半導体とは電気伝導性の良い金属などの導体と、電気抵抗率の大きい絶縁体の中間的な低効率を持つ物質です。日本の大手半導体メーカーでは、東京エレクトロン、日立製作所と東芝の3社が挙げられます。今回は半導体業界の動向だけでなく大手半導体メーカーも紹介します。興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
半導体業界の概況
半導体とは、一定の電気的性質を備えた物質であり私たちの暮らしを支えています。例えば、エアコンのセンサーや炊飯器の火力調整に用いられているのは半導体です。また、半導体はパソコンを動かすCPUやスマートフォンでも活躍しています。
以下では、半導体業界の概略をお伝えするため、現状・動向と市場規模を説明します。
現状と動向
近年の半導体業界は、スマホ需要の成長が世界的に鈍化する一方で、IoT市場では急速に拡大していくと見込まれています。IoT(Internet of Things)とは、あらゆるものにインターネットを繋げるという概念で、生活を豊かにすると言われているものです。
例えば、現在世界中でおよそ90億ものデバイスがインターネットに接続されていますが、IoT化の加速によってその数は500億にものぼると見込まれています。これにより、IoTの実現に不可欠な半導体業界はさらなる成長と発展を遂げるといえるでしょう。
市場規模
上述の通り、半導体業界は成長が期待されており市場規模も更なる拡大が期待されます。例えば、WSTS日本協議会の報告書によると、2018年の日本の半導体市場規模は4兆4126億円(前年比+7.5%)になります。前年比で約10%の市場拡大は大規模と言えるでしょう。
日本は、少子高齢化に伴い、あらゆる業界において市場規模が縮小の一途をたどっています。しかし細かな技術ノウハウが必要とされる半導体業界は日本においても重要であり、今後も世界の関連業界をリードする存在であるといえます。
半導体業界の大手3社
半導体業界は世界的に見ても競争が激しく、日本の大手メーカーの間では再編が行われてきました。熾烈な競争を勝ち抜いてきた半導体メーカーのみが、世界をリードする技術を持つといえます。以下では、そんな日本の大手半導体メーカーを3社紹介します。
- 東京エレクトロン
- 日立製作所
- 東芝
東京エレクトロン
東京エレクトロンは、半導体とフラットパネルディスプレイを製造販売する電気機器メーカーです。これらの半導体事業において、東京エレクトロンは国内首位、世界でも3位のシェアを誇っています。
基本データ
東京エレクトロンの公式HP、および2019年3月期有価証券報告書を参考に作成した基本データが以下です。
1963年、前身の株式会社東京エレクトロン研究所が、東京放送ホールディングスの出資によって設立され、その後社名変更を行い現在の東京エレクトロンとなりました。
特徴
東京エレクトロンは、半導体事業を開始して早くも70年の歴史があり、人々の暮らしを飛躍的に向上させる技術を世に送り出してきました。TOPIC Large70の構成銘柄に選ばれるだけでなく、世界でも代表的な日本の半導体メーカーとしての地位を築いています。
ビッグデータや人工知能AIが普及する中、今後ますます半導体やフラットパネルディスプレイの用途は多角化しています。その中で、東京エレクトロンが提供する製品は様々な産業の基盤を生み出し、その技術革新を支えるコア技術であるとも言えるでしょう。
日立製作所
日立製作所は、日立グループの中核企業であり日本の電機メーカーです。日立製作所は、半導体事業の他にも情報通信や電子装置などの部門も有しており、総合電機機器メーカーとしては日本国内で最大です。
基本データ
日立製作所の公式HP、および2019年3月期有価証券報告書を参考に作成した基本データが以下です。ここでは 電子装置・システム事業のデータを記載します。
特徴
日立製作所において、半導体事業は電子装置・システム部門の前年比104%となる売上増加に貢献しています。その一方で不採算部門も多くありますが、半導体事業は稼ぎ頭としての役割を果たしているようです。
また、日立製作所はモビリティ部門やエネルギー部門も保有しています。そのため、これらの事業においてIoTの実現を目的としてた半導体事業を活用できることが日立製作所の特徴です。総合電機メーカーだからこその付加価値を創出できるといえるでしょう。
東芝
東芝は、日本の大手電機メーカーであり東芝グループの中核企業です。半導体事業の他に、家電製品や原子力事業なども幅広く手掛けており、日立製作所と並んで日本の大手重電3社の1社に数えられます。
基本データ
東芝の公式HPおよび、2019年3月期有価証券報告書を参考に作成した基本データが以下です。ここでは ストレージ&デバイスソリューション事業のデータを記載します
特徴
東芝は、日本における白物家電のパイオニアでしたが、2015年に粉飾決算が発覚しました。この結果、多くの不採算部門や事業を売却せざるを得なくなり、この事件によって社長を含む当時の経営陣が辞任する結果となりました。
その後は半導体メモリ事業を東芝メモリとして分社化しました。東芝として経営の再生を実現するまではまだまだ時間を要すると見込まれていますが、半導体事業においては業界をリードする存在であり、更なる事業の拡大が期待されます。
まとめ
半導体とは、IoTをはじめとするテクノロジーの進歩によって今後飛躍的な成長が期待されています。また、日本の半導体大手メーカーが担う役割は、日本の市場だけでなく世界でも重要であり続けるとわかりました。
人々の暮らしを抜本的に変えうる存在として、半導体に携わりたいと思う学生の皆さんは日本の大手メーカーを調べてみてはいかがでしょうか。