就職活動の選考として、書類選考や面接試験と主に筆記試験や適性検査を実施している企業が多くあります。それらに変わって近年増えているのがwebテスティングです。通常の筆記試験よりも難しい、問題数が多いなどと言われることもありますが、実際はどうなのでしょうか。その実情について今回は徹底解説していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
webテスティングとは
webテスティングとは平たく言うと、インターネットを通じて受験するSPIテストのことです。
以前は直接企業やテストセンターに行って試験を受ける必要がありましたが、近年ではわざわざ外出しなくても、自分のパソコンからSPIを受験することが可能になりました。
全ての企業で導入されているわけではありませんが、いざ受験することを求められた場合に備えて、対策をしておくのが良いでしょう。
webテスティングを受けるまでの流れ
企業からwebテストを受験するようにとの指示を受けた場合、一体どうしたら良いのでしょうか。
不安に思う方も中にはいるかもしれませんが、普段パソコンを問題なく使うことができる方であれば、心配することはありません。
以下に受験までの流れを説明していきますので、受験のときに慌てることがないよう、しっかり確認しておきましょう。
流れ①|企業から受験依頼メールが届く
就職活動の選考としてwebテスティングを行う場合、まずは企業から受験依頼のメールが届きます。
メールにはURLが記載されており、そこから専用ページにアクセスすることでwebテスティングを受けることができます。
専用サイトのログインには多くの場合、企業別のIDと受験者自身のメールアドレスが必要です。
企業別IDはURLが記載されたメールに一緒に書いてある場合が多いので、それとメールアドレスを入力して、ログインしましょう。
流れ②|指定されたURLにアクセスする
企業からURLが届いたら、そこへアクセスしてテストページに移動します。
このときに注意しなければならないのは、アクセスするタイミングです。
通常、webテスティングは定められた期間内なら、時間と場所を選ばず、いつでもテストを受けることができます。
しかし、受験の期限の当日や前日はアクセスが集中し、回線が混み合うため、思った時間にテストが受けられない可能性があります。
受験の際は期日に余裕を持って行うようにしておくと安心です。
流れ③|パソコンの動作環境のチェックを行い、テストを受験する
この項目を見て、動作環境のチェックはしなくてもいいかと思った方もいるかもしれません。
しかし、動作環境のチェックこそ、最も重要な点であると言っても過言ではありません。
というのも、webテスティングは再受講が一切できない仕様になっているのです。
そのため、仮にパソコンのエラーでテストの途中で受験結果が送信されてしまったとしても、基本的にその結果で選考に臨むことになります。
webテスティングでは、実際の問題が始まる前に動作チェックに関する設問が用意されているので、面倒くさがらずに確認しておきましょう。
webテスティングを受ける場所
webテスティングはオンライン上で行うことができるので、パソコンさえあればどこでも受験することができます。
つまり、ご自宅や学校で、時間を選ばずテストを受けることができるので、遠方に住んでいる方には特に負担が少ない受験方式です。
とはいえ、自宅では集中できないという方もいるでしょう。そういう方は図書館に行くなどして、集中できる環境を確保してテストに臨むようにしてください。
webテスティングを受ける際のポイント
続いてはwebテスティングを受ける際のポイントについて解説していきます。
webテスティングは受験場所を選ばないこと以外にも、筆記試験とは違う特徴があります。
今回紹介するいくつかのポイントはしっかりと対策していないと戸惑うだけでなく、得点にも大きく影響を与えるものばかりですので、把握すると共に対策をしておくようにしてください。
ポイント①|電卓を用意しておく
自宅や学校など、場所を選ばず行えるwebテスティングでは、電卓の使用が前提になっていることがあります。
直接会場に足を運んで行う筆記試験の場合は持ち込みが不可の場合が多いですが、webテストは電卓の使用を認めているケースが大半です。
電卓が使えるなら、難易度も下がるし、解答にかかる時間も短縮されるのではないかと思った方もいるでしょう。
しかし、残念ながら、電卓を使用することを前提として問題が作られているため、webテスティングは筆記試験のそれよりも、より複雑かつ難易度の高い問題が出題される傾向にあります。
そのため、webテスティングの対策はしっかりと行っておくことをおすすめします。
解き方を理解しておくことはもちろんですが、同時に電卓の使い方にも慣れておくのが良いでしょう。
ポイント②|制限時間を気にして解く
これは筆記試験との大きな違いのひとつですが、webテスティングには1問1問に制限時間があります。
一定時間が経過すると強制的に次の問題に移行し、前の問題に戻ることはできません。
また、最初の方の問題に制限時間を目一杯使ってしまうと、最後の問題に辿りつかない可能性もあります。
webテスティング対策として問題集などで勉強をする際は、時間を測るなどして解答までの時間に注意を払う習慣をつけておきましょう。
ポイント③|“推論”の勉強をしておく
webテスティングは「推論」の問題が多めに出題される傾向があります。
推論とは「限られた情報をもとに必ず正しいと推論できる選択肢を選ぶ」という問題で、例えば以下のようなものを指します。
P、Q、R、S、Tの5人で徒競走をした。5人の順位について次のことが分かっている。
- ⅰ)Rの順位は、Sより上である
- ⅱ)Tの順位は、Rよりも上だが、1着ではなかった
- ⅲ)Qの順位は、Pより上である
- ⅳ)同着の順位の者はいない
次のア、イ、ウの推論のうち、必ず正しいものはどれか。
- アQは1着である
- イSは5着である
- ウ2着はPまたはTである
出典:Study Pro 「推論」
こうした問題は他のテストには見られないものであるため、対策をしておきましょう。
webテスティングへの疑問
最後はwebテスティングに関する疑問についてお話していきます。
webテスティングは比較的新しいテスト形式ですので、分からないことも多く、どのような対策をすれば良いのか分からないという方もいることでしょう。
本項目はそんな方のために、webテスティングに関するよくある質問とその答えを以下にまとめてみました。
疑問を解決することで、webテスティング対策をしっかりと行い、希望する企業から内定を貰えるよう、ぜひ参考にしてみてください。
疑問①|難易度はどのくらいか
前項でも少しお話させていただきましたが、筆記で行うSPI試験に比べて、webテスティングは難易度が高い傾向にあります。
その原因は制限時間が短いこと、それなら電卓使用を前提としているため、特に非言語の問題が複雑化していることなどが挙げられます。
そのため、短い制限時間の中でも落ち着いて問題を理解し、解き方を瞬時に把握する力が必要になるのです。
このような力を養うためには、たくさんの問題を解き、解き方を頭と身体に覚えさせることが有効です。詳しくは後述しますが、webテスティング用の問題集を活用して、しっかりと対策をしておきましょう。
また、ただ問題を解くだけでなく、自分で時間を区切って解く訓練をしておくと、制限時間を意識した解答ができるようになります。
疑問②|合格ラインはどのくらいなのか
どのくらいの点数を獲得できれば合格なのかということは、就職活動中の方なら気になるところかと思います。
しかし、合格ラインは企業によって様々ですので、残念ながら○点取れれば試験を突破できるといったことは申し上げられません。
そのため、試験ではより高得点を獲得できるような対策をおすすめします。
企業によっては言語・非言語のどちらか片方をより重要視するところもあるので、偏りがないよう、バランス良く学習しておくことも大切です。
高得点を狙うためには、短時間でより多くの問題を解くことが重要になりますので、パッと見て溶けそうにないと思った問題があれば、思い切って飛ばすという判断もときには必要です。
問題の解き方を知っていれば、それだけ有利にwebテスティングを進めることができるので、対策はしっかりと行うようにしてください。
疑問③|有効な試験対策はあるのか
有効な試験対策としては、問題をたくさん解き、webテスティングの問題に慣れておくことが挙げられます。
前述の通り、webテスティングは筆記タイプのSPI試験より難易度が高いと言われていますが、勉強さえしておけば解けないことはありません。
また、制限時間についても、訓練を重ねる事で解答スピードは上がっていくので、不安に思うことはありません。
問題集はwebテスティング専門のものが書店で発売されているので、それを購入するのがおすすめです。問題集には解説もきちんと付いているので、分からなかった問題がそのままになることもありません。
購入の費用が心配だという方や、とりあえず現状の自分のレベルを知りたい、腕試しをしたいという方は、インターネット上で問題集を無料でダウンロードできるサイトもあるので、一度ご覧になってみてください。
無料でダウンロードできる問題集にも解説が付いているものがほとんどですので、分からない問題はそのままにせず、しっかりと理解できるようにしておきましょう。
まとめ
筆記試験に代わって導入が進むwebテスティング。時間と場所を選ばないテスト形式は便利である反面、問題の難易度が上がったことで、よりしっかりとした対策が必要になりました。
短い制限時間の中で多くの問題を解かなければならないので、最初のうちは戸惑うかもしれませんが、問題集を活用するなどして慣れておくようにしてください。