大学院試験の面接の流れとは?面接の質問内容や服装についても解説します!

大学院入試は大学入試とは随分と性質が変わってきます。大学受験の時には多くの方が経験することのない、面接を試験で課されるというのも1つの大きな違いです。本記事では、そんな大学院入試での不安要素の1つである面接について情報から服装、文系や理系別の志望動機の例などの対策方法についてご紹介します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

大学院入試の面接は情報が少ない

大学受験と違い、大学院入試の情報は全体的に入手しにくい状況にあります。特に大学院入試の面接は、質問内容や対策などについて調べても必要な情報が得られないことも少なくありません。

今回はそんな大学院入試の面接についての質問内容や対策について詳しくご紹介していきます。

大学院についての説明はこちらの記事で紹介しています。大学院についての情報を深めたい方はぜひご一読ください。

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また、案外わかりにくい大学院進学の難易度はこちらの記事で紹介しています。

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大学院入試の概要

まずは大学院入試の概要についてご説明していきましょう。大学院入試は、さまざまな試験制度があります。

  • 一般入試
  • 社会人入試
  • AO入試
  • 推薦入試
  • 大卒ではない人を対象とする大学院入試

大学院によっては、上記のような5つの制度が存在しています。今回は多くの人が受ける一般入試での概要についてご紹介していきます。

目次

筆記試験

一般入試では、どの大学院でも筆記試験が課されることとなります。各大学院・各専攻によってその内容や所要時間はさまざまです。

筆記試験の内容としては、一般的に専門科目と英語に分かれます。専門科目では、必修科目と選択科目から行われる場合や、すべて選択科目で行う場合、文系などであれば論文のみの場合もあります。

一方で、英語の筆記試験はどの大学院でも課されることがほとんどです。その出題形式はTOEICやTOEFL、独自問題などさまざまなので、所要時間や専門科目の内容と合わせて必ず事前にチェックしましょう。

面接

10分ほどの簡易的な面接で終わらせる大学院もありますが、30分ほどの面接時間が一般的です。また、事前に30分と説明されたのに、実際の面接ではそれより短く終わってしまうこともあります。このような場合、不合格フラグが立ったのでは…と心配になる方も多いですが、面接の長さと合否は関係ないことが一般的なようです。

面接の形式は、受験者1人に対して志望指導教官に副査が2人つく3対1の形式が一般的になります。また、大学院によっては希望する専攻に所属する教員全員で1人の受験者に対して面接を行う場合もあります。

就職試験ではよく見られる受験者複数で面接室に通されるパターンはまずありませんが、ごく少数の大学院では討論形式を採用していますが、募集要項に記載されていることがほとんどなのでよく確認しておきましょう。

面接の流れとしては、入室してまずは簡単な自己紹介を行います。その後、志望理由や研究計画書の内容に関する質問に踏み込んでいくことが多いです。

大学院入試ではなぜ面接があるのか

大学院入試で面接を行う理由としては、大学院で研究を行っていくために必要なポイントの中には面接でしか測れないものがあるからです。

  • 研究に対する姿勢
  • 論理的な思考力

特に論理的な思考力は大学院では必須な能力になります。論文などを論理的な道筋でまとめるようにしましょう。

これらの2つのポイントは、出願時に提出する研究計画書で試されるものでもあります。研究計画書とセットできちんとアピールできるように対策しておきましょう。

大学院入試の面接は圧迫面接であることが多い

大学院入試は圧迫面接が多いと言われています。そもそも圧迫面接とは、面接を受ける人に対して意地悪に、あるいは威圧的な内容の質問や反論をし、文字通り圧迫感を与える面接のことです。

大学院入試の面接では、志望動機や研究内容に関してどんどん深堀りしていくことが多くあります。また、研究内容に関して、考えがなっていないと否定されることもあるかもしれません。こうした理由から、大学院入試は圧迫面接と感じる人が多くいます。

ですが、これらはしっかりと事前に自分で深堀りをするなど準備をしていれば防げることです。また、圧迫面接であったとしても面接官は決して敵ではありません。あなたが志望先に適しているかを見るために試験を課しているに過ぎません。面接官もあなたを合格させるための味方だという心持ちで面接に臨むようにしましょう。

大学院入試の面接の流れ

では、実際の大学院の面接では、どのような流れで行われていくのでしょうか。ここでは、前述でも触れた面接の流れについてより詳しくご説明していきます。

自己紹介

面接室に入って椅子に座ってまず行うのが、自己紹介になります。基本的には簡潔な自己紹介で終わることが多いようです。

自己紹介では、名前、受験番号、所属(大学名・学部学科、社会人なら会社名や所属部署で何をしているか)等を簡単に伝えます。

志望動機

続いて、志望動機について聞かれます。ここでは、なぜ大学院進学を考えたのか、なぜこの大学院に進学することを志望しているのかを答えましょう。

ここでのポイントは、しっかりと研究計画書と齟齬がない志望動機であるかどうかです。一貫性を持たせることが、論理的な思考力の評価へも繋がります。

質問

自己紹介、志望動機について述べた後は、面接官からの質問に対して答えていくことになります。ここが面接の中で最も時間が割かれるところです。

質問の形式は大きく分けて2つあり、通常の質問に対して受験者に回答させる一問一答のような形と、○○について○分を目安に説明してくださいといったような、テーマに対して論理的に述べさせる形とがあります。

大学院入試の面接の自己紹介の例文

簡単な自己紹介と言えども、自己紹介もしっかりと準備しておきたいところです。今回はそんな大学院入試での面接の自己紹介について、下記に例文をご用意しました。ぜひとも参考にしてしてください。

──────

受験番号、○○大学○○学部の××と申します。私はもともとは人見知りで口下手でした。しかし、大学生活の4年間で積極的に人とコミュニケーションを図ることで、コミュニケーション能力を身に着けることができました。人とのコミュニケーションは就職後の社会生活ではもちろんのこと、大学院での研究においても大切なものだと考えています。研究室での研究は、共同で行うことも多く、コミュニケーションがしっかり取れていないと、お互いの認識に齟齬が生まれ、求めている研究結果にスムーズにたどり着けないこともあります。4年間積極的にコミュニケーションを図ってきたことで、大学の研究室ではそうした問題が起きることなくしっかりと取り組むことができました。大学院での研究においても、より快適に研究をしていくためにも、しっかりと人とのコミュニケーションを取っていきたいと思います。

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大学院入試の志望動機の例文と対処法

なぜその大学院を進学したいのかを明確にする、志望動機は研究計画書と合わせて面接を進める上で重要視されるものになります。では、大学院入試ではどのように志望動機を考えたらいいのでしょうか。

大学院入試の面接の志望動機の例文

大学院入試の面接では、必ず志望動機を聞かれます。しっかりと自分がその大学院を目指す理由、そこでしたい研究を明確にしておきましょう。下記に文系と理系別で例文を用意しているので、ぜひ参考にしてください。

文系の場合

私が貴大学院の○○研究科を志望するのは、同研究科に所属されている△△教授の『××』を読んで感銘を受け、△△教授の指導のもとで、自身が学部で進めてきた研究テーマをより深めていきたいと考えたからだ。

私が出身学部において取り組んだ卒業論文は『□□』というテーマで、(卒業論文についての説明・成果)この卒業論文を通じて、このような結果を得たことが私に研究者としての自信とさらなる意欲を与えることとなり、大学院に進学し、この卒業論文では触れることのできなかった課題に取り組み、自分の研究をさらに深めていきたいとの思いがより強くなった。

貴大学院に入学できた際には、ぜひとも△△教授のご指導のもとで、私が卒業論文で扱いきれなかった広範囲の『□□』について研究を進めていきたいと考えている。

修了後の進路については未定だが、修士論文を通して研究者としての資質を見出すことができたのであれば、さらに博士課程に進学して研究者・教員の道を歩むことも選択肢の一つであると考えている。

理系の場合

私が貴大学院の○○研究科を志望するのは、△△と××を融合させた分野の研究を行い、将来は○○に関する研究機関や企業等で活躍したいからである。

私が△△と××についてを研究テーマとして取り組んでいる理由としては、□□という問題があることがあげられる。(現在の研究についての説明・成果)この結果から、私はさらに△△や××について学び、研究を深めることでよりよい社会の発展に貢献できると考えている。

貴大学院に所属する、●●教授の研究室を見学させていただいた際、(研究室見学で得た情報の説明)そのため、貴研究室で△△と××という私の研究テーマをより深く学べるだけでなく、研究機関や企業等で活躍するための実践的な知識や技術をより身につけられると感じた。貴大学院に入学できた際には、ぜひとも●●教授の研究室で△△と××について意欲的に学びたいと考えている。以上の理由から、私は貴大学院の○○研究科を志望した。

大学院入試の面接の志望動機の固め方

大学院入試においての志望動機は、下記の4つを意識して固めていきましょう

  • 志望のきっかけ・理由
  • 問題意識と目的意識
  • 入学後にしたいこと
  • 終了後のビジョン

特に志望のきっかけ・理由から入学後にしたいことに関しては一貫性が求められています。必ず齟齬がないようなストーリーを考えましょう。

大学院入試の面接の質問内容

大学院での面接で一番時間を割くことになる、質問ですが、基本的に問われる内容は文系や理系、看護系の大学院などで大きな違いはありません。では実際の面接で具体的にどのような質問がされるのでしょうか。

研究計画書について

出願の際に提出した研究計画書については必ず質問されます。そのため、あらかじめ自分の研究計画書はしっかりと読み直しておきましょう。

この研究計画書を読み直している際に、自分の研究計画書の欠点や説明不足な点に気付くことがあります。そうしたことに気づけた場合は、逆にチャンスです。

突っ込まれるところがわかっていれば、対策も立てやすくなります。必ず口頭で説明できるように準備をしておきましょう。

大学院・研究科・志望指導教員を選んだ理由

なぜこの大学院に進学するのか、その研究科、志望指導教員を選んだ理由についてもよく聞かれます。

同じようなカリキュラムを持った大学院との違いや、そもそもなぜ大学院に進学するのかの理由も明確にし、簡潔に説明できるようにしておきましょう。

また、志望指導教員については、特に研究室訪問をしなかったなど、その教員に1回も会ったことがない場合は厳しい質問をされる可能性が高いです。念入りに回答を考えておく必要があるでしょう。

大学院卒業後の進路

大学院卒業後の進路についても、どうやら教授陣の気にかかることであるのか、聞かれることが多いです。大学院進学後のことだけでなく、卒業後のことまでしっかりと考えておきましょう。

また、人によっては進路がまだ漠然としていて考えがまとまっていない人もいると思います。その場合は、ある程度方向性を示せれば良いでしょう。

専門的な質問

志望する研究室に関する専門的な質問もよくされます。そのため、志望する研究室で現在行っている主な研究や、教授が執筆した論文などはいくつか読んでおきましょう。

これらは研究室のホームページ等から知ることができます。そこで知った情報から、逆質問をすることも、研究に対する意欲をアピールできるのでおすすめです。

大学院入試の要項だけでなく、志望する研究室についてもしっかりと調べておいてください。

大学院入試の面接の服装

大学院入試の面接での服装は、大学によって変わりますが、平服でお越しくださいなどの指定がない場合は、夏冬季節に限らず基本的にはスーツで行きましょう。

念のため、学部と同じ大学院の入試を受ける場合は研究室の先輩に、違う大学院の入試を受ける場合は研究室見学などの際に確認しておくことがおすすめです。

下記の記事では、スーツを着る際に気をつけておきたいボタンの留め方やマナーなどをご紹介しています。面接でより良い印象を与えるためにも、ぜひチェックしておきましょう。

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時期別|大学院入試の面接のために準備すべきこと

ここでは時期別に大学院入試の面接のために準備すべきことについてご紹介します。大学院進学を決めたのであれば、しっかりと時間を確保して準備を進めていきましょう。

6ヶ月前|研究計画書を練り込む

大学院入試において最重要な、研究計画書は6ヶ月前から取り掛かり始めましょう。研究計画書についてしっかりと練り込む時間を作ることが、その後の面接へも繋がります。

研究計画書の構成

  • 研究テーマ
  • 要旨
  • 背景
  • 考察
  • 目的
  • 研究の対象と採用する方法
  • 結果から予想される成果
  • 参考資料

研究計画書は主に上記のような構成で作ることが基本となります。抜け漏れがないように気をつけましょう。

研究計画書の立て方

研究テーマを決める際には、大学院の教授の中に専門家がいるテーマを選ぶことが大切です。ここで齟齬が生じてしまうと、その大学院を志望する理由につながってきません。なぜその研究をこの大学院で行う必要があるかをきちんと考えておきましょう。

その上で、なぜそのテーマを研究する必要があるのか、研究に至る背景や研究することで得られる目的をはっきりとさせましょう。そして、その目的に適した研究対象と方法、そこから予想される成果を述べましょう。

特に、その研究から得られると予想される成果が社会的にどう役立つのかを明確にすることが大切です。明確にすることで、大学院に対してどのようなビジョンを持って、その研究を行おうとしているのかをアピールすることができます。

研究計画書の文献の探し方

研究計画書では参考資料として文献をしっかりと明記することも大切です。特に、研究テーマの分野の有名な研究者の書籍や論文などの先行研究をしっかりと押さえることが大切です。

先行研究などの論文は、CiNiiを使って調べましょう。問題意識と関連するキーワードで検索することで、先行研究ではどのようなことが問題視され、結果として得られたのかを知ることができます。

しっかりと先行研究を調べることが、研究計画書の具体化や深堀りにつながります。なんとなくの研究テーマが決まったら、まずはこうした参考資料を調べていきましょう。

3ヶ月前|志望動機や自己紹介を作成する

研究計画書をしっかりと練り込んだら、志望動機や自己紹介を作成しましょう。自己紹介・志望動機ともに自身の経験を交えて作ることが大切です。

なぜこの大学院に進学したいのか、それがこの大学院でしかできない研究なのか、しっかりと明確にしておきましょう。

1ヶ月前|仮想質問に対する回答を考える

面接での仮想質問を作り、それに対する回答を考えましょう。

この際、教授の論文などを見てどのようなことを問われるのか傾向を勉強すると良いでしょう。また、進学先の大学院に先輩がいるのであればどのような質問があったのかを聞くのも1つの手です。

直前|作成した文面をスラスラ言えるようにする

自己紹介や志望動機など、作成した文面をスラスラと言えるようにしておきましょう。

ここでのポイントは、丸暗記しようとしないことです。どうしても緊張すると、言葉を間違えてしまうことがあります。作成した文面を一言一句覚えようとしてしまうと、少し間違えただけで言葉に詰まってしまうことも少なくありません。

あくまで話す要点を覚えることだけを心がけ、要点をしっかりと説明できるように話す練習をしておきましょう。

まとめ

大学院入試は情報が少ないため、いかにその少ない情報を集めることができるかが重要となってきます。どうしても進みたいのであれば、研究室の先輩はもちろんのこと、友人のツテを使ってでも、手段を選ばずしっかりと集めておきましょう。その上で、集めた情報と今回の記事を生かしてしっかりと対策を立ててください。

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