就職活動をする学生が利用できるサービスやアプリは非常に沢山あります。HELLO, VISITSという実店舗とアプリを展開する就活サービスの名前を聞いたことがある人も多いでしょう。この記事ではHELLO, VISITSの特徴や噂、使う際の注意点などを紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
HELLO, VISITSとは
サービスについて見ていく前にまずは、HELLO, VISITSがどんなサービスなのか、HELLO, VISITSを運営する会社について見てみましょう。
HELLO, VISITSは就職活動をする学生がOB訪問をより効率的に行うためのサービスです。
HELLO, VISITSはOB訪問支援サービス
HELLO, VISITSは就職活動をする学生がOB訪問をより効率的に進めるようにするためのサービスで、スマホアプリと学生が無料で使えるカフェを展開しています。
スマホアプリでは企業から公認された社会人と直接コミュニケーションを取れる機能はもちろんですが、その他に学生同士の交流や自分と興味関心が似ている学生が見たコンテンツのレコメンドを見ることが出来たりします。
また、カフェでは学生は自習スペースが完全無料で利用でき、その他にポップコーンやソフトクリームなども無料で食べることが出来ます。
旧名はVISITS OB
HELLO,VISITのホームページによるとHELLO,VISITの旧名はVISIT OBでした。2017年に学生専用のコミュニティスペースとして生まれたVISIT OBでしたが、2019年の4月からHELLO VISITとサービス名が変更されています。
2019年の4月時点で全国13店舗が展開されたりアプリとの連携が強まったことを背景に、一連のサービスの関連性強化やサービスの質の向上を目指してサービス名が変更された模様です。
HELLO, VISITSの運営会社はVISITS Technologies株式会社
HELLO, VISITSの運営会社はVISITS Technologies株式会社という会社で、この会社ではAIのちからを使って新しい事業の創出や、価値の生み出し方を模索している会社です。
同社ではdiagramというオリジナルのアルゴリズムを開発して人の想像力やアイデアの価値を客観的に数値化して判断する方法を生み出し、特許も取得済みです。
これまでに客観的に測定しづらかった価値をAIの力で数値化して、合理的に価値の移転を可能にするためのシステムづくりを目指している企業です。
HELLO, VISITSを利用すべき学生とは
HELLO, VISITSを使用すべき人は大きく2つのタイプに分かれます。1つは自分のビジョンをブラッシュアップしたい人、もう1つは、やりたいことが絞りきれていない人です。
1つ目の学生の場合には、自分のビジョン・価値観・考え方を社会人と共有でき、社会人の意見を通して自分の考えをブラッシュアップすることが出来ます。
一方で、2つ目の方法の場合には企業公認の社会人が自社の価値観を共有するためのイベントを開催していたり、産学の垣根を超えたワーキングイベントを開催しているので、そこで自分のやりたいことを見つけることが出来ます。
HELLO, VISITSの特徴
次はHELLO, VISITSの特徴を紹介します。
既にここまでに紹介してきた通りHELLO, VISITSには学生が無料で使えるカフェスペースと、オンラインで利用できるスマホ向けのアプリがあります。
また、HELLO, VISITSに参加している社会人は企業公認となっています。
学生用コミュニティスペースも運営している
1つ目の特徴はHELLO, VISITSでは学生が無料で利用できるカフェスペースが設置されていることです。
HELLO, VISITSのカフェスペースは東京大学や慶應義塾大学など有名大学の近くにカフェを設置しており、学生の就職活動や勉強が出来る場所を提供しています。カフェスペースは学生はほぼ無料で利用できます。
先述の通りもともとは学生のコミュニティスペースがメインとなっていたサービスなので、学生どうしの交流の場としても利用することが出来ます。
企業公認でオフィシャルな側面もある
HELLO, VISITSの2つ目の特徴はHELLO, VISITSに参加している社会人は全員企業公認の社会人であることです。
HELLO, VISITSでは企業公認の社会人が参加することで、このアプリ上で実際の採用につながるイベントや情報などを収集することが可能になったり、企業側から学生に向けたイベントを開催することも出来ます。
より直接的に企業の開催イベントを見ることが出来たり、アプリ内にそうしたイベントが集まっているので、難関企業への就職を目指す学生にも使いやすいサービスになっています。
東急不動産はvisitsOBで公式に社員訪問(抽選)で受け付けてますよ!
— のぶやん (@nobu20201) February 3, 2019
実際に上記のツイートの東急不動産のように、HELLO, VISITS上でOB訪問をしたい学生を募っていて、就職活動に直結した採用活動が行われています。
HELLO, VISITSの使い方
次はHELLO, VISITSの使い方を紹介します。使い方は非常に簡単で、公式ホームページにアクセスして登録作業を行い、あとは通常のSNSのような形でフォロー・フォロワーの関係を作れば直接アプリの利用者同士で交流することが出来ます。
①新規登録をする
HELLO, VISITSを利用したい場合にはまずこちらの公式ホームページにアクセスしましょう。
ホームページにアクセスすると画面下の方に「学生会員登録」という青いボタンがあるのでそれをクリックして登録画面にアクセスしましょう。アクセスすると氏名とメールアドレスの登録が必要になります。
氏名とメールアドレスの登録がめんどくさい場合には「Facebookで新規登録」というボタンをクリックすれば、Facebookの情報でHELLO, VISITSに登録することが出来ます。
②プロフィールをしっかり記入する
登録が完了すると指定したメールアドレスやFacebookに登録しているメールアドレス宛に本登録用のURLが入ったメールが送られてくるので、そこから本登録に移りましょう。
本登録では大学名・学部名・興味のある業界などの情報の入力が求められるので、あなたの情報に沿って必要な情報を登録していきましょう。
また登録時に学籍番号を求められるので、覚えていない方は学籍番号が分かる書類や学生証を手元に準備しておきましょう。
③OBOGを検索する
本登録が完了したらいよいよHELLO, VISITSが利用できるようになります。まずはサービス内であなたが興味があるOBやOGを検索してみましょう。
企業公認の社会人と直接つながるためにはまずは相互フォローされた状態になる必要があるので、そのための準備段階としてサービスを利用しているOB・OGを検索してあなたからフォローします。
ポイントはあなたが目指す業界や会社の社会人を探すことです。せっかく興味がある分野の社会人と繋がれる機会なので、有効活用しましょう。
④相互フォローになる
興味があるOB・OGを検索できたら相互フォローを目指しましょう。
相互フォローになるためには事前にプロフィールを充実させておく必要があるので、その点は注意しておきましょう。事前情報がなければ社会人側も学生とつながるのをためらってしまいます。
また、HELLO, VISITSでは相互フォローになれない場合に1日1通、OB1人につき1回しかメッセージを送れない仕様なのでその点に注意しておきましょう。もしくは社会人側が単に通知に気づかないこともありますが、その場合は根気強く待ちましょう。
⑤日程を調整する
社会人と相互フォローになった場合にはOB・OG訪問の日程を調整しましょう。
ここからは通常のOB・OG訪問と同じ流れです。HELLO, VISITS以外のOB・OG訪問でも学生側から連絡を取り、OB・OG訪問の承諾を得たらお互いの日程を調整して、社会人のところへ訪問する日程を調整すると思います。
ここでのポイントは通常の日程調整と同じで、まずはあなたから訪問可能な日時を提示して、社会人には日程を簡単に選んでもらえるように配慮することです。なるべく訪問する社会人側に手間を掛けさせないようにしましょう。
⑥OB訪問をする
OB・OG訪問のお時間を頂いたら、あとは当日のOB・OG訪問となります。
ポイントは当日社会人に聞きたい内容を予めまとめておくことと、失礼のないように名刺の渡し方やコミュニケーションのとり方について勉強しておくことです。
OB・OG訪問が直接採用に関わらないとしても、面接の練習になりますし社会人の印象が良ければ人事にその情報が伝わる可能性もあるので、節度のあるコミュニケーションを取れるようにしておきましょう。
HELLO, VISITSの評判と真相
次はHELLO, VISITSを実際に使っている学生側や社会人の評判、実際のところどんな特徴があるのかなどを紹介します。
ここではHELLO, VISITSを利用している社会人の特徴・社会人が話す内容・手に入る情報の3つについて紹介します。
評判①|大企業の社員に会える
1つ目の評判はHELLO, VISITSでは大企業の社員にも会えるということです。
就職支援サービスは沢山ありますが、サービスによっては中小企業に特化したモノや、医療・スポーツと言った業界に特化したサービスなどもあります。ただHELLO, VISITSでは学生がまず内定獲得を目指す大企業の社会人とも繋がれると言われています。
手軽に使えるアプリやサービスでこうした大企業の先輩社会人につながることが出来るという点で、学生にとって利便性が高いとされています。
真相①|超一流企業の社員も多数登録
1つ目の評判の真相は、実際にHELLO, VISITSの中には超一流企業の社員も登録されているという点です。
2017年にサービスの提供を開始してまだ2年ほどの短い期間ですが、大企業の社員も登録されているので、有名大学に通っていて就職難易度が高い大企業への就職を目指す学生にとって利用価値のあるサービスと言えます。
全国に展開している店舗が東京大学・一橋大学・京都大学・大阪大学・慶應義塾大学・早稲田大学など有名大学の近くに設置されていることからもターゲットとしている学生層が伺えます。
評判②|ポジショントークが多い
2つ目の評判はHELLO, VISITSで会える社会人はポジショントークが多いというものです。
社会人側が忙しい時間を割いて学生と会うインセンティブは、その時間を通して良い学生を囲い込むことも1つあります。つまり効率的に質の高い学生を確保したいという社会人や会社の思惑があります。
HELLO, VISITSで会える社会人もそのような傾向があり、OB・OG訪問をした時の会話もポジショントークが多くなるという噂があります。この噂は実際はどうなのでしょうか?
真相②|登録社員は企業公認
上記の噂については、社会人側はポジショントークをしている可能性は高いと言えます。
というのも社会人側がHELLO, VISITSに登録する場合、このサービスの特徴でもある「企業公認」という点がポイントとなり、利用している社会人は会社を代表した人物として学生と会うことになります。
会社側もそのアプリを社員が利用していることを知っているので、当然より効率的に良い学生を採用したり、学生に会社に対していい印象を持ってもらうためにどんな事を話してほしいかを伝えているので、ポジショントークになります。
評判③|選考には関係ない
3つ目の評判は、HELLO, VISITSを通して企業が開催するイベントや情報、OB・OGなどは実際の選考過程とは全く関係のないものしか無いというものです。
リクナビ・マイナビのような従来の就職活動支援サービスと異なり、OB・OG訪問を支援するという点が目立つことで、実際の採用過程には影響がない情報しかないと考えられています。
従来の就職活動支援サービスは選考へのエントリーまで出来るものでしたが、そうではないこのサービスを通して手に入る情報などは選考に関係するのでしょうか?
真相③|選考関連情報も手に入る
3つ目の評判の真相は、選考に関連する情報も手に入ります。
HELLO, VISITSは企業公認の社会人が参加しているサービスです。会社側の視点から言えば、社員が実務以外のサービスを使っていると分かればその理由に応じて会社に最大限利益を還元できるようにさせます。
HELLO, VISITSで言えば学生と社会人が直接触れ合える場所なので、自社の社員にはより良い人材と直接繋がり、さらなる自社の成長に寄与する学生を採用するのにサービスを最大限活用できるようにするので選考に関連する情報も流します。
HELLO, VISITSの評判をTwitterで見る
VisitsOBは人事がやっていたり選考イベントに招待されたりオフィシャルな感じ。Matcherは個人が趣味でやってるんだろうな〜って感じ。
企業の話が聞きたければ前者、その人自信の話が聞きたければ後者ですかね!ポジショントークが少ないのはMatcherかも! https://t.co/c739JJ9G1P— ノグチ シュンスケ (@ohen_recruit) August 2, 2018
このツイートではHELLO, VISITSはオフィシャルなサービスで、会える社会人の話はポジショントークが多く、Matcherは企業非公式なサービスなのでOB・OGの本音が聞けるとなっています。
それぞれのサービスの特色が端的に表現されています。
おっと…visitsOBの使い方がよくわからん…当たったとメール連絡があった社員訪問、アプリなどでは全然確認ができずミスかと思ってたら社員の方からリマインドの連絡来てた…
— のぶやん (@nobu20201) January 28, 2019
このツイートではVISITS OB(HELLO, VISITS)の使い方のわかりづらさが指摘されています。OB訪問の日程が確保できてもその情報をどう確認すれば良いのかが少し分かりづらいとされています。
HELLO, VISITSを利用する際の注意点
次はHELLO, VISITSを利用する際の注意点を2つ紹介します。
1つ目は会う社会人が企業公認の人物であるということ、2つ目は不安な人は場所を指定するという点です。
企業公認の社会人ということを忘れない
1つ目の注意点はHELLO, VISITSを通じて会える社会人は企業公認の社会人だということです。
企業公認の社会人ということは、HELLO, VISITSを通じてOB・OG訪問をした社会人は、面会の内容を人事に報告している可能性があるということです。これは通常のOB・OG訪問の時にも注意する必要がある点です。
特に商社などは全て人事に報告が上がっている可能性もあるので、丁寧に、そして有益な質問をすることが大切です。もっとフランクに話を聞きたければ他のサービスを利用すべきです。
不安な人は場所を指定する
2つ目の注意点は、不安な場合は訪問する場所を予め指定しておくという点です。
HELLO, VISITS自体は怪しいサービスではありませんが、2019年3月にHELLO, VISITS利用者がわいせつ行為を起こした事件があり、同サービスを通じて女子学生と知り合った男性社員が逮捕されています。
通常、企業公認の社員に対してOB・OG訪問をする際は、社会人が務める企業の会議室を借りたり、社会人の都合に合わせてカフェなどで面会しますが、不安な場合は学生側から合う場所を指定しましょう。
競合OB訪問サービスとの違い
最後にHELLO, VISITS以外の2つのOB・OG訪問に使えるサービスを2つ紹介します。
それぞれのサービスで会える社会人の特徴や会うために何をするのかと言った部分が変わりますので、その特徴を理解した上でそれぞれのサービスを使い分けるようにしましょう。
ビズリーチキャンパス
1つ目のサービスはビズリーチ・キャンパスで、CMでお馴染みの転職サービスを展開するビズリーチが運営しています。
他の2つのサービスに比べてビズリーチ・キャンパスは大企業の数や人数が圧倒的に充実しています。就活関連のイベントやインターンの情報も豊富に掲載されていることに加えて、OB訪問は出来るものの非公式なので本音に近い話が聞けます。
ただし、会える社会人は自分と同じ大学やゼミ・サークル出身者のOBのみです。企業公認ではないので、HELLO, VISITSと以下で説明するマッチャーの中間にあると言えます。
Matcher(マッチャー)
2つ目のサービスはMatcher(マッチャー)というサービスです。
このサービスはギブアンドテイク型のサービスで、社員のお願いを叶える代わりにOB訪問の時間をもらうというものです。つまり労働の対価としてOB訪問の機会を手にするということです。
3種類のOB訪問サービスの中では最も新しく、フランクなOB訪問サービスです。会える社会人は企業公式の人物ではないため、登録者が企業公認のHELLI, VISITSとは最も遠い位置付けにあると言えるでしょう。
まとめ
この記事ではHELLO, VISITSという就職活動時に使えるOB訪問サービスについて紹介しました。
HELLO, VISITSに限らず数あるサービスはそれぞれの特徴があるので、その特徴を理解した上で正しく使い分けられるようにしておきましょう。