【例文あり】「得意な学科」の書き方を徹底解説!履歴書や看護学校入学願書に必要!?

就職面接や進学時の面接で、面接先の仕事に沿った得意分野をアピールできると採用されやすくなります。この記事では専門性のアピールに役立つ「得意な学科」という質問への回答のポイントや、具体的な回答例を紹介します。社会に出てからも役立つ部分が多い考え方なので、是非ご一読下さい。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

専門性を重視する企業は多い

面接やエントリーシートなどでは「専門性」について聞かれることがありますが、リクルートの「就職白書2018(p22)」では、企業が採用時に優先する項目として「専門性」が8番目に挙がっており、学生側は4番目に挙げています。

企業で役立つ専門性がある場合には圧倒的に有利になるので、在学中にアピールできる専門性を作っておくと良いです。

この記事ではあなたの得意分野を上手くアピールする方法・アピールする際のポイント・エントリーシートと面接で意識すべき回答方法などについても紹介していますので、内容をよく理解しておいて下さい。

履歴書・ESで「得意な学科」を聞く3つの理由

では、企業が面接やエントリーシートを通して「得意な学科」について質問するのはなぜなのでしょうか。

ここでは「得意な学科」が聞かれる主な3つの理由を紹介します。この理由を理解して面接やエントリーシートの記入に望むことで、企業側が求める回答ができ、就活で大きく失敗することが減るので、しっかりと内容を理解して下さい。

目次

①学生の個性が知りたいから

まず「得意な学科」を質問される理由は、学生の興味の方向性や得意分野という「個性」を知ることに繋がるからです。

就職面接で「個性」と聞くと、面接中の受け答えから見られる「人柄」のことを考えますが、得意分野・興味もれっきとした個性です。それらを面接やエントリーシートから読み取り、入社後に自社で活躍できそうかを見極めています。

②学業との向き合い方を知りたいから

「得意な学科」に関する質疑応答では、具体的にどんな結果を残したか・どんな活動をしてきたかも問われるので、面接官が学業との向き合い方を知ることにも繋がります。

つまり、面接官は「得意な学科」という質問から、入社後に自社の業務に真面目に取り組んでくれるかどうかを見極めようとしています。

③専門性があるか知りたいから

そして、3つ目の理由が「専門性の有無」を知ることです。

先述の通り、企業が選考過程で重視するのは人柄や将来性ですが、入社後に即戦力になるスキルや経験を持っている場合は、採用される可能性が高くなるでしょう。なので、学生生活の中で資格取得やインターンを経験するは1つのアドバンテージになります。

【具体例】履歴書・ESの「得意な学科」には何を書くべきか

企業側の「得意な学科」を質問する意図はわかりましたが、実際に履歴書やエントリーシートにはどのような内容を書くべきなのでしょうか。

質問の意図がわかっていても答え方が間違っていれば、不採用に繋がりかねません。なので、ここで紹介する5つのポイントを特に意識しながら、履歴書・エントリーシートの記入をしましょう。

①大学の専攻科目

まず1つ考えられるのは、大学や高校の専攻科目です。

商学・経済学・文学・政治学など、学部・学科によって様々な専攻があると思いますが、こうした学校で学んでいる専攻科目は回答方法の1つとして考えられます。

全く興味のない事を学んでいる学生の場合は質疑応答でつまずく可能性があるので、書くべきではありませんが、多くの学生は自分で専攻を決めて学習していると思いますので、学校で学んでいる事を書きましょう。

②専門性をアピールできる分野

2つ目は、学校で学んでいる科目以外に専門性をアピールできる分野です。

これをアピールするのに最も簡単な方法は様々な資格を取得したり、アルバイト・インターンなどでわかりやすい結果を残しておくことです。

また、資格や過去に残した結果は学校の授業よりも分かりやすいアピールになるので、就職を有利に進めたい方は、学生生活の中でいくつか資格や結果を残しておきましょう。

③志望業界で活かせる分野

3つ目は、あなたが志望する業界や企業で役立つ分野です。各種業界と相性が良い学科には以下のようなものがあります。

大卒の就活市場でも人気がある上記3業界で活かせる分野には、それぞれ上記のような専攻科目があります。大学で学んでいる科目や取得している資格などが上記の分野に関連するものであれば、選考も有利に進められます。

④努力した科目

4つ目は、学生生活の中で特に努力した科目です。

これは、自分が志望する業界に対して直接的にアピールできる科目を特に学んでこなかった学生がアピールすべき分野です。

哲学・文学論・社会科学・人文科学などは、利益獲得を目指す民間企業の面接でアピールできる要素が少ないと言えます。ただし、他に直接的にアピールできることがない場合は、これらの学問を通して何を学んだか・どう学んだかなどをアピールしましょう。

⑤得意な語学(第二外国語)

5つ目は、得意な語学です。

ここで注意が必要なのは、「英語」は多くの業界で選考時に大きなアドバンテージとはならないことです。特に大卒生に人気な業界では英語はできて当たり前で、その他にできる語学を質問されます。

大学では第二外国語を学ぶと思いますので、その授業をしっかりと受けて、各外国語ごとの資格試験なども受験しておきましょう。

「得意な学科」を履歴書・ESに書く際のポイント

次に、「得意な学科」について書く際のポイントを紹介します。

ここで紹介するポイントは、「得意な学科」以外の「大学で注力したこと」「将来の目標」といった質問への回答でも使える考え方なので、しっかりと内容を理解しておきましょう。

①結論から書く

1つ目のポイントは、「結論から書く」ことです。

これは、他のポイントのアピールの時にも使えますし、入学後・入社後の内外でのコミュニケーションでも意識することで、聞き手・読み手が理解しやすい主張ができるようになります。

自分が伝えたいことを主張する時にはどこでも使える方法なので、履歴書やエントリーシート記入時も必ず結論から書くようにしましょう。

②具体的な内容・取り組みを書く

2つ目のポイントは、具体的な内容や取り組みについて書くことです。

特に重要なのは結果として残した数字や、取得した資格や参加した活動などの固有名詞を明記することです。

活動の結果を見る時は、、数字面でどれだけの成果が上がったかを明記することで、採用担当者もあなたの能力が理解しやすくなります。また固有名詞を書くことは、どんな活動をしたかを具体的にイメージすることにもつながるので、とても重要です。

③仕事とのつながりを話せるようにする

3つ目のポイントは、志望する企業の仕事へのつながりについて言及することです。

どんなに素晴らしい実績を持っていても、面接を受ける企業で役立たなければアピールになりません。このポイントをクリアするためには前提として、エントリーする企業の仕事内容を深く理解しておく必要があります。

なので、会社説明会やOB・OG訪問をしっかりと行い、どんな仕事があってどんな働き方をする必要があるのかを深く理解した上で、自分がアピールできる材料のどれをPRするか考えましょう。

④3つ以上は書かない

4つ目のポイントは、3つ以上の科目は書かないことです。

アピールする上で面接官が魅力を感じるのは、1つの分野についての高い専門性に加えて、他の分野についても知識を持っていることです。そのため、特にアピールする分野は基本的には1項目に絞りましょう。

そして、それに付随する分野や、面接を受ける企業で役立つ分野について、更に1〜2つ程度知識を持っていることをアピールするのが限度です。4項目以上アピールすると逆に専門性がないと判断される可能性が高くなるので、注意が必要です。

⑤「特になし」は絶対にNG

5つ目は、「特になし」と回答することは絶対にNGなことです。

「得意科目が無い」という回答は、「自社で活躍してくれるか分からない」と思われる他に、「学生時代の4年間で自分の強みを構築してこなかった」「面接に真剣に向き合っていない」といった判断をされます。

つまり「専門性の無さ」の他に「計画性の無さ」や「本気で入社を目指すのであれば考えてくる回答を用意していない」と取られるため、必ず1つは回答を用意しましょう。

看護学校などの専門学校の入学願書を書く際のポイント

看護学校などの専門学校への入学願書を書く時は、質問内容に正直に答えましょう。

特に看護学校の面接の場合、面接官は元看護師で現在教員をしている方が多く、学生が本当の事を言っているのかを見極める能力が高いと言えるでしょう。そのため、少しでも良く見せようとして本当の事とは違う内容を話せば、質疑応答に対応できなくなります。

なので、学生時代に取り組んだことや習い事などについては正直に書くことが大切です。具体的な回答内容は前の見出しで紹介した通り、入学後にどんな事を学びたいかといった事をアピールしましょう。

【例文あり】履歴書・ESでの「得意な学科」の回答例

最後に、ここまでに紹介してきたポイントを元に、「得意な学科」への回答例を5つ紹介します。

この見出しでは、ここまでに紹介してきたポイントが反映されているかに特に着目しながら読み進めてみて下さい。

また、それぞれの回答例で想定している業界・出身学部は以下の通りです。

例①マーケティング専攻・広告業界を受ける学生

私の得意な学科はマーケティング論で、特にWEB広告を利用した若年層向けのマーケティングが得意です。それは、Google広告の認定試験全て合格し、インターンでWEBの売上を160%増加させたからです。インターンでは広告アカウントの情報に統計的な処理を行い、広告費を集中すべき分野を特定することで効率的な広告運用を実現しました。貴社では若年層の売上増加に悩む企業様の売上拡大に貢献したいと考えております。

例②マクロ経済学専攻・総合商社を受ける学生

私の得意な学科はマクロ経済学で、マクロ経済学に関する科目の試験では全て最高評価であるA評価を獲得致しました。マクロ経済学は国単位で経済の動向を分析・判断する科目ですが、この科目で得た知識を元に経済の見通しに関する記事執筆の仕事をして、月間400万PVを獲得致しました。貴社の仕事では国ごとの経済情勢からも資金を投じるべきか判断が必要と思うので、学んだ知識を生かして貴社に貢献したいと考えております。

例③建築学専攻・建設業界を受ける学生

私の得意な学科は建築学で、授業で提出する論文では日本の大型商業施設の設計に関して200項近い論文を作成し、最高評価であるA評価を獲得致しました。大型施設の設計は厳しい建築基準を満たすだけでなく、動線設計によって施設の売上にも関わることを学びました。この学びを生かして、貴社では訪れたお客様が過ごしやすい高品質な施設の建設に関わり、貴社の利益に貢献したいと考えております。

例④第二外国語でドイツ語を選択した法学部生

私の得意な学科はドイツ語で、ドイツ語検定試験の1級にも合格しております。ドイツ語に興味を持ったのは、ドイツの法制度が日本の近代法の基礎となったことからでしたが、ドイツ語の学習を通してドイツ人の考え方やその表現方法についても学びました。貴社では欧州圏との取引も多いため、ドイツ語の学習を通して学んだ現地の国民性や習慣を踏まえて、欧州地域の仕事に携わりたいと考えております。

例⑤数学が得意で看護学校を受ける高校生

私の得意科目は数学で、学校の定期試験では常に90点以上の成績を収めていました。数学の学習から、論理的に考えることで最適な答えが出せる楽しさを学びました。看護や医療の仕事も専門的な知識を通して患者を適切に判断・処置する必要がある仕事と感じています。入学後は数学で学んだ論理的な考え方の大切さを元に、専門的な看護の知識を身に付けて、患者様の役に立てる看護師になれるように勉強に取り組みたいです。

まとめ

この記事では、面接における専門性のアピールとして大切な「得意な学科」への回答方法について紹介しました。

本文でも紹介した通り、新卒の面接では人柄や将来性などが重視される傾向がありますが、それらのアピールに加えて数字や固有名詞で語れる専門性をアピールできれば、採用につながる確率は高まります。

なので、本格的に就活が始まるまでにそうした実績を作り、望む業界や企業に確実に就職できるように準備をしておきましょう。

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