器用貧乏に向いている仕事とは?|オールラウンダーの悩みと解決策も徹底解説!

仕事をしていると、何でもそつなくこなす人に出会うことがあります。しかし「オールラウンダー」と言われるか「器用貧乏」と言われるかで、周囲の接し方には違いがあるようです。そもそも器用貧乏は誉め言葉か?という疑問も残ります。そこで今回は「器用貧乏」とは何か、特徴や悩みについて解説します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

器用貧乏とは

小学館のオンライン大辞泉によると、「器用貧乏」の意味は以下の通りです。

何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。

この意味を見る限り、「器用貧乏」といわれて喜んでいてはいけないようです。ここでは「器用貧乏」は誉め言葉なのか、自分で言うべき言葉なのか、類語や英語表現について説明します。

目次

器用貧乏は誉め言葉なのか

結論からいうと、「器用貧乏」は誉め言葉ではありません。何事も一定レベルまでこなすことはできますが、何か一つをスペシャリストになるまで極めることはできず、結果として中途半端になってしまうことをさす言葉だからです。

「器用貧乏」という言葉は、「何でも及第点まではできるものの優れたものは持ち合わせておらず、周囲にいいように使われる便利な人」という、揶揄(やゆ)するニュアンスで使われることが多いです。

器用貧乏は自分で言っても大丈夫か

「器用貧乏」は他人に言われるのは好ましくない表現ですが、自分で言っても問題がない場面もあります。具体例として、以下があげられます。

  • オールラウンダーまたはゼネラリストだという自覚がある
  • 多趣味である
  • フットワークが軽く行動力がある

一度に複数のタスクをこなせる人が、自己紹介をするときなどに使うことはあります。

器用貧乏の類語はあるのか

「器用貧乏」の類語として、以下のものがあげられます。

  • 多芸は無芸/多芸であることは精通した芸を持ちにくいため、結局は無芸と同じであること
  • 鼯鼠五技(ごそごぎ)/様々な技能を持っているものの、極めているものはないこと
  • 小器用(こぎよう) /何でも一応は上手にできるさま

類語を見ても、ネガティブなイメージが浮かぶものばかりです。一方「器用貧乏」の対義語として、以下のものがあげられます。

  • 一芸に秀でる/一つの芸事について、人並み以上の腕前を持っていること
  • オールラウンダー/様々な領域において有能な人。万能選手
  • 八面六臂(はちめんろっぴ)/あらゆる方面において、目覚ましい働きを示すこと

対義語では、多方面について評価が伴う働きができ、一目置かれるという言葉が並びます。そして「器用貧乏」を英語で直訳すると、「 Dexterity」という表現になります。しかし、日常生活では文意として伝えることが多いようです。例文を用いて説明しましょう。

  • Jack of all trades and master of none.( ジャックは色々な仕事ができますが、どれもマスターしていません)

上記の例文を細かく見ると
Jack:人の名前
of all trades:色々な仕事をしている
and:そして
master of none: どれもマスターしていない
に分かれます。会話の中では、このように使われることが多いので覚えておきましょう。

器用貧乏の特徴とは

「器用貧乏」は、何でもできるけれど中途半端であるという意味で使われる言葉です。そして「器用貧乏」と言われる人には、共通する特徴があります。ここでは「器用貧乏」と言われる人の特徴を5つ、紹介します。

特徴①|視野が広く周囲に気配りができる

1つめは、視野が広く周囲に気配りができることです。特定の事柄に意識が向かうことがないので、仕事を俯瞰(ふかん)して見る、他者が気づかないことに気づく、細かいことの配慮できる、先回りして行動できる傾向が強いため、ミスが少なくなります。

そのため周囲の人から評価されることも多い反面、他者が気づかないことを先回りして片付けてしまうため、自分の負担を増やしていることも少なくありません。

特徴②|要領がよい

2つめは、要領がよいことです。何事においても上手に行うためのポイントやコツをすぐにつかみ、短時間で効率よく進められるようになります。そのため、同じ業務を行っていても、周囲の人よりスピードが速く、ミスが少なく仕上げることが可能です。

その結果、急ぎの仕事を頼まれる、他者より業務量が増えることが増え、損をしてしまうことも珍しくありません。

特徴③|理解力が高く何でもそつなくこなす

3つめは、理解力が高く何でもそつなくこなすことです。飲み込みが早く、どんな作業でもそつなくこなせるため、業務に対する得手不得手もありません。そのため、周囲に依頼されたことをどんどん片付けることができます。

一方マルチプレイヤーであると周囲に認識されてしまうことで、時間がかかりそう、あるいは難易度が高い業務を周囲に押し付けられがちです。

特徴④|頼まれると嫌と言えない

4つめは、頼まれると嫌と言えないことです。何でもそつなくこなせるマルチプレイヤーだと認識されると、上司や先輩、同僚などから仕事を頼まれることが増えます。自分のキャパに応じてきちんと断れれば問題ありませんが、「器用貧乏」な人にはお人よしが多く、「困っている」と言われると、つい手を貸してしまいます。

その結果、残業を押し付けられたり、他者に都合よく使われたりすることも少なくありません。また、自分は他者に頼ったり甘えたりできないため、仕事を抱え込んでしまうケースも多く見られます。

特徴⑤|競争心や向上心があまり高くない

5つめは、競争心や向上心があまり高くないことです。仕事に対する競争心や向上心がある人は、他者からいいように扱われることを良しとしません。そのため、自分の担当外の業務や責任の範疇(はんちゅう)を超えるものについては、毅然として断れるものです。

また、努力しなくてもそれなりに仕事がこなせてしまうものの、スペシャリストになるための努力をしようとはしません。そのため、業務はきちんとこなすものの、昇給や昇格とは無縁という人も珍しくないようです。

器用貧乏の悩みと解決策とは

社会人の中には、自分が「器用貧乏である」という自覚がある人も珍しくありません。そのために損をしていると感じ、悩んでいる人もいることでしょう。ここでは「器用貧乏」な人が抱えがちな悩みと、解決策について説明します。

悩み①|突出する長所がない

1つめの悩みは、突出する長所がないことです。何でもそつなくこなすことはできても、長所と呼べる秀でたスキルがないことに悩む人が多いです。そのため、自己アピールを求められる際に返答に窮する人も少なくありません。

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この悩みを解決するためには、まず自分ができることの中から、一番好きなことを見つけましょう。そして好きなことのスキルを上げることを目標に、精一杯努力してみるのです。一芸に秀でるためには勉強が必要で、時には挫折しかかることもあるかもしれません。そこで投げ出さずにやり抜くことで、長所と自信を手に入れられるはずです。

悩み②|飽きっぽい

2つめの悩みは、飽きっぽいことです。「器用貧乏」な人は、それほど努力しなくても、周囲が及第点と認めるレベルまで何でもこなすことができます。何でもできるがゆえに面白みを感じることもなく、関心が別なものに移りがちです。また、仕事ではやる気を失う理由となります。

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この悩みを解決するためには、飽きたと思っても真摯に続けることが大事です。仕事であれば、「より時間短縮するためにはどうしたらいいか」「より効率的にできる方法はないか」と、自分に課題を与えてそれをクリアすることで、視点を変えられる可能性があります。1つめの悩みの解決法にも通じることですが、突き詰めないとわからないことがたくさんあるのです。

悩み③|注意力が散漫になりがち

3つめの悩みは、注意力が散漫になりがちなことです。「器用貧乏」な人は何でもそつなくこなせる反面、飽きっぽいため一つのことに集中できないという短所を併せ持っています。そのため、一定レベルをクリアしている事柄について、より深く考えたり実践するという習慣がない傾向が強いです。

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この悩みを解決するためには、やると決めたことを徹底して優先することを意識しましょう。「器用貧乏」な人は自分なりに仕事の計画を立てていても、周囲に何かを依頼されるとそれを優先し、計画倒れになるケースが少なくありません。自分で決めた優先順位を守り、それに集中する環境をつくることから始めるのがおすすめです。

悩み④|周囲にいいように使われやすい

4つめの悩みは、周囲にいいように使われやすいことです。「器用貧乏」な人は仕事が早く、人の頼まれると嫌とい言えないことが多いです。そのため、自分の仕事が忙しくてもそれを伝えられず、周囲の人より多い業務量を抱えこんで納期が遅れるなどして、評価が下がることもあります。

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この悩みを解決するためには、断る勇気を持つことです。誰かの依頼を断ると「嫌われるのではないか」と不安になる気持ちもわかりますが、職場の人間関係は家族や友人とは違います。また、依頼する人も会社から給料をもらっているのですから、同じだけ働く義務を負っています。そう考えることで、3回に1回は依頼を断ることから始めてみましょう。習慣化すると、本当に急ぎのものしか依頼されなくなるはずです。

器用貧乏に向いてる仕事とは

「器用貧乏」というのは、マイナスイメージがつきまとう言葉ですが、そうした性分だからこそ、うまくいく職種もあります。ここでは「器用貧乏」な人に向いている仕事を4つ、紹介します。

仕事①|営業

1つめは、営業です。営業は商品やサービスを、個人や企業といった顧客にセールスする仕事ですが、突出したスキルが必要な職種とはいえません。むしろ、商品やサービスに関わる様々な知識や同業他社の情報、市場の変化など、あらゆる分野について広く浅く知っている方がプラスに働くことが多いです。

空気が読めるので適用力も高く、顧客から信頼を得るまでに時間がかからない、人のために働くことが苦にならないという性格だからこそ、成果につながりやすいと考えられます。

仕事②|事務

2つめは、事務です。どんな企業にも事務と呼ばれるバックオフィス職がいるものですが、その業務は多岐にわたります。事務処理だけでなく、電話や来客の対応、他部署のサポートなど、その時々の状況に合わせて、臨機応変に対応することが求められます。

また、社内の美化や人間関係など、細かなことに気づきやすいポジションでもあります。周囲の人が働きやすいように気配りができることが、周囲からの評価につながりやすい職種といえます。

仕事③|カウンセラー

3つめは、カウンセラーです。頼まれ上手な「器用貧乏」の人は、コミュニケーション能力や共感力が高いです。さらに理解力もあるため、相談にきたクライアントの少ない言葉からでも、悩みや課題を見つけることができます。

また、感情の起伏が穏やかなので、相手の話を傾聴できるという強みもあります。そのうえで、解決策を一緒に考える姿勢が相手からの信頼を深めることにつながるので、カウンセラーは適職といえそうです。

仕事④|コンサルタント

4つめは、コンサルタントです。企業や行政といったクライアントに対し経営のアドバイスをする仕事だからこそ、多種多様な知識を持っている必要があり、興味・関心が多様な「器用貧乏」な人に適しています。また、物事を俯瞰で捉えることで、早期に課題を発見できる点が強みとして生かされるはずです。

何よりコンサルタントは、クライアントに対する細かな配慮が必要な仕事です。物事を先回りして進められる先見性も、仕事のうえでプラスになる要素といえます。

まとめ

今回は「器用貧乏」とは何か、特徴や悩みについて解説しました。

周囲から「器用貧乏」と言われるのは、気持ちのよいことではないかもしれません。しかし「器用貧乏」な人にしかない、長所もたくさんあります。そうした長所をより伸ばすために少し自分を変える、あるいはそれが生かせる仕事に就くのも選択肢の一つです。前向きにとらえて、成長するきっかけにしてみるのもおすすめです。

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