就活では、大学や大学院など在学中の学校名を履歴書に書きます。また、アルバイトの年月日や最終学歴である学部も記載します。本記事では、最終学歴に在学中の学校名を書くべきかという疑問に迫ります。まず、最終学歴と記載時の注意点を解説します。続いて、最終学歴を書く際の具体例や疑問についてもお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
結論|最終学歴に在学中の学校を書くべき
履歴書には、最終学歴に在学中の学校を書くべきです。以下は、学部卒の学歴を持つ人の最終学歴を記載した例です。
採用活動では、人事担当は膨大な数の応募者から送られた履歴書を確認するので、わかりやすく記載する必要があります。
最終学歴が与える影響
最終学歴が問われる理由としては、そもそも学歴が採用コスト削減のため1つのフィルターとなっていることが挙げられます。
学歴が高いということは、受験で一定の成果が出せる、つまり継続的な努力が一定でき教養が担保されていることを表します。
一概にそうとは言い切れませんが、学歴が高いことは就職活動やアルバイトなどで有利に働きます。最終学歴に在学中の大学を書く理由も、高校から大学の進学課程で学歴をあげる人も下げる人もおり、最も直近の状態が知りたいからです。
高学歴がどこから上をさすのかについては以下記事で解説していますのでぜひチェックしてみてください。
最終学歴とは
学歴と聞くと、卒業した大学や大学院というイメージが湧きますが、その中で最終学歴が何かを正しく知りたいとお考えの方もいらっしゃると思います。
本見出しでは、最終学歴に関して2つのポイントをご紹介します。
最も高い学歴のこと
最終学歴とは、自身の学歴の中で最も高い学歴のことです。以下は、学歴に応じて最も高い学歴がどれかをまとめた表です。
上述のように、大学院まで進学していれば大学院が最終学歴となり、大学までの進学であれば大学が最も高い学歴となります。
学歴の順番を確認する
最終学歴を記載する際には、学歴の順番を確認する必要があります。履歴書などでは、古い学歴から順番に書くことが一般的であり、記載する学歴の順番もそれに応じます。
また、履歴書では入学と卒業の年月日も間違えないようにする必要があるので、学歴の順番を正しく記載できるようにすると良いでしょう。
最終学歴には在学中の学校を書くべきか
最終学歴とは、最も高い学歴のことだとわかりましたが、専門学校生や大学生の方の中には、在学中の学校を書いてよいのかと疑問に感じた方もいらっしゃると思います。
結論で述べた通り、最終学歴に在学中の学校を書くべきですが、本見出しでは、最終学歴に在学中の学校を書くべきかという疑問に対して2つのポイントをご紹介します。
最終学歴に在学中の学校を書いてもいい理由
1つ目のポイントは、最終学歴に在学中の学校を書いてもいい理由です。
①大学在学中の場合、高卒であることは明らか
履歴書を提出する人が大学在学中の場合、高卒であることは明らかです。もしも、在学中の大学名を記載できないとすると、高校までの情報しか記載ができないこととなります。
そのため、アルバイトや社員を雇う側は最終学歴に在学中の学校を書くことを、暗黙の了解として認めており、就活でもこれが普通となっています。
②高卒ではフリーターと学生の区別がつかない
採用する側からみると、高卒ではフリーターと学生の区別がつかないという懸念があります。フリーターとは、進学をしておらず定職にもついていない人たちのことです。
最終学歴に在学中の学校を記載できないとすると、必然的に高卒という情報しかなくフリーターなのか学生なのかがわからなくなってしまいます。
バイトの履歴書の最終学歴の欄に『○○高等学校在学中』って書くし高校生=中卒ではないでしょ https://t.co/189zL7dWFx
— live≠evil (@opntisgomi) January 23, 2020
以上は、アルバイトの履歴書に高等学校在学中と書くのが当然とするツイートです。在学中の学校を最終学歴に書けないとすると、中卒という学歴になってしまいフリーターのような印象を与えかねません。
最終学歴に在学中の学校を書く際の書き方
2つ目のポイントは、在学中の学校を最終学歴に書く際の書き方です。
在学中|アルバイトなどで記入可
最終学歴に在学中の学校を書く場合、アルバイトならば「在学中」と記入することも可能です。例えば、「A高等専門学校在学中」と書けばそこの学生だと伝わります。
アルバイトでは、意味やニュアンスが伝われば問題は無いので、堅苦しい書き方を選ぶ必要はなく、学校名の後に「在学中」と書いても良いです。
卒業見込み|就活で使用する正式な書き方
使用する履歴書が、就活で用いられる場合には「卒業見込み」と正式な書き方をする必要があります。「卒業見込み」とは、卒業要件や単位を取得しきれる見込みがあるということです。
就活では、正式な履歴書として企業の人事担当が確認をするため、ニュアンスを伝えるだけでなく適切な言葉を使うことが求められます。
最終学歴に在学中の学校を書く際の注意点
最終学歴には、在学中の学校を書くべきだとわかりましたが、記載する際の注意点を知りたいと感じた方もいらっしゃると思います。
本見出しでは、最終学歴に在学中の学校を書く際の注意点を4つご紹介します。履歴書をご準備中の方は、ぜひ以下の注意点を網羅しているか確認してみて下さい。
①高校卒業から記入する
1つ目の注意点は、高校卒業から記入することです。高校とは、高等学校や高等専門学校を含みますが、最終学歴に書く際には卒業の年月日から記載すれば大丈夫です。
人によっては、高校の入学から最終学歴に書く人もいますが、卒業をしたという事実が明記されていれば必要のない情報なので、高校卒業から記入をしましょう。
②県立・市立・私立の区分を省略せず正式名称を書く
2つ目の注意点は、県立・市立・私立の区分を省略せず正式名称を書くことです。例えば、私立B高等学校という学校名を、B高等学校とだけ記載する方法は好ましくありません。
県立・市立・私立は、人事採用担当によっても学校名を間違えることなく把握するために不可欠な情報はので、省略せず正式名称を書きましょう。
③学部・学科・専攻まで記入する
3つ目の注意点は、学部・学科・選考まで記入することです。大学では、学部ごとに所属する選考学科がわかれており、何を勉強しているか伝える重要な情報といえます。
また、高等学校でも、「普通科」や「商業科」といったように複数学科が設置されていることもあるので、省略をすることなく記入することが推奨されます。
④「何年何月」の列は卒業予定年月を記入する
4つ目の注意点は、「何年何月」の列は卒業予定年月を記入することです。卒業予定年月とは、卒業要件と単位を満たして卒業ができる年月を意味します。
「何年何月」を記載する際には、入学の年月日ではなく卒業予定年月を記載することで、採用年度に該当しているかを企業の採用担当者に伝えることができます。
【具体例】在学中の学校を最終学歴に書く際の例
最終学歴に在学中の学校名を書く際の注意点がわかりましたが、具体例を見てみたいと感じた方もいらっしゃるのではないんでしょうか。
本見出しでは、在学中の学校を最終学歴に書く際の具体例を4パターンでご紹介します。
パターン①|修士課程を修了
1つ目のパターンは、修士課程を修了している場合です。
- 神奈川県立A高校卒業
- W大学国際教養学部国際教養学科入学
- W大学国際教養学部国際教養学科卒業
- W大学院国際コミュニケーション研究科入学
- W大学院国際コミュニケーション研究科卒業
以上は、既に大学院で修士課程を卒業している人が最終学歴を書いた場合の例です。高校の卒業から大学院の卒業まで、5つの学歴を記載することとなります。
パターン②|大学を卒業見込み
2つ目のパターンは、大学を卒業見込みの場合です。
- 千葉県立第一中学校入学
- 千葉県立第一中学校卒業
- 千葉県立B高等学校入学
- 千葉県立B高校卒業
- K大学法学部法律学科入学
- 2021年3月 K大学法学部法律学科卒業見込み
最終学歴に在学の大学を記載する場合は以上となります。高校卒業前の学歴を記載しても、問題は無いので気になる方は中学校入学から記載しましょう。
パターン③|大学を卒業後、専門学校に入学
3つ目のパターンは、大学を卒業後、専門学校に入学した場合です。大学卒業後に専門学校に入学する状況として、医療系など専門知識が求められる職種への就職準備があります。
- 埼玉県立C高校卒業
- C大学文学部フランス語学科入学
- C大学文学部フランス語学科卒業
- 東京都立D専門学校入学
- 2021年9月 東京都立D専門学校卒業見込み
最終学歴は大学となりますが、履歴書に専門学校を書くことは問題ないので、なぜその入学を決意したのかキャリア目標を話せるようにしましょう。
パターン④|専門学校卒業後、大学を中退
4つ目のパターンは、専門学校卒業後、大学を中退した場合です。大学の中台とは、経済的な理由や進路変更などによって大学の在籍を卒業前に無くすことです。
- 山梨県立E専門学校卒業
- H大学経営学部経営学科入学
- H大学経営学部経営学科中退
履歴書に中退と記載することは、ネガティブなイメージを与えてしまうと懸念されるかもしれませんが、最終学歴として書くことには問題ありません。
最終学歴に関する4つの疑問
最終学歴をどのように書くのかご理解頂けたかと思いますが、様々な疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
本見出しでは、最終学歴に関する4つの疑問にお答えします。
①学校法人以外は含まれない
1つ目は、最終学歴にどのような学歴が含まれないのかという疑問です。結論としては、学校法人以外は最終学歴に含まれません。
- 職業訓練学校
- T予備校
- Eゼミナール
最終学歴に含まれない例としては、上述のようなものが挙げられます。学校法人ではないものは、例え在学中であっても記載する必要はありません。
②海外大学を卒業しても学歴になる
2つ目は、海外大学を卒業した場合には学歴となるのかという疑問です。日本国外の大学を卒業していても学歴に変わりないので、海外大学を卒業しても学歴になります。
- 高校卒業後に海外へ行き、大学を卒業
- 3年次編入で海外大学を卒業
- 留学プログラムにより海外大学を卒業
海外大学を卒業するパターンとしては、上述の3つが考えられます。いずれにおいても、最終学歴として記載できます。
③短期留学・語学留学は含まれない
3つ目は、短期留学・語学留学が学歴としてみなされるのかという疑問です。短期留学・語学留学とは、1カ月から6カ月ほどの留学であり卒業要件は満たしていません。
そのため、最終学歴として短期留学・語学留学を記載することはできないので、語学や自己PRの追加情報として書いておくと良いでしょう。
④中退は最終学歴に含まれない
4つ目の疑問は、中退をした場合に最終学歴として扱われるのかという疑問です。中退をした場合、卒業した学歴が最終学歴となるので含まれません。
- 高卒程度認定試験
- 通信制高校
- 技能連携制度のある職業訓練学校
卒業まで至らずに中退してしまった場合、以上のような方法で再び学びなおして卒業したという最終学歴を得ることも可能です。
最終学歴は在学中でも証明書を求められることがある
最終学歴では、学歴を実証できる証明書を求められることもあります。例えば、卒業証書や修了証明書などです。
- 卒業証明書を郵送で発行・企業に送付
- 高校卒業の証明書発行方法と発行までの期間
- 大学卒業の証明書を発行する方法と注意点
以下の記事では、最終学歴を証明する各種証明書の発行に関するポイントをご紹介しています。具体的な発行方法やかかる期間を知りたい方は、合わせてご一読ください。
まとめ
最終学歴とは、卒業をした学歴までが含まれますが在学中の大学・高等学校を記載しても良いことがわかりました。
また、最終学歴を記載する具体例、注意点や疑問点への解説などもご紹介しましたので、これらを参考に準備を進め、希望する就職先から内定を得られることを祈願致しております。