フル単は、就活のアピールに使えるのでしょうか。外資系企業の中にはGPAの提出を求めるところもあり、フル単がどこまで企業にとって効果的なアピールなのか、気になる人もいることでしょう。今回はフル単が就活でどれくらい役に立つのかを解説します。「落単」「楽単」といった単位にまつわる言葉も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
フル単とは
フル単とは「フル単位」のことで、そのセメスターで受講した授業の単位を全て取ることができた状態を意味します。
「大学生はフル単が当たり前」と思っている人もいるようですが、実際に達成しようとすると簡単ではないことに気が付くでしょう。授業を休まず、全ての試験に合格するのは至難のわざです。
「2年次はフル単だった」「今学期はフル単を目指したい」などとよく言うように、大学生の間では「フル単」は定番の話題だと言えます。
フル単のメリット
フル単にはどのようなメリットがあるのでしょうか。考えられるメリットとして、下記3つが挙げられます。
- メリット①|留年の心配をする必要がない
- メリット②|就活に集中できる
- メリット③|クラスメートから信頼される
それぞれのメリットについて、以下で説明します。
メリット①|留年の心配をする必要がない
フル単は、自分が選択した授業の単位を全て取るということです。つまり、自分の計画通りに卒業への道を進んでいる状態です。そのため、留年の心配をする必要がありません。
留年の不安があるとアルバイトをなかなか入れられなかったり、安易に授業を休むことができなくなります。しかし、フル単であれば3年・4年になった時に余裕が出てくるので、単位の心配をせず自分の都合を優先できます。
メリット②|就活に集中できる
1年・2年次でフル単の場合、3年・4年次は就活に集中することができます。出席するべき授業の数が減るため、その分自由に時間を使うことができるからです。
フル単で1〜3年を終えれば、4年生になる頃にはほとんど授業がないこともあります。長期インターンに参加したり、地方の場合は東京に就活をしに行ったりすることも可能になるので、就活を有利に進められるでしょう。
メリット③|クラスメートから信頼される
フル単を達成すると、真面目なイメージが浸透してクラスメートから信頼されます。特に試験前は頼られることが多くなるでしょう。そうなれば、就活で話すエピソードを増やすことができます。
就活でよく聞かれる質問に「あなたは周りからどう思われていますか。」というものがあります。その時、「フル単だったのでクラスメートから頼られることが多い」とアピールすることができます。
フル単を就活でアピールする方法
では、フル単は実際の就活でどのようにアピールすればよいのでしょうか。アピール方法として以下の2つが考えられます。
- 方法①|専攻の研究のアピールの際に触れる
- 方法②|まじめさを裏付ける材料とする
フル単自体は、正直なところメインのアピールとしては少し弱いかもしれません。しかし、学業を頑張ったことや自分の強みを強調するための裏付けなどとしてフル単を使えば、アピールに説得力が出るでしょう。
方法①|専攻の研究のアピールの際に触れる
就活の面接では学業について聞かれることもあります。自分の専攻の研究について話す時、フル単を達成したこともエピソードにまじえてみましょう。
面接官もかつては学生だったので、フル単の大変さを理解しています。フル単に触れることで、自分がいかに研究や勉強を熱心に進めてきたかということを伝えることができます。
ただし、わざとらしくならないよう気をつけてください。もし、文脈上触れにくい場合には無理にフル単だったことをアピールする必要はありません。
方法②|まじめさを裏付ける材料とする
面接で自己PRを求められた時や、また自分の長所を聞かれた時に「まじめさ」を伝えたいなら、フル単をアピールポイントの裏づけとして用いることもできます。
「継続する力・忍耐力がある」「コツコツ努力できる」といったまじめに頑張ることができることが強みなら、フル単はぴったりです。フル単を達成するのは少なくとも1セメスター中継続して努力し続けなければならないからです。
毎週授業に出続け、かつ試験勉強もしっかり頑張ってきた堅実さを評価してくれる企業が必ずあるはずです。フル単はエピソードとしてはインパクトが弱いものの、自分のまじめさを伝える際の材料としては有効です。
フル単を達成する際に注意するポイント
続いては、フル単を達成したい時に注意すべきポイントについて説明します。
履修登録時・試験前とそれぞれの状況別で紹介するので、参考にしてください。
履修登録編
履修登録の時、フル単を達成するために押さえておきたいポイントは以下の2つです。
- ポイント①|授業に関する情報収集をする
- ポイント②|大学に行きやすい時間の授業を重点的に取る
それぞれのポイントについて説明します。
ポイント①|授業に関する情報収集をする
もっとも大切なことは、授業に関する情報収集をすることです。履修登録をする時には友達や先輩の話を聞いて、自分が取ろうとしている講義の単位の取りやすさを把握しておきましょう。
「毎回の出席が必要なのか」または「最後の試験さえ受ければよいのか」で、単位の取りやすさが変わります。
出席を楽と思うか、試験勉強の方がいいと感じるかは自分次第なので、自分にあった講義を取ることがフル単への第一歩です。
ポイント②|大学に行きやすい時間の授業を重点的に取る
また、自分が取る講義の時間帯に気を遣うことも大切です。自分が大学に行きやすいと思う時間の授業を重点的に取って、単位を取りやすいようなスケジュールを組むようにしてください。
たとえば、朝が苦手な人が一限の講義を入れてしまうと単位を落とす可能性が高くなります。出不精な人が特定の曜日は3限のみ、とすると、その日を休みにしてしまいたくなるでしょう。
また、まんべんなく講義を分けるのか、特定の曜日に詰め込むのかも自分の好み次第です。どうすれば負担なく大学に通い続けられるのか、スケジュール面からも考えてみてください。
試験前編
フル単を達成したい時、試験前のポイントは以下の2つです。
- ポイント①|友達と協力する
- ポイント②|先輩から過去問をもらう
それぞれのポイントについて、以下で説明します。
ポイント①|友達と協力する
試験前は1人で頑張るよりも、友達と一緒に単位を取れるように協力し合うことをおすすめします。ノートを見せ合ったり、情報を共有し合うようにして試験の範囲を漏れなくカバーできるように努めましょう。
また、友達と一緒に試験勉強をすることもおすすめです。1人だとすぐに諦めてしまうことでも、友達がいることで頑張れることもあります。
友達と一緒に勉強すると一緒に息抜きもできるので、試験勉強の生産性が上がる傾向にあります。
ポイント②|先輩から過去問をもらう
大学の講義は、ほぼ毎年決まっています。自分の受けている講義の大半が、昨年も開かれていたものだと言えます。そのため、仲の良い先輩に過去問がないか聞いてみましょう。
毎年同じ講義をしている教授は、試験内容も使い回す傾向にあります。過去問さえ押さえて対策しておけば、試験に合格する確率が非常に高くなります。
ただし、新規開講の講義の場合はこの方法が使えません。その場合は諦めて、今までの授業内容をコツコツと復習して試験に備えましょう。
その他の大学生に使う用語一覧
他にも、大学生の間でよく使われる単位に関する言葉があります。
- 落単
- 楽単
- GPA
特に「GPA」は外資系企業などで求められることがあるので、しっかりと意味を把握しておきましょう。
落単
「落単」は字の通り、「単位を落とすこと」を意味します。
「落単してしまった」「落単者」などと使うことができます。フル単を目指す上で、あってはならないのが「落単」だと言うことができます。
楽単
「楽単」は「楽勝単位」とも言われ、努力せずに取ることができる単位のことです。「楽に単位を取る」という動詞の意味で使われることもあります。
「この講義は楽単だから大丈夫」「楽単の講義しか取ってないから、試験対策はしなくていい」などの文脈で使われます。
GPA
GPAは「Grade Point Average」と呼ばれ、アメリカをはじめとする海外の大学で導入されている成績評価の方法です。GPAでは単位の数だけでなく、中身が大切です。
単位が得られると、「S」「A」「B」などの成績がつきます。この成績に数字を当てて平均し、GPAを算出します。GPAは高ければ高いほど成績が優秀ということです。
しかし、大学ごとに評価基準が異なるので、日本ではあまり積極的に用いられていません。一部外資系企業などでは求められることがあります。
まとめ
今回はフル単について解説しました。
フル単自体を就活のエピソードに使うのはあまりおすすめしませんが、自分が頑張ったことや自分の強みの裏づけの材料として使うと役に立ちます。
卒業や就活のことを考えても、フル単であるに越したことはありません。フル単を達成すると後が楽になるので、ぜひフル単を目指して日々の大学生活を過ごしてみてください。