JTBは旅行業界でもトップレベルの売上を誇る業界を代表する企業の1つです。この記事ではそんなJTBの給与水準・福利厚生・休暇制度などの会社情報や、業務内容・社風・将来性について紹介します。JTB志望する方はぜひご確認下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
JTBは旅行会社
JTBは国内の旅行会社の売上ランキングで1位で新卒生の就職活動でも人気が高い企業の1つです。
従業員数2.85万人、2019年度の売上高は1.36兆円の大企業です。創業当初は国内・海外旅行の販売業をしていましたが、現在は企業や官公庁と共同で各地へのツアーの企画提案や両替業・倉庫業・ホテル業なども行っています。
また以下の記事では、JTBの採用人数から選考フロー、志望動機のポイントまで紹介しています。エントリーを希望する学生は、ぜひご覧ください。
JTBの給与事情
次はJTBの給与事情を紹介します。
旅行業界の会社の給料は基本的に低い傾向があり、日本人の平均給料の程度か会社によっては平均給料以下の会社もあります。
そのような中、JTBは平均給料以上の給与をもらうことができます。その点でも、新卒の学生からの人気が高くなっています。
JTBの平均年収
JTBでは有価証券報告書が発表されていないため、平均年収について公表されている情報はありません。
会社情報の口コミサイトであるカイシャの評判の情報によれば、JTBの平均年収は446万円とされています。国税庁による平成30年度民間給与実態統計調査では日本人の平均年収は441万円とされているので、平均並みの年収は手にはいるでしょう。
また同サイトでは、JTB社員の平均年齢は31歳となっています。この点からしても、比較的若い段階で、平均年収を手に入れられると考えられます。
JTBの初任給
JTBの新卒採用選考は一括で行われていますが、配属先は内定後にグループ各社に割り当てられます。各社で給与や福利厚生等は異なりますが、ここでは株式会社JTBの給与事情を紹介します。
総合職とは、会社全体がが関わる事業を中心に様々な業務に従事する社員を募集するコースです。一方、基幹職は、従事する業務や勤務地等が限定した社員を募集するコースです。基幹職はさらに4つに分類されます。
- 基幹職 コース1:職種限定なし×転居なし(①首都圏、②中部、③関西)
- 基幹職 コース2:職種限定あり×転居なし(①首都圏、②中部、③関西、④熊本)
- 基幹職 コース3:職種限定あり×転居あり(九州)
- 基幹職 コース4:職種限定あり×転居なし(熊本)
JTBの初任給は入社時のコースによって変わります。
- 総合職・基幹コース1・基幹コース2…基本給 +赴任する地域ごとの地域給
- 基幹コース3・基幹コース4…基本給のみ
JTBの年齢別の平均年収
JTBの年齢別の平均年収を全国の平均年収と比較しました。全国の平均は厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査を参考にしています。
全国平均と比較するとJTBの平均年収は高く感じますが、大手メーカーや商社などの他の業界と比べるとやはり目立って高収入というわけではなさそうです。
JTBの職種別平均年収|総合職の年収事例
まずは職種別の年収事例を見てみましょう。Openworkという会社の口コミ情報サイトを基に紹介します。
添乗員は派遣社員である場合が多く、多職種より年収は低下します。
営業職の年収事例
最も年収が高いと推定される総合職の年収事例を詳しく見てみましょう。
法人営業などで本社に勤務していて、より会社のビジネスの根幹に関わる社員の年収は比較的高くなっていますが、店舗営業の社員は在職5年以上でも年収230万円とかなり低い水準となっています。
JTBのボーナス
JTBの新卒採用HPのによると、JTBのボーナス制度はグループ各社毎に設けられていますが、基本的には年2回の支給となっています。
Openworkの情報によると、年間の合計ボーナス支給額はおよそ50万円〜120万円とされています。またJTBは旅行代理店業を店舗でも行っていますが、店舗ごとのボーナス制度はなく、会社全体で決算後にボーナスの支給額が決定されるようです。
JTBの給与/年収に関する口コミ・評判
- ①
1~4年目までは一律に給与は伸びていきます。またボーナスは所属する事業会社やグループ会社の業績によります。法人営業の評価制度については帰属する課の上長と相談の上、年間の売り上げや取り組みを軸に評価基準を決定していきます。
人によりばらつきがあることや、所属する課によっても内容は千差万別なため、平等に評価されているかは疑問符がのこります。(出典:OpenWork)
- ②
地域にもよるが、カウンター営業はとにかく給料が低い。ネームバリューが大きい分給料の低さには周りに驚かれる。貯金や一人暮らしはなかなかできません。その分休みは多く、年休も100%使いきります。給料を気にせず旅行がとにかく好きという想いが無いと続きません。給料が低い若い子はどんどん辞めていきます。(出典:OpenWork)
上記の口コミのように、入社ご4年目までは基本給が一定率上がりますが、それ以降は役割や成果によって変わるようです。職種によりますが、カウンター営業は給料が低いことが離職に繋がっているようです。
JTBの福利厚生・休暇制度
福利厚生・休暇制度
JTBの採用HPによると、福利厚生・休暇制度は総合職・各基幹コースで同じ制度が提供されています。
参考:公式HP
一般的な福利厚生制度は整っているので、その点は問題ありません。Openworkの情報によれば、特に店舗営業の場合、給料が低いため、有給休暇などの休暇制度はフル活用して休日を確保するようにしている社会人もいるようです。
口コミ・評判
- ①
繁忙期は毎日遅くまで残業が続きます。年休は取りやすい環境でしたが、役職者はほぼ消化率ゼロでしたので年々取りにくくなっているようです。女性の多い会社であるにもかかわらず、結婚して子どもを育てながら働いている社員はほとんどいません。
旅行業という職種柄、現地視察も兼ねて長期休暇で海外に行き知見を広げたいと考えていましたが、実際に休暇を申請するととても嫌な顔をされます。配属される部署によりますが、土日祝日も稼働しているところでは長期休暇取得は難しいです。(出典:OpenWork)
- ②
女性の比率が高く、優秀な人材も多い。職業柄、扱う商材柄、女性の方が向いている(という社内認識がある)ので、女性だからというハンデはあまり感じない。時短勤務や時差勤務、テレワークなど働き方の選択肢も多く、実際に活用している社員も周囲にいるので、女性が働きやすい環境は整備されているといえると思う。
ただし、今の自分と同世代や少し上の世代の働き方は見えるが、部長職以上はまだまだ男性が多いため、将来のポジションやビジョンが見えづらい点も否めない。(出典:OpenWork)
上記の口コミを見ると、女性としてのハンデは無いようですが、ワーキングマザーとして十分に活躍できる環境はまだまだのようです。時差出勤などの働き方改革は進んでいるようですが、多忙で休みがとりにくいのが難点として多数挙げられていました。
同業他社の平均年収
次はJTBの同業他社を見てみます。
カイシャの評判の書き込みによれば、主要な旅行会社の中で、JTBは楽天トラベル・近畿日本ツーリストに次いで3番目に平均給与が高い企業とされます。旅行業界は平均的に給与水準が低いですが、上位3社は日本人の平均年収を上回っています。
JTBの社風
JTBの社風は、上意下達的な雰囲気はあるものの上下や横同士のコミュニケーションは取りやすい。また他の業界に比べて女性社員が多いといった特徴があります。
女性社会なので、女性特有の雰囲気がある男性が少ないので部署によって働きやすさが異なるかもしれない。
参考:カイシャの評判
良くも悪くも縦社会な雰囲気。ただ支店の雰囲気は良好。優しい人ばかりなので働きやすい。グループ制になっているが、支店全員で協力して働いている
参考:カイシャの評判
基本的には上記のような雰囲気となっていますが、企業規模が大きいため、所属部署点配属された支店点店舗によって雰囲気が変わることには注意が必要です。
JTBの仕事内容
JTBでの仕事内容は総合職コースの採用と基幹コースの採用でさほど違いはありませんが、業務の幅・専門性に違いが出るようです。
JTBは旅行会社ですが、個人向けの事業だけではなく、法人向けや地域特化型など様々な事業を展開しています。 それぞれの需要に対応するべく、JTBのグループ会社は業種や事業特性に 応じて7つの会社群を形成しています。
- (1)個人事業会社群
- (2)法人事業会社群
- (3)グローバル事業会社群
- (4)地域特化型会社
- (5)シナジー会社群
- (6)プラットフォーム・シェアードサービス事業会社群
- (7)独立会社群
例えば旅行ガイドブック『るるぶ』を発行している株式会社JTBパブリッシングは⑹シナジー会社群に分類されます。それぞれ多岐に渡る事業を展開しています。
より詳しく仕事を知って企業研究に役立てたい方は、下記の記事もご覧ください。
JTBの将来性
最後にJTBの将来性について見てみましょう。
JTBは業界内でもトップ水準の売上高を誇る業界を代表する企業なので、ここでは旅行業界全体にとってのプラス材料と懸念材料を見てみます。
プラス材料|五輪とその後のインバウンド需要
JTBの将来性にとってプラス材料となるのは2020年の東京オリンピックと、その後のインバウンド需要の継続的な増加見込みがあることです。
2020年のオリンピックでは、海外から日本への渡航・帰国によって旅行の需要が一時的に大きく拡大することが見込まれます。
また、観光庁のレポートによると、1992年以降に行われた5つの開催地では、オリンピック後の旅行需要は継続的に拡大傾向にあるとされています。オリンピックで日本全体のPRが成功すれば、その後の旅行産業の拡大も見込めます。
懸念材料|内需低迷と世界的な政治・治安状況の悪化
一方で、旅行業界の懸念材料としては日本国内の旅行需要の低迷の可能性と近隣諸国との政治・治安状況の悪化が考えられます。
内需の低迷については日本人の平均収入が年々下落傾向にあり、可処分所得が減ることで、旅行などの娯楽に費やす費用が低下していることがあります。
また、米中新冷戦や朝鮮半島情勢の悪化、香港人権問題をはじめ、東アジア情勢は2018年以降、非常に緊迫しています。さらに状況が悪化すれば、危険性などを考慮して、旅行を控える動きが出てくるかもしれません。
特に近隣諸国からの来日者は、訪日外国人の中でもかなりの割合を占める為、世界情勢も懸念材料のひとつと言えます。
まとめ
この記事ではJTBの会社情報・社風・将来性などについて紹介しました。
JTBは社内の研修・休暇・福利厚生などは充実しています。その一方で、企業規模やその知名度に反して給与水準が低いことで驚かれることも多い会社です。
本当に旅行が好きでその仕事に携わりたいという方でしたら問題ありませんが、十分な給料も欲しいという方は他社や他の業界も見てみることをお勧めします。