就活での顔採用は女性でよく耳にしますが、男性の顔採用はあるのでしょうか。男性でもアナウンサーや商社等では顔採用が噂されますが、実際はどうなのか気になる人も多いかと思います。今回は顔採用の噂のある業界を紹介するとともに、男性の顔採用のメリットについて解説します。

顔採用は女性でよく聞く

「顔」で合否が決められることは、いわゆる「顔採用」と言われます。女性の憧れの職業、アナウンサーや客室乗務員の方々は、確かにきれいな人ばかりです。

ある芸能事務所は、所属するアナウンサーが美人揃いと有名です。顔採用は女性に対するイメージが強いですが。男性の場合はどうでしょうか。また実際の「顔採用」とはどのようなものでしょうか。

顔採用を男でもするか気になる人は多い

大企業って男も顔採用されてるよね？そうとしか思えない。よほどすごい経歴や資格とかあれば別かもだが

— ⛸❄️🇷🇺 (@kudryavkaaa) June 7, 2019

大企業の社員もしくは内定者をみた感想です。経歴や資格が無いにも関わらず採用されている人は、「顔」が理由で採用されていると感じたようです。この人は顔採用に不快感を覚えています。

女の顔採用に嫌悪感示す女はおるけど、男の顔採用に嫌悪感示す男は見たことない。男どうしの中で序列を構成する要素として、顔の良し悪しは大きくないのか

— さとう (@westhidesheek) June 25, 2019

「顔採用」が男性にも行われている前提で、自身は「顔採用」を気にしていない様子。顔で採用されようと、仕事上に関係はないと感じたようです。女性に比べ男性は、顔採用を特別問題視していないという意見です。

顔採用を男でもすると噂の業界

女性の「顔採用」で思い浮かべる職業といえば、アナウンサー、客室乗務員、美容部員などがあります。いずれも会社やメーカーの顔となるため、「顔採用」が行われているという印象があります。

印象が重要であるという理由から、業界によっては男性も「顔採用」が噂されていますが実際はどうなのでしょうか。次項では業界別に顔採用が噂される要因を解説します。

アナウンサー

テレビ業界の中でも人前に出るという職業柄、アナウンサーは顔採用だと噂されます。テレビの影響力はとても大きく、大勢の人に見られる立場ゆえ顔採用がされるのは納得です。

実際に男性アナウンサーには、ミスターキャンパスのようなイケメンコンテストで入賞されている方が多くいます。またその経歴が表に出やすいことも、顔採用が噂される理由です。

商社

商社の仕事は、主にメーカーの製品を調達し販売することです。メーカーが専門的に製品を製造する一方、商社は多岐にわたる製品を取り扱います。

そのため、提案し販売する顧客も多業種になります。幅広い知識も必要ですが、顧客への印象も売上を左右するのです。顔を覚えてもらうことも、営業のひとつとなります。

また商社の女性は顔採用という噂から、男性も顔採用であると噂されます。大企業には企業自体にブランドイメージがあるので、働いている人にもブランドイメージがあるのかもしれません。

広告

広告業界は、企業にかわり製品の宣伝を行い販売促進をする仕事です。売上に直結する製品のイメージは、広告次第とも言えます。

大切な製品イメージを任せるので、企業も広告会社を選びます。広告会社の社員が冴えないと、任せる方は不安になるでしょう。当然印象の良い会社に任せたいと思います。

広告会社はモノではなくコトを売る仕事。自身を売る自己プロデュース力も、仕事に結び付くと考えて下さい。

アパレル

流行を生み出す仕事、ともいえるアパレル業界。流行をさきがけられる人が望まれます。オシャレやファッションに興味がある人は有利です。

ファッションによって、容姿のイメージも変わります。オシャレに興味のある人は、外見に磨きをかけるひとが多いのも事実です。

アルバイトでも、オシャレなアパレル店員がいるお店は、洋服の売上も伸びます。衣服の販売にブランドイメージ向上は不可欠です。ブランドイメージのために顔採用がされている、と噂されます。

顔採用を男でもすることのメリット

テレビ等のメディアに出る仕事、受付のように来客の窓口になる仕事で、顔採用が噂されるのは納得がいきます。しかし、その他の仕事で顔採用をするメリットがあるのでしょうか。

現在でも未だに働き手の大部分が男性です。男性が多い職業でも顔採用をする理由があります。

営業先でのウケがいい

営業先のウケがいいと、交渉等の話が通りやすいのも事実。営業先での印象が悪いと、話す機会すら与えてもらえないこともあります。男女問わず、営業はウケが良くなければなりません。

営業先と良い関係を築くことは、良い仕事にも繋がります。人の第一印象は見た目の影響が大きいので顔採用はその人の印象をみているのです。

憧れて志望する就活生が増える

良い人材を採用するには、良い人材に採用試験を受けてもらう必要があります。より多くの就活生が集まれば、より多くの良い人材も集まるということです。

容姿が良い人が多い企業は企業イメージ向上に繋がりますのでその企業に憧れて就職を志望する就活生が増えます。志望者数の分母が大きくなるほど、競争率はあがります。そして会社にとってより有益な人を採用できるのです。

顔採用は差別ではない

顔採用は差別ではありません。上述したように単純に顔を見ただけで顔採用はしていません。客観的に見た印象や会社のイメージに合った人材か、という視点で顔採用はされています。

社員は一人一人が会社の看板を背負います。会社のイメージ向上に繋がる人材が選ばれているのです。企業にとって顔採用は合理的な判断のひとつといえます。

まとめ

顔採用は男性にもあると噂されます。業界によって理由は様々ですが、単純な見た目以外にも理由があります。「顔採用」は企業にとって複数のメリットがあるのです。

「見た目で人の何が分かるのか」と就活生からすると不満があるかもしれません。しかし、顔採用は判断基準のひとつです。

どれだけ容姿端麗であろうと、見た目だけでの採用は絶対にありません。他の就活生同様、企業研究を入念に行い、志望する企業の方針やブランドイメージを理解しておくことが大切です。