ビジネスメールにはいくつか定型文がありますが、よく使われる表現に「早速のご返信」があります。「早速のご返信ありがとうございます」という使われ方をしますが、TPOをわきまえて使用すべき日本語表現です。そこで今回は「早速のご返信」の意味やそれを使った例文、使い方について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「早速のご返信」とは
ビジネスメールで「早速のご返信」を使う前に、きちんと意味を理解しておくことが大切です。型通りに覚えるだけでは応用がきかず、相手に対して失礼な使い方をする可能性が高まるからです。
ここでは、「早速のご返信」の正しい意味への理解を深めましょう。
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「早速」の類語
小学館のオンライン大辞泉によると、「早速」の意味は以下の通りです。
1 [名・形動]すみやかなこと。すぐ行うこと。また、そのさま。「早速の御返事ありがとう」「早速だが、仕事の話にしよう」
2 副]すぐさま。すぐに。ただちに。「電話をかけたら早速やって来た」
この意味に適した、「早速」の類語には以下のものがあげられます。
- 迅速
- いち早く
- 早々
- 至急
- すぐ
- 素早く
- すぐさま
上記の類語は、「ほとんど遅れがない」「まったく遅れがない」といった意味で使われる言葉です。
「早速のご返信」の意味
「早速のご返信」は、メールを送った相手がすぐに返信してくれたことを意味します。また「早速のご返信」は、すぐに対応してくれたことに対する、相手への感謝の気持ちが含まれる時に使う言葉です。
ビジネスメールへの対応は迅速であることが好まれます。自分が送ったメールに10分程度で返信がきた場合は、「早速のご返信ありがとうございます」と連絡する習慣をつけることをおすすめします。
「早速のご返信」を使った例文
就活においても、採用担当者とメールのやりとりを行います。その際、就活生が問い合わせをするなど、採用担当者からメールを待つ機会もあるものです。ここでは就活生が企業に送る際に使われる、「早速のご返信」を使った例文を3つ、紹介します。
例文①|早速のご返信をありがとうございます
「早速のご返信」に対して「ありがとうございます」と続けるのが、最も一般的な使い方です。就活生は企業の採用担当者に使いますが、就職後は上司や取引先の方に使用する機会が増える使い方です。例文として、以下のものがあげられます。
- お忙しい中、早速のご返信をありがとうございます
例文②|早速のご返信をいただき、ありがとうございます
「早速のご返信をありがとうございます」をより丁寧に表現したい時には、「ご返信をいただき」という表現が適しているでしょう。企業の採用担当者の状況によって、使い分けるとよりベターです。例文として、以下のものがあげられます。
- 出張中にも関わらず、早速のご返信をいただき、ありがとうございます
例文③|早速のご返信恐れ入ります
「早速のご返信」に対して「恐れ入ります」と続けるのは、相手に対して申し訳ない気持ちが強い時と覚えておくとよいでしょう。例えば、自分の都合で面接日の変更を依頼したメールに対する返信などです。例文として、以下のものがあげられます。
- 面接日変更のご相談に対し、早速のご返信恐れ入ります
ここでは3つの例文を紹介しましたが、自分が送ったメールの文面を考慮して、上手に使い分けましょう。
「早速のご返信」は目上にも使えるのか
ビジネスの場で使う日本語の中には、目上の人に使うのが適していないものがあります。そのため就活生の中には、「早速のご返信」を目上の人に使ってよいのか、不安になる人もいることでしょう。
結論としては、「早速のご返信」は目上の人に使っても問題はありません。むしろ、目上の人に相談やお願いのメールを送ってすぐに返信が届いた時は、「早速のご返答ありがとうございます」と感謝の気持ちを送る習慣をつけましょう、
「早々」は目上に使うと失礼に当たる
目上の人に対して「早速のご返信ありがとうございます」と伝えるのは問題ありませんが、「早々のご返信ありがとうございます」という表現はNGです。小学館のオンライン大辞泉によると、「早々」には以下の意味があります。
1 [名]その状態になってすぐの時。多く、他の語の下に付いて用いられる。「開店早早から忙しい」「会う早早用件を切り出す」
2 [副]急いで物事をするさま。はやばや。「あのようすだと早早帰るだろう」「早早に用事を済ませる」
「早速」に対応する「早々」は2を意味しますが、「急いで対応してもらった」というニュアンスが強まるからです。早々は、同僚や部下に使うものと覚えておきましょう。
今回は「早速のご返信」という言葉について紹介しましたが、メールの返信方法、基本マナーは以下の記事で紹介しています。ぜひご一読ください。
その他の間違えやすいビジネスメールの敬語表現
ビジネスの場で使われる頻度が高い言葉の中には、間違った表現も少なくありません。目上の人に間違った文章表現を用いたメールを送ると、常識がない人と思われてしまいます。
ここでは間違えやすいビジネスメールの敬語表現を3つ、紹介します。
了解しました
1つめは、「了解しました」です。これは、同僚や後輩、部下などとの間で使う分には問題がない表現です。しかし目上の人に使う時に用いると、フランクすぎて失礼にあたります。
- 承知しました
- かしこまりました
上記の2つが、ビジネスの場にふさわしい表現となります。きちんと覚えて、使いこなしましょう。
大変参考になりました
2つめは、「大変参考になりました」です。一見問題がないように見えますが、「参考」という表現に問題があります。小学館のオンライン大辞泉では「参考」の意味を、以下のように説明しています。
[名](スル)何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。また、そのための材料。「研究の上で参考になる」「内外の判例を参考する」
この表現だと、目上の人の意見を自分の考えをまとめる時に使うというニュアンスが強くなるのです。ビジネスの場では、「大変勉強になりました」が適した表現となります。
させていただいております
3つめは、「させていただいております」です。「させていただきます」という言葉は、使い方が限定される表現です。限定される使い方は、以下の通りです。
- 自分の行いが相手によい影響を与える時
- 相手に許可をとる必要がある時
相手に依頼されたことを行った場合は使ってかまいませんが、そうでなければ失礼にあたります。取引先などに、「〇〇はお休みさせていただいております」と伝えるのは間違いです。「〇〇はお休みしております」が正しい使い方なので、気をつけましょう。
まとめ
今回は「早速のご返信」の意味やそれを使った例文、使い方について解説しました。
「早速のご返信」就活においてはもちろん、就職後にビジネスメールの中で多用する表現の一つです。そして、文末にどの言葉を選ぶかでニュアンスが変わります。例文を参考にしながら、正しく「早速のご返信」を使い、社会人基礎力をアップしてください。