これはこうだと何でも決めつける人がいます。他人を決めつけトークで威圧してしまうと実のあるコミュニケーションが取れません。今回は決めつける人について解説します。自分自身が決めつけをしてしまう、父や先生に決めつけられる、決めつけの営業に辟易している、など決めつけで困っている人はぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
決めつける人の特徴
世の中には、何でも決めつけてしまう人がいます。そうとは限らないことを憶測で決めつける人、まだわからないことを想像で決めつける人、勝手に決めつけて怒る人などその決めつけ方はさまざまです。
この「決めつける人」にはいくつかの特徴があります。以下では「決めつける人の3つの特徴」について解説します。
①思い込みが激しい
まず、思い込みが激しいという特徴です。思い込みが激しい人とは、人の意見や忠告に耳を貸さず、自分が思ったことや感じたことだけが事実と信じる性格の人です。
思い込みが激しい人は、自分がこうだと思ったら事実がどうであれそうと決めつけます。たとえそれが事実でないとわかった後でも「いや、本当はこうに決まっている」と、受け入れません。
このタイプの人にとっては周囲の意見や忠告はまったく効果がなく、自分の意見だけが正しいため、結果として何でも決めつけるようになってしまいます。
②自信過剰
次に、自信過剰であるという特徴です。自信過剰とは、自分の実力以上の自信を持つ状態を指します。
自信過剰な人は、他の人が何と言おうと自分が感じたことだけが正しいと思い込みます。自分がそう思うのであれば、それが事実であると信じて疑いません。
このタイプの人に、その判断が正しいとは限らないという旨を伝えても「みんなはわからないかもしれないが、自分には真実が見えている」と強く思い、決めつけることをやめません。
③視野が狭い
最後は、物事に対する視野が狭いという特徴です。物事に対する視野とは、その物事のある一面しか見えていない様子を指します。
視野が狭いと物事をある側面からしか見ることができません。そのため、短絡的な結論に至りやすく、決めつけてしまいがちです。
物事は多面的であることがほとんどで、ある一面から導いた結論だけが正しいとは言い切れないことを理解できないのでしょう。
決めつけてしまうことのデメリット
「決めつけてしまうこと」にも「自分の考えを信じられる」「人の意見に左右されない」などのメリットはあります。
しかし、それらはある程度のデメリットを経験した後に訪れるメリットかもしれません。以下では、まずは自覚しておくべきデメリットを2つご紹介します。
①不測の事態に対応できない
まず、決めつけてしまうと自分が決めつけたことにしか対応できません。つまり、不測の事態に対応できないということです。
日常生活や仕事で、常にいくつかのパターンを想定して動いているという人は多いでしょう。しかし、決めつけてしまうと想定するパターンが1つしかありません。その1つしかないパターンから外れた事態を想定していないため、対応ができないのです。
②思考が広がらない
次に、決めつけてしまうと思考が広がりません。たとえば「AはAでしかない」と決めつけてしまうと、そこで思考は止ります。
しかし、どんな物事もある一面だけとは限りません。他の人の意見や考え方を聞いて、それを自分の思考と照らし合わせたり、吸収したりすることで人の思考は広がっていくものです。つまり、決めつけてしまうと自分では思いつかない、新しい視点を手に入れられないのです。
決めつけてしまう原因とその直し方
次に「決めつけてしまう原因とその直し方」について解説します。決めつけてしまう性格は変えられないわけではありません。自分が「決めつける性格を改善したい」と思うのであれば、正しい対処法を試してみましょう。
決めつけてしまう原因
まずは「決めつけてしま原因」をご紹介します。どんな事柄も、原因がわからなければ変えることはできません。決めつけてしまう原因は以下に挙げたものだけではありませんが、少なくとも以下のどれかは思い当たるのではないでしょうか。
①感情に支配されている
1つ目は「自分の感情に思考が支配されている」という原因です。以下の3つに当てはまる場合は、感情に支配されて決めつけている可能性が高いかもしれません。
- 同じ意見でも嫌いな人から言われると否定したくなる
- 物事を「したい・したくない」「好き・嫌い」で判断しがち
- 自分の意見と合わない意見に「勝ちたい・ねじ伏せたい」と考えてしまう
人は感情を持っているので、常に感情がつきまとうのは当然です。しかし、その感情を思考に結び付けてしまうと「決めつけ」につながります。
②人から注意されずに育った
2つ目は「幼い頃から周りに注意されずに育った」という原因です。以下3つに当てはまるものがある場合は、幼少期の育てられ方に決めつけの原因があるかもしれません。
- 叱られる・注意される・意見される、このすべてを「怒られた」と感じる
- いつも褒められて育った
- 幼少期を思い返して、厳しく叱られた記憶がない
人から注意をされずに育つと、自分の意見を受け入れてくれない人すべてが「敵」に見えます。そのため、自分の意見に固執してしまい、決めつけることが多くなるようです。
③大きな挫折をしたことがない
3つ目は「これまでの人生で特に大きな挫折を経験していない」という原因です。
- 人の挫折を、その人自身がダメな人だからだと考えている
- これまで上手くやってきた自分はこれからも大丈夫だと信じている
- 「もしもこうなったら」という不安がない
これまでの人生で、特に大きな挫折をしたことがないと、自分を信じる気持ちが強すぎて物事を決めつけてしまいがちです。自分だけは間違ってない、大丈夫、と考える傾向が強くなり、自然と決めつけが強くなります。
その他の原因
決めつけてしまう原因は他にもあります。
- 日頃から考え方がネガティブで何でも自分が悪いと考える
- 自分に自信がなく自分の考えは常に間違っていると思い込む
- 周囲よりも自分は恵まれていないと考えている
これらは「自分ではない人の意見や考え方が正しい」と決めつけてしまう人が持つ、決めつけの原因です。
決めつけは、自分の気持ちや考えを優先するものだけではありません。自分よりも他の人の方が優れている、という思い込みから生まれる決めつけもあります。
決めつけてしまう際の直し方
「決めつけてしまうこと」を、本人や周囲が改善をしたいのであれば、まず以下の3つを試してみましょう。
考え方や感情は、すぐには変えられませんが、毎日意識するだけでも少しずつ変化していきます。
①決めつけてしまうことを自覚する
まずは、自分が「決めつけてしまう」ということを自覚することです。どんな性格や習性・習慣も、まずは本人が自覚しなければ変えられません。
自分は決めつけるところがある、と自覚した上で、物事の判断をするようにしましょう。自分の決めつけを意識できていれば、決めつける前に一度立ち止まって考えられるかもしれません。
自分が決めつけようとしている結論の、正反対の可能性を考えるところから始めて、徐々に多面的な考え方ができるようになるでしょう。
②論理的に考えるよう意識する
次に、物事はできるだけ論理的に考えるよう意識することです。自分の好き嫌いや、都合の良し悪しではなく、論理的で現実的な可能性を探ります。
最初は、自分の好き嫌いや都合の良し悪しによって導かれた考えを仮の結論とします。そして、その仮の結論から逆算し、論理的な説明ができるかを考えてみましょう。
もしも論理的な説明ができない場合は、感情によって決めつけが行われているということです。自分の考えを客観視して、説明と言い訳を区別することがコツかもしれません。
③人の意見を単純に「聞く」ことから始める
最後は、人の意見を単純に「聞く」と意識することです。相手が言っていることが正しいかそうでないか、ではなく「これは相手の意見、考え方」とシンプルに聞くようにします。
決めつけてしまう人は、物事の正解・不正解を決めたがるところがあります。しかし、人はみんなそれぞれ違う考え方や意見を持っているものです。まずはそのことを受け入れましょう。
いろんな考え方があって良い、自分が思ってもみなかった結論も良い、と自分も相手もどちらも認めるようにすると、決めつけの気持ちを弱めやすくなります。
その他の対処法
決めつけてしまうことの直し方は他にもあります。
- 自分が気持ちを許せる人に相談をする
- 同じテーマについて書かれた違う本や新聞を多く読む
- 日記をつける
決めつけてしまうことを直すには、自分以外の意見をいかに多く知って取り入れるかが重要です。
自分の意見についてどう思うか、と友人や恋人に聞いても良いでしょう。本や新聞を利用して、世の中にはさまざまな考え方があり、結論もひとつではないことを吸収するのもおすすめです。
また、日記は日々決めつけていることを書いておきます。定期的に過去の日記を読み返せば、自分が決めつけた通りではなかったことや、思わぬ結果になったことを目の当たりにできるので効果的です。
相手別|決めつけ人間への対処法
自分以外の人が、決めつけてしまうタイプという場合もあります。しかし、自分は変われても人を変えることは簡単ではありません。
以下では、特に近しい親や上司が決めつけてしまうタイプであった場合の、対処法について解説します。
決めつけ人間への対処法【親の場合】
まずは、父や母など親が決めつけ人間である場合の対処法です。
- 明確な返事をしない
- 感情的にならない
- なぜそう思うのか(考えるのか)を聞いてみる
- 自分の考えを論理的に伝える
- 最終的な決定は自分がする
親は、自分がいちばん子供のことを理解していると思っていることがほとんどです。そのため、他人に対してよりも強い決めつけを持ちやすくなります。
大事なことは「親が決めつけていることは間違っている、と決めつけないこと」ということです。一人の人間として、親である相手の考えも「そういう考え方もあるかもしれない」と受け入れることを意識すると良いでしょう。
決めつけ人間への対処法【上司の場合】
次に、上司が決めつけ人間である場合の対処法です。
- 上司の決めつけに対して否定しない
- 普段からコミュニケーションを取るように意識する
- 上司の決めつけが業務に支障をきたす場合は然るべき手段を執る
上司は親と違って他人であり、上下関係も明確です。そのため「上手く付き合って行くこと」がもっともポジティブな対処法だと言えます。
上司の決めつけに煽られることなく「そういう考え方もありますね」「参考になります」など、否定しない言葉で受け止めるように意識してみると良いでしょう。
また、決めつけをする人は、一度「この人は自分と合う」と感じればその相手の言うことを受け入れやすくなる傾向があります。そのためには、日頃から良好なコミュニケーションを取ることが重要です。
また、決めつけが横行し、業務に大きな支障をきたすようなことがあれば先輩や専門部署に相談をするという方法もあります。
まとめ
今回は「決めつける人」について解説しました。誰でも自分の意見を聞き入れてもらえず、相手に決めつけられると良い気分はしません。自分が決めつけをするタイプだと気がついたのであれば、相手の意見や考え方と自分の意見を交換する努力をしてみましょう。
しかし、決めつけはその事柄に対して懸命に取り組んでいるからこそ生まれることもあります。自分がそれだけ物事に集中できている、という事実は大事にしても良いかもしれません。