メールのやりとりは、常に一対一とは限りません。そのため「㏄」や「bcc」という機能があります。中でも「bcc」には通常とは違う特徴があり、返信をしてよいものかを悩む人も少なくないようです。そこで今回は「bcc」とは何か、メリットとデメリット、返信してよいかなどについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
bccとは
「bcc」は、一斉メールを送信したい時に便利な機能です。「Blind Carbon Copy」の頭文字をとった名称で、ここに入力されたメールアドレスは、他の受信者に表示されることがありません。ここでは「㏄」と「to」との違いについても説明します。
ccとの違い
「㏄」とは「Carbon Copy」の略称で、メールを送りたい相手以外の関係者に同時に知らせたい、あるいは念のために確認してもらいたい時に使用します。
この場合は、メールの受信者も㏄に入っている人が誰なのかを確認することができます。それが、bccとの一番の違いです。
toとの違い
「to」は「宛先」のことで、メールを送りたい相手のアドレスを入力するところです。そのため、「to」に記載するのは1人とは限りません。内容によっては「to」に複数を入れることも多いです。
「bcc」との一番の違いは、メールを送った相手全員が確認できることです。「bcc」の場合、「to」でメールを受け取った相手は、「bcc」に入っている人を知ることはできません。
bccのメリット・デメリット
ビジネスシーンでは、「bcc」を使うことが少なくありません。しかし上手に使えばリスクヘッジできる反面、間違うとトラブルの火種になります。ここでは「bcc」のメリットとデメリットについて、説明します。
bccのメリット
新入社員のうちは、取引先にメールを送る際に上司を「bcc」に入れるよう、指示されることもあります。ここでは「bcc」のメリットを2つ、紹介します。
メリット①|情報を適切に扱うことができる
1つめは、送信相手に対し「bcc」にある企業や個人のメールアドレスが表示されないことで、情報を適切に扱えることです。社内の人とは情報共有したくても、それが誰かをメースの送信相手に知られたくない時に使うと便利です。
また、受信者は「bcc」がついたメールであることを知りませんので、自分を飛び越えて誰かに連絡をするという事態も回避できます。
メリット②|すばやく情報共有できる
2つめは、関係者にすばやく情報共有できることです。ビジネスシーンでトラブルを回避するにあたり、リアルタイムに進行している内容を、相手に知られずに共有しておきたいことは多々あります。
リスクがある時には「bcc」を活用することで、個々の行動や相手とのやりとりをリアルタイムに知っておくと対処がしやすいです。進捗状況の確認などでも、役立つでしょう。
bccのデメリット
オープンにしたくない情報を一部で共有する際には、「bcc」は有効です。しかしビジネスシーンにおいては、「bcc」を使う弊害も指摘されています。ここでは「bcc」を使うデメリットを2つ、紹介します。
デメリット①|情報漏洩のリスクがある
1つめは、情報漏洩のリスクがあることです。「bcc」のメールを読んだ人が漏らした一言で、本来のメールの受信者がその事実に気が付き、気分を害するケースは枚挙に暇がないほどです。それにより、相手との信頼関係が崩れてしまいます。
また「bcc」に入れたつもりが「㏄」に入っていて、相手から情報の取扱いについてクレームを受けたり、損害賠償請求されるケースもあります。十分に注意しましょう。
デメリット②|メールが届かないケースもある
2つめは、メールが届かないケースもあることです。「bcc」に入れるメールアドレスが多くなったことで、容量を超えて送信されないケースが散見されます。その結果、本当にメールしたい相手にも届かないのでは、本末転倒です。
契約するプロバイダによって、1通のメールに対して設定された宛先件数は異なります。送信後にエラーの通知がすぐに戻った時には、一度確認してみることをおすすめします。
bccに返信は必要なのか
自分が「bcc」に入っているメールを受け取った時、内容によっては「返信したい」と考えるケースもあることでしょう。しかし、「bcc」の特徴を考えるとそれがよいことと断言はできません。ここでは、「bcc」に返信が必要なのかについて説明します。
メールの内容の当事者の場合
コンペやオリエンテーションを開催するにあたり、メールの送信者が複数のライバル企業を「bcc」に入れて知らせることがあります。その場合は、メール内容によっては返信しても問題ありません。具体例として
- 「to」または「cc」欄が空欄で「bcc」メールが届いている
- 「to」欄に送信者のメールアドレスが設定されている
- メールの文頭に「関係各位」という記載がある
- メールの文頭に「bccで一括送信しています」と明記されている
などがあげられます。届いたメールの内容が「案件に対するお伺い」あるいは「連絡」の場合は、返信をするのがマナーです。
メールの内容の当事者でない場合
「to」または「cc」欄にアドレスが記載されている時は、「bcc」メールが届いた人は当事者ではありません。この場合は、メールの送信者が情報共有するために「bcc」に入れているだけなので、返信しないようにしましょう。
bccの返信の書き方
「bcc」として自分に届いたメールに返信する際は、発信者にのみするのがセオリーです。返信をする際には、「to」または「cc」欄に発信者以外のメールアドレスが記載されていないか、確認することをおすすめします。
万が一、誤って「bcc」メールに全員返信しても、自分以外の「bcc」メンバーにメールが届くことはありません。ただし、発信者以外の「to」や「cc」欄の方に返信をするのはマナー違反です。
bccの返信の注意点
基本的には「bcc」で届いたメールには、返信する必要はありません。しかし、前章で紹介したように返信が必須の例外もあります。ここでは「bcc」で届いたメールに返信する際の注意点を2つ、説明します。
注意点①|「bcc」を使うべき場面かどうかを考える
1つめは、「bcc」を使うべき場面かどうかを考えることです。「bcc」を使うのは、メールを送る相手に知らせないで、情報共有したいことがある時だけです。具体例をあげると、
- 取引先に送るメールを上司と共有したい
- 複数の面識がない相手に対して一斉メールを送りたい
- 個人のメールアドレスや携帯メールなどにも送信しておきたい
などです。オープンな情報をやりとりする時は「㏄」の方が適しているので、使い分けることをおすすめします。
注意点②|基本的に返信は控える
2つめは、「bcc」で届いたメールについては基本的に返信は控えることです。それは「bcc」でメールが届いた時点で、受け取った人は当事者ではないからです。
就活生も企業から「bcc」メールを受け取ることがありますが、企業説明会やセミナーへの参加に対するお礼などの内容であれば、返信しなくてかまいません。就職試験や面接日の連絡などの場合は、「お知らせください」などの文言が入っているケースが大半なので、その場合は返信しましょう。
まとめ
今回は「bcc」とは何か、メリットとデメリット、返信してよいかなどについて解説しました。
社会人になると「bcc」を使ったメールのやりとりを行う機会が増えますが、ビズネスマナーを守る必要があります。マナー違反の対応をすることで、思わぬトラブルに発展する可能性も否定できません。「bcc」を使うメリットとデメリットを考慮した上で、適切に使いこなせることを目指しましょう。