JAL(日本航空)とは、日本で最も長い歴史を持つ航空会社です。イギリスの航空会社格付けにおいて、最高評価である「The World’s 5-Star Airlines(5つ星)」の認定を受けています。JALは経営方針を共にする子会社を複数有しています。以下ではJALの子会社について紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本航空(JAL)は大手航空会社
JAL(日本航空)は、1953年に設立され世界的な航空連合である「ワンワールド」に加盟しています。拠点は成田国際空港や関西国際空港です。
また、アジア・欧米やオセアニアなど世界各国に幅広い路線網を有しています。過去には、経営的問題に直面をしたこともありますが、その後見事な復活劇を遂げました。
2010年に経営破綻を申請
2010年1月、JALは経営破綻のため会社更生法の適応を申請し倒産をしました。当時JALの取締役であった西松氏は即日辞任し、後任として京セラ株式会社の代表取締役であった稲盛氏が就任しました。
その後、同年2月には日本航空の株式が上場廃止となりました。そして、整理解雇や債権整理をはじめとする経営再建が進められた中、稲盛氏の手腕が発揮され徐々に経営も軌道に乗っていきました。
その結果、現在ではJALは再び日本を代表する大手航空会社として、日本国内に留まらず世界から注目を浴びています。
完全復活を遂げる
2018年4月に、就職支援大手のディスコが発表した人気の就職先ランキングによると、JALは首位に輝きました。後続には、競合の航空会社であるANA(全日本航空)も選ばれています。
JALは経営破綻から復活した後、年々順位を上げ続けており3年目にして初めてトップに選ばれたのです。それは、名実ともに日本を代表する航空会社として認知されている証ともいえます。
もちろん、人気アイドルグループである「嵐」を使ったCMや広告宣伝など、就職活動中の学生に向けたブランディング戦略が今回の成果に繋がったともいえるでしょう。
航空連合「ワンワールド」に加盟
JALは2005年に、国際的な航空連合である「ワンワールド」への加盟方針を決定しました。ワンワールドとは、現在存在する3つの航空連合において第3位の規模を有しています。
ワンワールドでは、世界158か国、1,012か所の目的地に達しており、運航数は毎日1万便以上です。メンバーの航空会社は、運航計画、航空券発行やマイレージサービスなどで協力関係を有します。
ワンワールドには、JALの他にもアメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズやカタール航空など世界各国を代表する航空会社が、数多く加盟しています。
中長距離LCC「ZIPAIR Tokyo」の立ち上げを発表
2019年7月に、傘下の格安航空子会社であるZIPAIR Tokyoが国土交通省から事業許可を受けました。今後、2020年5月に成田とバンコク間での運航開始を目指しています。
JALは、東南アジアや北米などLCCの成功例が少ない、中長距離路線をターゲットとした事業拡大を目指しています。今回、ZIPAIR Toykoを立ち上げたのは、これを達成するためです。
正式な航空会社として認められたため、今後は航空管理施設の検査や安全性の実証試験の受験といった運航開始の準備を進めます。
子会社とは
子会社とは、親会社がその会社の総株主の議決権の51%以上を有する会社です。また、子会社は以下の4つに細かく分類することができます。
- 完全子会社:子会社が発行する株式の100%を親会社が保有し、親会社が100%出資
- 連結子会社:子会社の会計を親会社の会計に含めて決算
- 子会社:親会社の出資により経営する会社で、親会社の出資率は99%以下
- 関連会社等:親会社が20%以上50%以下の株式を保有
日本航空(JAL)と子会社の関係
JALにおいては、子会社よりも親会社であるJALが大きな力を有しています。JAL本体の総合職は全体的な運営や方針策定を担い、その実行を子会社が担っていると言えます。
またJALはグループ内での異動や交流も非常に豊富です。子会社同士での出向をはじめとして、多様なキャリアを積めることが期待できます。
日本航空(JAL)の主要子会社
以下が、JALの子会社です。
ジェイエア
株式会社ジェイエアは、JALの子会社であり大阪国際空港をベースにJAL国内線の3割を運航しています。株式会社ジェイエアは、バニラエアとの統合を見込んでいると発表しました。格安航空も競争が熾烈であるため、今後このように経営資源の最適化を目的とした動きが増えるでしょう。
ジェイエアの事業内容
株式会社ジェイエアは、JALの子会社として国内旅客事業を行っています。大阪国際空港を拠点として、日本国内26都市への航空運送事業を営んでいます。
JALの子会社であるため、ジェイエアの使用する機体はJAL便として扱われます。機体は、日本国内便の少人数向けとしてエンブラエルが主に用いられています。
JALは、国際的にその存在を示し続けていますが、一方でジェイエアは今後ますます日本国内における重要な役割をJALグループにおいて果たしていくと見込まれています。
ジェイエアの採用情報
ジェイエアの採用サイトによると、運航乗務職、客室乗務職や地上職で採用活動を行っています。いずれも、新卒採用と経験者採用に分かれており幅広い年齢層を対象としているとわかります。
具体的な採用人数は明記されていませんが、10~20人程だと考えられます。ジェイエアはJALグループの子会社であるため、選考では親しみやすく心遣いができる人柄が不可欠と言えるでしょう。
また、年収においては客室乗務職や地上職であれば約300~400万円程。運航乗務職であれば、一般的なパイロットの年収と同等であると考えられます。
JALスカイ
株式会社JALスカイは、旅客・航務などのグランドハンドリングを行っています。グランドハンドリングとは、航空するために地上で準備を行うサービスです。
株式会社JALスカイは、2009年にそれぞれ航空旅客・航務業務を行っていたJALスカイ東京、JALスカイサービスとJALウェイブが統合し設立されました。
JALスカイの事業内容
株式会社JALスカイが行う事業は、以下のグランドハンドリング業務です。これらは、いずれも華やかなイメージが強い航空会社を、影で支えているとてもたいせつな業務です。
- ランプサービス
- 客室サービス
- 機体整備
- 航務事務
- 旅客事務
これらのグランドハンドリング業務は、JALグループと連携して行われる業務支援です。そのため、JALの就航地である日本国内の地方空港や海外の就航地などへも、出張することがあります。
JALスカイの採用情報
JALスカイの採用ホームページによると、以下の業務において採用活動を行っているとわかります。いずれも、国内外の旅行において見かける仕事であり利用者にとっても馴染みがある仕事ばかりです。
- カウンター
- ロードコントロール
- ラウンジ
- トラフィック
- 手荷物サービス
これらの仕事は、日々予期せぬトラブルへの対応も含まれるためチャレンジすることを恐れない人物像が求められています。社風としては、明るくチームワークを大切にすることが挙げられます。
既に今年度の採用は締め切ってしまっていますが、気になる方はHPで募集要項をチェックしましょう。
JALグランドサービス
JALグランドサービスは、グランドハンドリングを行うJALグループの子会社です。2006年に、空港グランドサービスと、東亜エアーサービスが合併したことで設立されました。
以下では、そんなJALグランドサービスの事業内容と採用情報に関して詳しくお伝えしていきます。
JALグランドサービスの事業内容
JALグランドサービスでは、グランドハンドリングを主な事業としています。例えば、以下がグランドサービスに該当しますが、どれもJALの航空事業を支える大切な仕事です。
- マーシャリング(航空機をスポットに誘導する)
- ボーディング・ブリッジ(搭乗橋)の操作
- プッシュバック(機体をバックさせる)、およびトーイング(機体の牽引)
- 機内清掃業務、機内用品の管理と搭載業務
- 貨物、郵便取扱業務
これらは、いずれも飛行機への搭乗に前後して見かける業務ですが、遅延などのトラブル等無く飛行機が離着陸するために必要不可欠です。JALグランドサービスは、JALの子会社としてその業務を支えています。
JALグランドサービスの採用情報
JALグランドサービスのホームページによると、搭載、誘導や客室といった業務において採用を行っています。採用人数はおよそ100名ほど、年収は300~400万円程となる見込みです。
求める人材像として、以下の7つが挙げられており、選考において注目されるポイントとなります。
- 感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
- 果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
- プロ意識をもつ
- 採算意識をもつ
- 多文化を尊重し、対応する
- 仲間と共に働く
- お客さまに心を尽くす
したがって、採用選考に臨む際には具体的で共感できるエピソードを伝えることが大切です。JALグランドサービスで本当に働きたいという、強い熱意が伝わるように心がけると良いでしょう。
JALセールス
JALセールスは、JALの子会社として個人や法人のお客様へ航空券を販売しています。JALグループの航空券は2つに大きく分かれ、国内線と国際線それぞれのチケットデスクがあります。
以下では、JALセールスの事業内容と採用情報について紹介します。旅行会社への応募をお考えの方は、ぜひJALセールスもチェックしてみて下さい。
JALセールスの事業内容
JALセールスは、JALの子会社として1993年に設立されました。その事業は、航空券の販売からジャルパック旅行品の販売です。JALグループの旅行会社として、お客様の旅行をサポートしています。
JALセールスは、お客様へより良いサービスを提供することを目指しています。例えば、航空券やパッケージツアーといった商品ごとに対応デスクを設置することで、専門的なサービスとしています。
旅行の手配に関する事業に特化しつつ、同時にそれらの業務を細分化しています。これにより、より最適で合理化されたオペレーションを行っているのです。
JALセールスの採用情報
JALセールスの採用HPでは、総合職の採用活動を行っています。4年制大学、および大学院を卒業する見込みの学生を対象としています。新卒社員の年収は、およそ300~400万円程度となる見込みです。
採用選考においては、「目標達成のためにエアライン業務に広く精通した総合力を兼ね備えた人材」を探しています。つまり、JALグループの子会社社員としてその付加価値を提供できることが求められます。
JALセールスの総合職は、個人と法人の販売事業部に分かれています。その販売方法は、Webや支店販売などですが、いずれにおいてもお客様のニーズを把握し最適な商品を提供することが必要です。
まとめ
JALは、日本を代表する航空会社であり世界的航空連合のメンバーでもあります。過去には、経営破綻などのトラブルもありましたが、その後飛躍的な成長を遂げて多数の子会社を持つことがわかりました。
航空業界はその華やかなイメージから学生に人気です。しかし、1つ1つの業務は大変であるため応募にあたっては各社のHPをよく調べると良いでしょう。