多くの企業で、就活のクールビズが取り入れられています。ですが、どこまでクールビズを取り入れて良いのかは明確になっていないため、迷う就活生が多いというのも現状です。どこまで許されているのか、ポイントや疑問点について解説します。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活でクールビズを取り入れる企業は多い
一般企業ではすっかり定着したクールビズ。昨今では就活でもクールビズを取り入れる企業が多くなってきています。ですが、就活でのクールビズはどこまで取り入れて良いのかわからないという人も多いでしょう。
実際の現場で就活でのクールビズはどこまで可能なのでしょう。就活で失敗しないクールビズを見ていきましょう。
就活でのクールビズ
就活での服装は男性と女性によって異なります。そのため、クールビズのポイントも性別によって違ってきます。
男性の就活でのクールビズのポイントと、女性の就活でのクールビズのポイントにそれぞれ分けて解説します。
【男性】就活でのクールビズのポイント
男性は就活の際、ネクタイやジャケットを着用します。真夏にこれらを着用するのは大変暑いため、クールビズの対象になります。
では、どこまで許されているのでしょう。ネクタイ、ジャケット、シャツの3つに焦点を当てて解説します。
ポイント①|ネクタイは不要
クールビズと言うと基本的にはノーネクタイです。そのため、面接の際「ノーネクタイでお越しください」という文言が表記されている時は、ノーネクタイで行きましょう。ここでもしネクタイをして面接に臨むと、協調性がないと思われる可能性があります。
また、「クールビズ推奨」とされている企業も基本は同じです。ノーネクタイでも特に問題はありません。ただし、会場に行って大半がネクタイをしていると不安になることがあるでしょう。そのような時のため、一応ネクタイを持参するのも一つの方法です。
ポイント②|ジャケットは基本は不要
クールビズにはネクタイ以外にもう一つの基本があります。それはノージャケットです。「クールビズ推奨」と公言している企業の場合は、ジャケットを着ていく必要はありません。
ただし、ほとんどの就活生はジャケットを着ていきます。ノージャケットという考えは就活生の間ではまだ浸透していないからです。見た目にもあまり好ましくないということもあるでしょう。
「ノージャケットでお越しください」としている企業は別ですが、そうでなければジャケットは着ていった方が無難です。移動時は脱いで手に持ち、会社や会場に入る前にジャケットを着用するようにしましょう。この時、ボタンは必ずすべて留めるのが必須です。
ポイント③|シャツは無地の長袖が好ましい
男性の就活の場合、クールビズが推奨されている企業でのシャツは半袖が可とされています。ですが、これは建前で人事担当の多くは、長袖のシャツが望ましいと考えています。
半袖はカジュアルすぎると思っている人事担当が多いようです。正式な場所に臨むとき、男性は白無地の長袖のシャツを着る方が良い、という考え方がまだまだ多いのです。
【女性】就活でのクールビズでのポイント
就活中の女性のクールビズでポイントとなるのは、シャツ、ボトム、ストッキングの有無です。女性の場合は「オフィスカジュアル」という文言をよく目にします。これをどのように受け取っているかを人事担当は見ています。
女性の場合の就活でのクールビズのポイントを解説します。
ポイント①|シャツは七分袖が無難
シャツは特に指定がない場合は、半袖でも問題ありません。ただ、特に指定はないのに「半袖はカジュアルすぎる」と考える人事担当者もいます。
一番無難なのは七分袖のシャツです。男性の場合と違い、女性の七分袖シャツはカジュアルになりすぎると受け取られることがありません。むしろ、見た目が涼しくなって良いという好印象を与えることが多くあります。
ただし、ボタンは一番上まで留めましょう。スキッパーカラーの場合は第一ボタンはありません。そうでない場合は「だらしない」と見られる可能性があるので厳禁です。
ポイント②|ボトムは黒か濃紺
女性の場合、ボトムはスカートでもパンツでも問題ありません。ただし、色は黒か濃紺が基本です。クールビズだからと言って、淡い色のボトムを着用するのは良いとは言えません。カジュアルになるからです。
転職の際の就活の場合は、グレーでも可としている企業が多くあります。ですが、新卒の就活生の場合は、グレーのボトムを着ると「協調性に欠ける」などの印象を与えることがあります。
ポイント③|ストッキングは必須
女性で就活の必須アイテムとなっているのがストッキングです。真夏のストッキングはどれだけ薄いものでも通気性が悪いなどの理由で暑いと感じます。ですが、ストッキングの着用は必須です。
女性のストッキングは社会人としての身だしなみと考えられているからです。パンツの時も同じです。スカートの場合と違って足元の見える部分は少なくなりますが、面接官は必ずみています。膝丈のストッキングもありますから、それを着用しましょう。
就活での身だしなみのポイント5選
就活で最も重要なのは、第一印象です。どんなに仕事ができる、高いスキルを持っているなどの好条件がそろっていても、第一印象が悪ければ不採用ということにもなりません。
そんな第一印象を左右するのが身だしなみです。身だしなみがきちんとしていれば、第一印象は大変良くなり、採用される可能性も高くなります。就活での身だしなみについて5つのポイントに絞って解説します。
ポイント①|指定がない場合はネクタイにジャケット
就活では、特別な指定がない場合はネクタイにジャケットが基本です。世間一般ではクールビズが推奨されています。ですが、企業によっては就活生に限ってクールビズを推奨していないところもたくさんあります。
また、指定がないからと言って企業に電話などで質問する人もいるかもしれません。これもあまり良いとは言えません。何も指定がなかった場合、自分の判断でどのような服装で面接を受けるのか、ということを人事担当者が見ている場合があるからです。
企業面接を受ける際、クールビズの文言がない場合は必ずネクタイとジャケットを着用しましょう。
ポイント②|ジャケットやボトムは明るい色を避ける
仮にクールビズを推奨している企業があったとしても、ジャケットやボトムに明るい色を持ってくるのは厳禁です。明るい色のジャケットやボトムはカジュアルになるからです。
就活は企業に自分を採用してもらうための正式な場です。そのような場にカジュアルな雰囲気の服装を着ていくのは、社会人として良くないという考えがあります。中には「不真面目だ」と受け取る人事担当者もいるでしょう。
ただし、転職の場合の就活は別です。一度どこかの企業に勤めた経験があり、転職するために就活をしている人は、グレーなどのジャケットやボトムを着用しても重視されません。それまでの経歴や経験が注目されているからです。
ポイント③|清潔感を意識する
就活で大切なのは、清潔感です。第一印象で不潔だと感じる人を採用する企業はほとんどありません。清潔な人は見た目も気持ち良いので、採用される確率が上がります。
男性の場合はひげは厳禁です。ひげは多くの人たちが不潔だと感じるポイントとされています。また、髪は短くしてフケにも気をつけましょう。
女性の場合は、長い髪は必ずひとまとめにくくります。顔に髪がかかるのは厳禁です。だらしないという印象を与えるからです。また、爪は短く切りそろえ、ネイルもやめましょう。
ポイント④|シャツは白が基本
シャツは白が基本です。白は相手に清潔感のある第一印象を与えるからです。小さな柄の入った白のシャツもありますが、無地の方が良いでしょう。柄入りはカジュアルな印象を与えるため、逆効果になる可能性があります。
ただし、これも転職のための就活の場合は例外があります。薄いブルーや淡い黄色、白に近いピンクなどでも問題ない場合もあります。また、企業によってはこのような色を推奨しているところもあります。
ですが、基本は無地の白です。また、皺が寄っていると見た目が悪くなり、不快感を与えることもあります。必ずアイロンがあたったものを着用しましょう。
ポイント⑤|ボタンは全部留める
就活の服装で大切なのは、ボタンです。ジャケットもシャツも、ボタンは必ず全部留めましょう。ボタンを留めない着用の仕方は、だらしないという印象を与えます。
特にシャツを着用する場合、一番上のボタンだけ外して着る人がいます。ですが、見た目が大変悪く、「だらしない着方をする人は仕事もきちんとできないだろう」と受け取られ、不採用になる可能性があります。
シャツの第一ボタンを留めたくないのなら、スキッパーカラーのシャツを着ましょう。最初から第一ボタンがついていないシャツはボタンを留めることはできませんから問題ありません。ついているボタンはすべて留める、というのが就活での基本です。
就活でのクールビズの疑問
就活でのクールビズについて、「いつまでなのか」や「シャツの着方」などに疑問を感じる人も多いでしょう。ですが、いまさら聞けないという人も多くいます。
最も多い疑問点を3つピックアップして解説します。
疑問①|就活のクールビズはいつまでなのか
就活のクールビズはいつまでなのか、という疑問を持っている人が多くいます。環境省が推定しているクールビズの期間は、6月1日~9月30日まで4か月間です。
ただし、具体的なクールビズの期間は企業によって異なります。5月1日~8月31日までとしている企業もあれば、5月1日~9月30日までとしている企業もあるのです。また、年によってクールビズの期間を変更する企業もあります。
クールビズを推奨している企業での就活の際は、いつまでクールビズ期間が設定されているのか、自分で確認しましょう。また、わからない場合はクールビズ対象の服装は避け、一般的な服装をすることをお勧めします。
疑問②|役員面接はクールビズで行っていいのか
役員面接は、他の面接と違って採用にかなり近い面接になります。そのため、クールビズは避けた方が無難です。企業全体がクールビズを推奨していても、役員面接だけは正式な服装で行きましょう。
これからその企業で勤める可能性が高いのです。同じ勤めるのなら役員からの印象は良い方が仕事がしやすくなります。第一印象が大切ですから、きちんとした服装で臨むのが好ましいでしょう。
疑問③|就活のクールビズでは腕まくりしていいのか
就活のクールビズで最も問題視されているのが腕まくりです。特に男性は長袖のシャツが推奨されています。外を歩いている時、暑いので腕まくりをすることもあるかもしれません。ですが、これは絶対NGです。
まず、見た目が悪くなります。更に、腕まくりをすると袖の部分に皺ができます。皺の寄ったシャツは清潔感を与えにくくなるため、面接で不利になる可能性が高いのです。
外を歩いている時から就活は始まっています。会社から離れていても誰が見ているかわかりません。腕まくりは絶対にやめておきましょう。
まとめ
就活でのクールビズを取り入れる企業は、年々増えてきています。ですが、厳密にどこまで取り入れて良いのかということは明記されていないことが多々あります。その人の常識を見ているのです。迷った場合は、クールビズを取り入れない服装をしましょう。その方が見た目で好印象を与え、良い結果を得る確率も上がるでしょう。