花王は韓国とかかわりのある企業なのでしょうか。2011年には花王不買運動やデモが起こったこともあり、韓国とのかかわりが気になるところです。花王不買運動には、実際にはフジテレビの韓国を取り上げた変更報道が背景にありました。就活で花王を受けようと思っている人は気になる、花王不買運動とその背景について今回は説明します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
花王は大手化学メーカー
花王は国内の大手化学メーカーです。トイレタリーや化粧品を製造・販売しており、「ビオレ」「バブ」「アジエンス」など花王の商品には慣れ親しんでいる人も多いことでしょう。
以下は花王の基本情報です。
花王はマーケティングが強く、中でも洗濯用洗剤の「アタック」はトップシェアを誇っています。飲料の「ヘルシア」なども花王の商品であり、多角的な経営が展開されています。
花王は韓国との直接的な関わりはない
花王は企業として韓国と直接的な関わりはありません。企業として韓国を必要以上にマーケティングに利用したり、過剰に褒めたりしているような事実はないので、就活で花王を受けようと思っている人は安心してください。
花王の不買運動が起こったのは韓国との直接的なつながりからではなく、花王がフジテレビのメインスポンサーをつとめていることに原因がありました。
花王はフジテレビのメインスポンサー企業の一つ
花王の不買運動が起こった2011年当時、フジテレビの韓国偏重報道が問題になっていました。
当時ステルスマーケティング的に韓国のものをさまざまな番組で紹介したり、歌番組のゲストではK-POPアーティストを取り上げ、昼のドラマは韓流の特別枠を設けていました。
そんなフジテレビの姿勢に視聴者の怒りが爆発したのです。怒りはおさまることなく、フジテレビのメインスポンサーである花王にも飛び火する形となりました。次の見出しで、事件の詳細について説明します。
フジテレビの偏向報道デモ事件とは
続いてはフジテレビの偏向報道デモ事件について説明します。事件のきっかけは、フジテレビが韓国に寄った報道をし続けていたことです。
有名俳優がフジテレビの偏向報道に関してツイートをしたり、大規模なデモに発展したりと一大騒動になりました。
事件の経緯
事件が起きた2011年当時、韓流ブームが起こっていました。韓国政府がアジアや中南米、中東での韓流芸能人の活動を支援を強化していたからです。
その影響を受け、日本でも韓流芸能人の露出が爆発的に増えていました。しかし、韓流を無理やりにでも流行らせようとするメディアの姿勢に反感を覚える人も少なくありませんでした。
2011年当時は韓流ブームが巻き起こっていた
2011年は韓流ブームを受け、K-POPや韓流ドラマが積極的に放送されるようになりました。
中でもフジテレビは韓国を過剰なほど取り上げており、平日午後に韓流ドラマ専用の放送枠を設けていたほどでした。また、スポーツ実況では韓国国歌をカットなしで放送し、日本国歌の斉唱は流しませんでした。
また、韓国人フィギュアスケート選手をもちあげ、日本人選手を侮辱するなどを繰り返し、次第にフジテレビは視聴者の反感を買うようになっていきました。
俳優の高岡蒼佑氏がTwitter上でフジテレビ批判を明言した
フジテレビの偏向報道を受け、当時人気俳優だった高岡蒼佑氏がTwitter上でフジテレビを痛烈に批判しました。
当該ツイートは削除されているものの、「韓国のTV局かと思う」「フジテレビの韓国洗脳は気持ち悪い」などの強い言葉を使い、その発言が大きな注目を浴びます。
この騒動を受け、高岡蒼佑氏は所属事務所であったスターダストを退社するに至りました。後日、高岡蒼佑氏は「配慮が足りなかった」と謝罪を述べています。
ネットを中心に韓国ブームへの批判が激化
高岡蒼佑氏の発言と事務所退社を受け、ネットでは一気に韓国ブームへの批判が激化していきました。
フジテレビには抗議の電話が殺到するようになり、フジテレビ前でのデモにまで発展することになります。
事件の結果
フジテレビの偏向報道の結果、大規模デモ活動と不買運動が起こります。
フジテレビのスポンサーである企業にダメージを与えることで、フジテレビの収益源を減らそうと考えた人たちの呼びかけにより実行されました。
フジテレビへの大規模デモ活動が起きた
2011年8月、フジテレビに抗議するため、お台場で大規模なデモ活動が起きました。「反韓国・反韓流ではなく、あくまでフジテレビの偏向報道に対して」との主張に賛成した約600人が参加しました。
デモの様子はインターネット上で生中継され、ネットニュースでも大きく取り上げられました。多くの人々が、フジテレビの偏向報道に反感を持っていたのでしょう。ネット中継の視聴者数は約10万人だったとのことです。
フジテレビや韓国とつながりのある関連企業の製品の不買運動が起きた
そして、インターネット上ではフジテレビや韓国とつながりのある関連企業の製品の不買運動が起こりました。不買運動の対象となった企業の一例は以下の通りです。
- 花王
- サントリー
- 亀田製菓
サントリーは自社商品のWebサイトで日本海を「東海」と記載したことで、亀田製菓は韓国の菓子メーカーと提携したことで槍玉にあげられました。
中でも特に注目が集まった企業が花王です。花王はフジテレビ最大のスポンサーであり、花王に対しては不買運動だけでなく約1,000人規模のデモが行われたほどでした。
花王不買運動の顛末
フジテレビの偏向報道から飛び火した花王不買運動でしたが、結果はどうなったのでしょうか。
以下で花王不買運動の顛末について説明します。
花王不買運動の効果
花王不買運動は、実を結ばなかったようです。日用品を扱っていることもあり、不買に応じた人はそこまで多くなかったのでしょう。以下は、2011年前後の花王の業績推移です。
引用:花王株式会社有価証券報告書2011年度・2012年度
不買運動の起こった2011年度は、2010年度よりも売上が上昇しています。その後も順調に売上が伸びていることがうかがえ、不買運動は花王への売上に影響を与えることはなかったと言えます。
不買運動への花王の対応
不買運動へのコメントを求められ、当時花王の社長であった尾崎氏は「影響は一切ない」「業績に影響が出るほどの問題ではない」と答えています。
また、インターネット上では花王のカスタマーセンターが「買いたくなければ買わなくて良い」との発言をしたと伝えられ、その対応に怒ったネットユーザーも多数いたようです。
花王不買運動のその後
偏向報道をしていたフジテレビの視聴率が落ちていったこともあり、花王不買運動はその後次第に落ち着いていきました。
花王の製品が競合企業の製品に代替されてしまうようなことはなく、花王は通常通り製造・販売を続けていました。
花王に落ち度はあったのか
フジテレビのスポンサーをしていることで、「フジテレビの報道内容に賛同している」と視聴者から思われても仕方ありません。
しかし、実際はスポンサーだからといって花王がフジテレビの番組構成に口を出すことはできないのが事実です。
フジテレビの偏向報道から発展した花王の不買運動はいわば「巻き込み事故」のようなもので、花王には過失がなかったと言えます。
まとめ
今回はフジテレビの偏向報道から発展した花王の不買運動について解説しました。
フジテレビの韓国を異常なほど取り上げる報道は実際に行われており、花王はフジテレビのスポンサーとして注目を浴びました。実際花王には韓国との直接的なかかわりはなく、就職の際に懸念となるようなこともありません。
花王の選考を受けようと思っている人は事件を気にせず、安心して臨んでください。