社外メールや、目上の人に対して感謝を示す際「ご尽力いただき」と述べますが、「長年にわたり」や「お力添え」をその前に付けることがあります。また、「ご尽力いただき」の代わりに「奔走いただき」と述べる場合もあります。こちらの記事では、まず「ご尽力いただき」の例文、注意点や類語を解説致します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「ご尽力いただき」とは
就活中の皆様にとって、「ご尽力いただき」という表現は聞きなれず意味や使い方があまりわからないかもしれません。
この見出しでは、「ご尽力いただき」とはどのような表現なのかをご理解頂くために2つのポイントをご紹介致します。
海外の方とやり取りをする場合には、「ご尽力いただき」の英語表現もご活用ください。
「ご尽力いただき」の意味
1つ目のポイントは、「ご尽力いただき」の意味であり、以下のような意味が挙げられます。
- 相手から何らかの協力を得たこと
- 相手が自分のために何かのサポートをしてくれたこと
このように、「ご尽力いただき」とは相手が自分のために力を尽くしたことを意味しており、内容を問わず既に行為が完了した際に用いることができます。
一般的には、「ご尽力いただき」の後に感謝を述べることで、相手に対してお礼と敬意をあわせて示すことができます。
「ご尽力いただき」の英語表現
2つ目のポイントは、「ご尽力いただき」の英語表現であり、以下のような英語表現が同じ意味だと考えられます。
- Thank you so much for your help.
- I really appreciate for your support.
- Please let me convey my appreciation to you.
英語表現では、相手が何かをしてくれた場合には「手助けや協力をしてくれてありがとう」と述べることになります。
メールの文面で手短に記載したり、出くわした際に口頭で述べることで、相手は自分がした行為に対して感謝してもらえていると伝わります。
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「ご尽力いただき」を使った例文
前述の見出しにて、「ご尽力いただき」の概要として2つのポイントをご説明致しましたが、具体的にどのような表現として用いるのか知りたい方もいらっしゃると思います。
そこでこちらの見出しでは、「ご尽力いただき」を使った例文を3つご紹介致しますので、言いやすさをなどを考慮して、使ってみてはいかがでしょうか。
例文①|ご尽力いただきありがとうございます
1つ目の例文は、「ご尽力いただきありがとうございます」というものです。
- ご尽力いただき: 相手から何らかの行為をしてもらったという意味
- ありがとうございます: 相手への感謝を述べるお礼表現
このように、「ご尽力いただきありがとうございます」の意味としては、相手が行った行為への感謝をのべていることとなります。
例えば、同じ職場で働く他部署の人からの協力に対して、「ご尽力いただきありがとうございます」と述べれば、今後も良い関係を維持して仕事ができると期待されます。
例文②|ご尽力いただき感謝申し上げます
2つ目の例文は、「ご尽力いただき感謝申し上げます」というものです。
- ご尽力いただき: 相手から何らかの行為をしてもらったという意味
- 感謝申し上げます: 相手に対する謝礼を遜って述べる意味
このように、「ご尽力いただき感謝申し上げます」は、相手が自分に対して行った行為にとても感謝していることを、遜って述べる意味となります。
例えば、同じ部署の先輩や上司に加えて、他部署で働く目上の人に対して「ご尽力いただき感謝申し上げます」と用いることが適していると考えられます。
例文③|ご尽力いただき大変助かりました
3つ目の例文は、「ご尽力いただき大変助かりました」というものです。
- ご尽力いただき: 相手から何らかの行為をしてもらったという意味
- 大変助かりました: 助かったという気持ちを伝えるカジュアルな表現
このように、「ご尽力いただき大変助かりました」は、同世代で気心の知れた職場仲間や年齢や地位の下の人が行ってくれたことに、気さくな雰囲気でお礼を述べる表現となります。
入社して5年未満の若手社員は、親世代と同じくらい年齢差がある上司からお礼を述べられると恐縮してしまうので、あえてカジュアルなお礼を付け加えていると考えられます。
「ご尽力いただき」の注意点
前述の見出しでは、「ご尽力いただき」の例文を3つご説明致しましたが、実際に使用する場合の注意点として、何を把握しておくべきか気になったかもしれません。
そこで本見出しでは、「ご尽力いただき」の注意点を3つご説明致しますので、メールや口頭で用いる際にはこれらを考慮したうえで使用して頂ければ幸いです。
注意点①|相手が何かをしてくれた際に述べる
1つ目の注意点は、相手が何かを自分に対してしてくれた際に「ご尽力いただき」と述べることです。
- こちらが相手に対して依頼した準備をしてくれた時
- 直面していた課題を相手が解決してくれた際
- 期待していた行動を相手がとってくれた場合
このように、「ご尽力いただき」は自分が期待していたり、依頼してたことが現実に起きた際に述べる表現であり、これから起きる将来のことに対しては用いることができません。
仮に、過去の内容に対してではなく未来のことに対して「ご尽力いただき」と述べてしまうと、相手に行動を強制しているような意味となってしまうため不適切と考えられます。
注意点②|「ご尽力いただき」+謝意で用いる
2つ目の注意点は、「ご尽力いただき」+謝意で用いることです。
- ご尽力いただきありがとうございます
- ご尽力いただき感謝申し上げます
- ご尽力いただき大変助かりました
前述の見出しにて例文をお伝えした通り、「ご尽力いただき」は相手が行った行為に対するお礼を述べるための表現であり、別の内容を後に付けるとニュアンスが変わってしまいます。
例えば、「ご尽力いただきましたが~」や、「ご尽力いただきました件について~」と言ってしまうと、相手は何か問題があったのではないかと不安を感じてしまうので避けましょう。
注意点③|お礼を述べた背景を軽く述べる
3つ目の注意点は、「ご尽力いただき」の後でお礼を述べた背景を軽く述べることです。
- どのような状況下で相手に依頼をしなければならなかったのか
- 何を目標として取り組む必要性があると感じていたのか
- 相手が自分に行った行為が、どのような意味があったのか
このように、「ご尽力いただきありがとうございます」などとお礼を述べた後には、それまでのいきさつを含めた背景を簡単に説明することが推奨されます。
相手が尽力したということは、少なからず時間と労力を有したと想定されるため、背景を簡潔に説明して本当に感謝しているという気持ちが伝わるように心がけましょう。
「ご尽力いただき」の類語
前述の見出しでは、「ご尽力いただき」の注意点を3つご説明致しましたので、実際に「ご尽力いただき」を使ってみたいと感じた方がいらっしゃると考えられます。
そこでこちらの見出しでは、「ご尽力いただき」と同じ意味の類語を3つご紹介致しますので、場面や文字数などを考慮して適切な表現を使ってはいかがでしょうか。
類語①|お力添えいただき
1つ目の類語は、「お力添えいただき」という表現であり、分解すると以下のような意味となります。
- お力添え: 相手からの支援やサポート
- いただき: 謙譲語の意味で「~をしてもらう」
このように、「お力添えいただき」という表現は「ご尽力いただき」と同じように、相手から何らかの手助けやサポートをしてもらった際に用いることができます。
例えば、「お力添えいただき大変感謝しております」や、「お力添えくださりありがとうございます」と述べれば、相手に対して感謝していることが伝わります。
類語②|ご対応いただき
2つ目の類語は、「ご対応いただき」という表現であり、分解すると以下のような意味となります。
- ご対応: 相手による何らかの行為や行動
- いただき: 謙譲語の意味で「~をしてもらう」
このように、「ご対応いただき」という表現は相手がこちらの要望に対してアクションをして、それが完了した際に用いることができます。
例えば、「迅速なご対応をいただきありがとうございます」や、「ご対応いただき誠に感謝しております」と述べることで、「ご尽力いただき」と同様の意味が伝わります。
類語③|ご協力いただき
3つ目の類語は、「ご協力いただき」という表現であり、分解すると以下のような意味となります。
- ご協力: 相手からの理解や協調行動
- いただき: 謙譲語の意味で「~をしてもらう」
このように、「ご協力いただき」という表現は、こちらがお願いしたことや願望を相手がくみ取って行動をした際に、述べることが適切と考えられます。
例えば、「ご協力いただき御礼申し上げます」や、「この度はご協力いただきありがとうございます」と述べることで、「ご尽力いただき」と同じ謝意が伝わると言えます。
「ご尽力いただき」に関する疑問
ここまで、「ご尽力いただき」の類語や注意点を解説して参りましたが、これ以外にも疑問点をお持ちの方が大勢いらっしゃると考えられます。
そこでこちらの見出しでは、本記事の締めくくりとして「ご尽力いただき」に関する2つの疑問点と回答をお伝えいたしますので、ぜひご参照ください。
疑問①|「ご尽力いただき」は目上にも使えるのか
1つ目は、「ご尽力いただき」は目上にも使えるのかという疑問であり、回答としては目上に対して「ご尽力いただき」を用いても問題ないとなります。
既にご説明致しました通り、「ご尽力いただき」とは相手が行った行為への感謝を伝えるニュアンスがあり、特に目上に対してはマナーとしてお礼を述べる必要性があります。
そのため、「ご尽力いただき誠にありがとうございます」などとして、深い謝意を伝えることで目上の人とのコミュニケーションをスムーズにする役割があると考えられます。
疑問②|「ご尽力いただき」は社外にも使えるのか
2つ目は、「ご尽力いただき」は社外にも使えるのかという疑問であり、回答としては社内や社外の人に対して同様に使うことができると言えます。
- 長期間にわたるプロジェクトが完遂した際
- 調査や報告など、相手に大きな手間をかけさせた時
- 自社のために取引先がサポートをしてくれた場合
このように、ビジネスの場面では社内のみならず社外の取引先や顧客からも何らかのサポートを受けてお礼を述べる必要性があると想定されます。
そのため、「お忙しい中、ご尽力いただき感謝いたします」などと述べて、相手に対してお礼を伝えることで社外との関係性を良好にできると期待されます。
まとめ
本記事では、まず初めに「ご尽力いただき」の概要と例文をご説明した後、3つの注意点を解説致しました。
また、「ご尽力いただき」の代わりに使える3つの類語と、2つの疑問に対する解説もお伝えしました。
メールでは、「ご尽力いただき」を用いて相手へ心からの感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。