MRは激務?「辛い」「辞めたい」評判の真相や激務の理由を解説

MRとは医療情報担当者のことです。今回はMRについて解説します。MRの仕事内容や激務と言われる理由、MRは激務と言っている人の声、MRの良いところやMRに向いている人の特徴についてもご紹介しています。MRが激務と言われる理由のひとつである残業についての働き方改革についても解説します。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

MRとは

MR(医療情報担当者)とは医師や薬剤師に、自社の医薬品や医療品の情報を提供する仕事です。薬の正しい使い方を伝えたり、効果や効能・副作用などについて正しく説明しつつ、自社製品を病院や医院で使ってもらうよう勧めることもMRの仕事です。

MRの仕事には主に3種類あります。以下ではそれぞれの種類について解説します。

目次

新薬メーカーMR

新薬メーカーMRとは、新薬を取り扱っている製薬会社のMRのことです。新薬とは文字通り新しい薬のことで、その企業で新しく作った医薬品や医療品のことを指します。

新薬の開発には長い年月と莫大な費用がかかっているため、新薬の薬価は高く利益率も高く設定されています。つまり利益率で発売までにかかった費用を取り戻すという仕組みです。

新薬メーカーMRは薬価が高い自社製品を医師や薬剤師に紹介し、病院や医院で採用してもらうための努力が必要ですが、その分給与などの待遇面では優遇されていると言われています。

ジェネリックメーカーMR

ジェネリックメーカーMRとは、新薬の特許が切れた医薬品・医療品(ジェネリック)を取り扱うMRのことです。製薬会社によっては、ジェネリックだけを扱っていることもありますが、新薬とジェネリックを平行して扱っていることもあります。

ジェネリックは薬価が安く、ジェネリックメーカーが得る利益率も新薬ほど高くありません。そのため価格面では医師や薬剤師に勧めやすいと言われていますが、ジェネリックは患者に人気がないことも多いようです。

一方で、新薬ほど薬についての専門的な説明が必要でないため、MRとしての経験が浅い人でも紹介がしやすいというメリットもあります。

コントラクトMR

コントラクトMRとはCSOと言われるMRの派遣などを行う企業に所属するMRのことです。新薬メーカーが、新薬の発売に向けてMRを補強したいときなど、必要に応じて派遣されます。

基本的にはCSOの正社員として採用され、派遣先ではクライアント企業のMRとして勤務をします。一般的な派遣業務のように、ヘルプ要員として呼ばれるというよりは、ここぞと言うときのパートナーとして求められるイメージです。

コントラクトMRとして派遣された先で、ヘッドハンティングなどを受けそのまま派遣先へ就職をするということも珍しくありません。

MRが激務と言われる理由

「MRは激務」と聞いたことがある人は多いようです。毎日病院や薬局に出向き、医師や薬剤師と話をしたり、会社へ報告をしたりなど忙しく働いているMRは多いと言われています。しかしMRが激務と言われているのはそれだけが原因ではありません。

以下ではMRの仕事が激務と言われている3つの理由について解説します。

ノルマがきつい

MRは自社の医薬品や医療品の紹介をするだけが仕事ではありません。自社の薬を病院や医院・薬局などに購入してもらうという大きな仕事も任されています。

薬を月間・年間にどれだけ購入してもらうかというノルマが設定されていることがほとんどで、ノルマの達成に追われているMRがほとんどです。

新薬メーカーMRであれば、新薬が発売されると同時にひとつでも多くの病院や薬局に購入してもらわなければなりませんし、ジェネリックメーカーMRは新薬の特許切れと同時に数社が同じジェネリックを発売することも多く、競争が激しくなります。

医師との面会が夕方以降に集約される

MRは医師や薬剤師と直接会って話をすることが仕事です。しかし医師は診察や手術、会議などで日中の時間を取ってもらうことが困難です。そうすると、どうしても医師に会うのは夕方以降ということになります。

夕方から医師に会って話をすると、どうしても時間が夜にかかってしまい、退勤時間は定時よりも遅くなってしまいがちです。さらには医師との面会が終わってから自社への報告が必要な場合もあります。

帰宅後に自分の時間をゆっくり取りたい、という人にとっては時間の面で激務と感じやすいかもしれません。

仕事外で勉強時間を確保する必要がある

MRは自社の医薬品や医療品についての情報を、論理的な視点で医師や薬剤師に提供しなければなりません。

そのためには自社製品のことだけでなく、薬の基本知識について知っておく必要があります。また、薬を勧める病院や医院の経営状態や業界の動向についての知識も必要です。

MRの仕事は医師や薬剤師と会って話すことなので、その時点では既にさまざまな知識が頭に入っていなくてはなりません。そのため、薬や業界についての勉強を仕事外で行うことになります。

医者と人間関係を築くのが大変

MRが医者と会うことのは夕方以降の限られた時間であり、そこで深い信頼関係を築くのは大変です。加えて、MRは重要な仕事ですが、どうしても目の前の患者を優先しなければならない医者からみると優先順位が下がってしまうのも事実です。

そこで信頼を得るために、従来のMRの中には医者を接待したり雑用係のように何でも言うことを聞いたりする人もいました。医者の奥さんの送り迎えや庭の掃除などを行うMRの姿は、証券会社のリテール営業とも重なる部分があります。

人間関係を築くのが苦手な人にとっては、医者に会いにいくことすら苦痛かもしれませんが、懐に入るのが得意な人は、激務だと感じないでしょう。

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存在意義が分からなくなることがある

MRは新薬の情報を医者に伝え、病院に自社製品を採用してもらうという重要な役割を担っています。しかし、以下のような理由から、存在意義が分からなくなって精神的な苦痛を感じるMRもいるようです。

  • 自分が説明しなくても医者は資料を読めば十分だと感じるから
  • 医者の雑用のようなことを担う時もあるから
  • 価格交渉ができないから
  • どのメーカーの薬を採用しても効果は対して変わらないから
  • MRの言うことはきれいごと

しかし、前述のように医者は多忙であり、薬の効果と患者へのメリットを簡潔かつ論理明快に説明してくれるMRを、医者は信頼しています。また、雑用を担うというのも過去の話です。

一方で見方を変えれば、価格交渉ができないからこそ、他社と効果が大きく変わらないからこそ、自分の説明を信頼して選んでくれた時のやりがいはひとしおと言えます。

MRが激務という人の声

実際にMRとして働いている人からも、MRが激務であるという声は聞こえてきます。以下ではMRとして働く人の生の声をご紹介します。

これは外資系製薬会社でMRとして働いている女性のSNSです。「辞めたい波」「50回目くらい」という部分から、日々の仕事を何度も辞めたいと思いながらも何とか続けているという様子を見ることができます。

MRは激務な一方、良いところもある

ここまでMRは激務である、ということを前提にMRの仕事について解説してきました。しかし、MRは激務である一方で人気のある職種でもあります。

それはMRの仕事で得られる良いところがあるためです。以下ではMRの仕事で得られる良いところから2つを取り上げてご紹介します。

給与水準は高い

まず大きなメリットは給与水準が高いということです。元々医療品メーカーは、他の業種に比べて給与水準が高いと言われています。その医療品メーカーで働くMRは、給与平均が年収700万円ほどです。

厚生労働省が2015年に発表した、全職種の平均年収が440万円だったことを見ると、MRはかなり給与水準が高いと言えます。

給与は医療品企業によりますし、年齢や最終学歴などによっても異なりますが、MRという仕事の全体的な平均年収として考えると大きなメリットと言えそうです。

自社製品を採用してもらうことで患者に貢献できる

もうひとつの良いところは、採用された自社製品が患者に貢献できるということです。自分が医師や薬剤師に提供した情報でその薬が採用されることが、結果として患者を助けることにもつながるかもしれません。

病気やケガで苦しんでいる人を助けることが医師や看護師だけでなく、患者に貢献できる薬を紹介したMRにもできるかもしれない、と考えると大きなやりがいとすることもできます。

MRに向いている人

MRは企業にMRとして採用されたあと、研修を受けてMR認定センター主催のMR認定資格試験に合格する必要はありますが、それ以外の特別な資格や学歴を有している必要はありません。

しかし性格的にMRに向いている人とそうでない人はいます。以下ではMRに向いていると考えられる人の特徴について解説します。

勉強意欲が高い人

MRは医療情報担当者という名前の通り、医師や薬剤師に医療情報を提供することが仕事です。医療情報に精通していることはMRに欠かせない要素であり、自社製品情報以外の医師や大学のプロファイリング、社会的なニーズなども知っておく必要があります。

そのため、MRには勉強することが大変多く勉強意欲の高い人でなければ務まりません。自分が興味を持ったことはもちろん、自分が知らないことや知っておかなければならないことについて、積極的に学べる人がMRに向いています。

説明するのが好きな人

MRは医師や薬剤師へ自社製品や社会的ニーズなどについて、わかりやすく説明しなくてはなりません。特に医師は毎日忙しく、新しい情報を知らないことも多いと言われています。

専門的な話を論理的に、かつ限られた時間でわかりやすく説明するのは簡単なことではありません。人に何かを説明することが得意な人や、相手が知らないことをわかりやすく説明することが好きという人がMRに向いています。

人間力を活かして仕事がしたい人

MRが勧めた薬を医師や薬剤師に採用してもらうポイントは、製品の質・価格、そしてMRの人柄です。「このMRが言うならそうしてみよう」と思ってもらえるような人がMRに向いています。

特にジェネリックメーカーのMRは特許切れの元新薬を発売できる企業が病院ごとに1社だけ、ということもあり価格交渉による決定がされがちです。しかしほとんどの場合価格交渉に応じることはできません。

そんなときに決め手となるのがMRの人間力です。相手の懐に入り込めるような、魅力的な人間性を持つ人であればMRとして良い仕事ができるでしょう。

MRは働き方改革が進んでいる

激務と言われているMRは、現在働き方改革が進んでいます。特に、MRの主な仕事である病院への訪問に関する部分を軸としたものです。

以下ではMRの働き方改革について具体的に解説します。

製薬会社の変化

まず製薬会社側の変化としては、フレックス制度の見直しやテレワークの導入です。

武田薬品工業では、フレックス制の1日の最低勤務時間を撤廃しました。これは1ヶ月の労働時間の中でそれぞれが柔軟に勤務することが目的です。

また、テレワークについては社員の4分の3が利用しており、日本全国いつでもどこでも仕事をすることができます。

製薬会社は大手企業や中堅企業が多く、世の中の流れに敏感に反応しています。今後も環境が改善する見通しは十分にあると言えそうです。

病院側の変化

MRの仕事が遅い時間までかかる要因のひとつとして、医師との面会があります。この医師が所属する病院側にも、MRの働き方改革にかかわる変化がされつつあります。

病院によってはHPに「MRの訪問ルール」を掲載し、ルールに沿ったアポイント制とするところも出て来ました。

医師の手が空いたときに面会をするのではないため、MR側の待ち時間も短縮されますし、終わりの時間が決められることで次の予定への影響も最小限に抑えられます。

このようなアポイント制の病院が増えることで、MRの長時間労働も解消されると考えることができます。

MRの採用情報

MRを志望する学生のために、MRの採用情報を掲載します。

以下は、大手製薬会社5社のMRの採用人数と平均年収をまとめた表になります。採用人数はリクナビ・マイナビのデータを、平均年収は各社の2019年3月期の有価証券報告書を参照して作成しています。

参考:各社有価証券報告書(武田薬品工業・アステラス製薬・大塚製薬・第一三共・田辺三菱製薬)

採用人数に関してみると、武田薬品工業が圧倒的に少ないです。また各社の採用人数のうち、およそ半分強がMRとしての採用であることが分かります。MR以外は研究職やコーポレートスタッフとしての採用が中心になります。

大塚製薬のみ、単体での情報がなかったため、大塚ホールディングスの平均年収を記載しております。田辺三菱製薬を除く4社の平均年収は全て1,000万円を超えており、業界全体として非常に高水準です。

学歴をみると、薬学部出身者は幅広い学歴から採用のチャンスがあります。一方、文系の場合は早慶のほか、GMARCH・関関同立クラスの私大がボリューム層と言えます。

ただし、2018卒の武田薬品工業の内定者によると、文系出身はいないとのことなので、薬学部の優先具合は企業によって大きく異なると言えるでしょう。

まとめ

MRは専門的な知識を持ち、医師や薬剤師へ薬の説明を行い、採用をしてもらうことが仕事です。しかし実際にはそれだけでは足りず、医療業界全体の情報や社会的なニーズも把握しておかなければなりません。

内容的にも時間的にも大変な仕事ではありますが、必要とする人へ大切な薬を届ける仕事とも言うことができるでしょう。

MR以外にも激務な仕事はまだまだあります。激務な業界・職業TOP10をチェックしたい方は、以下の記事をご覧ください。

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