村田製作所とは、電子部品の製造および販売を行う企業で子会社を有しています。村田製作所は、電子部品専業メーカーとして世界トップクラスに位置しており、その子会社が果たす役割も重要です。そこで今回は、村田製作所やその子会社をご紹介します。就職活動で、村田製作所を希望する方はその子会社も検討すると良いです。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
村田製作所とは
村田製作所は、京都府長岡京市に本社を置く電子部品メーカーです。1950年に設立され、現在の代表取締役である村田恒夫氏に引き継がれるまでの約70年間、世界に電子部品を供給してきました。従業員数は単体で約9,000人以下ですが、その売上高は1兆円を超えており、TOPICcore30にも選出されています。
主力製品はコンデンサ
村田製作所の主力製品はコンデンサです。コンデンサとは、電荷を蓄えたり放出したりする受動素子であり、キャパシタとも呼ばれます。コンデンサは、その静電容量、電圧や等価回路における抵抗値などによってスペックの値を測定しています。
村田製作所の競合企業として、パナソニック、TDKや京セラなどもコンデンサを販売しています。また、近年では台湾をはじめとする東南アジア諸国でもコンデンサを供給するメーカーが増えており、さらなる技術競争が激化する見込みです。
海外売上比率は90%を超える
村田製作所の売上比率は、海外が90%以上を占めています。村田製作所をはじめとして、上場をしている企業はその売上比率を発行する有価証券報告書から確認できます。それによると、村田製作所は海外が売上比率の大半を占めています。
コンデンサは、ノートパソコンの電源や電気自動車の始動電源に用いられています。そのため、これらの海外メーカーを中心として村田製作所のビジネスを支えています。特に、自動車業界は今後更なる技術革新が見込まれており、村田製作所も重要な役割を果たす見込みです。
激務という噂もある
村田製作所には激務という噂があります。それには、転勤が多いという口コミが多く見られることが影響しているようです。また、職種の中には営業が大変であるというイメージを持つ学生も多いのではないでしょうか。
以下の記事では、なぜ村田製作所が激務と言われるのかを解説しています。転勤は実際に多いのかどうか、職種によって激務度は異なるのか、どのようなことを面接でアピールすれば評価が上がるのかなど、気になる部分を詳しく紹介しているので、少しでも興味のある方は、ぜひご覧ください。
子会社とは
子会社とは、他の会社に議決権を有する株式を保有され管理されている会社です。以下は、株式保有率に応じた子会社の呼び名です。
- 完全子会社:親会社が、子会社の発行する株式の100%を保有
- 連結子会社:親会社が、子会社の財務情報を合算して発表
- 関連会社等:親会社が、子会社の発行する株式の20%以上50%以下を保有
村田製作所の子会社
村田製作所は、事業や経営方針などを管理する子会社を多く有しています。これらの子会社は、村田製作所の事業を支える役割を果たしています。以下では、子会社の特徴として3つのポイントを紹介していきます。
垂直統合のビジネスモデル
村田製作所は子会社を垂直統合で管理しています。垂直統合とは、ある企業が自社の商品やサービスを市場に供給するため、事業単位となる上流企業から下流企業までを統合するビジネスモデルです。
さらに特徴的なのは、全てを自社で管理するため、技術や情報が一切外部に漏れないということです。
垂直統合をすることで、親会社は子会社を自社のサプライチェーンに含めることができます。これにより、子会社と連携をとりながら自社の事業を拡大したり、あるいは最適化したりすることができます。
村田製作所は工場ごとに完全子会社を設立
村田製作所は、子会社を完全子会社化させておりその名前は工場がある地域にちなんでいます。例えば、「出雲村田製作所」や「小諸村田製作所」等が村田製作所の子会社として挙げられます。
しかし、村田製作所は垂直統合というビジネスモデルを守るために、それ以外の子会社をほとんど保有していません。あくまでも、垂直統合というビジネスモデルによって、各子会社が果たすべき事業の役割を村田製作所が管理しているのです。
村田製作所の子会社の採用情報
村田製作所の子会社では、高等専門学校や大学生を対象として新卒の募集を行っています。しかしながら、新卒採用は子会社の中でも規模の大きな工場のみに限定されており、人数は十名ほどの小規模です。
地元の工場で働きたいと考えている方は、村田製作所の子会社が募集している採用情報を確認してみてはいかがでしょうか。転職サイトdodaなどで検索をかけると、人材を募集している子会社が表示されます。
村田製作所は随時、子会社を再編している
2019年は村田製作所の子会社の合併や工場閉鎖、さらには新工場の稼働など、様々な事柄が発生した年でもありました。本見出しでは、2019年の村田製作所にどのような変化があったのか、概観していきます。
10月|出雲村田製作所とイワミ村田製作所の合併
2019年10月24日、村田製作所は2つの連結子会社を合併させることを発表しました。2つの子会社は距離も比較的近いため、事業にも親和性があります。出雲村田製作所で生産されたセラミックコンデンサを、イワミ村田製作所で放送、出荷していたのです。
そのため、合併することで1つの製品を一気通貫で担えるというメリットがあります。今後、生産体制の効率化や人材交流などをしていく予定としています。
10月|タイに新生産棟が完成
タイの生産子会社「Murata Electronics(Thailand)」内に建設されていた新生産棟が完成したというニュースがありました。2つの生産棟ではそれぞれ、EMIフィルターとアンテナコイルを生産すると見込まれています。
EMIフィルターとは磁気ノイズを除去するためのもので、パソコンが磁気の強い場所でも正常に機能するためには必須の製品です。アンテナコイルとは自動車向けの製品となっています。どちらも堅調な需要が見込めるので、生産設備を増強したのにも納得です。
11月|岡山県に新生産棟が完成
2018年より建設が進められていた岡山県の新生産棟の竣工式が2019年11月に行われました。地上5階、地下1階の新施設で製造されるのは、セラミック製品と見られています。将来的な自動車の電動化による需要の増加を見込んで、先行投資としての位置付けのようです。
12月|埼玉村田製作所が中国の2工場の閉鎖を発表
10、11月と新生産棟が続けて竣工した村田製作所ですが、その裏では海外工場の閉鎖を発表しています。
埼玉村田製作所では通信機器向けのコイルなどを製造していましたが、海外メーカーとの価格競争の波を受けて、苦戦を強いられていたようです。中でも、閉鎖を決めた中国広東省の2つの工場(華建電子・華鉅科技)では、価格競争の影響が特に大きく、非常に厳しい経営だったとされています。
今回の撤退は中期的な要因が大きいため、単に中国情勢への懸念によるものではないことが分かります。
村田製作所の採用情報
村田製作所では、大学生・大学院生を対象として新卒採用を行っています。技術職と事務職を合わせておよそ300名ほどの採用を見込んでおり、新卒における年収は300~400万円程となります。早慶上智以上の大学で、主な採用実績があります。
選考過程はエントリーシートの提出や面接など、一般的なメーカーと同じです。企業理念や求める人物像などを参考にして、志望理由を明確にしましょう。就職後は、国内拠点をはじめとして海外への赴任する機会もあります。
まとめ
村田製作所は、世界中の企業に電子部品を提供する日本のメーカーであり、その子会社も村田製作所を支えているということがわかりました。今後、自動車業界をはじめとして大きな技術革新が起きる業界がいくつかあります。そのような業界を支える、村田製作所の子会社も検討してみてはいかがでしょう。