京セラは京都の伏見に本社を構える電子メーカー企業です。有名な企業ですが、子会社は知らない人も多いのではないでしょうか。京セラの主要子会社である京セラコミュニケーションシステムと京セラドキュメントソリューションズについて事業内容と採用情報を紹介しています。年収なども合わせて参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
京セラは電子機器メーカー
京セラは1946年に稲盛和夫氏にとって創業された歴史ある電子部品メーカーです。電子部品メーカーとしては国内11位の規模を持っています。
京セラの強みは創業以来「一度も赤字を計上していない」堅実経営が広く知られています。ここでは京セラの概要と創業者の稲盛和夫氏について解説していきます。
本社は京都市伏見区にある
京セラの本社は現在、京都市伏見区に構えています。過去に2度本社を移転していますが、すべて京都内に限られています。これは創業場所の京都を大事にする企業の考え方の表れです。
京セラは約300社のグループ会社を保有していますが、京都に本社を置く子会社も多数あり、関西圏での知名度が高いことも特徴の1つです。
事業はグローバルに展開しており、伝統を重んじながらも変化にも対応する社風を伺うことができます。
初代社長は稲盛和夫
京セラの初代社長は「稲盛和夫」氏です。経営者として有名で、著書も多くあり中でも「燃える闘魂」を読むことで稲盛和夫氏の経営者としての歩みが理解できます
稲盛氏の手腕が最も発揮されたのが「JALの再建」です。2010年に戦後最大の負債2兆3,000億円を抱えて倒産したJALの会長に就任し、管理職社員の徹底した意識改革・大胆なリストラなどの手法でわずか3年足らずで、JALを再上場させました。
少人数のチームのリーダーが経営者のように少人数組織を束ねる「アメーバー経営」や若い女性社員の月2,000円のコスト削減を褒めた話は有名です。
採用情報と年収
京セラの採用情報は京セラ採用ページから確認できます。。2018年度の採用実績は236名となっており、特に技術職の採用に積極的です。採用実績大学は東京大学を始め、国立大学が中心ですが、工学系大学も採用チャンスはあります。
京セラの平均年収は約820万と高い水準にあるといえるでしょう。社内制度はグローバルな社風があるため「海外実務研修」などが設定されているのが特徴です。
子会社とは
子会社には様々な種類が存在しています。一般的に親会社が子会社に対して、議決権の50%以上を保有している場合「子会社」と呼ばれます。
また子会社や関連会社の業績を親会社の決算に合算する際には「連結子会社」と呼ばれ、京セラのように資本金が5億円以上等の大企業には連結決算が義務付けられています。
京セラと子会社の関係
京セラと子会社の関係は子会社が京セラ本体をサポートする形で構築されています。連結売上高は約1兆6,000億円で、京セラ単体が約7,500億円と約半分の売上構成を占めていることが分かります。
京セラ本体で補完できないビジネス領域を子会社が補完する組織形態といえるでしょう。
京セラの主要子会社
京セラは多くの子会社を保有していますが、1つひとつの規模はそれほど大きくありません。京セラの主要子会社をいくつか紹介いたします。
京セラドキュメントソリューションズ
京セラの子会社で最も主要な企業が「京セラドキュメントソリューションズ」です。プリンター製品の開発・販売をメイン事業に展開しており、子会社を約80社保有しています。
ここでは京セラドキュメントソリューションズの事業内容と採用情報をお伝えします。
京セラドキュメントソリューションズの事業内容
京セラドキュメントソリューションズの主な事業内容は複合プリンター製品の開発・販売です。ライバル企業としては「ブラザーグループ」が挙げられます。
プリント技術革新に伴う「チャレンジ精神あふれる」社風が特徴です。経営方針も京セラの影響が強く「アメーバー経営」を掲げています。
単体売上が3,710億と主要子会社の筆頭的な存在といえるでしょう。
京セラドキュメントソリューションズの採用情報
京セラドキュメントソリューションズの採用ページによると採用人数は50名~100名と一定の母数を確保しています。採用実績大学は西日本の国立大学が中心ですが、関関同立の採用実績もあります。
京セラドキュメントソリューションズの年収は約610万となり、平均より若干高い水準といえます。社内制度は段階別の研修と技術向上を目的とした研修制度があります。
京セラコミュニケーションシステム
京セラコミュニケーションシステムは京セラの子会社でも、注目をあびている企業です。メイン事業はICT事業・通信エンジニアリング事業になります。
ここでは京セラコミュニケーションシステムの事業内容と採用情報をご紹介いたします。
京セラコミュニケーションシステムの事業内容
京セラコミュニケーションシステムはICT事業や通信エンジニアリング事業をメイン展開しており、グローバルネットワークである「Sigfox」を構築・運用している日本で唯一の企業です。
また2019年1月に人工知能(AI)関連企業のRistを買収しており、さらなるコミニケションシステムの導入に力を入れています。
また、「アメーバー経営」コンサルティング業務を行っているのも特徴の1つです。
京セラコミュニケーションシステムの採用情報
京セラコミュニケーションシステムの採用情報によるとエンジニアリング事業は理系学生・コンサルティング事業は文系学生を中心に採用しています。
採用人数は100名程度と一定の母数を採用しています。事業性から理系大学の採用が多く、工業専門学校の採用が多いのも特徴です。
京セラコミュニケーションシステムの年収は約552万となり平均的な水準となります。社内制度はエンジニアリング・コンサルティングそれぞれに沿った専門職研修が特徴の1つです。
京セラの子会社が展開する意外な事業
京セラの事業は「電子部品事業」「エンジニアリング事業」などが中心ですが、メイン事業とは相関性のない意外な事業を展開しています。
京都という場所を特別な存在と認識している企業の姿勢が伺えます。
サッカークラブ運営
現在プロサッカーのJ2リーグに所属している「京都サンガFC」を運営しているのが、京セラの子会社である「株式会社京都パープルサンガ」です。
京都という地域に根ざしたクラブ運営を行っており、地域の活性化に繋げています。京都サンガFCには元日本代表の「田中マルクス闘莉王」選手も所属しており、J1リーグの昇格を目指して戦っています。
京セラの京都にかける情熱が伝わってくる側面です。
ホテル経営
京都は観光資源が豊富で海外からの観光客も多く訪れます。京都の観光をサポートする「宿泊」に必要なホテル運営を京セラは子会社を通じて事業展開しています。
株式会社ホテルプリンセス京都は京都市下京区 で「ホテル日航プリンセス」を運営しており、観光のインフラ的な役割を果たしています。
企業規模は決して大きくありませんが、京セラが京都の町を大切に考えている側面の1つといえます。
まとめ
京セラは多くの子会社を保有しています。京セラの事業を一定の領域でカバーし、京セラをサポートする役割を果たしているのが特徴です。
その中にはAI事業を買収して注目の「京セラコミュニケーションシステム」や複合プリンターの製造・販売を行う「京セラドキュメントソリューションズ」などがあります。
京セラを志望しているひとは、主要子会社2社の事業内容と採用情報を合わせてチェックすることをおすすめします。