大学には大きく分けて国立大学と私立大学があります。それぞれに教授がおり、学生に教授しています。国立と私立ではどう違うのか、大学教授の年収や仕事内容、大学教授になるにはどうすればいいかをまとめました。大学教授を目指される人に必要な情報を知るきっかけとして、本記事をお役立てください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
大学教授の年収はいくらなのか
大学教授の年収はいくらでしょうか。教授を目指していなくとも、気になる人は多いでしょう。国立大学と私立大学の教授の平均年収を以下にご紹介いたします。
国立大学の教授の平均年収
国立大学の教授でも、個人により年収に差が大きいです。700万円程度の人もいれば、1000万円を超える人もいます。この差は、個人の業績や勤務する大学による違いです。
大学教授の収入源は、大学へ通う学生の授業料が元になります。しかし、教授が専攻する学問により学会などへ公表するなど、個人で評価が高まる人もいるのです。
ただし、文部科学省の取り決めにより一定の水準が示されています。平均年収は約1000万円と考え、以下の資料をご参考にされるとよいでしょう。
参考: 独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準
私立大学の教授の平均年収
日本には600を超える数の私立大学があります。全ての大学が年収を公開している訳でなく、実質的に正確な数値を把握するのは難しいです。過去の教授年収等を考慮すると、現在の平均年収は1000万円程度です。
私立大学の教授の年収は、大学の取り決めにより決められます。理事会等で検討された結果、教授に与えられる報酬が決まります。そのため、各大学に差があるのです。
私立大学の教授を目指す場合、大学別に年収を調べたり直接教授に聞いてみるのが最も早い確認方法になります。
大学教授の年収の体制
大学教授の年収は、どのように決められているのでしょうか。国立大学の教授と私立大学の教授では、異なる部分も多いです。以下で2つに分けてご説明いたします。
国立大学の教授の場合
国立大学では、大学教員は「公務員に近い者」と位置付けられます。公務員ではないものの、公務員に近い役職なのです。それは国立大学の仕組みによります。
国立大学は、国が設立した大学であり、管轄は文部科学省になります。文部科学省が取り決める内容により、教授の年収や仕事内容も変化するのが一般的です。
教授になる前段階で、助教や准教授となる場合も同様です。大学内の位置づけは、各大学が取り決めているのではありません。
文部科学省が出す取り決めが基本的な主軸となるのです。教授になるには、教授審査会を通過する必要があります。
参考:【文部科学省】大学教員の職の在り方について
私立大学の教授の場合
国立大学と比べ、自由度が高くなるのが私立大学です。私立大学は個人が設立した大学と、法人が設立した大学があります。法人が設立した場合でも、設立当時の責任者を創設者としていることもあります。
私立大学の教授は、各大学の理事会等で決められ教授会審査を通過する必要があります。研究成果や大学内での活躍度に応じ、大学責任者から任命されます。
一般的な感覚では、学習塾と同等の仕組みで金銭管理が行われているため、教授になる前提として学生数を集める講義を行える人物を挙げる場合も多いです。
参考:独立行政法人 大学改革支援・学位教授機構
大学教授の仕事内容
大学教授の仕事内容をまとめました。誰もが知っている内容も、意外と知らない内容もあります。以下で詳しくお伝えします。
①学生の指導
誰もが想像できる内容ですが、大学教授は学生に対して授業を行います。専門分野の基礎的な内容を教授したり、論文や学生の研究を手助けします。
学生の将来への希望を叶えるため、専門分野の知識を深める手助けを行うのです。就職活動の手助けをする場合もあり、良い教授のゼミや研究室に所属した学生は、満足度が高くなります。
大学教授は学生の指導を行うのが基本となり、以下で述べる専門分野の研究等は学生指導の時間以外に行わなければなりません。年収額に見合うだけの責任は負っているのは間違いありません。
②専門分野の研究
学生への対応だけでなく、自身の専門分野を追求します。学会などで発表したり、生徒へ最新情報を教授するには専門分野を常に研究する必要があります。
文献研究やインターネット等で情報を集めるのではなく、仮説を立てて実験を行い検証します。それぞれの専門分野の最先端情報を見つけ、探求していく心構えが重要です。
研究し確かな知識となるものは、学生への教授を行います。誤った情報を伝えてはいけません。学会などで正しいとされた情報の教授を行います。大学教授の研究は、常に最先端です。
③世間への知識の開示
研究や実験を繰り返して手に入れた情報は、学生へ教授します。学生のみならず、世間へ知識を開示するのも大学教授の重要な役目です。テレビなどで専門家の意見を聞いている番組を見たこともあるでしょう。
大学教授は最先端の情報を持っている人です。専門分野に特化し、一般の人が知らない情報を手に入れる場合があります。知り得た情報は、できる限り一般の人々に開示する努力を行いましょう。
大学教授は専門分野の追及を行いますが、追及の目的は国家の繁栄のためです。日本に生きる人々が、より良い生活をするための最先端情報を提供できる人でなければならないのです。
大学教授になるには
大学教授になるには、どんなステップを踏めば良いでしょうか。一般的に大学教授になる道筋をご説明します。
稀に一般的な道筋以外で教授になる人がいますが、それは大学側が専門知識を持つ人物と評価しているために起こります。職業として大学教授になるには、以下のステップを上がる方法になります。
①博士号を取得する
大学教授になるには、博士になる必要があります。博士とは、専門分野の追及を常に行う人のことです。博士になるには、大学院へ行く必要があります。
4年生大学を卒業すると「学士」が与えられます。大学院へ進み2年程度を要して「修士号」を取得、さらに3年間の研究期間があります。博士論文が合格すると「博士号」が与えられます。
博士号を取得するのは、大学教授になる権利を得たにすぎません。専門知識を身に着けた者という称号と考え、就職活動を行います。就職活動で、各大学の試験に合格すると以下のステップに進めるのです。
②大学へ就職をする
就職活動を経て、大学へ就職できれば教授助手となります。就職活動時点で、教授職と事務職があります。誤って事務職を選んでしまうと、教授へ昇進するのは難しくなります。
教授になるには、助手から講師を経験します。講師の次に准教授になり、ようやく教授になる資格が与えられます。大学職員としての勤務は、上記で述べた教授の仕事内容を小分けして手助けすると考えてください。
助手や講師では、具体的な研究を行える可能性は低いです。教授の考えの元、雑務に近い仕事になるのは心得ておく必要があります。
③助手から教授へ昇進する
准教授になると研究を行えるようになります。個人の研究を学会で発表できる場合があり、成果が認められると教授になれる可能性が高まります。
准教授が教授になるには教授の席が空く必要があります。大学により教授の数が多すぎないよう調整があるのです。教授になりたいと切望しても、機会に恵まれず准教授で長年勤務する人もいるのです。
研究が評価されたり、タイミングが一致した場合にあなたは教授になれます。学生指導だけでなく、研究に対して全ての決定が行えるのです。学会で発表でき、評価を与えられるよう努力しましょう。
まとめ
大学教授になるには、専門分野の最先端で常に研究できるようになる必要があります。本記事でご紹介したステップを踏み、確かな実績を積めばあなたも大学教授になることができます。
道のりは険しく人数も少ない世界ですが、自身の研究を行いたい人は目指してみるのも良いでしょう。