サイゼリヤといえばフランチャイズ展開するイタリアンファミリーレストランです。そのサイゼリヤで社長を務めるのは堀埜一成ですがどういった人物なのでしょうか。本記事ではサイゼリヤの社長である堀埜一成の経歴と年収などをみていきます。

サイゼリヤの社長は堀埜一成（ほりのいっせい）

堀埜一成（ほりのいっせい）は株式会社サイゼリヤの代表取締役社長です。代表取締役とは、株式会社において決定権を有しており、社内外に意思決定の結果を示す役割を果たします。

• サイゼリヤの基本情報
• 堀埜一成のプロフィール
• 堀埜一成の年収と評判

本見出しでは、サイゼリヤの堀埜一成に関連する情報として、上述の3項目に関して詳しくご紹介しています。

2009年に前任の正垣泰彦に代わり代表取締役社長に就任

堀埜一成は2009年に正垣泰彦に代わり、サイゼリヤの代表取締役に就任しました。それと同時に、前任の正垣泰彦は代表取締役会長に就任しました。

前任の正垣泰彦はサイゼリヤの創業者であり、堀埜一成は第2代目の社長になります。食品から有害物質が出たことや、リーマンショックの影響での業績悪化を理由に堀埜一成が社長となりました。

サイゼリヤとは

株式会社サイゼリヤは、イタリアンファミリーレストランチェーン「サイゼリヤ」を運営する企業です。本見出しではサイゼリヤの基本情報と歴代社長をみていきます。

サイゼリヤの基本情報

サイゼリヤの歴代社長

サイゼリヤの初代社長は正垣泰彦です。そして第2代目の社長が堀埜一成となります。

初代社長の正垣泰彦は、1946年兵庫県生まれです。東京理科大学を卒業後、サイゼリヤをイタリア料理店としてオープンしました。その後、法人化し初代社長に就任。低価格のメニュー構成で飛躍的に店舗数を拡大しました。2019年には旭日章を受章しています。

サイゼリヤの社長 堀埜一成（ほりのいっせい）の経歴と実績

現サイゼリヤ社長の堀埜一成の経歴はどういったものでしょうか。本見出しでは堀埜一成の経歴と実績をみていきます。

サイゼリヤの社長 堀埜一成の経歴

サイゼリヤの社長である堀埜一成の経歴は以下のようになります。

理系出身のデータ派

堀埜一成は1957年富山県生まれです。1981年3月に京都大学大学院農学研究科修了後、味の素入社しました。理系出身ということもあり、論理的な考えやデータをもとに行動する学生でした。

その経験が今でも生かされていて、サイゼリヤの経営はもちろん、味覚もデータ化できると考え脳波と味覚の研究も進めています。サイゼリヤが低価格を続けられる理由も、このデータに基づいた管理システムのおかげです。

大学院卒業後は味の素に入社

大学院卒業後は味の素に入社しました。制がん剤の探索やアミノ酸の製法改良，グルタミン酸ナトリウムの製造，医薬用アミノ酸の製造・改良などに従事しています。

そういった味の素での経験を、今のサイゼリヤの商品開発に生かしています。美味しくて低価格で提供できるメニューの裏には、堀埜一成が味の素時代に取り組んだ食品への知識と探究心があります。

元上司からの誘いを断りサイゼリヤに入社

元上司からの誘いを2年断ったのち、現会長である正垣泰彦と出会いました。その経営ビジョンに惹かれて2000年に株式会社サイゼリヤに入社します。

同年11月には、取締役に就任し、マーチャンダイジング本部長、エンジニアリング部長、オーストラリア支部社長などを経て、創業者の正垣泰彦氏の後を継ぐ形で2009年に代表取締役社長に就任しました。

サイゼリヤの社長 堀埜一成の実績

サイゼリヤの社長である堀埜一成にはどのような実績があるのか気になります。本見出しでは堀埜一成の実績を紹介します。

業績悪化から経営を立て直す

堀埜一成の大きな実績は食品から有害物質が出たことや、リーマンショックの影響での業績悪化したサイゼリヤを立て直したことです。低価格で商品を提供し続けることはもちろん、社内のシステムの変革や社員教育を徹底したことにより、経営を立て直しました。

特に重きをおいているのは人事制度と教育の部分で、一定の経験を積めば昇格試験を受けることが出来る制度を設けました。また、給与の中で役職手当の割合を小さくし、柔軟に役職を入れ替えることが出来るようにしました。

難しすぎる間違い探しを考案

サイゼリヤに来る人に楽しんでもらおうと、「難しすぎる間違い探し」を考案した人物でもあります。もともとはキッズメニューに付いていた間違い探しだったのですが、大人が必死になって探しても分からないような間違い探しを作りました。

この間違い探しはどんどん進化し、食をテーマにした食育の教材になるように改良されました。

サイゼリヤの社長 堀埜一成（ほりのいっせい）の年収

本見出しでは、サイゼリヤの有価証券報告書に基づき想定される堀埜一成の年収をご紹介します。上場企業において、1億円以上の役員報酬を得ている場合は公開されなければなりません

しかし、上記の資料には堀埜一成の名前はありませんので、年収は1億円未満であることが分かります。社長という立場上他の役員よりも年収は多いと考えられますので、おおよそ3,000万円以上は貰っていると考えてよいでしょう。

サイゼリヤがキャッシュレスを導入しない理由

「日経ビジネス」によれば、サイゼリヤはまだキャッシュレスを導入していません。その理由を社長へのインタビューという形で掲載しています。最終的にはキャッシュレスを導入するとのことですが、そこには社長である堀埜一成の戦略があります。

サイゼリヤは米国の大企業であるAmazonと手を組んでキャンペーンを始めています。そのキャンペーンや社会情勢をみながら、一番良いタイミングでキャッシュレスを導入する意向です。

まとめ

本記事では、サイゼリヤの社長である堀埜一成の経歴や実績、年収を紹介しました。

サイゼリヤでは失敗を恐れずに挑戦する姿勢や「難しすぎる間違い探し」を考案したり、Amazonと手を組んでキャンペーンを始めたりと、常に新しいアイデアを生み出す経営哲学が感じ取れます。そのサイゼリヤをトップとして引っ張って行く人物が堀埜一成です。

本記事が少しでも就活生の企業研究に役に立てれば幸いです。