仕事のミスは誰にでもあることではありますが、その後の行動や対応には人によって差があります。どんな風に報告すればよいのか、繰り返してしまうのを防ぐために何をすれば良いのかなど、新入社員のうちに押さえておきたいポイントを紹介しています。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
仕事でミスをする原因とミスをしやすい人の特徴
業務で起きるミスは、大きなものから小さなものまで原因は様々です。しかし、よくミスをする人と、ミスが少ない人には圧倒的に差があることが分かります。新人のうちから、ミスを少なくするためにはどうすればよいかを理解し、実践していくことが大切です。
仕事でミスをする原因
新入社員がミスをしてしまうのは、仕方がないといえる部分もあるでしょう。しかし、どんなことがミスの原因になるのか知っておくことで、ミスを未然に防ぐこともできます。普段の自分の仕事のやり方と照らし合わせながら、仕事でミスしてしまう原因についてみていきましょう。
仕事に慣れていない
原因としてまず、”仕事に慣れていない”ということが挙げられます。特に就職して最初の1年間は、何をやるにしても初体験であり、どんな風に仕事を進めていけばいいのか、どんなことに注意すればよいのか、分からないまままま進めてしまう状況があるはずです。
分からないことは先輩に聞いたり、先輩の仕事をよく見てやり方を学んだりして、ミスを減らす努力をしていきましょう。また、仕事に慣れていないからこそ起こるミスは、誰もが通る道でもあるので、同じミスをしないように次から気を付けていけばよいのです。
仕事の段取りが複雑
仕事内容によっては、段取りが複雑で、それによってミスが起こってしまうこともあります。優先順位の高いタスクが多かったり、関係者との調整事が多かったりする業務だと、何から手を付ければよいか分からないといった状況にも陥りやすいです。
また、仕事は多くの仕事は複数人で進めていきます。時には社外の人とも関わりながら仕事することもあるでしょう。そんな時に段取りが悪いと、一緒に仕事をする仲間たちにも迷惑が掛かってしまう可能性があります。
仕事の量が多い
自分のキャパに比べて仕事量が多いとミスは起こりやすくなります。多くの仕事を抱え、納期に追われているといった状況では、誰でも普段起きないようなミスが起きてしまうこともあります。そんな状況では、今度はミスをリカバリするための仕事が増えることになり、負のループですよね。
“仕事に追われている”と焦る気持ちから、うっかりしてしまったり、集中できなかったりすることが原因です。仕事の量が実力に見合っていない場合は、早めに先輩に相談するようにしましょう。
仕事でミスをしやすい人の特徴
ミスをしやすい人と、ミスが少ない人とでは、普段の生活、仕事のやり方でちょっとした違いがあります。ちょっとした簡単な工夫で仕事のしやすさは大きく変わります。自分はミスが多いと思っている人は、ミスが少ない人の行動を真似してみるのも良いでしょう。
集中力がない
集中力がない人は、仕事も遅かったり、簡単なミスを連発してしまったりすることがあります。とはいえ、人間の集中力は数十分しか続きません。しかし、多くな会社での1日の労働時間は7~8時間あるのではないでしょうか。
集中力のある人も、8時間ずっと集中力をキープできているわけではありません。自分が集中できる時間や環境を理解して仕事を組み立て、メリハリをつけているから、効率的に業務をこなしていくことができるのです。
わからないことをわからないまま放置する
新人のうちは業務の中で学ぶことがたくさんあります。分からないことをそのまま放置していては、いつまでたっても成長することはできません。新入社員に限ったことではないですが、業務でミスをしてしまったり、躓いてしまったりした時は、必ず振り返りを行うようにしましょう。
よく分からなかったけど偶然上手くいった時も、次も同じように上手くいくとは限りません。目安としては、自分が携わった仕事を他人に分かりやすく説明できるくらいには理解しておきましょう。
責任感がない
学生から社会人になって、”責任”に慣れない人も多くいるでしょう。新人のミスでよくあるものとして、責任感がないことで、何もかもが中途半端になってしまい、周りに迷惑をかけてしまうことがあります。まずは、与えられた仕事は最後までやり通すことを意識してみましょう。
行き詰れば、そこで投げ出してしまうのではなく、本で調べたり、先輩に聞いたりして、乗り越える努力をしましょう。ほったらかしにしてしまうのではなく、誰かの手を借りても良いので、最後まで責任をもってやり抜く姿勢が大切です。
メモを取らない
業務を教えてもらうときは必ずメモを取りましょう。メモを取らなかった場合、いざやってみたときに、”あれ?ここはどうやるんだっけ?”と分からなくなってしまい、また先輩の時間を奪ってしまうようなことになりかねません。記憶力を過信せず、しっかりメモに残して、何度でも見返せられるようにしましょう。
また、業務に慣れないうちは、自分がどんな風に作業を進めたかをメモしておくこともおすすめです。後で振り返った時に、問題点などを見つけやすくなります。
反省しない
ミスをすることは決して悪いことではありません。そこからどうやってリカバリするか、同じミスをしないためにどんな工夫ができるかが大切です。ミスをしてしまったことを省みない人は、誰にどんな迷惑をかけたのかも分からないまま、対策もしないため、同じようなことを繰り返してしまいます。
ミスの少ない人は、例えミスが起きてしまっても、そこでしっかり振り返り、何が悪かったのか、次はどうすればミスを防ぐことができるのかを考える習慣があります。
仕事のミスを隠すのは良くない
ミスをしてしまったことを隠してしまって、時間がたってからそのミスが発覚すると、大きな損害となってしまうことがあります。すぐに対処していれば修復できたことも、時間がたったことで多くの人が動かなければならないような事態になってしまいます。次で、ミスしてしまった時の正しい対処方法を見ていきましょう。
仕事でミスをした時の対処法と未然に防ぐための対策
特に新入社員は、ミスをしないことよりも、ミスが発覚した後どのような行動をとるかが重要です。次では、仕事で失敗してしまったとき、どんな行動をとればよいのか、そして同じミスを繰り返さないためにもどんなことに気を付ければよいのか説明しています。
仕事でミスをした時の対処法
ミスが発覚したときに、一番してはいけないことは隠してしまうことです。自分の失敗を素直に認め、必要であれば、どういった対処をしていけばよいのか指示を仰ぎましょう。また、迷惑をかけてしまったり、手助けしてくれた人へのお礼と謝罪の言葉は忘れないようにしましょう。
仕事でミスをしてしまったことを報告する
ミスが発覚したときは、すぐに上司に報告しましょう。もしかすると、”ミスをしてしまって恥ずかしい”、”怒られるのが嫌”という気持ちから、ミスを隠したくなってしまうかもしれませんが、それは絶対にNGです。発覚が遅れれば遅れるほど、事態は悪化すると考えましょう。
確かに、怒られてしまうこともあるかもしれません。そんな時は、二度と同じミスをしてしまわないように工夫、改善していけば良いだけです。ミスをしてしまったとしても、それを受けてどんな行動をとったかはきっと評価されるはずです。
ミスへの対応を行う
ミスの対処は責任をもって行いましょう。簡単なものだと、少し残業するくらいで対処できるかもしれませんが、新人の間は、自分の力だけで解決できないことも多いでしょう。上司や関係者の力が必要な場合もあるかもしれません。
そんな時は、誠意をもって素直にお願いしましょう。どんなことが起きてしまって、今どんな状況なのか、そして何をしてほしいのかをしっかり伝えましょう。自分のミスに責任をもって取り組む姿勢を見せることが何より大切です。
迷惑をかけた人へ謝罪する
ミスをしてしまったことで、迷惑が掛かってしまった人には、誠意をもってお詫びをしましょう。例えば、自分の業務が遅れたせいで先輩の業務まで遅れてしまったり、自分の情報伝達ミスでチームの段取りが崩れてしまったりすることもあるかもしれません。
新人の間は快く手助けしてもらえるかもしれませんが、それに対するお礼と謝罪を忘れてはいけません。困っている時に快く助け合える関係作りも、大切な仕事の一つと言えるでしょう。
ミスへの対策を自分で考えて共有する
誰だってミスをしてしまうことはあります。今回自分がしてしまったミスを、もしかしたらチームの仲間もしてしまうかもしれません。ミスを共有することは、自分が同じミスをすることを防ぐだけでなく、チームの皆に、注意喚起するといった点についても有効です。
そのミスからどんなことを学んだのか、どうすれば防ぐことができたのかを共有しましょう。ミスを防止するための新しい取り組みなんかを提案してみるのも良いかもしれません。恥ずかしがらずに、チームのためにどんどん発信していきましょう。
仕事のミスを未然に防ぐための対策
日頃からミスが多い人は、ミスを事前に防ぐために行動してみましょう。ミスを防ぐためには、自分がどんな時にミスしてしまうのかを理解しておくことが大切です。自分の苦手な部分が分かれば、そこを確認する時間を増やしたり、先輩にコツを聞いたりしてカバーしていくことができます。
日頃からメモを取る習慣をつける
日頃からメモを取ることは、大きなミスを防ぐために非常に効果があります。単に記憶媒体としてだけでなく、自分の考えを整理したり、今まで気づけなかったことに気付けるようになったりするためにもメモは重要です。
どんなことが起きて、その時自分がどんな行動をとったのかなど記録しておき、見返す習慣をつけておくと、小さなミスに繋がりそうなことに気付けたり、それに対する対策を思いついたるすることもあります。思いついたことや、”あれ?”と思ったことは、メモとして言葉にしておくことを習慣にしましょう。
確認を徹底する
得に慣れないうちは、とにかくしっかり確認を行うようにしましょう。例えば資料一つ作る時でも、誤字脱字はないか、印刷部数は合っているかなどチェックすべきことはたくさんあります。
また、不安が残るところは、上司に確認を取りながら進めましょう。曖昧なまま進めてしまって、後で違っていたことが発覚するとまたやり直しになってしまうかもしれません。
仕事量が多く、納期に追われている時ほど、確認作業は徹底して行いましょう。焦ってミスを連発してしまうよりも、ずっと早く仕事を終わらせることができます。
きちんと休憩を取る
簡単なミスをしてしまうことを防ぐためにも、メリハリをもって仕事をすることを心がけましょう。仕事が立て込んでいる時などは、休憩する時間を惜しんで作業したいと思ってしまうかもしれませんが、疲れている状況では思わぬミスをしてしまう可能性があります。
きちんと休憩を取り、集中して仕事ができる環境を作りましょう。朝の集中力が高い時間に複雑な仕事をし、昼過ぎの集中力が切れる時間に簡単な業務を予定しておくなど、時間の使い方を工夫することもおすすめです。
わからないことはすぐ質問する
どんどん質問できることは、新入社員の特権です。分からないことはそのままにせず、質問して一つ一つ解決していきましょう。時間がたつと、どんどん聞きづらくなり、大変な思いをすることになってしまいます。
自分が先輩になった時に後輩に聞かれても大丈夫なように、新人のうちに分からないことは無くしておく勢いで質問しておきましょう。
ここでも、同じ質問を何度もしてしまわないよう、一度教えてもらったことはしっかりメモしておきましょう。
仕事でミスを連発してしまう時の対処法
同じミスを何度もしてしまっていては、周りのからの信頼も下がってしまいます。駄目だと分かっていてもどうすればいいかよくわからない人もいるのではないでしょうか。自分一人で考えても分からなければ、素直に周りに相談する勇気を持ちましょう。
原因を徹底的に考える
ミスを連発してしまうことの原因として考えられるのは、ミスの原因が何なのか分かっていない、もしくは分かったつもりになっているということです。原因が分かっていないかったり、正しく理解できていなかったりすると、同じミスを繰り返してしまうのも当たり前です。
原因解明の有名な手法で”なぜなぜ分析”というものがあります。問題を引き起こした原因、さらにその原因を引き起こした原因をなぜ、なぜ...と繰り返し掘り下げるで、問題への対策を考える手段です。一度試してみるのも良いかもしれません。
上司に相談する
自分で分析することも大切ですが、1人で悩むよりも、上司に相談してしまった方が手っ取り早いこともあります。もしかしたら、同じような悩みを新入社員の頃に抱えていた上司もいるかもしれません。どうやって乗り越えたのかを聞くチャンスでもあります。
また、自分のミスの多さを問題と捉え、改善する意欲を示すことにも繋がります。問題を問題と捉えられることは、社会人として不可欠な能力であるのと同時に、熱意のある新人は可愛がってもらえることも多いので、上司も力になりたいと思ってくれるのでしょう。
自分に向いている仕事なのか考える
そもそも、今の仕事が自分に向いているのかということも視野に入れて考えることも必要です。自分の得意なことが全く活かせていない、どんな業務も苦手に思えるといった場合は、転職も視野に考えてみるのも良いかもしれません。
転職エージェントに相談することで、自分にこの仕事は合っていないと確信するかもしれませんし、もう少し頑張ろうと思えることもあるでしょう。ただし、新入社員のうちは、少ししかやったこともないのに苦手だと決めつけてしまう恐れもあるので、注意が必要です。
仕事のミスで落ち込む気持ちから脱却するには
仕事でミスをしてしまうと、ショックを受けてしまって、落ち込んでしまう人もいるかもしれません。しかし、何日もずるずる引きずってしまうと、業務にも影響が出かねません。上手く切り替えができないときは、次で紹介するような考え方を参考にしてみてください。
仕事のミスは誰にでもあると考える
ミスは誰にでも起こるものです。ミスをしてしまったからといって思い悩む必要はありません。特に新人のうちは、不注意だったり、そもそもやり方が分からずミスをしてしまうこともあります。しかし、それは新入社員だったことのあるほぼ全員が経験していることです。
大切なのは、ミスをしてしまった後どのような行動をとるかです。上で説明したように、責任持った行動がとれていれば、誰も強くとがめることはできませんし、ミス自体もどんどん減っていくでしょう。
自分にはまだ成長の余地があると考える
ミスをしてしまうということは、自分にはまだ改善しなければならないことがあるということです。人は失敗から成長するといっても過言ではありません。会社という組織に所属しているということは、基本的には、どんなに失敗しても守ってもらえる環境であるということでもあります。
失敗のない簡単で単調な仕事ほど面白くないものはありません。失敗できる環境に身を置き、成長の機会を貰えていることは、幸せなことでもあるのです。
人のミスは他人は案外気にしていないと考える
ミスをしたことを気にしているのは自分だけかもしれないと、第3者の目線で考えてみましょう。他人のミスを何日も気にしている人がどれだけいるでしょうか。ミスをしてしまった本人はショックかもしれませんが、周りの人は案外気にしていないものです。
例えばベテランの上司は、新人のミスなど、もう飽きるほど対処してきた経験があるでしょう。ミスをしたことで周りの目が気になって悩んでしまうのはとてももったいないです。切り替えて業務に取り組みましょう。
仕事のミスで気まずいのは一瞬
仕事でミスをしてしまうと、恥ずかしかったり、怒られるかもと不安になったり、気まずく感じてしまいますよね。しかし、皆が真剣に業務に取り組んでいる中で、一つのミスで関係が悪くなってしまったり、居心地が悪くなってしまったりすることは考えにくいです。その時の1瞬を乗り越えてしまえば、もう大丈夫です。
まとめ
新入社員はミスをしてしまうものです。初めは動揺したり、ショックに思ったりするかもしれません。しかし、失敗は成長するチャンスと捉え、次に活かしていきましょう。失敗を恐れて動けなくなってしまうのが一番もったいないことです。新入社員の特権を活かして、失敗を恐れず行動できると良いですね。