理系選択をしてしまったけど経済学部に興味がある学生も多くいると思います。この記事では「理系だけど経済学部にいけるのかな?」「理系からいける大学ってどこ?」という疑問にお答えします。また、理系から経済学部に進学することで得られるメリットについてもご紹介しますので、併せて参考にしてみてください。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
結論|理系選択でも経済学部に進学するのはアリ
理系選択をしてしまったけど経済学部に興味のある学生の方も多いと思います。結論から言うと、理系から経済学部に進学することはメリットもたくさんありますし、おすすめできる進学プランです。
英語120分200点
数学80分150点
小論文60分70点 計420点
日本以外の大学の経済学部って理系学部に位置づけられてるってよく言うけど、慶應経済もこの配点から考えたら完全に理系学部では?— moro (@Xs4fKHZFviBYfDl) 2019年9月23日
上記の方がおっしゃるように、確かに海外では経済学部は文系よりも理系に位置づけられることが多く、慶応大学の経済学部の配点比率も数学が35%近く占めており数学に強くないと合格は難しいと言えます。
理系が仮面して慶應経済受けるの、コスパ良すぎないか?英語プラスでやればいいだけやん。
— れい (@reiapier) 2019年5月15日
上記のツイートをしている方も慶応大学経済学部を受けるには理系の方がむしろ有利なのではないかと考えています。確かに英語は文理関係なく勉強時間を割くことが多いのでそのように言えるのも納得です。
ちなみに、理系と文系の年収に違いについては以下の記事で解説しています。入試のメリットだけでなく、就活まで視野に入れて考える方はぜひご一読ください。
理系が経済学部を受験する際に知っておくべきこと
では実際に理系が経済学部を目指す上で押さえておきたい事項を以下に4つに分けてまとめました。受験をする際には必ず参考にしてください。
①センター試験では理系科目も選択可能
国公立大の経済学部を受験する際には、5~6教科の中から科目を選択してテストを受けますが、文系に属される経済学部でも理科の中から二科目を選択しなければならないため、理系にとっては有利と言えます。
さらに、公立大学ではアラカルト入試といって複数科目の中から受験科目を選択できる制度を利用する大学もあり、理系科目を選択することができる場合があります。
②2次試験の記述数学では文系より有利
無事センターを終えても二次試験で点数を落としては元も子もありません。経済学部では数学を重視する学問のため、多くの大学で二次試験でも数学が必須となります。
文系出身の学生にとっては、二次試験で行われる記述式の数学というものは鬼門です。しかし理系出身の学生は普段から当然記述式の数学対策も行ってきているので、この点においては文系よりも有利と言えるでしょう。
③数Ⅲの知識を活かす機会はない
理系の学生は数Ⅲまで勉強していますが、残念ながら試験での出題範囲は数ⅠA・ⅡBに限られており、数Ⅲを利用することはありません。
理系の経済学部志願生は、受験科目に関係のない数Ⅲの授業を受けなければならず、勉強時間に制限がかかってしまうので、その点はデメリットとなります。
④文系科目も一定の対策が必要
ここまで理系の方がむしろ受験に有利のような記述をしましたが、理系科目だけに重点を置いて合格を目指すのは不可能でしょう。
センターの配点についても、理系科目が選択可能な場合があると言っても、多くの場合、理科よりも社会の配点の方が高くなります。
経済学部を受験する際に、他の文系学科と違い理系分野の勉強は大切ですが、それだけにとらわれず、どの科目もバランスよく得点できるようにするのが重要です。
理系選択の高校生が経済学部に進学するメリット
理系出身の学生が経済学部へ進学することには多くのメリットがあります。それには経済学という学問が数学とは切っても切り離せない関係にあるということも関係しているでしょう。
その他のメリットについても以下で詳しく解説していきます。
①良い成績を取りやすい
文系出身の学生よりも理系出身の学生の方が数学が得意なのは言うまでもありません。経済学を学ぶ上で数学を使う場面は多く、その分他の学生よりも良い成績を収めることができます。
例えば、奨学金を大学在学途中から借りることを検討している場合、奨学金の受給要件に「大学での成績が学部の上位3分の1に入っていること」という条件があるのですが、成績が良ければその条件もクリアしやすいでしょう。
②4年間で卒業できる
理系の学生の中でも例えば医学部や薬学部に進学した学生は最低でも6年間通うことになり、それ以外の理系学部でも多くの学生が学部卒業後大学院に進学するので、結果6年以上通うことが多々あります。
しかし、経済学部では大学院に進学するよりも就職する人の割合が圧倒的に多いため4年で卒業する人が多数派です。そのため結果として学費の負担が理系学部に進んだ学生よりも少なくなります。
③女子比率が若干高い
理系学部と比較すると経済学部は女子比率が若干高めです。工学部などでは男女比率が9:1なんていう大学も珍しくありません。
男子学生にとって、せっかくのキャンパスライフでは彼女を作って楽しみたいと考えている人もいることでしょう。他の理系学部よりも女子学生と触れ合う機会は多いため、そのチャンスも増えると考えられます。
理系選択の高校生が経済学部に進学するデメリット
理系学生が経済学部に進学するメリットをご紹介してきましたが、ここではデメリットについても解説したいと思います。
①受験勉強が若干大変になる
国公立の二次試験や私立の試験などでは、多くの場合国数英を指定してきます。
他の文系学生は国語と英語を重点的に勉強してきているので、その受験生たちと太刀打ちするためには、数学だけではなく国英も文系並みに得点できるようにする必要があります。
また、冒頭の慶應大の経済学部のように小論文を求めてくる大学もあるので、文章力を鍛える必要がある場合もあるでしょう。
②進学後は理系に戻りづらい
一度経済学部に進学してしまうと、数学を使う機会はあるのですが、その他の理系科目や数Ⅲの知識など高度な理系分野の学びを活用することはほぼありません。
そのため、やっぱり学部を変えたいから再受験しようと思った時などには、ブランクもあり理系には戻りづらいと言えるでしょう。
理系で経済学部に進学した場合の就職活動
理系の学生が就活をする際には多くのメリットがあります。以下で特に大きなメリットといえる2つを紹介します。
①就職先の幅は広い
どの大学の就職実績を見ていても、圧倒的に経済学部の学生は他学部よりも様々な業種への就職を成功させています。
理工学部など専門性の高い学部に行ってしまうと、その専門分野を活かした製造業や情報通信業に進む学生が大半なのですが、経済学部の学生はその学びの特性上、多くの業界から求められている人材です。
②理系の考え方を持つ学生は評価されやすい
上記に加えて、理系の考え方のできる学生は企業から評価されやすい傾向にああります。なぜなら、文系の学生と比べて数字に強かったり、論理的思考力が高いと言われているため、即戦力となり得ると思われるからです。
多くの会社が面接前にSPIなどの試験を設けていますが、そこでも数学の得点率の高さは評価につながるでしょう。
理系でも経済学部を受験できる大学一覧
理系でも経済学部を受験できる、あるいはしやすい大学をまとめました。是非参考にしてください。
国公立大学
以下に理系からでも経済学部に出願できる大学をいくつかピックアップしてまとめました。理系科目選択で受験できる大学を挙げています。
名古屋大学などは上記に記載していないのですが、センターで地歴と公民の中からそれぞれ一科目ずつ選ばなければいけないため、理系の学生の方には受験が難しいことが理由です。そのため同様の制度の大学は記載しておりません。
私立大学
今からセンター対策は無理と感じていても、私立大学では科目数が少ないため理系からでも受験しやすい大学は多くあります。
上記の科目の中には、例えば中央大学では正式には、国、地歴・公民、数学、外国語から3科目を選択というようになっていますが、便宜上理系の方が受けやすいような科目で表記しています。
まとめ
理系出身の学生が経済学部に進学することは可能ですし、むしろメリットがたくさんあります。
なんとなく理系を選択してしまった方にとっても、将来のことを考えると経済学部の方が選択肢が増える場合もありますし、ぜひ理系から経済学部への道についても検討してみてください。