博士号とは?博士号の取得方法や種類、就職に有利なのかを徹底解説!

博士号は大学の博士課程に進み、博士論文が認められると得られる称号です。誰でも簡単に取れる称号ではなく、博士号取得には大変な時間とたゆまぬ努力が不可欠で難易度は非常に高いです。そんな博士号は日本ではどのようなメリットがあるのでしょう。就職面や海外における博士号の価値と合わせて解説します。

大学学歴

博士号とは

https://images.unsplash.com/photo-1516979187457-637abb4f9353?ixlib=rb-1.2.1&q=80&fm=jpg&crop=entropy&cs=tinysrgb&w=1080&fit=max&ixid=eyJhcHBfaWQiOjg4MjYzfQ
https://images.unsplash.com/photo-1516979187457-637abb4f9353?ixlib=rb-1.2.1&q=80&fm=jpg&crop=entropy&cs=tinysrgb&w=1080&fit=max&ixid=eyJhcHBfaWQiOjg4MjYzfQ

博士号は具体的にどのようなものなのか知らない人もたくさんいます。

まずは博士号そのものについて解説します。

博士号の読み方・意味

「博士号」の読み方は、「はくしごう」です。中には「はかせごう」と読む人もいますが、正しい読み方は「はくしごう」です。これは、「博士」の読み方によって意味が異なるからです。

「博士」を「はかせ」と読む場合は、ある一部の分野について深い知識を持っている人のことを指します。一方、「はくし」と読む場合は、試験や審査などに合格して学位を与えられた人のことを指します。

博士号は研究者のパスポートと呼ばれており、自分で研究したものを論文としてまとめて大学や研究機関に提出します。そこで多くの審査員のチェックを経て認められれば、博士号の称号が与えられます。そのため、「はくしごう」が正しい読み方なのです。

日本で博士号を取得する方法

日本で博士号を取得する方法は、大きく分けて課程博士と論文博士の2つあります。それぞれについてさらに詳しく掘り下げて解説します。

過程博士

課程博士とは、大学院の博士課程に進んで博士論文が合格すると与えられる称号です。大学院の博士課程は3年間あります。この間に博士論文が合格しないと、課程博士の称号は与えられません。

しかし、実際に3年で博士論文が合格することはほとんどありません。多くの人たちはそれ以上の年数を要しています。課程博士を目指している人は、博士論文が合格するまで留年を繰り返し、6年間の在籍期間いっぱいを使って課程博士の称号を獲得します。

論文博士

論文博士は、自分の研究成果を論文にして研究機関に提出し、博士号を請求することで与えられる称号です。ただ、いきなり論文を研究機関に提出しても、博士号を請求できるわけではありません。

博士論文を研究機関に提出するには、その前に予備審査というものがあり、それに通過しなければいけません。この予備審査はもちろん、博士論文の審査においても、課程博士よりも基準や制度は大変厳しくなっています。

日本における博士号の種類

一言で「博士号」と言っても、その種類はかなりたくさんあります。ですが、ざっくり「博士号」と言われることが多いので、細かな種類について知っている人はあまり多くないでしょう。

日本における博士号の種類について解説します。

日本で博士が設置された当初は5種類しかなかった

  • 法学博士
  • 医学博士
  • 工学博士
  • 文学博士
  • 理学博士

日本では1887年に学位令が公布され、この時に博士号も制定されました。その時に制定された博士号は上記の5種類のみでした。当時は論文以外に推薦によって博士号が与えられることもありました。

現在は100種類以上の博士号がある

現在、日本の博士号は、理工系/人文社会学系/医歯薬学・保健体育・農学系/教育・家政・芸術・学術系の4つに分類され、それぞれに細かく博士号が制定されています。博士号だけで見ると、その種類は100種類以上に及びます。

理工系

理学博士、工学博士、農学博士、水産学博士、数学博士、情報学博士、など

人文社会学系

商学博士、文学博士、法学博士、神学博士、経営学博士、経済学博士、社会学博士、など

医歯薬学・保健体育・農学系

医学博士、歯学博士、薬学博士、獣医学博士、保険学博士、スポーツ学博士、など

教育・家政・芸術・学術系

学術学博士、教育学博士、美術博士、食品栄養学博士、図書館情報学博士、など

博士号の英語表現

博士号は「PhD」という英語で表現されます。これは「Doctor of Philosophy」の略語で、日本語では、「博士」以外に「哲学博士」という意味もあります。例えば「私は昨年の春に博士号を取った」を英文表現は、「I got a PhD in last spring.」です。

「PhD」を「a doctor's degree」と表現することもあります。ですが、多くの場合は「PhD」という略語で表現されます。

博士号を取得するメリット・デメリット

https://images.unsplash.com/photo-1529400971008-f566de0e6dfc?ixlib=rb-1.2.1&q=80&fm=jpg&crop=entropy&cs=tinysrgb&w=1080&fit=max&ixid=eyJhcHBfaWQiOjg4MjYzfQ
https://images.unsplash.com/photo-1529400971008-f566de0e6dfc?ixlib=rb-1.2.1&q=80&fm=jpg&crop=entropy&cs=tinysrgb&w=1080&fit=max&ixid=eyJhcHBfaWQiOjg4MjYzfQ

博士号を取得することにはメリットもあります。そのメリットを得たくて博士号を取得する人もいるくらいです。ですが、メリットがあれば当然デメリットもあります。メリットを重視するかデメリットを重視するかはその人次第です。それぞれについて解説します。

博士号を取得するメリット

博士号を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。まずは博士号のメリットについて深堀して解説します。

①「博士号」という肩書のブランド力

「博士号」と聞くと、「すごい」と思う人が多いでしょう。博士号は簡単に取れるものではありません。本人のたゆまない努力と途方もない時間をかけてようやく得られる称号です。そのことは多くの人たちが何となく認識しています。

このような理由から、博士号を取っておくとその肩書にブランド力が生まれ、周囲の人たちから「すごい人」と思ってもらえます。初対面の人からも尊敬の目で見てもらえるでしょう。

②達成感や満足感が得られる

博士号を取得するのは簡単なことではありません。根気強さとたゆまない努力が必要です。言い換えるなら、博士号はそんな根気強さとたゆまない努力、そしてたくさんかけた時間に対する成果と言えます。

今までの自分の頑張りが「博士号」という称号によって認められたのです。これ以上の達成感や満足感はないでしょう。やり遂げたという感動を味わうことができるのは大きなメリットと言えます。

③海外を視野に入れた時に得をする

博士号は、実は海外では大変重視されています。特に海外の研究者と呼ばれている人たちは、ほぼ確実に博士号を持っています。日本以上に海外の研究者の世界では、博士号が重視されているのです。

今後の進路について海外も視野に入れているのなら、博士号は大きな武器になります。博士号を持っているというだけで、海外の研究者たちから認められるからです。

デメリット

メリットがあれば、当然デメリットもあります。それは博士号についても同じです。次は博士号のデメリットに焦点を当てて解説します。

①就職活動が大幅に遅れる

博士号を取得する大きなデメリットとしてまず最初に挙げられるのが、就職活動が遅れるという点です。博士号の取得には最速でも4~5年はかかると言われています。

また、博士号を取得するには博士課程に進まなければいけません。博士課程は大学での教育課程修了後、進むことができます。大学での一般教育課程を終えてから、更に4~5年間は大学で博士号を取得するための研究に励むのです。

会社や企業での4~5年の差は大変大きく、すでに役職付きになっている人もいるでしょう。雇用する側としても、若い人を迎え入れたいと思うところが多いのが実情です。そのため、就職活動では圧倒的に不利になります。

②考え方や世界観が狭くなる

博士号を取得するには、研究に没頭する必要があります。その間、アルバイトなどを経験する人も稀にいますが、社会人経験と呼べるような経験はしていません。すると、必然的に考え方や世界観は狭くなります。

また、同じ志を目指している人との交流ばかりになるため、交友関係の世界も大変狭くなります。ただ、その人たちはやがてライバルになることもあります。すると、気が付けば孤立しているということも起こる可能性が高いと言えるでしょう。

③進路や将来性の範囲が限られてくる

博士号を取得するためには、たくさんの努力や困難がつきものです。たゆまない努力でたくさんの困難を乗り越えてようやく得た博士号を、将来に使いたいと思うのは当然です。

ですが、実際にはこれからの将来で博士号を活用するという場面はあまりありません。日本の社会では博士号を獲得した人たちのための受け皿が少ないからです。すると、必然的に進路や将来性の範囲は限られてしまうというデメリットがあります。

関連する記事

監修者プロフィール

三浦拓巳みうらたくみ

1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。