竹中工務店の年収はいくらなのでしょうか。建築業界を志望する就活生にとって憧れの企業である竹中工務店ですが、仕事内容や激務なのかどうか、ということだけでなく実際の年収も知っておきたいものです。今回は竹中工務店の年収について紹介します。初任給やボーナスについても説明するので、竹中工務店の選考を受けたい方は参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
竹中工務店の平均年収
有価証券報告書によると、竹中工務店の平均年収は2019年12月時点で1,042万5,653円でした。また、平均年齢が44歳です。
44歳時点での平均年収が約1,040万円として、30代の年収は700〜750万円と予想されます。以下の表は、各年齢の平均年収を国税庁が発表している民間給与実態統計調査の賃金カーブを参考に算出しています。
職種ごとの平均年収
竹中工務店の職種は、総合職(全国)・総合職(地域)に分かれています。総合職(全国)は海外・日本全国への転勤があり、総合職(地域)は転勤があるものの、移動の範囲が狭くなっています。
総合職(地域)は、総合職(全国)と比べて2年目以降の昇給率が90%程度に設定されています。実際には1級建築士の資格の有無などで、職種内でも年収に大きく差があることが予想できます。
職種ごとの平均年収は以下の通りです。2020年度は総合(全国)に対し、総合(地域)の採用数が20分の1程度であったことから算出しています。
学歴ごとの平均年収
学歴ごとの平均年収に関しては公式な資料が出ていません。参考までに、学歴ごとの初年度の年収を算出しました。口コミを踏まえ、ボーナスが月給4ヶ月分程度だと予想しています。
竹中工務店の初任給
採用HPの応募事項に記載のある竹中工務店の学歴ごとによる初任給の差は、以下の通りです。
上記の表から、大体1年で1万円ずつのペースで月給が上昇していくことが予想されます。
竹中工務店のボーナス
竹中工務店のボーナスに関しては、企業から公式に発表している情報はありません。そのため、厚生労働省が調査した毎月勤労統計調査 平成31年2月分結果速報等や口コミから推測しています。
毎月勤労統計調査では500名以上の企業の平均ボーナス額は、666,695円であり、また「同業他社よりもボーナスが格段によい」との口コミも踏まえて算出しています。
1年目のボーナス・総務や人事など内勤の専任職のボーナスは大体月給の4ヶ月分程度が支給されると考えられます。資格があるとボーナスも増えるので、専任職よりも技術職のボーナスの方が高くなることが予想できます。
竹中工務店の年収・給与に関する評判
竹中工務店で働いている人の実際の意見はどうなのでしょうか。年収・給与に関する評判をカイシャの評判で見てみましょう。
ここ数年で、賞与が飛躍的に上がっている。年収ベースで100万~200万は上がったと思われます。業界全体で売値を上げる事ができ、支払いは出来る限り抑え込む事で、業績が上がっている。
全体的に年収・給与については「業界の中でも水準が高い」との意見が目立ちました。また、賞与は実力ベースな部分が大きいようです。建設業界の好景気が近年続き、賞与や給与に反映されていることがうかがえます。
ここ数年の賞与アップは業績連動のため、近い将来年収が下がる時期が必ず来ると思われる。できる限り、給与ベースは上げない様にしている。
一方で上記のような意見もあります。近年は東京五輪の影響により建設ラッシュが続いていました。新型コロナによる不況に加え、五輪終了の需要の低下が懸念されています。
決して安泰だと言い切れる状況ではない、ということは押さえておきましょう。
竹中工務店の年収が高い理由
竹中工務店の年収が高い理由として、以下が考えられます。
- 業績・売上がよい
- 残業代がしっかりとつく
- 福利厚生が充実している
そもそも、業界時代が好調で、企業としての業績をしっかり上げていることが最大の理由でしょう。加えて、竹中工務店は福利厚生が充実しており、残業代がきちんと支給されます。
状況によっては長時間の残業が何日も続く、ハードな仕事でもあります。しかし、その分しっかりと給与に反映されるため、働けば働くほど年収が上がります。
竹中工務店の基本情報
続いては、竹中工務店の企業情報について説明します。
竹中工務店の選考を受けたいと考えている方は、以下を踏まえて企業研究を深めてください。
企業情報
以下の表は、竹中工務店の公式HPと有価証券報告書を元に作成しました。
竹中工務店の本社は大阪です。あべのハルカスやパナソニックスタジアム吹田など、大阪の代表的な建築物が竹中公務店によって建てられました。
建築作品は大阪に限らず、日本全国・世界各地のビルやオフィス、空港や寺院などの建築・修繕を幅広く手がけています。東京タワーも竹中工務店の施工によって建てられました。
福利厚生・休暇制度
竹中工務店の福利厚生・休暇制度として、採用公式HPでは以下の項目が紹介されています。
- 社宅・独身寮を貸与(転勤の場合)
- 厚生施設(社宅、独身寮、保養所、社員食堂)の提供
- 福利厚生サービス会社との提携による各種サービス
- 完全週休2日制(土曜日、日曜日)・祝日
- 年末年始・夏期休日
- 年次有給休暇(初年度10日、以後年数に応じて最大20日)
- 特別休暇(10年目 7日 20年目、30年目 14日)
- 慶弔休暇
他の大企業と同等の福利厚生・休暇制度だと言えるでしょう。ハードな仕事である分、休暇制度が充実しています。また、1年目は兵庫県の寮に入寮することが決まっています。
社風・経営理念
竹中工務店の経営理念に関しては、公式HPで以下のように紹介されています。
経営理念:最良の作品を世に遺し、社会に貢献する
社是:
正道を履み、信義を重んじ堅実なるべし
勤勉業に従い職責を全うすべし
研鑽進歩を計り斯道に貢献すべし
上下和親し共存共栄を期すべし最良の作品を世に遺し、社会に貢献する
グループメッセージ:
想いをかたちに 未来へつなぐ
これら3つからわかるように、建築物という未来永劫残っていくものに対する責任感を重く受け止め、堅実に仕事に挑む姿勢がうかがえます。「上下和親」と社訓にあるよう仲間意識が強く、社会貢献意識が強い社風です。
竹中工務店はオフィスだけでなく伝統的な神社仏閣の復元や修理などもしており、文化の維持になくてはならない存在であることも社会貢献意識の強さに関係してると考えられます。
ビジネスモデル
竹中工務店はスーパーゼネコンであり、売上の約90%が建築業務によるものです。竹中公務店のビジネスモデルとして、以下が挙げられます。
- 土木・建設業:受注型ビジネスモデル
- 不動産:売買・貸借型ビジネスモデル
従来の受託型建築に強みがあるものの、リスクヘッジのために不動産業も展開しています。と言っても、まだ不動産分野の売上比率は少なく、今後の成長が期待されます。
建築業界におけるポジション
竹中工務店は建築業界の中でもスーパーゼネコンと呼ばれる存在で、業界5位の売上を誇っています。
スーパーゼネコンの中でも建築分野の売上が他よりも多く、一級建築士の在籍数は業界随一です。そのため、非常に建築物の質が高く、国内の建築アワードでの受賞数も他企業の追随を許さないほどです。
他スーパーゼネコン4社の平均年収はそれぞれ1,000万円を超えており、竹中工務店と大きな差はありません。
将来性
東京五輪のインバウンド増加を受け、ホテルなどの建築ラッシュが続いていたものの、2020年4月現在その勢いに歯止めがかかっています。
また、国土交通省による「令和元年度建設投資見通し」からは、近年建築分野への投資額が大幅に減少傾向であることがわかります。建築分野の比率が大きい竹中工務店にとっては決して楽観できない状況です。
現在積極的に海外事業に進出しており、「海外事業の割合をどこまで大きくできるか」ということが竹中工務店の将来を左右するでしょう。
竹中工務店は激務なのか
竹中工務店に限らず、スーパーゼネコンは高い年収に見合う激務が求められる傾向にあります。なぜ、竹中工務店の仕事は激務になってしまうのでしょうか。以下の理由が考えられます。
- 工期に追われるので残業が多い
- 設計やデザインには終わりがない(時間をかけてしまう)
- 早朝出勤・休日出勤が多い
- 転勤が多い
- 現場が体育会系
竹中工務店の仕事は、クライアントが希望する工期に間に合わせなくてはなりません。ギリギリの工期で進めなければならない時には、その分残業や早出、休日出勤をして補わなければなりません。
また、転勤の多さや現場の体育関係な空気による人間関係の悩みも少なからずあるようです。ハードな働き方が求められるので、高い年収だけを目当てに選考を受けるのは、危険な考え方かもしれません。
竹中工務店の採用情報
竹中工務店は全国各地に支店があるため、多数の新卒を採用しています。以下はリクナビ2021を参考に作成した、近年の竹中工務店の採用者数実績です。
文系からの採用もあるものの、現場仕事がメインなので技術系の学生の採用割合が多い傾向にあります。文系は営業や事務、技術系は現場監督やプロジェクト開発などにあたります。
「将来に残る大きな作品を作りたい」という熱い志を持った学生が求められているので、自分こそは、と思う方は自身の専攻にかかわらず応募してみてください。
まとめ
今回は竹中工務店の年収について解説しました。
建築業界が好景気だったこともあり、竹中公務店の年収は非常に高いと言えます。しかし、五輪終了後の需要低下や新型コロナによる日本全体の景気の低迷など、懸念要素が多数あるのも事実です。
また、年収が高い分それに見合った働きを求められます。スーパーゼネコンの仕事は激務になりがちなので、本当に自分が耐えられるのかどうかをしっかり踏まえた上で、応募するようにしてください。