「夜分遅くに失礼します」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。最近はラインやスカイプなどでこのような言葉を目にしたことがある、という人も多いかもしれません。具体的に「夜分遅く」とはどういう意味なのでしょうか。示している時間帯や使い方のポイントについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「夜分遅くに失礼します」とは
「夜分遅くに失礼します」という言葉を耳にしたり目にしたりしたことがあるでしょう。もしかすると、使ったことがあるという人もいるかもしれません。具体的にはどのような意味があるのでしょう。基本的な読み方や意味などについて解説します。
「夜分遅く」とは
「夜分遅く」の読み方がわからないという人もいるでしょう。一見すると読みにくい感じに見えます。また、具体的にどのような時間を指しているのかも曖昧です。まずは「夜分遅く」に焦点を当てて解説します。
「夜分遅く」の読み方
「夜分遅く」の読み方は「やぶんおそく」です。時々「夜」を「よ」と読むため、「よぶんおそく」などのように読む人もいますが、これは誤りです。正式には「やぶん」と読みます。
「夜分遅く」は22時以降
「夜分遅く」の「夜分」とは具体的には、22時~夜中2時までのことを指しています。通常、この時間帯は自宅でリラックスしている人が多くいます。
22時以降なら眠っている人も多い時間帯です。「夜分」はそのような時間帯を指しています。
「夜分遅くに失礼します」の意味
「夜分遅くに失礼します」とは、具体的には「このような夜遅くに申し訳ないです」という意味です。「夜分」は22時~夜中2時の間です。リラックスして自分の時間を過ごしている人やすでに眠っている人もいます。
そのような時間帯を壊すようなことをしてしまって申し訳ございません、という意味が込められています。お詫びの気持ちが込められているのです。
「夜分遅くに失礼します」の英語表現
- Sorry, this late hour….
- Apologies to bother you at this hour.
「夜分遅くに失礼します」を英語で表現する場合、いくつかの方法があります。「late hour」は「夜遅い」という日本語を意味します。
また、ビジネスなどのような正式な場面では、2つ目のように表現すると良いでしょう。申し訳ないという誠実な気持ちが相手に伝わります。
「夜分遅くに失礼します」の例文
「夜分遅くに失礼します」はどのような状況で使うと良いのでしょうか。具体的な例文と状況を挙げて解説します。
例文①【電話】夜分遅くに失礼します、〇〇でございます
これは夜遅くに電話をした時の例文です。どうしても電話で緊急の連絡をしなければいけなくなった時には、例文のように使うと良いでしょう。
大切なのは、相手が電話に出たら開口一番に「夜分遅くに失礼します」と伝えてから、自分の名前を名乗りましょう。一番最初に伝えることで、夜遅くに電話をしてしまったことへの謝罪の気持ちが伝わりやすくなります。
例文②【メール】夜分遅くに取り急ぎのご連絡、失礼致します
夜遅くに緊急のメールを送る際には、例文のように送ると良いでしょう。メールだけではなく、最近はスカイプやラインなどで緊急の連絡を送ることもあります。その場合も、例文を使ってください。
この例文の場合も、一番最初に伝えることが重要なポイントです。その後で、緊急の連絡を伝えるようにしてください。
「夜分遅くに失礼します」を使う際のポイント
夜遅くに電話やメール、または訪問をしなければならなくなった時、「夜分遅くに失礼します」と伝えればそれで良いというわけではありません。使う際のポイントがいくつかあります。紹介しますので、参考にしてください。
ポイント①|一番最初に伝える
「夜分遅くに失礼します」は、相手に謝罪するための言葉です。謝罪する際には、その言葉を一番最初に持ってくるというのが一般的なルールです。「夜分遅くに失礼します」も謝罪のための言葉ですから、開口一番で伝えましょう。
電話なら「夜分遅くに失礼します」と伝えてから自分の名前を名乗ります。また、メールの場合には「夜分遅くに失礼します」と書いてから、用件を持ってきましょう。訪問の際も同じです。
ポイント②|相手の都合や状態を確認する
電話や訪問の際には、相手の時間を自分のために使ってもらわなければいけません。相手がどのような状況なのかわからないため、その都合や状態を確認する必要があります。
例えば電話の場合は、「夜分遅くに失礼します。〇〇です。今、▲▲についてお伝えしたいことがあるのですが、お時間は大丈夫でしょうか?」などように伝えましょう。これは相手に心の準備をしてもらうという意味もあります。
ポイント③|その後に続く内容は簡潔明瞭に
実際に伝えたい重要な内容については、できるだけ簡潔明瞭に伝えてください。余計な言葉を差し挟むのは、相手に時間を無駄に使ってもらうことになります。最も重要な点だけを伝えることが大切です。
伝える内容はあらかじめメモにしておくと良いでしょう。重要なポイントだけを絞ってメモに記し、それから伝えるようにすると無駄な時間を使うことは避けられます。
「夜分遅くに」を使用したその他の表現
「夜分遅くに」は、「失礼します」以外にも使うことができます。「夜分遅くに失礼します」が定型文ではないのです。「夜分遅くに」を使用したその他の使い方を紹介します。
夜分遅くに、お手数をお掛けしました
これは、夜遅くまで対応して頂いた場合にお礼と申し訳ないという気持ちを同時に伝えるために使います。また、夜分遅くに助けてもらった場合にも用いることができます。
言葉で伝える際は、本当に申し訳ないという気持ちをしっかり乗せて伝えましょう。
夜分遅くの連絡にご対応頂き、ありがとうございます
これは夜遅くに送ったメールに返事が来た場合に使う例文です。22時以降に送ったメールに対して、夜中2時までに返事が来た場合、その人はその時間まで起きていてくれたということです。
「夜分遅くのご連絡にご対応頂き、ありがとうございます」には、その感謝の気持ちと謝罪の気持ちが込められています。
夜分遅くに失礼しました
これは、文末に用いる方法です。メールなどの文章の文末にはもちろん、電話を切る直前にも使うことができます。用件を伝え終わって電話を切る直前に、「夜分遅くに失礼しました」と伝えましょう。
また、訪問した場合にも伝えることができます。遅くまで相手の自宅や会社などにいた場合には、玄関先などで最後に振り返り、お辞儀をしながら「夜分遅くに失礼致しました」と伝えてください。
【参考】ビジネスメールで使えるクッション言葉3選
「夜分遅くに失礼します」は謝罪の気持ちを伝える言葉ですが、クッション言葉でもあります。このようなクッション言葉を入れることで、相手に受け入れてもらいやすい状況をつくっているのです。
このようなクッション言葉は他にもあります。その中でもビジネスメールで使えるクッション言葉を3つ、ご紹介します。
申し訳ございませんが
これは相手の申し出が受け入れがたい場合などに使うクッション言葉です。相手の気持ちはわかるけれど、申し出を受け入れることが状況的に難しいという場合には、「申し訳ございませんが」と伝えてから受け入れられないということを伝えます。
早速ではございますが
本題に入る前のクッション言葉です。これから本当に伝えたいことを言いますので聞き漏らさないでください、という意図が込められています。心の準備をしてください、ということです。相手も聞くための心の準備と体勢を作ることができます。
差し支えなければ
何かお願いするためのクッション言葉です。「差し支えなければ、そのペンをお借りしたいのですが」などのように使います。お願いする気持ちと申し訳ないという気持ちの二つが込められています。
まとめ
「夜分遅くに失礼します」について解説しました。「夜分」は22時から夜中2時までという大変遅い時間を示しています。このような時間に相手の時間を使うことは、大変失礼に当たります。
特にビジネスの場面では、このようなことがないように勤務時間内に必ず済ませるように心掛けましょう。あまり頻発すると信頼を失うことにもなりかねませんから、注意してください。