大学院とは?文理の違いからメリット、後悔する人の特徴まで徹底解説!

大学院とは、大学時代に学んだことを生かして、より専門的かつ応用的な研究を行う学術機関をさします。大学院に行くには文系・理系共に入試があり、当然学費もかかります。そして現在は、大学院にも様々な形態があります。そこで今回は、大学院とは何か、進学するメリット・デメリットを解説します。

大学

大学院への進学率は約10%

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文部科学省が発表した「学校基本調査の結果(平成30年度)」によると、大学卒業後に大学院に進学率する割合は約10%でした。

この年の修士課程への入学者は男子5万1,606人、女子2万2,485人の計7万4,091人で、前年より650人増えたといいます。そのうち大学卒業者が占める割合は49.1%で、3万6,412人でした。主な進学理由は文系・理系問わず、専門知識の習得のようです。

大学(学部)と大学院の違い

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「大学院は大学の後にいくもの」ということはわかりつつも、大学と大学院の違いを正確に把握できていないかもしれません。まずは、両者の違いを理解しておきましょう。

履修計画が違う

大学と大学院では履修計画が異なります。大学では単位の取得数や履修計画が細かく決められており、カリキュラム通りに履修していかなければ留年の可能性もあります。

一方、大学院は自由度が高く、必修や必要単位数が学部時代よりも大幅に減少します。「学びたい」意欲のある人が大学院に進むとみなされているので、より本人の裁量が大きくなっているからです。

授業形式が違う

大学と大学院では授業の形式が異なります。大学の授業は講義形式のものが多数です。教授の説明を聞き、試験をクリアするのがもっとも一般的だと言えます。

大学院では講義形式の授業が格段に減ります。ゼミ形式の授業が増え、自主性がより求められます。フィールドワークなども大学院の授業では積極的に取り入れられています。

目的が違う

大学と大学院では求められることも違います。大学は基礎的な教養を広く学生に与え、知的応用能力を育む場とされています。実際には就職のための足掛かりになっている部分も大きく、専攻分野を入門程度で終えてしまう学生も少なくありません。

一方、大学院は「研究機関」として、自身の研究や専門性を深めたい人が進学するものです。大学院では、大学のように「なんとなく過ごしていても単位が取れる」ということはありません。論文に終われ、研究の成果を徹底的に追求してく必要があります。

大学院は4種類に分けられる

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近年は社会人の大学院入学が増えていることもあり、市場のニーズに合わせて色々な学修スタイルが登場しています。ここでは、4種類の大学院の特徴と実例を紹介します。

①学部を設置している大学院

学部を設置している大学院とは、もともと大学として設立され、配置した学部に応じた大学院をつくったものをいいます。具体例として、以下の大学院があげられます。

  • 東京大学大学院
  • 京都大学大学院
  • 慶應義塾大学大学院
  • 早稲田大学大学院

②独立研究科

大学院の独立研究科とは、大学の学部に基礎を置かずに設置されたものをさします。大学院での位置づけは、大学の学部と同様です。具体例としては、以下の大学院があげられます。

  • 東京大学大学院新領域創成科学研究科
  • 京都大学大学院情報学研究科
  • 立命館大学大学院先端総合学術研究科

③大学院大学

大学院大学とは、大学をもたない大学院を意味します。そのため、最新の研究を行っているところが多く、幅広い学部・学科の卒業生を受け入れる傾向があります。具体例として、以下の大学院があります。

  • 奈良先端科学技術大学院大学
  • 北陸先端科学技術大学院大学

④専門職大学院

専門職大学院とは、 高度かつ専門的な職業能力を持った実務家を養成するために設置されたもので、ジャンルが多岐にわたります。具体例として、以下の大学院があります。

  • 一橋大学大学院経営管理研究科国際企業戦略専攻
  • 東京工業大学大学院環境・社会理工学院技術経営専門職学位課程
  • 長岡技術科学大学大学院技術経営研究科システム安全専攻

大学院に関する3つの知識

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大学院に進学するためには、学士の学位が必要です。そして学位を取得するためには通常、4年制の大学または専門学校を卒業しなければなりません。また、進学する課程や文系・理系によっても違いがあります。

ここでは、大学院に関する知識について説明します。

修士課程と博士課程とは何か

大学に学部を持っている大学院は、2つの課程を設置しており、その目的が異なります。ここでは、修士課程と博士課程の違いを説明します。

修士課程|2年間で修了する

修士課程とは修業年限が2年で修了すると「修士」の学位が取得でき、「博士前期課程」というのが正式名称です。設置の目的は、以下の2つです。

  • 広い視野に立ち、より詳しく深みのある知識を授ける
  • 専門分野の研究スキルを磨き、それを生かせる職場で力を発揮できる人材を育成する

修了するためには、修士論文の審査に合格しなければなりません。

博士課程|修士課程を含めて5年間で修了する

博士課程とは、修士課程修了者がさらに研究を深めるために進学するところです。修業年限は5年で、それを博士課程前期2年と博士課程後期3年に分ける「区分性博士課程」と、分けずに学修する「一貫性博士課程」に大別されます。

前述した通り、博士課程前期は修士課程のことです。そして博士課程後期では単位取得だけでなく、論文の作成が学修の主軸となります。論文が認められれば博士号を取得できますが、かなりの難関なので単位取得のみで退学する人も珍しくありません。

理系と文系の大学院で違いはあるか

大学から大学院に進学する人の大半は、理系学生です。大学院では学修を深めるために研究を行いますが、理系と文系では違いもあるようです。

ここでは、大学院における理系と文系の違いについて説明します。

理系|就職に強い反面、研究の幅が狭い

理系の大学院進学者は、大学で学んだ分野の専門性を深め、研究するために進学しています。そして、研究分野に直結する就職を果たす人がほとんどです。

所属する研究室によっては、自ら積極的に就活をしなくても、教授から企業への推薦枠をもらって、早々に内定を得られるケースも少なくありません。

このように理系の大学院生は就職に強い点はメリットですが、2年間で研究できる幅は狭いというデメリットもあります。

文系|研究の自由度が高い反面、就職先は限られる

文系の大学院の場合、大学の学部か進学するより、社会人入学の割合が高いといわれています。それは、税理士試験や司法試験などの受験に備えて、働きながら通学する院生もいるからです。

文系の大学院は理系ほど専門分野が特化されていないので、研究の自由度が高い点はメリットです。しかし研究職として就職するのは狭き門なので、就職先は限定されがちなところはデメリットといえます。

監修者プロフィール

三浦拓巳みうらたくみ

1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。

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