就職活動での面接の順番は、就活生の心を惑わせます。面接日程により優劣があるとか、最初や最後が有利であるなどの噂が多数見受けられます。質問の順番や内定通知の順番すら意識されるでしょう。実際に面接の順番は選考に影響するのでしょうか。本記事では、面接の順番に焦点を当ててまとめました。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
面接の順番は選考に影響するのか
就職活動での面接は、受験者の人数が多くなれば順序が影響するという噂を聞いたことがあるでしょう。実際、面接の順番は選考に影響するのでしょうか。
個人面接とグループ面接でも違いがあるように感じられ、就活生を悩ませます。本記事では、面接の順番についてまとめます。ご参考にされてください。
有利と言われる面接の順番
一般的に有利と言われる面接の順番は、一番最初と一番最後です。イメージ的に印象に残りやすいと感じられ、有利に働く気がします。しかし、有利と言われる根拠を知っている人は少ないでしょう。
一般的な情報として、一番最初と最後が有利と言われる理由をご説明します。
一番最初
一番最初に面接を行うと、誰よりも先に顔を覚えてもらえる利点があります。面接官も疲労が無く、意気込みがある状態ですので記憶に残りやすいとされています。
また、心理学では最初と最後の5分の記憶力が高いとされています。そのため、一番最初の受験者の発言は覚えやすく印象に残りやすいです。身だしなみや細かな行動なども覚えてもらえる可能性は高まります。
受験者が話す内容も、面接官に先入観がないために聞いてもらいやすくなるのです。メリットを挙げれば一番最初は得であると考えられるのです。
一番最後
一番最後の面接は、面接官が最も力を入れると考えられています。最初の人から順番に面接し、面接官も疲れます。最後の1人と考えるだけでも、精神的に余裕が生まれるのです。
最後だからという意識から、細かな部分を見てもらいやすくなります。発言内容も覚えられやすく、他の受験者との違いも明確にされやすくなります。
アピールする内容が良い場合、他の受験者と比較できるために内定に繋がりやすいと考えられています。リレーでも一番最後のアンカーが重要なように、面接も最後に力を入れやすくなるのです。
面接の順番は選考に影響しない
上記では一番最初と最後の一般的なメリットを述べました。しかし、実際には面接の順序は選考に影響を与えません。面接官の意識や疲労は理由ではなく、以下の理由が挙げられます。
一般的に順番が重要と考えられる以上に、企業の面接は根拠を含めた選考を行っています。選考に影響しない理由も知っておきましょう。
理由①|順番で印象はあまり変わらない
実際に複数の人物と面接をすればわかりますが、順番で印象が変わることはありません。一番最初だから印象が良いのではなく、印象が良い人がいるかどうかだけが選考基準になります。
仮に印象が悪い人物が一番最初や最後に面接を行い、印象が良くなる可能性は無いのです。印象が悪い人は内定がもらえず、印象が良い人は合格します。
面接は戦いではありません。質感からすれば品定めのイメージです。良い人は良い、悪い人は悪いと審査されています。順序を気にすることなく、明確に他の人と差別化できる人物を企業は求めています。
理由②|順番の決め方は企業によって異なる
順序が影響を与えないのは、企業によって順番の決め方が異なるのも理由のうちの1つです。くじ引きで決めている企業もあれば、書類選考により話を聞きたい順であることもあります。
就活生に配慮し、1日に1人しか面接をしないという企業もあります。企業は順番による心理的影響をよく知っています。可能な限り有能な人物を選ぶため、順番には最大限の配慮をしているのです。
順番によって企業側が選考基準を変更することもありません。全ての受験者に対し、本当に入社に値する人物かを常に見ているのです。
面接の質問の順番について
面接の質問の順番には、メリットとデメリットがあります。グループ面接をする場合など、序盤の場合から終盤の場合までそれぞれの特徴を活かした返答をすることが大切です。
それぞれのタイミングにおいて、メリットとデメリットを把握しておきましょう。以下で序盤、中盤、終盤に分けてご説明いたします。
序盤の場合
質問が序盤の場合には、前向きな発言を心がけましょう。グループ面接の場合は、あなたの発言により後に続く受験者の発言が変わります。賛否を問う質問でも、序盤の人の意見はグループの意見を左右します。
あなたの発言で、グループ全体の流れを作り出せる点ではメリットと言えます。しかし、逆に発言に失敗した場合は空気を乱す人物と見られがちになります。
序盤で質問される場合、あなたの発言により流れが生まれます。それはメリットであると同時にデメリットでもあるのです。慎重かつ繊細な言葉を選ばなければなりません。
中盤の場合
中盤での質問の場合は、前に発言した人物の意見を聞きつつ、後列に続く人たちの発言を誘導する可能性があります。文章であれば、本論に当たる部分です。
グループ面接では、中盤に質問される人が全体の印象を決めると言っても過言ではありません。1人1人の面接をしているようで、グループ面接は中盤の人が流れをコントロールします。
あなたは自らの意見を述べながら、全体の流れを把握する必要があるのです。全体をコントロールできる点では、メリットと言えます。しかし、雰囲気を作るのが苦手な場合にはデメリットにもなるのです。
終盤の場合
受験者はそれぞれに発言をし、グループ全体の意見が述べられています。前者の発言を踏まえた上で、自らの意見を述べなければなりません。
終盤では、他の人の発言を聞けるのはメリットとなります。仮に考えが浮かばなくても、他の人の意見から考えることができるのです。しかし、前者と同じ意見ばかりを述べていると面接官の印象に残れません。
前者の意見をまとめつつ、自らの意見で印象を生み出さなければならないのです。面接官に覚えてもらうためには、独創的な発想が必要な場合があり、能力が問われるのがデメリットにもなります。
その他の面接の順番に関する疑問
面接では、当日の並び順や質問の順番以外にも疑問に感じる部分があります。面接の日程や内定通知など、順番が決められている場合に意味があるのかと感じることも少なくありません。
以下の疑問は、就活生が考えても答えが出ない場合が多いです。努力で改善できるものでもありませんが、2つの疑問にお答えいたします。
疑問①|面接の日程の順番に優劣はあるのか
面接の日程の順番では、内定が得られる可能性が変わると噂されます。順番に優劣が存在し、始めの方が受かりやすいなどと言われるのです。
しかし、実際には面接の日程の順番での優劣はありません。企業は就活生を順番で判断せず、人物で判断します。通常、面接の日程はエントリー順です。
優劣があるのではなく、就活生の志望度の問題です。常にその企業を考えている就活生は、早くエントリーできます。面接の日程も早くなり、結果的に内定をもらっている可能性が高くなります。
疑問②|内定通知の順番に意図はあるのか
面接の日程とは違い、内定通知の順番には意図がある場合があります。企業は採用したい人物から順に内定通知を出します。内定通知が遅い場合、選考に迷っている可能性があるのです。
通常、1番に内定通知を貰える受験者は、企業から期待されている場合が多いです。企業の期待が大きすぎる場合には、実務を行うと期待外れと言われる可能性があります。
就活生は内定通知の順番の意図を考える以上に、内定をもらえた企業で最善を尽くすことを考えましょう。あなたの努力次第で、後から評価が上がることの方が圧倒的に多いのが社会人です。
まとめ
面接の順番についてまとめてきました。就職活動での面接では、順序が極端に影響を与えることはありません。順序で変化するのは、受験者の心理的な変化だけです。
ご自身を信じ、順番を意識しないだけの自信をもって就職活動を頑張ってください。