youtuberでは社長を名乗り成功した人もいて、せめて課長より職位の高い部長にはなりたい方もいらっしゃると思います。本記事では、部長とは何かご理解頂くために、まず部長の役割と仕事内容を説明します。続いて、部長の平均年収、なれる人の違いや出世する人の特徴をご紹介します。

部長とは

就活中の学生にとって、職位はどれも似たような名前で分かりにくいかもしれません。部長は以下の立場を指します。

• 担当、主査、課長に続く4つ目の職位名
• 部門内でグループを統括する立場
• 部門間で利害調整やプロジェクトをリード

部長を一言で表すと、部門内で管理職の立場にあり、部内外の業務調整を行う者となります。

部長の役割・仕事内容

前述の見出しでは、「部長とは」をご説明しましたが、詳細を知りたいと感じた方も多いのではないでしょうか。

以下では、部長の実態により迫るため、部長の役割と仕事内容について解説します。

部長の役割

1つ目は部長の役割についてです。部長は、1つの組織において複数人おり、以下のような役割を果たしていると言えます。

役割①｜管理職として組織をまとめる

役割の1つ目は、管理職として組織をまとめることです。部長の上には、部門長がいることが一般的ですが、組織の上に立つ存在であることは変わりません。

新入社員から、課長までの部下に対して、管理職の上司として指示を出したりサポートをすることとなります。

役割②｜部門間の利害関係を調整する

役割の2つ目は、部門間の利害関係を調整することです。会社には、営業部門や財務部門などフロント業務とバックオフィス業務をする部門があります。

各部門の部長は、所属部門と会社全体としての目標を考慮しながら、互いの利害関係を調整して取り組むことが求められます。

部長の仕事内容

2つ目は、部長の仕事内容についてです。仕事内容としては、以下3つに大きく分類することができます。

仕事内容①｜経営者層への業務報告

1つ目の仕事内容は経営者層への業務報告です。経営者層とは会社の役員としての職位につき、経営に携わる人たちを指します。

各経営者層は、購買部門や品質管理部門などの部門長を経ており、その後任である部長からの業務報告を経営判断に活用しています。

そのため、部長は大局的な視点から業務を要約し、経営者層に報告しなければなりません。

仕事内容②｜部下の業務指導

2つ目の仕事内容は部下の業務指導です。組織にとって、各年代の社員が一定数ずついて、それぞれの職位も段階的に分かれているのが理想です。

部長は、毎年入社する新入社員が途中で辞職することなく働き続けて、成長をしていくサポートをもしなければなりません。

主査や課長へも指導をしながら、後任となる人材を長期的に育て指導するのも大切な仕事なのです。

仕事内容③｜他部門とのプロジェクト推進

3つ目の仕事内容は、他部門とのプロジェクト推進です。

各部門には、担当する業務に基づいた役割が課せられていますが、時には連携してプロジェクトを推進することもあります。

例えば、新規の製品を売るために、営業部長、開発部長と設計部長などが連携して、製品開発のプロジェクトに取り組むこととなります。

部長の平均年収は1,000万円

本見出しでは、部長の平均年収を他の職位と比較しつつご紹介します。

参照: 国税庁 民間給与実態統計調査

大卒の初任給では、年収が約250万円〜300万円ですが、部長の平均年収はその3〜4倍となります。

また、課長や係長と比較しても、200万円〜400万円もの差があることがわかります。

部長になれる人・なれない人の違い

前述の見出しで部長になる魅力を感じた方もいらっしゃると思います。

そこで以下では、部長になれる人となれない人の特徴をお伝えしますので、部長を目指す方はぜひご参照ください。

部長になれる人の特徴

部長になれる人の特徴としては、以下3つが挙げられます。

要約すると、組織内で良好な人間関係を築きつつ仕事で顕著な成果を出せる人が部長になれると言えます。

特徴①｜上司から好かれやすい

1つ目の特徴は、上司から好かれやすいことです。新入社員として入社後、およそ3〜4回昇進をすると部長になることができます。

昇進では、あらかじめ定められた業務目標を達成するのみならず、その時の上司から認められる必要性もあります。

部長になるには、単に仕事ができるだけでなく、上司から好かれやすく高評価を得られることも不可欠だと考えられます。

特徴②｜常に仕事を優先できる

2つ目の特徴は、常に仕事を優先できることです。会社では、土日祝日の他にも有給を毎年取ることができます。

しかし、出世を遂げたいと強く願う社員は、休暇を取得してリフレッシュするよりも、人一倍働くことが多いと言えます。

いつ何時でも、常に仕事を優先できる姿勢こそ、会社への献身性として評価されて、部長になれる理由だと考えられます。

特徴③｜顕著な結果を残せる

3つ目の特徴は、顕著な結果を残せることです。各社員は、職位の有る無しに関わらず業務目標が定められており達成度で評価されます。

部長になれる人は同期や先輩社員よりも業務効率と成果が著しく高く、査定でも認められて昇進という結果に至るのです。

部長になれない人の特徴

部長になれない人の特徴としては、以下3つが挙げられます。

部長になれる人と比べた場合、人間関係の構築や業務への姿勢・成果が劣っていることが特徴として挙げられます。

特徴①｜縦の人間関係を築けない

1つ目の特徴は、縦の人間関係を築けないことです。前述の通り、昇進には上司からの高評価が不可欠となります。

• 飲み会や接待などを避けてしまう
• 趣味やプライベートで社内イベントに不参加

例えば、本来であれば各社員の権利として自由ですが、飲み会や社内イベントに参加しないと上司は快く思いません。

同じ業務成果の社員が2人の場合、より人間関係付き合いの良い人が昇進できると言えます。

特徴②｜会社の理不尽さを許容できない

2つ目の特徴は、会社の理不尽さを許容できないことです。会社では、理不尽なことが日々多発しています。

• 他人のミス・クレームの処理を任される
• 自分の手柄を先輩や上司に取られる

このような状況において、不満を露骨にぶつけてしまったり、仕事へのやる気を下げてしまうとが部長に向いていません。

特徴③｜同期や部下より成果を出せない

3つ目の特徴は、同期や部下より成果を出せないことです。

出世は必ずしも年功序列によるわけではなく、仕事の出来不出来も判断材料となっています。

同期よりも仕事が遅かったり、部下よりも仕事ができないと査定で判断されてしまうと、部長になる機会が失われてしまうのです。

部長になれる確率

本見出しでは、部長になれる確率がどの程度かを概算してお伝えします。

以上は、新卒社員が30人の会社と仮定していますが、最終的に部長になれる確率はわずか8%( 90% × 60% × 50% × 30%)で、その人数は2人です。

入社後一定数が辞めていきますが、かと言って次の職位に昇進できる確率が高くなるわけではありません。部長になることは難しいのが事実です。

出世する人の特徴３選

前述の見出しで、部長になれる確率が8%と極めて低いことをお伝えしましたが、出世には何が必要か疑問に感じた方もいらっしゃると思います。

本見出しでは、出世する人の特徴を3つご紹介しますので、将来的に部長を目指す方はこれらを意識してみてはいかがでしょうか。

特徴①｜組織の決まりに従順である

1つ目の特徴は、組織の決まりに従順であることです。会社組織では、職位の高い人が定めた決まりが多数あります。

• 若手は先輩社員や上司の業務サポートをする
• 若手は飲み会や忘年会の幹事を担う

例えば、このような決まりに対して疑問を抱いたとしても、出世のためと割り切って積極的に行うことが推奨されます。

特徴②｜上司との関係構築が上手い

2つ目の特徴は、上司との関係構築が上手いことです。上司は、各々の考えや趣味があると言えます。

• 週末は必ずゴルフに出かける
• 仕事がない時は、オペラやクラシックに行く

日々の会話において、上司が何を好きなのか把握して同じ趣味を持つことは、共通点を持ち話題を広げるのに役立ちます。

また、仕事以外でも関わりを持つことで、より深い関係を築くことになり、出世に近づくとも期待されます。

特徴③｜仕事に対する熱意がある

3つ目の特徴は、仕事に対する熱意があることです。会社七雇われて働く以上、最も重要なのは仕事に対する姿勢だと考えられます。

• 毎日、朝から晩まで集中して働く
• 土日祝日などで自己研鑽に励み続ける

ブラック企業のように、長時間勤務をする必要はありませんが、仕事に対して責任と誇りを持つことは必要だと言えます。

以上のように、仕事に対して熱意があると周囲からわかる行動をすることが、出世する際のポイントになります。

まとめ

部長は、部門内外の業務や教育の責任を持っており、なれる人てなれない人には明確な違いがあるとわかりました。

また、部長の平均年収や部長になれる確率もご紹介しましたが、目標を高く持ってお仕事に励んで頂ければ幸いです。