不動産業界はブラック?激務な理由や噂のあの企業を徹底解剖

不動産業界は「ブラック企業が多い」という印象を持たれる一方で、自己成長できる素晴らしい業界という意見もあります。この記事では、そんな不動産業界がブラックと言われる原因や、代表的な不動産会社の職場環境に関する声などを紹介します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

不動産業界はブラックなイメージが強い

上記のツイートは、テレビでオープンハウスの朝礼風景が放送されたことを踏まえての意見です。「やりたいと思ってやればハードワークもハードワークと感じない」等の言葉を社員が叫ぶ光景に対して「ブラック企業の典型だ」という反応がTwitterで散見されました。

このように、不動産業界はブラックだと考える人は多いのではないでしょうか。稼ぐことや自己成長に対する意識が強くない方にとっては嫌煙しがちな業界です。

ノルマが厳しい・根性論ばかり・休日出勤ばかりでプライベートがないといったイメージが先行しています。実際にその傾向が強い会社も少なくありませんが、一方で稼ぎたい・成長したいという人にとっては最高の職場となるのかもしれません。

不動産業界がブラックな理由

まず、不動産業界の会社がブラックと言われる主な理由を見てみましょう。

不動産業界がブラックとされる理由は、主に営業職の働き方や職場環境が原因です。ノルマ・根性論・給与などから、いわゆる「ブラック」と言われる事がほとんどです。

目次

①外回りの業務が多い

1つ目のポイントは、外回りの業務が多いことです。

不動産業界の中でも特に営業職では、顧客獲得のために住宅地を新規開拓営業で回ることも多いです。新規開拓の飛び込み営業では当然断られることが8割以上で、その中で精神的に耐えられなくなる人もいます。

②テレアポ営業が辛い

2つ目のポイントは、内勤時のテレアポ営業が辛いことです。

不動産業界の営業職の場合、外回りの飛び込み営業だけでなく、内勤時でも電話によるテレアポ業務を行います。テレアポ営業の場合、名乗った直後に電話を切られる「ガチャ切り」など、精神的に疲弊する仕事を続けなければならず、ブラックと思われることが多いです。

③ノルマが厳しい

3つ目のポイントは、厳しいノルマが設定されていることが多いことです。

多くの不動産会社の営業職では、成果主義的な評価制度が設けられており、それは個人に限らずチーム全体に対しても課せられています。そうなれば当然メンバーひとりひとりにも厳しいノルマが課せられます。

現在はWEBマーケティングを活用したインバウンド営業が増え、以前と比べると営業の負担は減っている傾向はあります。しかし厳しいノルマ設定があることで、依然として「不動産営業=ブラック」というイメージが拭えません。

④「根性論」の会社もある

4つ目のポイントは、「根性論」的な会社があることです。

不動産業界の営業職では朝から大声で社是の復唱・社歌の斉唱を行うこともあり、外から見るといかにも「部活動・体育会的」と感じてしまいます。

学生時代から体育会系で、チーム一丸となって目標達成するという考え方や文化に慣れている方であればむしろ働きやすい職場ではありますが、そうではない方にとっては強いストレスの原因となってしまいます。

⑤成果が出なければ薄給になる

5つ目のポイントは、成果が出なければ薄給になることです。

不動産業界の特に営業職では、労働基準法に抵触しない程度の最低限度の基本給を設定し、期間内の営業成績に応じて成果報酬が与えられるという給与体制が設けられていることが多いです。

そのため、営業職で入社して成果が挙げられない場合、勤続年数が長くても変わらない低賃金で働くことになります。バックオフィス業務の場合は他業界と同様の給与水準ですが、営業職として入社する場合は注意が必要です。

⑥休日出勤もザラにある

6つ目のポイントは、休日出勤もザラにあることです。

不動産営業はお客様ありきの仕事で、お客様が不動産の内見などに訪れるのは多くの場合土日祝日などの休日です。その休日に内見したいと申し出られれば、当然同行しなければなりません。

業界全体の動向として、働き方改革の影響から休日出勤の禁止・残業時間の縮小なども進んでいるようですが、成果が伴わない社員についてはまだ休日返上で仕事をしていることもあるようです。

⑦客層が悪い可能性がある

7つ目のポイントは、客層に幅があり、客層が悪い可能性があることです。

不動産業界の場合、管理している不動産の利用者や入居者が主な顧客となります。しかし、その顧客がすべて常識がある優良客とは限りません。

中には自己中心的な我がままを押し付けてくる迷惑な顧客やクレーマーなどもいます。また、顧客と音信不通になり家賃が回収できないというケースも発生しかねません。そのような顧客トラブルに対応しないといけないのもブラックと言われる要因です。

⑧違法行為に近い業務をやらされる

8つ目のポイントは、違法行為に近い業務をやらされる可能性があることです。

電柱や道端に不動産関係の広告が貼ってあることを見たことがある人も多いのではないでしょうか。これは「捨て看板」や「ステ看」と呼ばれるものです。捨て看は野外広告物法に基づいた条例により禁止されている地域が多いです。

しかし、通行人やドライバーなどの目に入りやすく、費用対効果が高いという理由で捨て看の設置を強要する企業もあるようです。

不動産業界でもブラックと噂の会社

次に不動産業界の代表的な企業について、「ブラック企業」と噂される理由を見てみましょう。

ここでは不動産業界で急成長を続けるオープンハウスと、系列の証券会社でもブラックと噂される事が多い野村不動産の2社について、会社の基本情報とその評判について紹介します。

オープンハウス

オープンハウスは業界内でも随一の成長を見せる不動産業界でも注目される企業で、社長のカリスマ性も話題になっている企業です。

ここではそのオープンハウスの会社情報と、同社の職場環境が「ブラック」と噂される従業員の声について紹介します。

基本情報

オープンハウスの有価証券報告書や公式ホームページの記載によれば、基本情報は以下の通りです。

大手不動産会社は1940〜50年代の創業が目立ちますが、オープンハウスは1997年創業と比較的歴史の浅い企業ですが、2015年以降は毎年売上高が20%以上の成長を続けています。

主な事業内容も戸建ての販売・建築請負、マンションの売買、投資用不動産の富裕層向け販売なども行い、多角的な事業を展開しています。

オープンハウスのブラックな評判

事業の成長度については不動産業界でも随一の水準を誇っている一方で、職場環境については下記のような声が上がっています。

休日にも出勤は当たり前です。どんどん人が辞めていきます。(中略)基本給は高く歩合もボーナスに反映されますが、ほんとに実力主義です。プライベートはほぼ皆無です。

参考:Openwork

急成長の一方で、従来の不動産業界と同じように営業職者については成果報酬制の給与体制が組まれていること。そしてお客様対応のための休日出勤で、プライベートの時間が少なくなっていることが挙げられています。

同社が「ブラック企業」という印象を持たれる原因や、実際の社風・職場としての魅力・同社で働く上で求められる資質について、以下の記事で詳述していますので、不動産業界への就職を考える方はこちらも参考にしてみて下さい。

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野村不動産

野村不動産は創業から60年以上立つ老舗の不動産会社で、厳しい職場環境であることもよく噂される会社です。

以下では野村不動産の会社情報と、職場環境についてどんな声が上がっているのか確認していきましょう。

基本情報

野村不動産の有価証券報告書や公式ホームページの記載によれば、基本情報は以下の通りです。

野村不動産は1957年に野村證券から分離してビルの賃貸・管理を主業務とする会社として設立され、創業から63年を迎える会社です。

携わる事業としてはマンション・戸建住宅の販売を行う「住宅事業」、住宅用・事業用・商業施設の貸し出しを行う「賃貸事業」、マンション・オフィスビルなどの管理を行う「運営管理事業」などがあります。

野村不動産のブラックな評判

野村不動産の職場環境については、下記のような書き込みが見られます。

月、200時間以上の長時間労働で女性にはもたなかった。

組織変更が頻繁で、部門内の方針も実態とそぐわないことが多い。急な案件対応に追われることが多く、残業や休日出勤も当たり前でプライベートの時間を作りにくい。

参考:Openwork

月間の労働時間が長く女性が働き続けるには厳しい労働環境であることや、組織変更・お客様対応が多く、残業や休日出勤が頻繁にあるといった声があげられています。

また、同社は2016年に50代の従業員が過労自殺していたことや、裁量労働制の違法適用等によって2017年にも労働基準監督署から是正勧告を受けており、2018年に「ブラック企業大賞」にノミネートしています。

野村不動産の職場環境の実態・社風・職場としての魅力などについては、以下の記事でより詳細に紹介しています。同社への入社を考える方はこちらの記事も参考にして、選考を受けるべきか考えてみましょう。

天下の三菱地所はブラック?

三菱地所は不動産業界でもトップレベルの売上額を誇り、業界を代表する企業の1つですが、その三菱地所の職場環境についても「ブラック企業」と考えられるような以下のような声が上がっています。

基本的にはホワイト企業だが、飲み会がとても多く、社内飲みに多く参加しないとなかなか評価されない。多い人は毎日飲み会があり、ホワイト企業が故に飲み会が早くスタートし、夜遅くに終わる。

部署によって雰囲気が大幅に異なるが、比較的風通しもよく、自由闊達に意見を言える雰囲気がある。(中略)「◯年目だからこの仕事」という役割は皆無。

参考:Openwork

特に「激務」とされるのはやはり営業職です。働き方改革の影響もあり社内の風通しの良さや勤務時間の是正と行った職場環境の改善は見られるものの、その一方で業務終了後の飲み会が長時間行われるといった声が見られます。

この三菱地所の平均年収・社風・有給消化率などの、勤務状態の実態については以下の記事で紹介しています。大手企業なので福利厚生も充実していますが、新卒の選考を受けたり転職先として検討すべきかは、下記の記事も参考に判断しましょう。

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不動産の仕事で特にブラックなのは営業職

不動産業界の仕事で特にブラックなのは営業職です。

ここまでに紹介してきた通り、不動産会社の営業職は長時間労働・休日出勤・お客様づきあいなどが多く、プライベートの時間が少なくなる傾向があります。

バックオフィス業務の社員は残業や休日出勤は基本的には少ないので、不動産会社への就職は営業職なのかバックオフィス系の職種なのかで、ブラックと判断すべきかどうかは分かれます。

不動産業界はブラックだがいいところもある

不動産業界は完全成果主義的な企業が多いため、その社風が苦手であったりノルマを達成できない場合には給料も少なく、やりがいも感じられない点もありますが、その一方で結果さえ出せれば良い点もあります。

そんな不動産業界で働く「メリット」とも考えられる、2つのポイントをここで紹介します。

①年収1000万円なども可能

1つ目のポイントは、勤続年数が浅くても年収1000万円といった高給を得ることが出来ることです。

これも営業職に限った話ではありますが、不動産会社の営業職は基本給に加え、期間内の成果に応じた歩合給が大きく設定されていることがほとんどです。そのため売上さえ出していれば年収1000万円以上を得ることは可能です。

法務・経理といったバックオフィス業務系の職種では、他業界と同水準の給与形態になるため高給は見込めません。しかし、コミュニケーション能力に自信がある方は、営業職で結果を出すことで20代からでも年収1000万といった高給が得られそうです。

②20代から管理職を経験できる

2つ目のポイントは、20代からでも管理職を経験できる可能性があることです。

すべての不動産会社が同じではありませんが、「成果主義」を掲げていることが多い不動産業界では、結果さえ出していれば勤続年数に関係なく管理職に登用される可能性があります。

一方で、勤続年数が長くても、自分よりも成果を出している若手社員がいれば、役職を奪われる可能性もあります。そのため、結果にコミットし続ける環境で働くことに魅力を感じられる人にとっては、最適の環境だと言えます。

まとめ

特に営業職は成果主義的な会社が多いため、仕事で成果を出すことや仕事を通した自己成長を重視していない人にとっては、非常にストレスがたまる職種と言えます。一方で、仕事を通した自己成長や高給獲得を重視する方にとっては、刺激的な職場かもしれません。

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