三菱商事は、伊藤忠や豊田通商と同じく就職倍率が高い人気の商社です。年収や退職金が高く、海外駐在では海外赴任手当が出るため、結婚後も転職をする必要が低いと言われます。本記事では、まず三菱商事の給与事情や評判について。次に、三菱商事の基本情報や採用に関してご説明致しますので、ぜひご一読ください。

三菱商事は総合商社

三菱商事は、日本を代表する5大商社の1つですが、そもそも総合商社が何かを知らない方もいらっしゃるかもしれません。

• 海外との貿易で輸出入にて仲介業務を行う
• 幅広い商品、サービスや原材料を扱う
• 国内外に及ぶ事業促進のサポートを行う

このように、三菱商事は商社として代表される3つの業務を担っており、役割も状況やニーズによって異なると言えます。

また、多様な商品やサービスを扱う総合商社に対して、特定の商品や部材にのみ特化してきめ細やかなサポートを行う商社を専門商社と呼びます。

三菱商事の給与事情

本見出しでは、三菱商事の給与事情を公式ホームページや有価証券報告書を元に解説致します。

• 平均年収
• 初任給
• ボーナス

これらの給与事情は、就職先を決める際の大切な判断軸となりますので、三菱商事を検討中の方は競合他社との比較にもご利用ください。

平均年収

以下では、三菱商事の平均年収に加えて5つのポイントをご紹介致します。

三菱商事では、各年代の昇給幅が広いため平均年収も大きく異なっており、ベテランが若手より多いため全体の平均年収が高めだと考えられます。

また、平均年収以外の項目は以上の結果となりますが、残業時間や有休消化率などから働き方改革の途中であると想定されます。

職種別の平均年収

三菱商事では、総合職と一般職にて採用活動を行なっており、職種別の平均年収はそれぜれ以下と想定されます。

別の見出しにてお伝えしている通り、三菱商事の全体的な平均年収は1,500万円程ですが、総合職と一般職の人数比率からこのように考えられます。

年齢別の平均年収

以下では、三菱商事の平均年収を年齢別にご紹介致します。

各年代の平均年収は、年功序列で能力による飛び級のような昇給は無く、前述の職位と一致しているものと仮定しております。

初任給

以下では、三菱商事の採用ホームページに掲載された募集要項と人材企業マイナビの採用情報をもとに初任給を2つの観点からお伝え致します。

競合他社や、別の業界と悩んでいる方は、短期的な初任給と合わせて長期的な昇給幅を加味して検討されてみてはいかがでしょうか。

職種別の初任給

以下では、三菱商事の初任給を職種別にてお伝え致します。

それぞれの職種では、応募者の学歴によって初任給が数万円程度異なっており、一般職は総合職よりもわずかに低い初任給です。

学歴別の初任給

以下では、三菱商事の初任給を学歴別にお伝え致します。ここでは、総合職の初任給を対象と致しました。

大学院卒では、修士や博士を問わず同じ初任給とされていますが、学部卒よりは4万円弱高い結果となっています。

ボーナス

以下では、三菱商事のボーナスを職位別にご紹介致しますが、市場の景気動向で商品の価格が上下するため、年度により変わると考えられます。

各職位のボーナス金額レンジは、業績が一定であれば数百万円程度の差ですが、好調であればさらに広がるものと考えられます。

しかし、原料や鉱物のように取引値が著しく下がり減損損失を計上せざるを得ない場合には、ボーナスの支払いが見送られると想定されます。

三菱商事の年収・給与に関する評判

上述の見出しでは、給与の解説を致しましたが、実際に三菱商事で働く社員にとって年収・給与に対してどのような評判を抱いているでしょうか。

入社10年までは一定の昇格・昇給が見込める。年収に対する賞与比率が非常に高く、全社業績、所属グループ、個人のパフォーマンスに紐付き賞与が支給される。

参照: Openwork

一定の昇給が社内の不平不満の源泉にもなっており、「何故動かない人が自分よりも多い給与なのか？」と疑問に思うシーンは非常に多い。

参照: Openwork

三菱商事では、継続的な昇給や昇進が確実である一方、年功序列に対する若手の不満もあり、実力や貢献度に応じた仕組み作りが必要と言えます。

三菱商事の年収が高い理由

三菱商事の年収が高いことがわかりましたが、その理由をまとめて把握したい方も大勢いらっしゃるかと思います。

• 利益率の高い仲介商社事業
• 5大総合商社のランキング1位
• 優秀な若手人材の確保

これらが、三菱商事の年収が高い理由として挙げらます。特徴的な事業のみならず、総合商社内での位置と会社の成長戦略によると言えます。

• 外資系コンサルティングファーム
• 外資系投資銀行
• 国家公務員

また三菱商事は、学生の併願先として選ばれやすい上述の企業と比較しても、同等の年収レベルを誇っています。

三菱商事の基本情報

ここまで、三菱商事の平均年収や初任給などの情報をご紹介してきて、ぜひ応募をしてみたいと考えた方もいらっしゃると思います。

そこでこの見出しでは、三菱商事の基本情報として会社概要をお伝え致しますので、企業研究に向けてご活用ください。

企業情報

以下では、三菱商事の公式ホームページを参照して企業情報をご紹介致します。

三菱商事は、世界90カ国の国と地域において拠点を持ち、およそ1,400もの関連会社と共にビジネスを展開しています。

また、過去80年弱の歴史の中で、三菱商事の社員は多様なビジネスフィールドで活躍し、経営的な知見を深めてキャリアを築いてきました。

福利厚生・休暇制度

以下では、三菱商事の募集要項と大手人材企業マイナビに掲載された採用情報を元に、福利厚生・休暇制度をご説明致します。

三菱商事では、各種社会保険に加えて社員の住宅補助を充実させたり、スキルアップや病症のサポートに活用できる施設を完備しています。

また、休暇としては土日祝日意外にも、長期休暇やライフイベントに応じた特別休暇制度を設けていることが特徴と言えます。

社風・経営理念

以下では、三菱商事の公式ホームページを参照して社風・経営理念についてお伝え致します。

三菱商事では、創業からずっと以下の「三網領」を理念として掲げて、公正で健全な事業活動に取り組んでいます。

そして、三菱商事の社風としては、責任や規律を重んじる中でも多角的なビジネスへ挑戦することが挙げられます。

ビジネスモデル

以下では、三菱商事の事業内容を中心としてビジネスモデルを解説致します。

• 天然ガス
• 総合素材
• 石油・化学
• 金属資源
• 産業インフラ
• 自動車・モビリティ
• 食品産業
• コンシューマー産業
• 電力ソリューション
• 複合都市開発

これらは、三菱商事が参入している10の事業領域であり、各事業グループでは貿易を積極的に進めるビジネスモデルを取っています。

また、関連会社と協力をして生産や販売にも寄与しており、商社としての強みだけでなく弱みを補完するビジネスモデルも特徴と言えます。

商社業界におけるポジション

以下では、商社業界における三菱商事のポジションをご理解頂くために、5大総合商社と平均年収を比較致します。

この結果からわかるように、三菱商事は5大総合商社の中でも僅差ですが一番高い平均年収を誇っています。

名実ともに、日本を代表する総合商社としてのポジションを確立しており、国際的な存在感もあります。

将来性

以下では、三菱商事の基本情報を元に将来性に関して3つのポイントをお伝え致します。

• 総合商社として更なる事業の多角化
• 関連会社への影響力拡大
• 専門商社との協働や買収

三菱商事は、既に10のカテゴリーにて貿易事業を営んでいますが、世界的に事業が変わりゆく中でサービスや商品が変わる可能性もあります。

また、現在ビジネスパートナーシップを結んでいる関連会社や、競合である専門商社とのパワーバランスが変わっていくことも考えられます。

いずれにせよ、三菱商事は日本を代表する商社として確固たる将来があると結論付けられます。

三菱商事の採用情報

本見出しでは、三菱商事の採用ホームページや人材業界のマイナビに掲載された内容を元に、三菱商事の採用情報をお伝え致します。

直近3年における三菱商事の新卒採用者数は、若干の減少傾向にあるものの100名〜200名程です。

また、三菱商事への就職実績がある私立大学はMARCHの一部や、旧帝大前後の国立大学に限られており、就職偏差値も高いと想定されます。

まとめ

三菱商事は、5大総合商社の1つであり平均年収や給与は高いですが、社員からは年功序列の年収・給与体制の改善を期待されていました。

また、基本情報として特徴的な福利厚生やビジネスモデルをお伝え致しましたが、商社業界でのポジションは高く将来性もあるとわかりました。

総合商社を目指す方は、三菱商事の企業研究をなされてはいかがでしょうか。