奨学金は保証人なしでも借りられる!機関保証と人的保証のどっちが良いのか?

2019年3月に日本学生支援機構が発表した資料によると、日本の高等教育機関で学ぶ学生348万人のうち129万人が、日本学生支援機構奨学金を利用しています。しかし、保証人を用意できない家庭も少なくありません。そこで今回は、保証人なしで奨学金制度を利用する方法を紹介します。

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奨学金を保証人なしで借りることは可能

日本学生支援機構奨学金を利用するためには、返済を保証してくれる人が必要です。保証の方法として

  • 人的保証
  • 機関保証

の2種類があります。その違いについて、具体的に説明します。

目次

人的保証|一般的な選択肢

人的保証とは、保護者や親戚に保証人になってもらう制度のことです。その場合は、連帯保証人と保証人の2名を用意しなければなりません。

連帯保証人は、奨学金を借りた本人と同じ返済義務を負います。もし奨学金の借主が返済しないでいると、全額を代わって弁済しなければならないということです。

一方、保証人は奨学金の借主が返済不能など一定の条件が揃った場合にのみ、返済義務が生じ、返済義務は借入額の半額だけです。人的保証が一般的に利用されています。

連帯保証人になれる人

日本学生支援機構では、奨学金の連帯保証人として認める人を限定しています。原則的に、奨学金の借主の父母またはそれに代わる者でなければ、連帯保証人として認められません。

この条件をクリアできなければ、人的保証での申し込みは受け付けてもらえないのです。

保証人になれる人

日本学生支援機構では、保証人にも条件をつけています。日本学生支援機構奨学金の借主から見て4親等以内の親族で、生計が別の人です。

ここでのポイントは、奨学金の借主と同居し生計が同一の親族では、年収があっても保証人を依頼できないことです。その点を踏まえて、お願いする人を探す必要があります。

機関保証|保証人なしでも選択できる

機関保証とは、保証機関である日本国際教育支援協会に一定の保証料を支払うことで奨学金の借主が延滞した際に代わって弁済してくれるものです。

2018年4月に日本学生支援機構の貸与奨学生として採用された学生のうち、49%は機関保証を選んでいます。保証人なしで奨学金を利用している人が、増えているということです。

経済的な事情で進学が難しい学生にとっては、自分で申し込みが完結できる機関保証を前向きに検討してみる価値があります。

奨学金を保証人なしでも借りられる機関保証とは

機関保証を選択すると、日本学生支援機構奨学金の貸与期間に合わせて、日本国際教育支援協会に一定の保証料を支払うことになります。

保証料は安いとはいえませんが、それを上回るメリットがあります。ここでは機関保証について、詳しく説明します。

連帯保証人・保証人はどちらも不要

機関保証では、日本国際教育支援協会が保証人となります。そのため、連帯保証人も保証人も用意する必要がありません。

そして教育ローンなどとは違い、日本国際教育支援協会に機関保証を依頼しても、個人信用情報機関に登録されることはありません。

ただし、奨学金の返済を3カ月以上滞納すると、個人信用情報機関に金融事故として履歴が残ります。クレジットカードや各種ローンの審査に影響を与えるので注意が必要です。

貸与期間中のみ月額で保証料を払う

機関保証を選択した場合、毎月振り込まれる奨学金の中から保証料が差し引かれます。そのため、借りている奨学金の額より手取り額が少なくなります。

日本学生支援機構奨学金でも、第一種か第二種かで支払う月額保証料が異なります。

  • 第一種奨学金の月額保証料は1,300~3,100円
  • 第二種奨学金の月額保証料は1,800~6,900円

借りる金額や年数によって月額保証料が変わりますので、「第1種奨学金(無利子)の平成31年度の保証料月額(目安)」や「第2種奨学金(有利子)の平成31年度の保証料月額(目安)」で確認しましょう。

返済が滞った場合は一時的に肩代わりしてくれる

機関保証では、日本国際教育支援協会が保証人となります。そのため、万が一日本学生支援機構奨学金の借主が返済できない状況になった時には、日本国際教育支援協会が代位弁済してくれます。

ただし、日本国際教育支援協会が代位返済した場合、借主に対して後日に一括返済を求めることになります。返済義務を逃れられるわけではないので、覚えておきましょう。

親族が破産するリスクを減らせる

人的保証を選択した借主が日本学生支援機構奨学金の返済を滞納すると、連帯保証人や保証人が返済の督促を受けることになります。場合によっては、連帯保証人や保証人を依頼した親戚を自己破産させてしまうリスクがあるのです。

一方の機関保証であれば、そうした心配がありません。借り入れも返済も自己責任となります。

前倒しで完済すると保証料が返金される

機関保証のために支払う月額保証料は、奨学金を借りる学生にとって少なくない金額です。しかし、公的な教育ローンと比較すると、保証料は安く抑えられています。

また、日本学生支援機構に対しくり上げ返済を行うと、支払った保証料の一部が返金されることがあります。

奨学金を借りる際はどっちを選ぶべきか

文部科学省と財務省は2020年の4月以降、日本学生支援機構の貸与型奨学金に関する保証制度の見直しを示唆しています。しかし機関保証に一本化されるかというと、そうも言いきれません。

ここでは人的保証と機関保証それぞれについて、どんな学生におすすめなのかを整理しておきます。

①人的保証がオススメの学生

連帯保証人や保証人を依頼できる親族がいる場合は、人的保証を選択することをおすすめします。人的保証であれば、月額保証料を支払う必要がなく、奨学金全額を学生生活に使うことができるからです。

①機関保証がオススメの学生

連帯保証人や保証人を依頼できる親族がいない、あるいは親族に迷惑をかけたくないと考えている学生は、機関保証がおすすめです。月額保証料分はアルバイトで賄うなど、経済的にやりくりする方法はいろいろあるはずです。

まとめ

機関保証を利用して日本学生支援機構奨学金を貸与してもらう学生は、今後も増えることが予想されます。月額保証料の負担はあるものの、学びたい本人の意思で申し込みができるため、進学するチャンスが広がります。経済的事情で進学を諦めるのではなく、機関保証を上手に活用して学べる環境を整えることを検討してみてはいかがでしょうか。

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