慶應という高学歴の学生でも、就活に失敗してしまうケースはあります。その原因は、大きく分けて油断や怠慢、活動時の孤立です。ただし、こうした原因をしっかりと分かってさえいれば、成功に繋げていくこともできます。今回は、その具体的な解決策を3つ紹介していきましょう。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
慶應生の就活に関する3つの疑問
慶應生という高い学歴を持つからこそ「慶應生が就活に失敗するとどうなる…」という疑問を持つ方も少なくありません。
ほかにも、高学歴の学生が持つ就活に関する疑問は様々です。ここでは、3つのポイントに分けて、それぞれの疑問を探っていきましょう。
慶應で就活に失敗すると負け組という風潮がある
慶應で就活に失敗すると、途端に「負け組」というレッテルが貼られます。「え、慶應なのに内定の一つも獲得できないの?」ということです。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。
学歴が有効なのは足切り段階まで
慶應生という一流ブランドの学歴が通用するのは、就活初期の選考段階までです。たとえば、エントリーシートや履歴書などでは、慶應という名前を使えばほぼ足切りはされません。
ただし、早稲田や東大、京大なども条件は同じなので、その後の選考は結局学生次第ということになります。
一流企業から内定するのは学生が優秀だから
慶應生だからといって一流企業に就職できるわけではありません。企業は決して高学歴の学生を欲しいのではなく、自社にとって役立つ社員を求めているのです。
ただし、高学歴の大学には能力の高い学生が集まります。たとえば、相手が求めることへの理解力が高いことや、OB訪問や友人と相談する行動力、理想に自分を引き上げるために自分が何をすべきかを考える力などです。
一方、たとえ慶應出身だからといっても、上記のような能力がない学生は内定を得ることができません。
慶應生のライバルは慶應生
慶應生のライバルは、同じ学校に通う慶應生自身だということを念頭に置いておきましょう。高学歴だからこそ志望する企業や業界も似通ってきます。つまり、彼ら彼女らと、同じ志望先の採用枠を巡って争う可能性も高くなります。
慶應で就活に失敗する人の特徴
慶應生だからといって就活を甘く見てはいけません。なかには、油断してしまって、まったく内定を獲得できなかった慶應生も存在します。
ここでは、就活に失敗する慶應生の特徴を4つお伝えしていきます。以下のポイントに自分が当てはまっていないか、冷静に判断してください。
①就活を始めるのが遅すぎる
就活を成功させるためには「早めの行動」が欠かせません。就活を始めるのが遅すぎる学生は、たとえ慶應出身であっても就活に失敗するでしょう。
就活は一般的に、3年生の夏頃からサマーインターンという形でスタートします。
また、外資系や人気企業ほど、早めに就活生の選考を開始するのです。こうした企業は、3年生の秋から冬ぐらいには募集が打ち切られてしまうと覚えておきましょう。
②超難関企業しか受けない
超難関企業しか受けない慶應生も、就活で失敗しやすいケースといえるでしょう。たとえば、学生応募数に対してエントリー数があまりにも多い企業などです。
こうした難関企業には数多くの優秀な学生が集まります。ときには、同じ慶應の学生同士で採用枠を争うこともあるでしょう。超難関企業に挑戦する場合、まずは1社でも内定を得て、余裕が生まれた状態で行うことをオススメします。
③選考対策を怠る
「慶應生だから大丈夫だろう」と高を括って選考対策を怠った人ほど就活に失敗しています。
企業は高学歴の人を採用したいわけではありません。自社にとって役立つ人材が欲しいだけです。つまり、学歴とは選考段階で優秀な学生を募る一つの材料(学歴フィルター)でしかありません。
少なくとも、面接での受け答えや試験のシミュレーションくらいは行っておかないと、後悔することになってしまうでしょう。
④周囲と協力しない
高学歴だというプライドが邪魔をして、周囲と協力せずに就活を進めてしまうと、失敗してしまう可能性も高くなります。また、周囲の就活生を意識しないことも問題です。
就活生同士は、お互い情報を交換し合う関係でもあり、同時にライバルでもあります。ときには互いが競い合い、高め合うことでモチベーションにもなり、就活にも大きな影響をもたらすのです。
孤独な就活は決して有利には働かないことを理解しておきましょう。
慶應の就活は内部生と外部生で異なるのか
付属中学や高校から入学した「内部生」と、ほかの高校から試験を受けて入ってきた「外部生」とでは、就活の成否も少しだけ異なってきます。
以下で、内部生と外部生の傾向や注意点を紹介していきましょう。
内部生|就活を軽んじて留年する人も多い
内部生の場合、慶應の付属校に入学すれば、そのまま持ち上がりで大学に進学することができます。大学入学のための試験もないため、ここで余裕と油断が生まれ、そのまま就活にまで悪影響を及ぼしてしまうケースもあります。
慶應生というブランドに心酔してしまうと、就活を軽んじて留年するケースも少なくありません。もちろん、本気で就活に取り組み内部生もいるので、気持ちを緩めないように注意しましょう。
外部生|情報量が少なく失敗する人もいる
大学は高校と違って、自分から積極的に動かないと友人関係を作ることが難しい環境です。そのため、大学以前から友人関係を構築している内部生に比べて、外部生は交友関係を生み出すのに苦労するという点が挙げられます。
外部生が交友関係に消極的だと、当然ですが情報も集まってきません。たとえば「○○という企業では面接でこういったことを重視する」という貴重な情報も得られにくいため、就活に不利になりやすいということです。
慶應生が就活で失敗しないための対策
慶應生が就活で失敗しないためには、次のような3つの対策が役立ちます。
- ①夏インターンから参加する
- ②就活の軸を持って業界を選ぶ
- ③周囲と協力して選考対策をする
これは、慶應生や高学歴の学生に限った話ではありません。要は「就活は学生次第」ということなので、意識して次のような行動をするようにしましょう。
①夏インターンから参加する
企業の採用活動は、早ければ3年生の夏頃から選考が開始することもあります。特に、大企業や外資系ほど採用活動は早めです。
3年生の夏にはサマーインターンが始まります。実際に企業に入り、現場の仕事や作業などを実体験する施策です。
サマーインターンで良い印象を残せば、冬のインターンにも呼ばれたり、書類や面接の選考に進ませてくれるといった利点があります。
②就活の軸を持って業界を選ぶ
慶應生が就活で失敗しないためには、就活の軸を持って業界を選ぶことです。軸とは、「まず自分がやりたいこと、将来の姿・イメージを決めること」を指します。
人気企業の採用担当者ほど、就活生に軸があるかどうかは簡単に判断してきます。それだけ多くの就活生と対峙してきたからです。たとえば、「御社の理念に共感を覚え……」といったテンプレ的な回答は通用しません。
このような失敗に至らないよう、業界や業種は絞りすぎず、あくまで「自分」を中心に軸を形成してみましょう。
③周囲と協力して選考対策をする
就活の場合、周囲と協力して選考対策することが何よりも重要となります。周囲の協力を得ることで、今までの失敗に気付けたり、新しい発見に繋がることも多いのです。
たとえば、面接のとき自分では笑顔で対応しているつもりが、思った以上に顔がこわばって怖い表情をしているときがあります。しかし、面接官から指摘してもらえることはほとんどなく、静かに「不採用」の印を押されるだけです。
こうした自分では分からない仕草や表情、弱みといった部分も、ほかの就活生と協力することで発見できることも少なくありません。
慶應生で就活に失敗したら就職留年がおすすめ
慶應生で就活に失敗した場合、あえて留年して次の機会を待つことも方法の一つです。焦って希望しない企業に入社するより、就職留年したほうがメリットもたくさんあります。
留年すると、今度は夏のインターンから時間をかけてゆっくりと就活に取り組むことが可能です。また、昨年の反省を生かし、エントリーシートや面接対策を立てることもできるでしょう。
企業側は学生に対して、留年の有無を重視していないことも多く、じっくりと就活に集中するほうがかえって実りがあることも珍しくありません。
まとめ
慶應という高額歴の学生が就活に失敗してしまうのは、油断や怠慢、自己中心的な就職活動といったことが原因です。しかし、就活で成功をおさめるためには、学歴にかかわらず、強い気持ちで就活に臨む姿勢が必要となります。
ただ、失敗したからとって「手遅れだ……」と悩む必要もありません。そんなときは、あえて留年することで、かえって就活が有利になることもあります。
この機会に、ぜひ今後のキャリアプランを真剣に考えてみてください。