関東圏で偏差値が高く、人気の有名私立大学にMARCH(マーチ)があります。MARCH(マーチ)は5つの大学を表していますが、それぞれ特徴が異なります。また、大学偏差値にも違いがあります。そこで今回は、MARCH(マーチ)に名を連ねる大学の特徴や偏差値などについて、またSMART(スマート)についても解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
MARCH(マーチ)は有名私立大学群
MARCH(マーチ)とは以下の5つの大学をさし、頭文字がその由来となっています。
- M:明治大学
- A:青山学院大学
- R:立教大学
- C:中央大学
- H:法政大学
ここではMARCH(マーチ)に名を連ねる大学の特徴を、具体的に紹介します。
M【明治大学】
明治大学は1881年に、自由民権思想を学んだ青年法律家によって創設されました。ここでは明治大学の特徴や偏差値、主な就職先について説明します。
明治大学の特徴
明治大学の特徴として、以下のものがあげられます。
- 学部や文理を超えて学べる科目が豊富
- 自主性と積極性を養うアクティブラーニングやゼミナール形式の授業を導入
- アクセスのよい都市型キャンパスが4つある
- 部活やサークルなど課外活動も盛ん
- 資格取得や就職支援のサポートが手厚い
- 4年間で卒業できる留学制度がある
- 独自の奨学金制度も充実
MARCH(マーチ)の中で最も認知度が高く、政治経済学部・法学部・商学部が強いことで知られています。
明治大学の学部別偏差値
各種サイトからの情報をもとに、明治大学の学部別の偏差値を以下にまとめました。
明治大学の難易度
明治大学が公開している「2019年度入試データ・一般入試結果」によると、学部別の倍率は以下の通りです。
A【青山学院大学】
青山学院大学は1941年に創設され、「あおがく」という名称で有名です。ここでは青山学院大学の特徴や偏差値、主な就職先について説明します。
青山学院大学の特徴
青山学院大学の特徴として、以下のものがあげられます。
- キリスト教信仰に基づいた「青山スタンダート」という教育を実践
- グローバルな人材の育成に力を注いでいる
- 外国語教育に定評があり、国際関係に強い
- 情報スキルが必修単位となっている
- アクセス便利な都心のキャンパス
「英語の青山」と呼ばれるほど、英語教育には定評があります。文学部英米文学科と国際政治経済学部が人気です。
青山学院大学の学部別偏差値
各種サイトからの情報をもとに、青山学院大学の学部別の偏差値を以下にまとめました。
青山学院大学の難易度
青山学院大学が公開している「過去の入学試験結果・参考データ2019年度」によると、学部別の倍率は以下の通りです。
R【立教大学】
立教大学は1922年に、聖書教育の私塾を母体とする大学として創設されました。ここでは立教大学の特徴や偏差値、主な就職先について説明します。
立教大学の特徴
立教大学の特徴として、以下のものがあげられます。
- 広い視野を持ち、課題を発見・解決できる能力を持つ「新しい」グローバルリーダーの育成を目指す
- 全学部性を対象とする「グローバル・リーダーシップ・プログラム」を開講
- 「立教サービスラーニング」という社会貢献活動を、正課授業として導入
- 英語カリキュラムは全学部生が対象
- 海外体験プログラムとサポート体制が充実
- 外国人留学生を数多く受け入れ、多用な文化・言語に触れられるキャンパス
最近は異文化コミュニケーション学部が、早稲田・慶應・上智に肩を並べるほど偏差値がアップしています。
立教大学の学部別偏差値
各種サイトからの情報をもとに、立教大学の学部別の偏差値を以下にまとめました。
立教大学の難易度
立教大学が公開している「2019年度入試結果」によると、学部別の倍率は以下の通りです。
C【中央大学】
1921年に創設された中央大学は、英吉利法律校という法律家による教育機関が母体でした。ここでは中央大学の特徴や偏差値、主な就職先について説明します。
中央大学の特徴
中央大学の特徴として、以下のものがあげられます。
- 実学重視のカリキュラム編成
- 司法試験の合格率はMARCH(マーチ)の中でダントツ
- グローバルな人材を育成するため、3タイプの人材モデルを想定したカリキュラムを用意
- 国際寮を設置し、生活の中で国際感覚を育む
- 「インターナショナル・スクール」による、英独仏の大使館並びに国連との交流が盛ん
- アメリカ・タイ・中国に海外拠点を設置
法曹界への強さが、中央大学の一番の特徴といえるでしょう。
中央大学の学部別偏差値
各種サイトからの情報をもとに、中央大学の学部別の偏差値を以下にまとめました。
中央大学の難易度
中央大学が公開している「2019年度入試データ」によると、学部別の一般入試の倍率は以下の通りです。
H【法政大学】
法政大学は1920年に、東京仏学校を前身とする私立大学として創設されました。ここでは法政大学の特徴や偏差値、主な就職先について説明します。
法政大学の特徴
法政大学の特徴として、以下のものがあげられます。
- 自由と進歩の精神を重んじる
- 自立型の人材育成に力を入れている
- 国内外でのフィールドワークが豊富
- キャリア形成につながる学びの場を用意
- グローバル・オープン科目や英語学位プログラムなど、英語力を磨くカリキュラムが充実
かつては法学部が人気でしたが、近年はグローバル教養学部の偏差値がアップしています。
法政大学の学部別偏差値
各種サイトからの情報をもとに、法政大学の学部別の偏差値を以下にまとめました。
法政大学の難易度
法政大学が公開している「2019年度一般入試データ」によると、学部別の倍率は以下の通りです。
MARCH(マーチ)の偏差値ランキング
MARCH(マーチ)に限らず、大学の偏差値は学部別となっています。そこで各種サイトからの情報をもとに、2020年度の私立大学偏差値に基づき、MARCH(マーチ)の大学別の偏差値を算出してみました。
大学全体の偏差値で見ると、MARCH(マーチ)には大きな差がないことがわかります。
MARCH(マーチ)以外の私立大学群
近年はMARCH(マーチ)に変わって、「GMARCH」や「SMART」という大学群が登場しています。これは、MARCH(マーチ)というグルーピングがされた当時と現在では、偏差値や学部が変化していることと関係しています。ここでは、MARCH(マーチ)以外の私立大学群について説明します。
大学群①|GMARCH
GMARCHとは、MARCH(マーチ)に学習院大学のGが加わった私立大学群です。学習院大学の特徴は、以下の通りです。
- 皇族が通う大学として創設される
- 教授陣のレベルが高い
- 学生数が少なく、質の高い少人数教育を受けられる
学習院大学の偏差値は、57.5~60と言われています。偏差値はMARCH(マーチ)と、それほど変わりません。学習院大学が公開している「2019年度入試結果」によると、出願倍率は以下の通りです。
MARCH(マーチ)と比較すると出願倍率は低く、難易度は変わりません。
大学群②|SMART
SMARTも、各大学の頭文字をとっています。具体的な大学は、以下の通りです。
- S:上智大学 (Sophia University)
- M:明治大学 (Meiji University)
- A:青山学院大学 (Aoyama Gakuin University)
- R:立教大学 (Rikkyo University)
- T:東京理科大学 (Tokyo University of Science)
ここでは、MARCH(マーチ)以外の大学について説明します。
S「上智大学」
上智大学は、キリスト教のイエズス会が開設した私立大学で1928年に設置されています。上智大学の特徴は、以下の通りです。
- 「叡智が世界をつなぐ」をキーワードに、世界を切り開く人材の育成を実践
- 次世代社会への対応を見据えた、専門教育・教養教育・人材育成を展開
- インターンシップや留学プログラム、実践型プログラムが充実
- キャリア支援の手厚さにも定評がある
上智大学の偏差値は、57.5~67.5と言われています。学部によっては、偏差値はMARCH(マーチ)より高いです。上智大学が公開している「2019年度入試統計」によると、出願倍率は以下の通りです。
MARCH(マーチ)と比較すると出願倍率は低めですが、偏差値が高い学部の難易度は高いです。
T「東京理科大学」
東京理科大学は、理学部を中心とする新制大学として、1949年に創設されました。東京理科大学の特徴は、以下の通りです。
- グローバルに活躍できる人不可欠な教養と国際性、研究力の向上を目指す
- 徹底した実力主義を支える手厚いサポート体制
- 基礎学力向上を支える初年度教育の実施
東京理科大学の偏差値は、60~62.5と言われています。偏差値はMARCH(マーチ)と、それほど変わりません。旺文社が公開している「2019年度入試結果倍率」によると、出願倍率は以下の通りです。
MARCH(マーチ)と比較すると出願倍率は低いですが、理系学部が多いので必ずしも難易度が低いとはいえません。
MARCH(マーチ)の就職先とは
MARCH(マーチ)への進学を検討するにあたり、就職状況も大事なポイントです。
東洋経済オンラインの「有名企業への就職率が高い大学」TOP200によるとMARCHの就職ランキングは以下表になります。
そして、それぞれの大学に特徴があります。ここでは、MARCH(マーチ)の就職先について説明します。
M【明治大学】
明治大学が公開している「2019年3月31日時点の主な就職先」を参考に、就職者が多い企業を抜粋してみました。
主な就職先を見る限り、明治大学は公務員就職に強いことがわかります。
A【青山学院大学】
青山学院大学が公開している「2018年度進路・就職データ」を参考に、就職者が多い企業を抜粋してみました。
主な就職先を見る限り、航空系と金融系への就職が強いことが考えられます。
R【立教大学】
立教う大学が公開している「2018年度 学部卒業者の主な就職先 (就職者2名以上の企業)」 を参考に、就職者が多い企業を抜粋してみました。
立教大学は、公務員や航空系並びに金融・保険業界への就職者が多いことがわかります。
C【中央大学】
中央大学が公開している「進路・就職データ2018年度」の就職先は、学部別のデータをなっています。それぞれの学部の主な就職先を以下にまとめました。
中央大学は学部によって、就職先の傾向が違うことがわかります。希望の業界や職種が決まっている場合は、就職先をチェックしてから志望学部を見直すのも選択肢の一つです。
H【法政大学】
法政大学が公開している「2019年3月卒業生 上位就職先」を参考に、就職者が多い企業を抜粋してみました。
法政大学の主な就職先は、金融系がダントツで多いことがわかります。
まとめ
今回は、MARCH(マーチ)に名を連ねる大学の特徴や偏差値などについて、解説しました。
MARCH(マーチ)は早稲田大学や慶応義塾大学の滑り止めとして出願する受験者も多く、どうしても倍率が高くなります。また近年は学部による偏差値の差が開いてきており、私立大学群のグルーピングにも変化が見られます。就職者が多い業界も異なりますので、将来の職業を念頭におき、出願学部を選ぶことをおすすめします。