電通の社員過労死問題など緊急時の社長として就任したのが前社長の山本敏博氏です。元官僚の桜井氏を取締役に迎えて批判もあるなか山本氏が電通の社長として手腕を発揮しました。現在の電通の社長は、五十嵐博氏です。電通は役員報酬にメスをいれるなど身を切る改革も実行しています。今回は電通の社長について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
電通の現社長は五十嵐博
電通は2020年1月1日より、五十嵐博氏が社長に就任しています。
五十嵐氏、前社長の山本氏を役員として支えて来ました。五十嵐氏は電通の14代目社長ということになります。
電通の社長は、2000年以降は約3年~6年のスパンで交代しています。そんな中、前任の山本氏は2017年~2019年の2年間で社長を退いています。
五十嵐博は1984年に電通に入社
五十嵐博氏については、詳しい情報が公表されていませんが、1960年生まれであることと、1984年に電通に入社してからの経緯は判明しています。
- 1984年:電通に入社
- 2013年4月 営業局長に収入
- 2017年1月 執行役員に就任
- 2018年3月 取締役執行役員に就任
- 2020年1月 代表取締役社長執行役員となる
五十嵐博氏の詳しい経歴や人となりなどは、今後徐々にわかってくるとは思いますが、現時点で言えるのは入社から30年近く勤め、その後着々と出世していった人物、ということです。
電通の前社長は山本敏博
山本敏博(やまもととしひろ)は株式会社電通の前代表取締役社長です。
電通といえば、社員の過労自殺を受けてメディアの露出が増えた経緯があります。
また、人気アイドルグループ「嵐」のメンバー櫻井翔の父親が役員に就任したことも世間から「天下り」と揶揄され、事業以外で注目を浴びている事実もあります。
下記で詳しく説明していきます。
前々任の石井直氏は社員の過労自殺事件を受けて引責辞任
山本敏博氏が社長に就任した経緯には、電通社員の過労死の問題があります。
電通新入社員が100時間超えの残業時間が続いた結果、過労自殺した問題は世間の注目を浴びました。前任の石井直氏は引責辞任という形で社長職を辞任しています。
世間からのバッシングが強いなかで、山本氏の社長就任は舵取りが大変難しい時期に就任したといえます。
電通の働き方改革を今後推進できるかが、山本氏の手腕に託された形です。
櫻井翔の父・桜井俊氏が取締役に就任
電通の役員人事で話題のひとつをさらったのが、桜井俊氏の取締役への就任です。こちらは社長ではなく取締役への就任です。
元総務事務次官という肩書と、人気アイドルグループ「嵐」のメンバー、櫻井翔の実父であることもあり、世間からの注目高い人事となっています。
一部の世間のからの声は「天下り」との批判もあります。
桜井氏は官僚時代の経験を生かして、電通の20年以降の持ち会社移行の舵取り役として手腕を期待されている人物です。
電通は最大手広告代理店
電通は国内最大大手の広告代理店企業です。業界2位の博報堂、第3位のADKからの追随を許さず、「広告界のガリバー」といった異名も持っています。
電通がクリエイトした広告キャッチフレーズとして、「鼻セレブ」・「角ハイボールがお好きでしょ?」「そうだ 京都へ、行こう」など誰もが耳にしたことがある有名なCMを手掛けています。
電通の社長(山本敏博)の出身や経歴
経営を取り巻く環境が大変難しい時期に社長に就任した山本氏ですが、どのような人物なのでしょうか。
ここでは山本氏の出身や経歴についてご紹介いたします。
電通の社長(山本敏博)は東京都出身で慶應義塾大学を卒業
山本氏は1958年5月31日に東京都で生を受けています。
中学や高校の学歴は公開されていないので不明ですが、ストレートで慶応大学経済学部に入学しており、電通に入社できた経緯を推測するに、慶応大学でも優秀な成績であったことがわかります。
電通の社長(山本敏博)は新卒で同社に入社
山本氏は慶応大学を卒業後、新卒入社で株式会社電通に入社しています。
電通に入社後は営業畑中心に着実にキャリアを積んでいきますが、新卒から社長まで上り詰めるほどの人物ですから、社内での営業成績もかなりの実績をあげていることが推測できます。
入社難易度も高く、優秀な人材が数多く入社してくる電通で、プロパー時代は数々の競争を勝ち抜いてきた実力の持ち主です。
電通の社長(山本敏博)は営業畑でキャリアを形成
山本氏のキャリアの中心は営業畑にあります。電通に入社した後、営業畑を中心として着実にキャリアアップを果たしています。
- 2007年4月:営業局次長兼アカウントディレクション室長
- 2008年7月:コミニケション・デザイン・センター長
- 2010年1月:取締役
- 2011年4月:取締役執行役員
- 2016年1月:取締役常務執行役員
基本的に営業部門を管掌するキャリア形成を踏んでいるのが特徴です。
執行役員から一気に社長に就任するのは異例で、山本氏が社内に設置した「労働環境改革本部」の功績が大きく寄与しているようです。
電通の社長(山本敏博)の資産や年収
最大手の企業ですから、かなりの報酬を得ていると思われますが、実際はどうなのでしょうか。世間のイメージと違い、膨大な報酬というわけではないようです。
2018年の有価証券報告書によると、山本氏の役員報酬は約4,700万と判明しています。社長就任後に業績連動性を導入した為、膨大な金額ではありません。
電通の社長(山本敏博)をもっと知りたい方
山本氏の電通社長就任は、社員の過労死問題やインターネット広告費の不正問題も発覚し、非常に難しい舵取りを求められています。
電通を窮地から救うために、牽引している山本氏。山本氏の広告業界に対しる考え方や電通の社内改革について、下記の記事で詳しく知ることができます。
興味がある人は参考にすることをおすすめします。
こちらは博報堂社長の水島氏との対談形式になっています。企業の垣根をこえて、これからの広告が社会に与える存在意義など、両者の広告に関する考え方を知ることができる貴重な記事です。
広告業界に志望を考えている学生にとっては、必見の記事となっています。
こちらでは山本氏は電通の危機的状況の渦中の中で就任した、「非常時社長」であるとご自身で語っておられます。
社員の過労死問題やインターネット広告の不正請求問題に対して、社長としてどう対策を講じていくのか記事の中で決意を述べています。
まとめ
山本敏博氏は電通が危機的状態の中で就任した社長です。営業畑でキャリアを積んだ経験から現場主義に基づき経営改革を主導。現在の電通に適した社長として評価されています。
今後、電通が大手広告企業として、再度世間に評価される企業になるには山本氏の手腕は欠かせない要素です。
今後の電通が再度復活できるか注目です。