就職活動において重要な企業研究。現在、企業研究に取り組んでいる真っ最中という方もいるでしょう。そこで、今回は「株式会社資生堂」について一緒に企業研究をしていきましょう。就職活動に必要な基本情報から、年収やボーナスなどといった情報もご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
資生堂の平均年収
2019年度に資生堂が発表した有価証券報告書によると、2019年度12月31日時点での平均年間給与は7,165,467円で、約717万円です。
また、平均年齢は39.0歳です。
これらの情報と国税庁が発表した「平成30年分民間給与実態統計調査」の年齢階層別平均給与の伸び率を基に、各年齢ごとの平均年収の予想額を算出したものが以下です。
※1 計算しやすくするため、40歳のときの平均年収を717 万円として計算しています。
※2 上記は「平成30年分民間給与実態統計調査」を基に独自に算出したものであり、実際の金額とは異なる場合があります。
職種ごとの平均年収
「カイシャの評判」などの各種サイトからの情報を基に算出した、職種ごとの平均年収は以下です。
一般的に研究職などの専門知識が必要な職種は平均年収が高い傾向にありますが、資生堂でもそれは変わらない可能性が高いようです。
また、ビューティーアドバイザーを始めとする販売やサービスを提供している方は、資生堂全体から見ると、比較的低めなようです。
学歴ごとの平均年収
続いては学歴ごとの平均年収についてです。
こちらも各種サイトからの情報を基に算出したものです。
学歴ごとの平均年収の差を分かりやすくするため、最も差が開く50〜54歳の年収をまとめています。
また、「カイシャの評判」(リンクは同上)には「学歴が高い方が年収・ボーナスにおいて有利」との意見も散見されますので、同じ大学卒でも開きがある可能性もあります。
資生堂の初任給
続いては資生堂の初任給についてです。
採用サイトなどの情報を以下にまとめたので、参考にしてみてください。
資生堂のボーナス
資生堂公式サイトの採用情報によると、同社では6月、12月、3月に賞与(ボーナス)を受け取ることができます。(3月のみ、業績に応じて支給)
各種情報サイトによると、推定されるボーナス額は183万円程度と言われています。
また、カイシャの評判によると、契約社員として採用されている方でも、ボーナスの支給があるようです。
資生堂の年収・給与に関する評判
転職・就職・採用に関する口コミサイト「カイシャの評判」から年収や給与に関する評判をいくつか引用してご紹介します。
基本月給とボーナスについては、以下のような声が見られました。
業績連動型の賞与が年収に占める割合が高く、月収で見るとそこまで多くない。
基本月給は少ないように思いましたが、ボーナスはかなり良い方だと思います。
同サイトでは、こうした「月給はそこまで高くないものの、ボーナスは他社よりも多い」という意見が多いようです。
また、福利厚生に関しては、退職した方を含めて、多くの方が「満足している」、「充実している」といった印象を持っているようです。
出展:「カイシャの評判」(リンクは同上)
資生堂の年収が高い理由
国税庁が発表した「平成30年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与取得者の1人当たりの正規雇者の平均給与は504万円です。
また、各種情報サイトによると、化粧品業界の企業の平均年収は619万円前後と紹介されています。
これらのことから考えても、資生堂の平均年収は一般的に見て高めと言えます。
業界では大手であり、規模も広く、海外での販売も安定しているため、このように高い年収を受け取ることができると言えそうです。
資生堂の基本情報
続いては資生堂の基本情報についてご紹介していきます。
ここまでは主に給与について解説いたしましたが、採用試験を突破するためには、その企業の給与以外の魅力についても知る必要があります。
また、ミスマッチを避けるために、社風や企業理念についても知っておくのが良いでしょう。
まずは企業について誰よりも詳しくなることが、内定への第一歩です。
企業情報
株式会社資生堂の企業情報は以下です。
「株式会社資生堂」は1872年に民間洋風調剤薬局としてスタートした、150年近い歴史のある企業です。
主な事業は化粧品の製造・販売で、「エリクシール」や「プリオール」といったコスメブランドを持っています。これらはドラッグストアでも販売しており、女性の方であればご存知の方も多いでしょう。
また、株式会社資生堂はいくつかのグループ企業を持っています。
例えば、「資生堂美容室株式会社」では美容室を運営し、「株式会社 資生堂パーラー」は喫茶飲食事業や洋菓子や酒類といった食品の輸入販売などを手掛けています。
出展:資生堂公式サイト
福利厚生・休暇制度
続いては福利厚生と休暇制度についてです。
株式会社資生堂が公式サイトの採用情報およびリクナビエントリーページにて公開している福利厚生および休暇制度には以下のようなものがあります。
- 寮・社宅制度や住宅関連手当※
- 財形制度や自社株投資会制度
- 健康診断、成人病検診
- 慶弔見舞金制度
- 健康保険組合
- 自社商品割引購入
- 企業年金制度や積立型総合福祉共済制度
- 産前産後休暇、育児休業制度、育児時間制度、介護休業制度、介護時間制度
※住宅関連手当は職種・職域により内容が異なる。総合職・生産技術職は同社が定める独身寮または独身寮扱いの借り上げマンションへの入寮規定を満たす場合、住宅が手配される。美容職の場合は、基本的に居住地から1時間半以内の場所での勤務になるため、住宅関連の補助の支給はしていない。
社風・経営理念
資生堂では「THE SHISEIDO PHILOSOPHY」として、以下3つを企業理念としています。
- OUR MISSION
- OUR DNA
- OUR PRINCIPLES(TRUST 8)
OUR MISSIONとは資生堂自らが果たすべき企業理念を定めた理念で、公式サイト(リンクは前述)では以下のように紹介しています。
資生堂は多様化する
美の価値観、ニーズをとらえ、
人々に自信と勇気を与え、喜びや幸せを
もたらすイノベーションに挑戦します。
美でこの世界をよりよくするために
イノベーションをおこし続けていくことが
私たちの責任であり、使命です。
OUR DNAとはOUR MISSIONを達成するのに必要な資生堂人としての要素と定義しています。
例えば、「互いの多様性を認め、共感し、掛け合うことで新たな発想やイノベーションを創出する」や「人の表面的な美しさだけでなく、本質的な美しさを追求する」などを挙げています。
最後のOUR PRINCIPLES(TRUST 8)とは資生堂社員が仕事をする上で大切にするべき心構えとのことです。
「広い視野で考える」ことや「リスクを恐れず挑戦する」など、8つの項目を挙げています。
資生堂への就職を検討するのであれば、一度目を通しておくと、エントリーシートや面接の対策になります。
また、ビジネスモデルの項にて紹介する「新3ヵ年計画」のスローガンでもある「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」という言葉も覚えておくと良いでしょう。
ビジネスモデル
資生堂が2018年に策定した「新3ヵ年計画」によると、資生堂は「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」を目指すとして、以下のマーケティング戦略を行なうと発表しています。
- ブランド事業のさらなる「選択と集中」
- デジタライゼーションの加速・新事業開発
- イノベーションによる新価値創造
- 世界で勝つ、人材・組織の強化~PEOPLE FIRST~
- グローバル経営体制のさらなる進化
資生堂はますますグローバル事業に力を入れていくと見て良いでしょう。
化粧品業界におけるポジション
化粧品業界において、資生堂は花王に続いて、第2位の売上高を誇っています。それに続いて第3位につけているのがコーセーです。
ただし、この結果は花王の全ての事業における売上高を合計したものですので、花王のビューティーケア部門だけを抜き出して比較した場合は、資生堂が売上高第1位になります。
また、資生堂といえば、テレビコマーシャルなどでその名前を目にする機会も多く、皆さんもよく知る企業かと思いますが、実はアジア全体で成功を収めています。
2019年には、日本、アジアの化粧品メーカー ビューティー部門(食品・日用品を除く)において、年間売上高1位を達成しました。
このことからも分かるように、資生堂は非常にグローバルな企業です。
資生堂が公式サイトで発表している2019年12月期の売上高を見ると、日本事業よりも中国事業や欧州事業の方が売上の構成における割合が高くなっています。
資生堂は海外事業においても強みがある企業と言えるでしょう。
将来性
化粧品業界は華やかな業界で、特に女性に人気のある業界ですが、その将来性はどうなのでしょうか。
化粧品業界は景気の影響を受けにくく、安定した業界と言われています。
景気が悪くなると、飲食やアパレル業界においては「買い控え」をする人が増え、単価が落ちるなど、需要が落ち込むのですが、化粧品業界にはそういった傾向が見られないのです。
好景気に沸くこともあまりないものの、安定しているというのは強みになります。
一方で、近年は異業種メーカーが化粧品事業に参入するケースも増えており、競争が激化すると言われています。
化粧品は食品や酒造メーカーが自社の技術を応用しやすい分野であることがその理由です。
国内市場は限られているおり、大手国内メーカーを中心にグローバル展開をする企業が増えている傾向にあります。そのため、すでにグローバル展開を成功させている資生堂は将来性がある企業だと言えるかも知れません。
資生堂の採用情報
資生堂の新卒採用はカスタマーマーケティングやコンシューマーマーケティング、研究職であるResearch & Innovationを始めとした総合職と、工場や販売店などに勤務する地域限定職の2種類行なっているようです。
公式サイトの「採用情報」のページから直接エントリーできる他、リクナビやマイナビからも応募することができます。
ただし、研究職は理系大学出身者のみ募集ですので注意してください。
採用実績は全国の国立および私立大学や高専としていますが、一般的に大手企業は募集人数に比べて応募者が非常に多いため、学歴で足切りをされる可能性は否定できません。
しかし、エントリーシートの内容如何では、採用担当者の目に止まって、面接に臨める可能性も十分ありますので、諦めずにチャレンジしてみましょう。
まとめ
資生堂は特に女性を中心に人気のある、化粧品の製造および販売を行なっている企業です。国内のみならず、海外事業にも非常に力を入れており、その力の入れ方は今後の経営戦略のスローガンにも盛り込まれるほど。化粧品業界でも強い影響力を持った会社ですので、化粧品業界を志望し、かつ海外事業に興味がある方は、エントリーを検討してみてはいかがでしょうか。