クボタの子会社まとめ|本社の採用情報から主要子会社の事業内容まで紹介!

クボタは、産業機器や建設材料をはじめとする産業機器メーカーです。農業機器としては国内首位、世界でも第3位に位置しています。クボタは産業機器メーカーとしてだけでなく、子会社も有しています。そこで、今回はクボタの子会社について、年収や採用情報などもあわせて紹介します。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

クボタは産業機械メーカー

クボタは、農業機器やエンジンなどの産業機器メーカーです。2010年にはグループのスローガンとして「For Earth, For Life(地球のために、人生のために)」を制定しました。

従業員は12,000名ほどで、単独での売上はおよそ8,500億円にのぼります。世界的な人口増加に伴い今後更なる成長が期待されます。

目次

本社は大阪市浪速区にある

クボタは大阪府大阪市浪速区に本社を置いています。1890年に久保田権四郎が鋳物メーカーである、大出鋳造所として創業しました。

その後1953年に久保田鉄工株式会社に改名され、1990年に現在の株式会社クボタとなりました。

これまでに数々のディーゼルエンジンを搭載した産業用機器を世に送り出しています。例えば、2008年には業界トップクラスの超高速刈りを実現した、エアロスターダイナマックスを発表しました。

オープンイノベーションを推進している

クボタではオープンイノベーション(新しいことに挑戦する環境)を推進しています。なぜなら、クボタは国際的な指標として食糧・水・環境の未来を拓くことを掲げています。そのため、活躍の場は従来の仕事だけにとどまりません。

例えば、「安全な水を世界に」というグローバルプロジェクトに取り組んでいます。これは、伝染病から人々を救いたいというクボタの想いから、安全な水とトイレを供給するプロジェクトです。

このように、従来型の営業という仕事だけでなく、新しいことに挑戦する環境がクボタにはあります。そのため、自ら問題意識を持つことが求められます。

採用情報と年収

クボタでは、大学生・大学院生を対象とした新卒採用を行っています。クボタの新卒社員の募集は、大きく事務系と技術系の2つにわかれています。そのため、文系・理系を問わず採用への応募が可能です。

2019年度の採用実績では事務系45名、技術系128名が採用されました。採用実績のある大学としては、私立文系・理系や国公立の理系大学など幅広いです。

また、年収に関しては学士と修士で異なります。前者がおよそ300万円程であるのに対して、後者は400万円前後です。気になった方は、採用ホームページもご覧ください。

*1

以降、各見出しの新卒に関するハイパーリンクの入れ方を統一していただくようお願いいたします。(新卒採用の文言ではなく「仕事内容」にハイパーリンクが入っているものがあるので)

子会社とは

子会社とは、親会社に株式を所有されている企業です。そのため、子会社は株式の支配比率によって名称が変わります。例えば、以下の子会社が挙げられるので、それぞれの違いを理解しましょう。

  • 完全子会社:子会社が発行する株式の、100%を全て親会社が保有し、経営権を完全に支配
  • 連結子会社:親会社による子会社の株式保有率が高く、財務情報を親会社に合算して表記
  • 関連会社:親会社が、子会社の発行する株主を20%以上50%以下保有し、支配が限定的

クボタと子会社の関係

クボタは子会社を抱えており、その力関係は親会社であるクボタに権限が集中しています。つまり、親会社であるクボタがグループ全体の事業を担い、子会社がその事業をサポートしていると言えます。

そのため、就活をするにあたっては各子会社の果たしている役割を把握しましょう。事業領域や、経営関係を調べてみてください。

クボタの主要子会社

クボタは、以下のような子会社を保有しており、他業種であることがわかります。

クボタケミックス

クボタケミックスは、塩ビ管や継手などのプラスチック管材を製造販売するクボタの完全子会社です。2005年に設立され、年間の売上はおよそ450億円にものぼります。

経営理念としては以下4つを掲げており、クボタケミックスの特徴といえます。

  • 「技術」を創る
  • 「信頼」に応える
  • 「夢」に挑戦する
  • 「人」を大切にする

クボタケミックスの事業内容

クボタケミックスの事業は以下の6つで構成されています。いずれの事業も配管資材の開発と生産に関係するもので、人々の暮らしと社会を支える事業であるといえます。

  • 水道分野: 耐震性に優れた水道配水用ポリエチレンパイプ
  • 下水・土木分野: 暮らしを守るための下水道管材類
  • 農業分野: 節水や省力化に繋がるシステム製品
  • 通信・エネルギー分野: 電力通信のケーブル保護管やガス用のポリエチレンパイプ
  • 建築設備分野: 耐食性と施工性を併せ持つプラスチックパイプ
  • 更生・リニューアル分野: 老朽化した下水道の更生工法

クボタケミックスの採用情報

クボタケミックスは、管材業界をリードする人材を探しています。クボタケミックスの新卒採用情報によると、理系文系を問わず採用活動を行っており、およそ20~30名ほどと考えられます。

インターンシップでは、生産技術職の疑似体験や管工機材業界の研究ができます。1つのことを突き詰めて考える人が多く、ものづくり企業に相応しい社風であると言えます。

また選考に臨む際には、なじみの薄い管工機材業界を掘り下げて理解する必要があります。日々の生活を支える商品に、なぜ興味を持ったのかとどう貢献できるかを明確にしましょう。

クボタシステムズ

クボタシステムズとは、システムの受注と開発を行うクボタの子会社です。従業員、わずか500名程ながら年間の売上高は、170億円に達しています。

ビジネスパートナーには、マイクロソフト、IBMやオラクルといった大企業もあります。生産機器メーカーが主流のクボタグループにおいて、稀有な子会社です。

クボタシステムズの事業内容

クボタシステムズは、製造業界向けのITシステムソリューションを手掛けています。その事業目的は、業務の効率化と経営革新を実現させ、未来へと続く価値を創り出すことです。

例えば、民間企業向けでは製造業を中心とした設計、製造と販売までの一貫したシステム導入。官公庁向けでは、農林水産省をはじめとして省庁のシステム導入をサポートしてます。

クボタは、水道や下水道といった生活を支えるライフラインに強いです。そのため、その子会社であるクボタシステムズは親会社の競争優位性を生かした事業展開をしています。

クボタシステムズの採用情報

クボタシステムズでは、大学生・大学院生を対象に新卒採用を行っています。クボタシステムズの採用情報によると、システムエンジニア、デジタルエンジニアとインフラエンジニアに分かれています。

採用人数はおよそ10名ほどであり、日本全国の私大・国立大学出身者の採用実績があります。また、年収はおよそ300~400万円程度となる見込みです。

クボタシステムズでは、エンジニアとして成長するための研修も豊富にあります。そのため、未経験でも成長をして責任をもって仕事を行いたいという社員が多いです。

まとめ

クボタは、トラクターや農業機器などを製造販売する世界的な産業機器メーカーです。そして、事業決定権を有する子会社を多く保持していることもわかりました。

就職活動をされる方は、各社の採用ホームページを参照して選考対策を立てると良いでしょう。クボタは、世界水準でチャレンジする人を求めています。

目次