IT業界では多くの若手社長が台頭していますが、世界的に注目されている1人に堀江裕介氏がいます。大学在学中に起業し、堀江貴文氏並みのビックマウスと謳われた堀江裕介氏ですが、その発言にも変化がみられるようです。そこで今回は堀江裕介氏はどんな人物かについて、発言を交えながら解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
堀江裕介(ほりえゆうすけ)は今注目の若手社長
堀江裕介氏は、dely株式会社の代表取締役CEOです。大学在学中に起業し、当初はフードデリバリー事業を営んでいましたが2年で撤退し、動画コンテンツ事業に移行しました。現在は「クラシル」というレシピ動画サービスでブレイクし、世界中の注目を集めています。
また、世間に認知されるきっかけの一つに、ビックマウスと揶揄された、堀江裕介氏の様々な発言がありました。レシピ動画サービス「クラシル」と共に、その発言の詳細は後述します。
堀江裕介(ほりえゆうすけ)の出身や経歴
わずか21歳でdely株式会社を立ち上げた堀江裕介氏とは一体、どんな人物なのでしょうか。ここでは、堀江裕介氏の出身や経歴について説明します。
堀江裕介の出身は群馬県
堀江裕介氏は1992年に、群馬県で生まれました。各種サイトを巡ってきましたが、家族構成や小中学校時代のエピソードは見つかっていません。
慶應義塾大学に入学
堀江裕介氏は群馬県立前橋高等学校を経て、2012年に慶應義塾大学環境情報学部に進学します。そして次章で詳述するように、大学在学中に起業しますが、4年で卒業しています。
大学在学中、株式会社delyを創業
堀江裕介氏は大学3年になった1994年に、dely株式会社を創業します。起業家を目指すきっかけになったのは、2011年に起こった東日本大震災と、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長兼CFOの孫正義氏に憧れたことです。当時、孫正義氏は復興支援金として、私財から100億円を寄附したことがニュースとなっていました。
その事実に感銘を受けた堀江裕介氏は、「次に災害が起こった時に同じような影響力を持てる経営者になりたい」という思いを持ち続け、初志貫徹を果たしたのです。
2016年にレシピ動画サービス「クラシル」を開始
dely株式会社は立ち上げ当時は、フードデリバリー事業を展開していました。しかし、コンビニエンスストアに対抗するのは難しく、2015年1月には撤退を余儀なくされます。その後、動画コンテンツサービス事業を立ち上げ、食や美容、ライフスタイル、ペットなど様々なジャンルの動画制作を始めます。
やがて、女性向けのキュレーションメディア『kurashiru』を開始します。そして2016年2月には『kurashiru』を、レシピ動画サービスに特化したメディアにリニューアルしました。それが爆発的にヒットし、現在では日本最大級のレシピ動画サービスとして君臨しています。
クラシルはレシピ動画サービス
前述したように、クラシルはレシピ動画サービスメディアです。その始まりは、堀江裕介氏の思い付きでした。自ら調理・動画撮影・編集を行ってでも動画を制作し、SNSに投稿したところ反響があったことが始まりでした。
料理は流行にとらわれない普遍性を持ちながらも、すでに同業他社がいたこともあり、プロの料理人が動画を通してレシピを紹介するというオリジナルの切り口で参入し、2017年8月にはレシピ動画本数が世界No.1という実績を上げました。
堀江裕介(ほりえゆうすけ)の年収
2017年7月11日に、dely株式会社はヤフー株式会社の連結子会社になったことが発表されました。そのため、dely株式会社単体の有価証券報告書は公表されていません。また、ヤフー株式会社の「第24期有価証券報告書(2018年4月1日~2019年3月31日)」を見ても、dely株式会社の役員報酬に関する記載はありません。
非公式ではありますが、各種サイトからの情報をもとに堀江裕介氏の年収を推測してみましょう。求人サイトで募集している社員の年棒が400~800万円であることをかんがえると、少なく見積もっても2,000万円以上は年収があると考えられます。
堀江裕介(ほりえゆうすけ)をもっと知りたい方へ
堀江裕介氏がメディアに登場するようになった当時は、ビックマウスとして知られていました。2018年8月にウェブメディア「キャリアハック」で紹介された、「『クラシル』堀江裕介の「勝ち」への執念 ーー死なないギリギリまでリスクを取る」では、次のようにコメントしています。
無知であることは武器になります。何も知らないというのは、怖いものがないということ。例えば、起業した時、まわりの起業家たちがどれくらい調達しているか、全く知りませんでした。だから「合計で100億円を調達する」という目標を掲げることができた。
学生起業家だった堀江裕介氏は、「1兆円企業をつくる」と公言し、必要なユーザーを確保するために30億円の赤字を出すことを覚悟していました。そのためには100億円の資金が必要で、だから調達する方法を考えて実践したと発言しています。
一方で同時期に「アントプレナー」の「『すべては作戦でした』 ヤフーと組むことにした新世代起業家の告白」では、以下のようにコメントしています。
今まで、僕は演じてきました。どうしたらお金が集まるかを考えて、自分のキャラクターをつくった。完璧にストーリーを書きあげ、計算してメディアに出ていました。
これは、「影響力のある経営者になりたい」という堀江裕介氏に「これでは抽象的なイメージをぶち上げて、勢いのよい発言を繰り返しながら資金調達を狙う若手IT起業家そのものではないか」と記者が質問した回答です。この根底には、「実績のない自分が資金を調達するためには、勢いしかない」という冷静な計算があったといいます。
堀江裕介(ほりえゆうすけ)の発言から学ぶこと
堀江裕介氏は2017年、Forbesによる「アジアを代表する30才未満の30人」において、 メディア・マーケティング・広告部門で日本人としては唯一選出されたことで知られています。様々なメディアでインタビューを受けた中に、就活生にも役立つ発言があります。
ここでは、就活生にも学ぶべきことがある堀江裕介氏の発言を2つ、紹介します。
①「やる」ことさえ決めれば、達成の筋道を考えればいいだけ
前述した「『クラシル』堀江裕介の「勝ち」への執念 ーー死なないギリギリまでリスクを取る」では、このように発言しています。
何よりも言葉にすることで目標はより具体的なものになっていきます。これまでも宣言をしてきたことは、そのほとんど全てを達成してきました。「やる」ということさえ決まれば、あとはどうやったら達成できるか。その筋道を考えていけばいいだけだと、そう考えています。
堀江裕介氏は目標を公言することで、やらざるを得ない環境に自らを追い込んできました。そして、自分に嘘をつきたくないという思いで、自らを鼓舞して目標達成してきたといいます。「誰に負けるより、自分に負けたくない」という心意気は、就活生も見習うべきところがありそうです。
②ビジネスの必要条件は人間力である
2019年2月に「MEN’S EX」の「『ビジネスで大事なのはスキルより人間力』〜dely 代表取締役 堀江裕介さん〜【加藤綾子/一流思考のヒント】」では、以下のように発言しています。
ただ、起業してわかりました。経済は合理的に動いているようで、意外とそうでもない。投資効率の良さは投資を決定する際の必要条件ではあるものの、十分条件ではない。こいつの人生に一枚噛みたいと思わせる人間力が肝になるのだ、と。
堀江裕介氏は、起業家の事業戦略にはそれほど違いがないと明言しています。それなのに資金調達力に差が生まれるのは、交渉力に長けていることと、投資家に対して意図的に弱みや素朴さを見せることだといいます。自分を可愛がってもらえる状況をつくるというのは、新社会人にとって覚えておきたい戦略でしょう。
まとめ
今回は、dely株式会社の代表取締役CEOである堀江裕介氏はどんな人物かについて、発言を交えながら解説しました。
起業したものの一度は事業撤退に追い込まれながらも、投資家の気持ちやユーザーのニーズをくみ取ることで事態を打開してきた堀江裕介氏の言葉には説得力があります。現在はクラシル事業のパーソナライズ化という、新たなサービスの提供に取り組んでいる堀江裕介氏から、今後も目が離せません。