JTBは国内でもトップの旅行関連会社で、2011年以降は売上高・粗利ともに比較的堅調に推移しています。この記事ではそんなJTBの事業内容・入社時の仕事内容・キャリアパス・職場環境を紹介します。旅行関連企業の中では新卒の学生にも人気度の高い企業なので、是非参考にしてみて下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
JTBは旅行会社
まずはJTBの概要を見てみましょう。
JTBはTV広告などでも一般人にとって馴染みの深い会社で、「旅行」を軸に個人・法人・官公庁へのビジネスを展開している企業です。
売上高・従業員ともに業界トップレベルの規模となる、旅行業界の大企業となる会社です。創業も1963年なので56年間続く老舗の旅行会社となります。
JTBの事業内容
JTBの事業内容は個人向けの旅行プランの提供に留まらず、以下のような事業会社群を設置し、旅行を中心に幅広い事業を展開しています。
- 個人事業会社群
- 法人事業会社群
- グローバル事業会社群
- 地域特化型会社
- シナジー会社群
- プラットフォーム・シェアードサービス会社群
- 独立会社群
これらの各会社で旅行雑誌「るるぶ」などの出版物の刊行、国際的な会議や展示会などの企画・運営・宿泊先の斡旋、外国人向け旅行プランの企画・販売など、幅広くビジネスを展開しています。
2017年度の決算情報によると個人向け事業の売上が683,375百万円、法人向け事業が391,978百万円となります。1つの案件の単価が大きい法人向け事業を上回るということは、それだけ個人で利用する顧客が多いことになるでしょう。
JTBの募集職種
JTBの採用HPによると、2020年卒の新卒向けでは下記の職種を募集しています。
- 総合職:会社が関わる事業を中心にあらゆる業務に従事する社員が募集対象
- 基幹職:従事する業務や勤務地等を特定する社員が募集対象
グループ各社が従事する事業領域の拡大を目指した「各社総合職」と、特定地域のでのビジネスに従事する「各社基幹職」の2職種が募集されています。各職種の詳細は下記の記事もご覧ください。
職種別|JTBの仕事内容
2020年卒向けのリクナビの情報によると、JTBで募集されている総合職・基幹職で携わる仕事内容は基本的には同じです。
どちらの職種でも渉外営業・リテール業務・WEBやシステム構築・営業連携業務などを行います。
ただし、両職種の目的が異なるので、総合職ではより広い業務をこなし、基幹職では特定の業務や地域に関する業務を深くこなすことになります。
ちなみに、渉外営業とは法人向けの営業です。企業向けに社員旅行の企画や、企業が企画するイベントの運営支援やイベント会場までの渡航のための特別プランの提案などを行います。
一方でリテール業務は個人向けの営業のことです。全国に設置された店舗における旅行プランの提案や、雑誌・WEBサイトから航空券・宿泊先ホテルの予約受付などを行います。
職種別|JTBのキャリアと異動頻度
次はJTBに入社した際のキャリアや異動に関する情報です。
リクナビ2020の募集要項を見ると、総合職では「転居を伴う異動あり」という記載が多い一方、基幹職では「原則、転居を伴う移動はありません」という記載が目立ちます。
総合職のキャリアパス
総合職でのキャリアパスは新たなマーケットの発見・事業案の企画・渉外交渉など幅広い業務に関わるため、「ゼネラリスト」としてのステップアップが求められます。
特定地域での専門性を求められるのではないので、他の地域への異動・転勤が求められることがあります。また、業務内容もバックオフィス系・営業系・企画系などあらゆる業務に携わる可能性があります。入社後、ずっと1つの仕事に携わり続けるということはほぼないでしょう。
つまり、仕事に対しての柔軟さ・臨機応変さが求められるのが総合職と言えるでしょう。仕事を通して旅行業務に関わる幅広い業務を理解し、広い視野を持って経営を担っていく人材になることが期待されています。
基幹職のキャリアパス
基幹職のキャリアパスは、特定地域や特定業務の専門家となることが求められ、「プロフェッショナル」となることが求められます。
実際に従事することになる業務は、入社後の配属までわかりません。ただ、一度配属された地域や職種から変更されることは少ないため、選考過程の段階から自分が「この地域・業務のプロになりたい」ということをしっかり固めておく必要があります。
配属が決定したら、その地域の特色・地域情勢や特定業務のスキルを継続的に磨いていくことになります。
JTBの仕事環境
次はJTB入社後の仕事環境について紹介します。
ここでは転勤の可能性・社内の教育制度・年収など、福利厚生なども含めた職場環境についての情報を紹介します。
①転勤のリスク
まず転勤のリスクについてですが、採用されたコースによって異なります。
先述の通り、総合職として入社した場合には特定の地域の仕事に携わるわけではないので、人事異動によっては転居を伴う異動を求められる可能性があります。
その一方、基幹職の場合には一度配属された部署や地域などからの異動は基本的にはないので、転勤の可能性は非常に低いとされています。
②残業・休日出勤の有無
JTBの残業・休日出勤の有無について、リクナビの情報では完全週休2日制・土日祝日と年末年始休みとしています。残業・休日出勤の実情については下記のような書き込みもあります。
夏の繁忙期は連日残業が続き21時を過ぎる事も多々あるが、きっちり残業代がつくのでその点では納得が出来る。
参考:カイシャの評判
休みは多いです。店頭営業はシフト制なので4連勤は月に1度あるかないか、基本2連勤か3連勤です。店舗によっては年中無休なのはしんどいと思います。
参考:カイシャの評判
夏休み・年末年始・お盆直前などの繁忙期は残業が長くなる傾向があるものの、残業代はしっかり出る。また旅行代理店としての店舗勤務だとシフト制で休みはばらつく傾向があります。
また、配属された部署・グループ会社によっては休日に開かれるイベントにスタッフとして参加したり、繁忙期に休日出勤して閑散期に振替休日を取得すると行ったこともあります。
③教育・研修制度
JTBの研修制度は「3つの人財育成」と「やる気分析システム」によって、独自のメソッドで行われています。
「3つの人財育成」は、さらに以下の3つに分けることができ、年次・職種などに応じた育成プログラムがあります
- モチベーションコンサルティング
- ホスピタリティプログラム
- グローバル人財育成
特に、「グローバル人材育成」では語学や海外研修もあります。
「やる気分析システム」とは、MSQというシステムにより社員のやる気を分析するアンケート調査のことです。社員の結果に合わせ、パフォーマンスの向上に向けたプログラムも用意されています。
④女性の働き方改革
JTBでは、2006年以降、ダイバーシティ推進の活動を強化しています。
具体的には「女性渉外営業職のためのメンタリング研修」「店頭営業職の育児休暇後復帰セミナー」「異業種勉強会」「ワークライフバランス実現のための働き方の見直しプロジェクト」などを実施しています。
そのような取り組みの結果、女性管理職者比率は37%と、他の日経上場企業と比較しても高い数値となっています。
また産休は予定日の6週間前から申請可能で、産後8週間は勤務禁止(申請すれば6週間に短縮可)となっています。さらに子供が1歳になるまでは、希望する期間に休暇が取れるなど、育児に関する休暇も取りやすくなっていることも魅力の1つとなっています。
⑤年収事情
公式に公表されているものはありませんが、カイシャの評判というサイトの情報ではJTBのの平均年収は446万円とされており、日本の平均年収程度の水準です。
同サイトの競合他社の平均年収はエイチ・アイ・エスが368万円、近畿日本ツーリストが450万円、420万円となっています。
JTBの平均年収は同業他社と比べて少し高めに設定されていることが分かります。以下の記事では、JTBの年収や初任給、社風について紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回はJTBの業務内容・新卒採用の募集職種・職場環境などを紹介しました。
国内トップの旅行会社なので、職場環境も比較的良好で働きやすい環境が整っています。給与水準も高めなので、旅行に関する仕事に携わりながら平均年収以上の給料がほしい学生は、選考フローへのエントリーを考えてみましょう。