就職活動を行うにあたって重要となってくる「企業研究」。企業研究はあなたにマッチした企業を探したり、その企業の採用試験の対策をするために非常に重要になります。今回は数ある企業の中から「NTTコムウェア」をクローズアップし、基本情報や社風、年収や福利厚生などについて徹底解説していきます。

NTTコムウェアはシステム開発会社

エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社（略称：NTTコムウェア）は、情報通信システムおよびソフトウェアの開発・制作・運用・保守を行う企業です。

社名に掲げられたNTTという言葉からも分かる通り、同社は日本電信電話株式会社（略称：NTT）のグループ企業のひとつで、報道機関などではNTT主要8社のひとつに数えられます。

NTTのソフトウェア本部を分社化して創業したという歴史を持っており、NTTグループ内においては、同グループのシステムにおける開発、構築、保守および運用といった役割を果たしています。

NTTコムウェアの給与事情

続いてはNTTコムウェアの給与についてご紹介していきます。

NTTコムウェアの平均年収や初任給、ボーナスについての情報をまとめました。

平均年収

以下の表はNTTコムウェアの平均年収や昇給、賞与についてまとめたものです。

NTTコムウェアは非上場企業であり、有価証券報告書が発行されないため、各項目の情報は、NTTコムウェアが公式サイトおよび就職支援サイト「リクナビ2021」にて公開している採用情報、加えて、転職・就職に関する口コミサイト「OpenWork（旧：Vorkers）」を参考にしています。

職種別の平均年収

続いては職種別の平均年収をご紹介します。

以下のデータは、企業の評判・口コミ情報サイトの「カイシャの評判」を参考にしています。

年齢別の平均年収

続いては年齢別に平均年収についてご紹介していきます。

下記は、国税庁が公開している「平成30年分民間給与実態統計調査」の年齢階層別の平均給与の情報を参考に、当サイトが独自に算出した値です。

「カイシャの評判」（リンクは同上）によると、NTTコムウェアの営業職の平均年齢が36.8歳、また営業職の平均年収が517万円とのことなので、40歳の平均年収を517万円として計算しています。

※上記のデータは当サイトが独自に算出したものであり、実際とは異なる場合があります。

初任給

続いてはNTTコムウェアの初任給についてです。

各情報はNTTコムウェアが公式サイトおよび「リクナビ2021」（どちらもリンクは同上）を参考にしたものです。

職種別の初任給

職種別の初任給は以下の通りです。

NTTコムウェアが公開している新卒者採用情報によると、初任給は各職種ごとに大きな差はないものの、学歴によって異なるようです。

学歴別の初任給

続いては学歴別の初任給についてのデータです。

ボーナス

続いてはNTTコムウェアのボーナスについてです。

各種情報サイト情報をまとめると、各年齢でのボーナス金額は以下です。

NTTコムウェアの年収・給与に関する評判

ここまで、NTTコムウェアの給与についての情報をご覧いただきましたが、実際のところ、社員たちからの評判はどうなのでしょうか。

本項では、「OpenWork」（リンクは同上）からいくつか、NTTコムウェアの年収・給与に関する口コミを引用してご紹介します。

基本的には年功序列型であり、役職が付くまでは業界水準と比べても低い

若手のうちから優秀な方は損をする制度になっている。役職ごとに最低年数が設定されていて（院卒は4年、学部は6年）、役職が上がらないと給料増が見込めないため。逆に優秀でない場合も、このレベルまでは何もしなくても上がる。チームリーダレベルの役職からは、差が出てくる。

よっぽどのことがない限り、30歳までは年功序列で昇級します。

給与制度に関しては、上記のように「年功序列」という意見が目立ちました。

どちらかと言えば安定的な給与形態と言えますので、若いうちからしっかり働き、頑張った分だけ稼ぎたいという方には物足りないと感じるかもしれません。

NTTコムウェアの年収が高い理由

再び「平成30年分民間給与実態統計調査」（リンクは同上）を参照しますと、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は 441 万円です。

それを踏まえると、平均年収が580万円のNTTコムウェアは年収が高いと言えそうです。大手グループ企業であり、業績も安定しているため、このように比較的高い給与を得ることができると言えるのではないでしょうか。

しかし、前述の口コミにあるように、給与形態は「年功序列」との意見が見られましたので、若いうちは実感しにくいかもしれません。

NTTコムウェアの基本情報

続いてはNTTコムウェアの基本情報についてご紹介していきます。

採用試験の対策をするのなら、最低限その企業の基本情報を把握しておく必要があります。

基本情報からは、その会社の事業内容や経営状況、また会社の風土や将来性などを読み取ることができます。事前に知っておくことで、ミスマッチを回避することができますので、しっかり理解した上で募集するか否かを検討しましょう。

企業情報

まずは基本的な企業概要からご紹介します。

ビジネスモデル

NTTコムウェア株式会社の代表取締役社長 栗島聡氏は公式サイトにて、今後は「データ」を効果的にビジネスに利用することが求められると発言しています。

NTTコムウェアは、国内最大の通信インフラを運用するNTTグループ各社のコンピュータシステムの開発や運用をしてきた実績があるので、そうしたデータの活用においては大きな強みを持っていると言えます。

AIやIoT、ロボティクスといった技術が注目を集めている昨今、ビジネスで利用される情報の量は膨大ですが、NTTコムウェアはその基盤となる技術力を有した企業です。

また、栗島氏は、NTTコムウェアの現在の課題として、「提案力の強化」を挙げています。そのため、今後は「同社の高い技術力をもってお客様の課題を解決する」ことにウェイトを置いた経営をしていくことが予想されます。

情報サービス業界におけるポジション

帝国データバンクが発表した『全国企業あれこれランキング2020』によると、情報サービスを事業とする企業の売上高ランキングにおいて、NTTコムウェアは第16位に位置付けています。

将来性

ビジネスモデルの項でも少し触れましたが、現在、AIやLoT、ロボティクスといった技術が注目を集めており、ビジネスに利用するデータの量は肥大しています。そのため、膨大なデータを扱うことのできる企業は、今後ニーズが高まることが予想されます。

そうした点から考えると、NTTコムウェアは、NTTグループのシステム開発を担い、大規模なデータを扱ってきたという実績があり、将来性があると言えるでしょう。

社風・経営理念

NTTコムウェアの公式サイトによると、同社はコーポレートメッセージとして以下のスローガンを掲げています。

心をつなぐ、社会をつなぐ

また、NTTコムウェア・アイデンティティとして「NTTコムウェアは品質と信頼性を追求し、お客さまとのビジネス価値の協創を通じて、豊かなコミュニケーション社会の実現に貢献します。」とも発信しています。

加えて、前述の通り、今後はお客様への提案力の強化をしていくとのこともあり、NTTコムウェアはお客様に寄り添う姿勢を大切にしている企業と言うことができそうです。

NTTコムウェアの福利厚生

そのために働くわけではないものの、やはり就職においては気になってしまう福利厚生。

そこで、続いてはNTTコムウェアの福利厚生についてまとめていきます。

福利厚生に関する口コミについてもご紹介しますので、参考にしてみてください。

福利厚生

NTTコムウェアの採用情報によると、同社の福利厚生は以下の通りです。

また、休暇制度は以下のようになっています。

• 特別休暇（結婚休暇、出産休暇、育児時間休暇など）
• 夏季連続休暇
• 年末年始休暇
• ライフプラン休暇、育児休職
• 介護休職

口コミ

福利厚生に関する口コミを、再び「OpenWork」（リンクは同上）からいくつか引用したいと思います。

福利厚生は手厚い

給与は世間一般的に平均並みだが、福利厚生が良い。

以上のように、福利厚生には満足しているという意見が多く、NTTコムウェアは福利厚生が充実した企業だと言えます。

また、有給休暇については以下のような意見が見られました。

年休はほぼ100%取得することができた。

ワークライフバランスにおいてはIT業界においても、かなりとりやすい環境と思われる。

会社が強制的に休みを取らせているようなイメージがある。

大手グループ企業ということもあり、有給休暇の消化率が高く、ワークライフバランスが取れている、いわゆるホワイト企業といっても良いかもしれません。

仕事だけではなく、プライベートも大切にしたいという方には良い環境と言えるでしょう。

NTTコムウェアの採用情報

NTTコムウェアの採用情報は、公式サイトおよびリクナビなどの就職支援サイトにて発信しています。

全国の国立大学および私立大学出身者の採用実績があり、エントリーに学部学科の制限はありません。

2020年度の採用実績は137名ですので、多く感じるかもしれませんが、大手グループ企業というネームバリューと安定性で、内定までの難易度は高いと言えそうです。

また、求める人材像として「挑戦心」、「思考力」、「活動力」、「コミュニケーション力」が挙げられていますので、自ら考えて行動できるような人物が採用されやすいと言えるかもしれません。

まとめ

NTTコムウェアはNTT主要8社のひとつとして数えられる、ソフトウェア開発を行う企業です。NTTグループ全体のシステム開発を担ってきた実績があり、膨大なデータを収集、活用できるという強みを持っています。AIやIoT、ロボティクスが注目を集める昨今においては、今後のますますの活躍が期待できる企業ということができるでしょう。