エネルギー・化学品、住生活、食料、情報・金融、第8カンパニーという8つのカンパニーをもち、幅広い分野でビジネスを手掛ける総合商社です。
1858年に伊藤忠兵衛によって創業されて以降、商社ビジネスを続けており、1918年にニューヨークに支店を設立。1949年に現在の伊藤忠商事株式会社となりました。
ちなみに「第8カンパニー」とは一般人の生活により密着した分野を幅広く手掛けるカンパニーとして2019年6月12日に新設されたカンパニーです。
以下は有価証券報告書をもとに作成した伊藤忠商事株式会社の基本情報です。
以下の記事では、伊藤忠商事の選考フローやESのポイントを紹介しています。エントリーを希望する学生は、ぜひご覧ください。
伊藤忠商事の給与事情
伊藤忠の給与水準は非常に高く、初任給や20代前半の給与は他業界と同水準ですが、その後の昇給スピードは非常に高い傾向があります。
ここではそんな伊藤忠商事の初任給・平均収入・年収の事例・ボーナス・福利厚生や休暇制度について紹介します。
伊藤忠商事の初任給
伊藤忠商事の初任給は採用形態と最終学歴によって4つの給与水準が用意されています。
総合職で入社した学生は求められる仕事の質が非常に高いため、初任給から24万円以上の給与となり、6月から昇給しています。事務職は短大卒では17万円と低めですが、4大卒・大学院卒では20万円と平均的な初任給の水準となっています。
伊藤忠商事の平均年収
2018年度の伊藤忠商事の有価証券報告書の情報によると、平均年収はおよそ1,521万円とされています。国税庁が発表している平成30年度民間給与実態統計調査によると日本人の平均年収は441万円なので、およそ3.5倍の平均年収となっています。
年収推移
また、過去の平均年収は以下の通りです。
過去4年間の平均年収を見ても全て1,300万円を超えており、給与水準が非常に高いことが見て取れます。
職種別|伊藤忠商事の年収事例
企業情報のクチコミサイトのOpenworkでは、伊藤忠商事の年収事例として、下記のような情報が書き込まれています。
どの事例でも総じて年収は高く、在職3年未満の営業職でも年収700万円の水準を獲得しています。
基本給はおよそ25万円〜40万円程度となっておりますが、働き方改革の影響か残業代で稼ぐのは難しくなっているようです。
伊藤忠商事のボーナス
伊藤忠商事のボーナス(賞与)は、総合職・事務職ともに夏期と冬期の年2回の支給となっています。
ボーナスは毎年度の業績に連動して変化するので、公式な額は公表されていません。ただし、Openworkの書き込みでは2019年に支給されたボーナスは年間で220万円と書き込まれている情報が多く見られます。
厚生労働省の毎月勤労統計によると、平成30年11月〜平成31年1月に支払われたボーナスは389,926円となっています。単純計算で年間およそ156万円と考えられるので、ボーナスの面でも給与水準が高いと考えられます。
伊藤忠商事の福利厚生・休暇制度
伊藤忠商事の福利厚生・休暇制度は以下の通りです。
伊藤忠商事の福利厚生・休暇制度は非常に充実しており、基本的なものは網羅されています。
上記の他に、社員食堂・独身寮・健康管理室・フィットネスクラブなども完備されています。
同業他社の平均年収
伊藤忠商事と同業他社である5大商社の平均年収は以下の通りです。
上記は各社の2018年度の有価証券報告書の情報ですが、伊藤忠商事は三菱商事に次いで2番目に平均年収が高くなっています。
どの企業も総じて1,300万円を超える平均年収となっていますが、その中でも伊藤忠商事は年収が高い水準にあります。
伊藤忠商事の社風
商社は三井・三菱・住友など旧財閥系の企業が多い中で、伊藤忠商事は非財閥系の企業です。その影響からか体育会系の風潮が強いという特徴があります。
その一方で「個の力」を重視する風潮もあり、社内研修などでもこの能力を引き出すための工夫がされていると言われます。
その他、残業よりも「朝方出勤」が奨励されており、早朝に出勤した場合その分の残業代が支給されるといった制度も設けられています。
働きがいのある企業ランキングで高順位
OpenWorkが発表している働きがいのある企業ランキング2020では、伊藤忠商事株式会社は13位にランクインしています。
過去7年分の順位は以下のようになっています。
全て総合評価での順位となっていますが、過去のランキングをみても平均して高順位を維持しています。OpenWorkは実際にその企業に在籍している/過去に在籍していた社員が投稿している口コミをもとに評価が作成されているので、かなり信憑性の高い数字になっています。
伊藤忠商事の仕事内容
伊藤忠商事の仕事内容は伝統的な総合商社の業務を行っている考えられます。
総合商社の仕事は大きく「トレード」と「事業投資」の2つに分けれられ、トレードでは情報・物流網の構築や、金融・保険などを活用したビジネス構築を行います。「事業投資」は既存企業への資金・情報・人財などの提供による企業価値向上と配当益の獲得です。
詳細は下記の記事でも紹介していますので、伊藤忠商事のより具体的な仕事内容が知りたい方はご参照下さい。
伊藤忠商事の将来性
最後に伊藤忠商事の事業の将来性について見てみます。
強みは事業ポートフォリオのバランスが競合他社に比べて良いこと。弱みには典型的な大企業病とも言えるスピード感のなさなどもありますが、以下ではビジネス地域の偏りと資源分野での出遅れを紹介します。
プラス材料|事業ポートフォリオのバランス
伊藤忠商事の強みは事業ポートフォリオのバランスが良いことです。
当記事の冒頭でも紹介したとおり、伊藤忠商事では機械・エネルギーから繊維など日常生活に関わる分野までバランス良くビジネスドメインを拡大できています。
また事業投資分野でも利益の安定性が高い企業を子会社化して、安定的に配当益を得られているようにポートフォリオが組まれています。
懸念材料|中国やアジアへの集中・資源分野の弱さ
一方で、伊藤忠商事のビジネスが中国やアジアに集中していたり、資源分野において競合となる4社に遅れを取っていいます。
Openworkの書き込みでは、ビジネスの分野についてはポートフォリオのバランスは取れているものの、「商圏」はアジア・中国に偏っており、他の地域のビジネスでは他社に劣ると言われています。
また、資源分野は競合他社の方が強く、資源価格の騰落によっ業績に差が生まれやすいという指摘もされています。
まとめ
この記事では伊藤忠商事の企業情報・社風・年収などを紹介しました。
5大商社は全て給与水準が非常に高いので、新卒の学生にも非常に人気が高く、内定を獲得するための倍率も高い傾向があります。
その分、業務量が多く求められる仕事の質も非常に高いですが、自己成長や高い専門性を身に着けたい学生にとっては研修制度も含め入社する価値のある企業と言えます。