諸事情により、入学した大学に通えなくなることはあります。そんな時は退学するのではなく、休学するのがおすすめです。休学の場合は、大学に休学届を提出しなければなりません。そこで今回は、休学の理由や休学届の書き方について解説します。例文もいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
休学届を提出しなければ休学できない
大学を休学するためには、学生窓口に休学届を提出しなければなりません。そして休学届には、その理由を書く必要があります。
ここでは平成26年9月に発表された、「文部科学省による学生の退休学に関する調査」を参考に、主な休学理由を紹介します。
①学業不振
学業不振を理由に休学する学生の中には、留年している学生が少なくありません。大学の学費は取得単位数に関わらず同額ですので、半年休学することで費用を抑える学生がいるからです。
②学校生活不適応
大学に入学したものの、自分には合わないと感じることが休学の理由になる学生も多いようです。学部・学科の選択だけでなく、学風や集まっている学生の雰囲気が合わないと感じるケースもあるでしょう。
③海外留学・渡航
大学と単位互換がないところに、海外留学することが理由となるケースもあります。また留学ではなく、ワーキングホリデーや旅行のために渡航する学生もいるようです。
④病気・けが
病気やけがで闘病や治療を余儀なくされて、休学する学生もいます。回復までに時間がかかる場合は、ムダに学費を支払うより、思い切って休学するのも方法の一つです。
⑤経済的理由
近年は経済的理由で、休学を余儀なくされるケースが増えています。奨学金制度などが活用できない場合、一度休学して自分で学費を稼いで復学する学生もいるとそうです。
⑥就活へ向けた実戦経験を積む
最近では、就活等に向け長期インターンシップや、自分の限界に挑戦する観点から新しいことにチャレンジする為に休学する学生も増えています。それぞれの分野で活躍するには、専門の知識や資格を身に着けておくと周囲との差別化にもなります。何から手を付けたらわからない方には、簿記3級がおすすめです。1ヶ月で十分合格が狙えるうえに、就活でも使えるアピール資格になります。 現在こちらのURLから資料請求をするだけで、簿記3級に受かるための講義動画ももれなく「無料」で入手できるのでぜひチェックしてみてください。
⑦その他
これまで紹介した5つの理由以外にも、家庭の事情などで休学するケースがあります。看病や介護などが理由で、休学する学生もいるのでしょう。
【例文つき】休学届の書き方
どんな理由であっても、きちんと届出すれば大学を休学することができます。そして大学を休学する際の理由は、積極的なものと消極的なものに分かれるようです。
ここでは休学届に書く理由の例文を、積極的・消極的それぞれのパターンで紹介します。
パターン①|海外留学のために休学する場合
私は9月15日から半年間の予定で、オーストラリアに語学留学します。現地の語学学校に通いながら、カフェや飲食店で働き、英語力を向上させたいと考えています。
留学代理店に相談のうえ、来年の4月から復学できるようスケジュールを組んでいます。復学後は私の経験を、他の学生にもフィードバックできるように努力いたします。
パターン②|進学した学部・学科が合わないと感じた場合
私は将来、社会で活躍できる人物になるために大学に入学しました。しかし大学で学ぶだけでは、社会とはどういうものかがわかりません。また、自分が目指す職業が不明確なこともあり、学修に対しても前向きに取り組めているとは言い難い状況です。
一度休学をし社会に出てみて、興味のあるIT関連業界で1年ほど働いてみたいと考えています。社会人に必要なことやどんな仕事に就きたいのかを明確にし、その経験を復学後の学業に役立てます。
休学届を書く際のポイント
休学届には、書き方の基本があります。大学に提出するのですから、形式に則って書くことをおすすめします。
ここでは休学届に書くべき内容について、具体的に説明します。
①休学理由を述べる
休学届を提出する際には、理由を述べる必要があります。それは理由は積極的なものでも、消極的なものでも同じです。
例文では「海外に語学留学するため」「一度社会に出て働くため」と表記していますが、同様に具体的な理由を述べましょう。
②具体的な活動を記載する
休学理由を述べる時には、どのような予定を立てているかも具体的に記載します。
例文では「語学学校に通って現地で仕事もする」「興味のあるIT関連企業で働く」と、休学中の活動について明記しています。きちんと計画を立てたうえで休学することを、大学に伝えましょう。
③スケジュールも分かる範囲で記載する
休学をする際には、一般的に半年や1年という単位になります。休学後のプランが明確な場合は、スケジュールの目安も記載しましょう。
例文でも「9月15日から半年間」「休学後1年」と具体的に明記しています。
④復学の意思を示す
休学届を提出する際には、復学の意思を示しておくのがセオリーです。例文では「 9月15日から半年間 」「1年後」と明記されていますが、「〇年〇月から復帰して」と予定日を明確にしておく方が好感をもたれます。
さらに「復学後は休学中の経験を生かしながら学業に取り組みたいなど」、先々はどうしたいと考えているのかも記載しておくのがおすすめです。
休学届を記入・提出する際の注意点
大学に休学届を出す際にも、守るべきルールがあります。休学を決めたらまず、大学でどのように届出をするのかを調べましょう。
ここでは休学届と記入・提出するにあたり、一般的なルールを紹介します。
申請期限を必ず守る
休学届は、大学が定めている申請期間内に提出する必要があります。また、休学届が受理されて初めて、休学が認められます。申請期限は、休学時期によって異なります。
- 前期・通年での休学は3~5月
- 後期の休学は9~11月
大学によっては、休学届に保護者の署名・捺印が必要なところがありますので、事前に確認しましょう。
復学届が必要になる大学もある
大学によっては休学期間の終わりが近づくと、復学届を郵送してくれるところがあります。その場合は、復学届と必要書類を記入して、大学に提出しなければなりません。
また、海外への留学や渡航が理由で休学する場合は、海外渡航報告書の提出を義務づけている大学もあります。「海外渡航の概要」や「滞在期間」「滞在先」「経路」「そこでの経験」などを、記入するのが一般的です。
休学理由で嘘をついても意味がない
海外への留学や渡航など前向きな理由の場合は、休学届も書きやすいでしょう。しかし学校不適合や学業不振など理由が消極的だったり、いくつかの事情が重なっていて、説明が面倒に感じるケースもあります。
しかし、休学届には理由が必要です。そしてその理由がどんなものであっても、大抵の場合は受理してもらえます。そのため休学の理由がどんなものであっても、嘘をつく必要はないのです。
復学後は就活に全力を注ぐ
留年と違って休学が、就職活動に不利に働くことはありません。しかし休学した分、同じ年に入学した学生とは差が開いているのは事実です。
そのため大学に復学したら、就職活動に全力で取り組みましょう。休学中に有意義な経験を積んでおくことは、就活での自己アピールにつながります。
まとめ
大学入学後に、諸事情で通えなくなることはあります。しかしすぐに退学するのではなく、休学することで事態が打開できることもあるのです。休学届を提出すれば、学費負担を軽減しながらやりたいことができます。休学届の書き方や申請時期を理解して、上手に活用してください。