内々定の取り消しは、大手や公務員で起こりうるとSNSでも話題になっています。内々定が実際に取り消される場合、いつまでに電話などどのような方法で取り消しとなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、内々定が取り消しになる理由と、内々定の取り消しを防ぐ方法をご紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
内々定が取り消しになることはあるのか
内々定をもらって喜んでいた矢先に取り消しになる、ということがあっては、収アk津製にとってはたまったものじゃありません。実際に内々定が取り消しになることはあるのでしょうか。
まずは内々定と内定の違いを押さえましょう。
内々定と内定の違い
内々定は企業が就活生に対し「あなたに内定を出します」と約束することです。電話やメール、郵送などで「内々定通知」が送られてきます。
一方、内定とは「あなたを4月から雇います」と約束で、就活生は内定承諾書を出す必要があります。つまり、内々定とは企業との口約束の段階で、内定をもらって初めて労働契約を結ぶ段階に移行します。
終活ルールが廃止されましたが、経団連に加盟している企業は2022年卒の学生までは現在の就活スケジュールにのっとって行われます。そのため、6月の採用活動解禁までは採用活動を行わないという事になっていますが、企業側としては早期化から優秀な人材を確保したいので、解禁より早めに採用活動を行っています。
しかし、内定を出してしまうと解禁日を守らないと表明してしまうことと同義なため、内々定という約束をすることで就活生を囲っています。10月になると内定を出しても良いので、内々定が内定にそのまま繰り上がるという仕組みになっています。
内々定は取り消しになることもある
内々定は労働契約を結んでいない段階のため、法的拘束力はありません。そのため、内定取り消しになってしまう場合もあります。しかし法的拘束力はないといっても、企業側も簡単に内々定を取り消す、ということはありません。内々定を取り消す場合はしかるべき理由があって取り消すことがほとんどです。
次の見出しでは内々定を取り消す理由について、学生側に要因がある場合と企業側に要因がある場合に分けて紹介します。
内々定の取り消し理由|学生側に理由がある場合
本見出しでは、学生側が理由となる内々定の取り消し例を8つご紹介します。以下の例は、学生の行動によって事前に回避することができるものです。
- 経歴の嘘
- 健康状態の問題
- 妊娠が発覚した
- SNSにおける不適切な発言
- 過去の事件や悪評が発覚
- 企業側の指示に誠実に従わなかった
- 内々定通知に返事をしなかった
- 卒業不可が確定した
就職活動を頑張ったのに、結果として全て無駄になってしまったという状況にならないよう、これらの例には注意が必要です。
理由①|経歴の嘘
1つ目の理由は、経歴の嘘についてです。経歴の嘘とは、以下が挙げられます。
- 卒業した高校が本当ではなかった
- 在籍している大学が実際とは異なっていた
これらは、企業側からの信用を著しく損なうため内々定が取り消されることがあります。経歴に自信がなくても、嘘をつかずに実力で就活を頑張りましょう。
理由②|健康状態の問題
2つ目の理由は、健康状態の問題に関してです。健康状態に問題があった場合、入社までに改善を求められますが深刻な場合には、内々定が取り消しになります。
例えば、うつ病で内々定が取り消しになった事例では、内々定を受け取っていた学生がうつ病であるとわかり採用をしても働くことが難しいため、内々定が取り消しとなりました。
不健康が理由で内々定が取り消しになるとより精神的につらいので、健康状態の管理には日頃から気を配ると良いでしょう。
理由③|妊娠が発覚した
3つ目の理由は、妊娠が発覚したというものです。就職活動が終わると、ついはめを外し過ぎてしまう学生もいますが、これにより内々定や内定が取り消しとなります。
以下の記事では、内定を受領していたにもかかわらず妊娠が発覚したために、取り消しとなった例をご紹介しています。行動に責任を持つ必要性を確認するためにも、ぜひご参照下さい。
理由④|SNSにおける不適切な発言
4つ目の理由は、SNSにおける不適切な発言についてです。SNSでは、友人や家族だけにツイートしたはずが、いつの間にか世間へ広まり大問題となることがあります。
特定されたらヤバいのかな。
何かと理由つけられて、内々定取り消しかな。(笑)さすがにそんなことはないか。
— rkhts (@rkhts1) 2019年8月22日
上記のツイートは、何らかの不適切な発言をしてしまったら、特定されて内々定が取り消しになるかもしれないと不安に感じているものです。SNSがチェックされていることもあるので気を付けましょう。
内々定取り消しされると嫌なので詳細は控えますが、とりあえず就活終わりが見えました。
土壇場で出した企業が終わり次第、終了するつもりです。
様々なところで助けていただいた方々に感謝しています。— 桃恵、 (@neve_stella_) 2019年6月20日
上記のツイートは、内々定が取り消しとなることを懸念し当たり障りのない範囲で就活終了の報告だけをしています。問題となる前にSNSの内容に気を配ることは大切です。
理由⑤|過去の事件や悪評が発覚
5つ目の理由は、過去の事件や悪評が発覚した場合です。学生時代には、ついつい飲み過ぎて事件に巻き込まれたり、不適切な行動をして悪評がネット上に広まることがあります。
就職活動中はそれらがバレなかったにもかかわらず、内々定が後から取り消しとなることもあります。後悔をしないためにも、経歴に傷がつくような言動は避けましょう。
理由⑥|企業からの指示に誠実に従わなかった
6つ目の理由は、企業からの指示に誠実に従わなかったという状況です。内々定が出された後には、企業から学生へいくつかの指示が出されることもあります。
- 入社までに特定の資格を取得しておくこと
- 内定者研修へ参加して終業準備をすること
例えば、上述のような指示が企業から出されたのにそれらに誠実に従わないと、最悪の場合には内々定が取り消しとなることもあります。
理由⑦|内々定通知に返事をしなかった
7つ目の理由は、内々定通知に返事をしなかったというものです。内々定が出されても、本命企業の選考結果を待つために回答を保留する学生は大勢います。
以下の記事では、内々定への返答に関してご紹介しています。企業側から回答期限が設けられていたり、適切な返事をしなかったりすると最悪の場合内々定が取り消しになります。
理由⑧|卒業不可が確定した(留年など)
8つ目の理由は、卒業不可が確定した場合です。一般的に、新卒採用の条件として大学・大学院の卒業を提示している企業が大半であると考えられます。
しかし、必須科目を落としてしまったり卒業要件の単位が足りなかったりした場合、大学・大学院を卒業できないこともあります。
このような場合には、卒業不可が確定するため結果として内々定も取り消しとなります。単位の取得は、余裕をもって計画的に進めるように心がけましょう。
内々定の取り消し理由|企業側に理由がある場合
本見出しでは、企業側が理由となる内々定の取り消し例を3つご紹介します。これらは、学生側として防ぐことが難しいですが、直面した場合には対処が必要となります。
- 突発的な事故や自然災害
- 業務悪化による採用計画の変更
- 企業側の内々定誤通知
企業によっては、採用人数に達していないため長期間の採用活動を行っています。また、翌年度に再び就職活動を行うことなども対処方法として考えられます。
理由①|突発的な事故や自然災害
1つ目の理由は、突発的な事故や自然災害が発生した場合です。製造業では特に、突発的な事故や復興までに数年を要する大規模な自然災害は致命的な打撃となります。
これらが発生すると、企業の運営を存続できるか否かの瀬戸際に立たされるため、採用活動が終わり内々定を学生に出していても企業側として取り消しをせざるを得ない状況です。
理由②|業績悪化による採用計画の変更
2つ目の理由は、業績悪化による採用計画の変更が必要となった場合です。中小企業などでは、毎年の採用人数を細かく決めて内々定を提示していますが、業績悪化時には取り消しを行う必要に駆られます。
また、メガバンクなどの大企業でも業績悪化により採用人数の縮小が行われているため、今後業績悪化を理由に採用計画が変更となり、取り消しがなされる可能性はあります。
理由③|企業側の内々定誤通知
3つ目の理由は、企業側の内々定誤通知がなされたときです。大企業では、採用活動をシステム管理していますが、時にそれが原因で内々定の誤通知をしてしまうこともあります。
例えば、日本旅行が4万3千人に内々定を誤通知してしまったこともあり、一時的ですが学生側に大きな混乱を招くこととなります。
学生側の内定取り消し理由を知って未然にふせごう
前述の見出しでは、学生側が理由となる内々定の取り消し例をご紹介しました。内々定の取り消しは、就職活動でかけた時間と労力が無駄になってしまいます。
学生の皆さんは、学生側が理由の内々定取り消し例を知り、実際に直面しないよう未然に防ぎましょう。
責任を持って行動することも、社会人にとって不可欠となります。
【参考】新型コロナウイルス(COVID-19)の影響による内々定取り消し
2020年の3月以降、日本では新型コロナウイルス感染症が蔓延し、各方面に様々な影響を与えています。
4月から就職予定、転職予定だった人たちの中には新型コロナウイルスのせいで内定が取り消しになったという人もいます。また、就活生でもすでに貰っていた内々定が取り消しになったという人もおり、就職活動は難航しています。
この見出しでは、実際に内々定が取り消しになったという声や訴えを紹介します。
内定取り消しされないかみんな不安に思っている
コロナが怖いというよりコロナによる内々定取り消しが怖い
— GrIz SyLphy(しるふぃー) (@GrIz_SyLphy) March 11, 2020
コロナで一番怖いのが内々定取り消し
— 汚れた声を持つ者 (@lopwoq) March 13, 2020
就活生にとって内定取り消し、内々定取り消しほど怖いものはありません。特にせっかく努力をして内々定・内定を勝ち取ったのに、感染症の拡大という予想も出来ない事態の影響を受けて取り消しになってしまったら、やるせません。
通常の内定取り消しとは違って、このご時世だから仕方がないとも考えてしまいますが、それでも取り消しは怖いでしょう。
実際に内々定取り消しになった人が沢山いる
コロナで内々定取り消しなった。
病む。
就活再開の目処もないのに。
私Web面接とか絶対いややしな— すずね (@suzune_0422fly) April 23, 2020
新型コロナウイルス感染症の影響により、私は4月から入社予定だった会社から業績悪化を理由に採用取り消しになりました。
正直、連絡が来た直後は何が起こったのか訳が分からなくなりました。
少し冷静になった今でも、そんなことが理由になるのかと悔しい気持ちでいっぱいです。— こうけい。/いいマ。/BOY MEETS ART (@koukei_34) March 6, 2020
友達がコロナで内々定取り消しされたらしい。初めて身近に感じた。
— りん@21卒 (@pxmUsZ2ligBwaSJ) April 1, 2020
上記のツイートのように新型コロナウイルスの影響で内定や内々定が取り消されたという声が散見していました。また、友人が内々定取り消しになったという連絡を受け、実感がわいたという声もありました。
企業側にも業績悪化によって内定・内々定を取り消しを差ざるを得ないなど、事情があるとはいえ、3月というギリギリの時期に内定がなくなる恐怖は計り知れません。
以下の記事では、内定取り消しになったときの対処法などを詳しく解説しています。少しでも不安の解消になれば幸いです。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。
まとめ
内々定の取り消しは大きく分けて、学生側が理由となるものと、企業側が理由となるものがあるとわかりました。また、学生側が理由となる内々定の取り消しを未然に防ぐこともお伝えしました。
学生の皆さんは、自らが原因で内々定の取り消しにならないよう気を付けましょう。