精神的支柱という言葉を聞いたことがありますか?アニメやゲームで聞いたとこがある人もいるかもしれません。今回は、精神的支柱という言葉の意味から精神的支柱となる存在を持つことで得られるメリットについて解説します。自分の精神的支柱は何かを発見する為、是非チェックしてみてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
精神的支柱とは
精神的支柱とは、心の支えになるものの事です。それは、有形無形は関係なく、必ずしも1つとは限りません。
個人にとっての精神的支柱は人それぞれで、恋人や家族、友人である場合もあれば、宗教など何か自分が信じている事柄である場合もあります。
英語では「Mental support(メンタルサポート)」と表現します。
精神的支柱を持つ重要性
心の支えとなる精神的支柱を持つことは、精神的に健康な生活を送り、人生をよりよくしていく為に重要な役割を持っています。
人間関係も上手くいき、仕事やプライベートも充実させることが出来ます。以下では精神的支柱を持つことがなぜ重要と言われているのかについて説明します。
重要性①|生きる糧になる
精神的支柱を持つことで得られるものの1つが「生きる糧」です。
人生の中で、やりたいことや目標を見つけることは非常に大切ですが、難しいことでもあります。精神的支柱を持つことで、そうした自分の生きがいとなるものを見つけることが出来ます。
仕事で認められ昇進することであったり、好きな人から愛されることであったり、家族と楽しく過ごすことであったりと生きる糧は人それぞれです。
嬉しいことや楽しいことが起こる事で、もっと頑張ろうとの気持ちになることが出来ます。
重要性②|心のよりどころとなる
精神的支柱は時に心のよりどころとなります。この場合、家族や友人、恋人である場合が多いでしょう。
心のよりどころがあるだけで人は、辛いことがあっても乗り越えようと頑張ることが出来ます。例えば仕事が辛い時でも、家で待つ家族のことを考えると意欲的になれることもあります。
支え合う関係として、お互いに助け合うことでよりプラスの方向へと進むことが出来ます。
精神的支柱の種類
精神的支柱は、自分の心の支えとなるものであれば、人間でもそうでなくても問題ありません。
以下では、具体的にどんなものが精神的支柱となり得るのかを紹介します。
種類①|恋人
家族と同じくらい多くの人にとっての精神的支柱として当てはまり得るのが恋人の存在です。
カップルの場合、片方が前向きであればもう片方もも前向きな気持ちになるといったように、お互いに引き上げる効果があると言えます。
相手が仕事や勉強など頑張っている姿を見れば、自分も頑張ろうと前向きに考えられ自立した関係を気付くことが出来ます精神的支柱の効果です。
しかし、注意点として依存しすぎてしまう事が挙げられます。「この人がいなければ楽しくない、生きられない」と感じるほどに依存してしまわないように気を付けましょう。
種類②|経営理念
企業の経営理念は、理想としては社員それぞれの精神的支柱である事が求められます。
理想的な経営理念は、従業員1人1人まで浸透していて、それぞれが理念の内容をを理解し、意思決定の参考として使うことが出来るものです。
経営理念が浸透していない企業は、精神的に不安定な企業である場合が多いです。経営理念や企業理念は、企業の支柱ともいえる大切なものではありますが、それが従業員に浸透させることが多くの企業で課題になっています。
種類③|宗教
現代で信教の自由が認められていることや、科学の進歩によって神様の存在を信じることは難しくなっています。しかし宗教は遥か昔から人間の精神的支柱として、生きるがいや価値観を与えてきました。
大多数の人は、潜在的に被支配欲求があります。つまり、深層心理では自ら道を切り開いていく事よりも誰かが決めたルールにや既存の価値観に従うことを好みます。
その為、宗教には人々に精神的な安心感や安らぎを与える効果があるのです。
種類④|リーダー
特にスポーツの世界では、キャプテンがいかにチームメンバーの精神的支柱としての役割を全うできるかが重要視されます。強いチームには必ず精神的な柱となるようなリーダーがいると言えます。
組織はリーダーが1人でどんなに頑張っても結果を出すことはできません。どんな完璧な戦略があっても、それをメンバー1人1人が意欲的に実行出来るかどうかはリーダーの器量にかかっていると言えます。
チームのリーダーは、メンバーが「ついていきたい」「この人の為に頑張りたい」と思えるような人である事が大切です。
状況別|精神的支柱の使い方
精神的支柱の存在は、仕事やプライベートにおいて自身に良い影響を与えてくれます。その対象は家族でもペットでも人間でなくても大丈夫です。
以下では、精神的支柱をどのように利用すればよいか、仕事とプライベートで場面を分けて説明します。
精神的支柱の使い方【仕事編】
仕事において精神的支柱となる存在を持っているとモチベーションを維持しやすく、困難を乗り越えるための活力にもなります。
どんなメリットがあるのか、以下で確認してみましょう。
使い方①|尊敬出来る先輩を持つ
会社の先輩に精神的支柱となり得るような人見つけることは、自身のモチベーションを保つ上で非常に重要です。
社内にこんな風になりたいと思える人がいることで、仕事で辛いことがあっても乗り越えていこうと頑張れる活力になります。
使い方②|理念や目標に忠実になる
会社の理念や、部署で掲げた目標に対して共感し忠実になることで、ゴールに向かってひたむきに進むことが出来ます。
行動に迷うような場面でも、日頃から理念や目標を自分の行動指針にしていれば迷わず決断することが出来ます。
使い方③|家族の為に働く
養っていく家族がある人は、家族からも頼られていて、職場でも信頼できる人材である場合が多いです。
家族が自分にとって癒しになる存在であれば、家族を守る義務感から仕事にも身が入ります。昇給や昇進の為に頑張ろうと思えるきっかけにもなるでしょう。
精神的支柱の使い方【ブライベート編】
精神的支柱となる存在がいることでプライベートも充実します。逆に精神的な支えとなる人がいないことで生活に問題が生じることもあります。
以下で詳しく見ていきましょう。
使い方①|家族を持つ
近年では親の子会話が減ったため、コミュニケーション不足により家族関係性が弱くなっていることが社会的な問題となっています。
家族の中で精神的支柱となる人がいれば、上記のような家庭の崩壊を防ぐことが出来るでしょう。例えば一家の大黒柱である父親など、何かあったときに助けてくれるという安心感は家族の精神的な支えとなります。
使い方②|恋人を持つ
親も大事ですが、若い人にとってそれ以上に恋人の存在は精神的に幸せを感じる要因となるでしょう。
自分にとって大きな心の支えとなると同時に、相手にとってもそうでありたいと思う気持ちから、仕事やプライベートを充実させるモチベーションにもなります。
使い方③|ペットを持つ
ペットも多くの人にとって精神的支柱となることがあります。言葉は通じなくても、自分になついたペットは非常に愛くるしいものです。
日頃の悩みや仕事のストレスなどを癒してくれる存在として家族同然の絆があることもあります。
まとめ
今回は、精神的支柱というテーマについて、その言葉の意味から精神的支柱となる存在を持つことで得られるメリットについて解説しました。家族や恋人はもちろん、その対象に有形無形は関係ありません。
自分の精神的支柱は何か、自分は誰かにとっての精神的支柱になれているか、一度考えてみてはいかがでしょうか。