履歴書は訂正印を使うなら修正可能?履歴書の正しい修正方法と書き損じの防止策を紹介します

履歴書を書き間違えてしまったことがあるという人は大半ではないでしょうか。誤字や日付などは気づかないふりをしたくなるかもしれません。履歴書には訂正印を使うことはできるのでしょうか。訂正印とはそもそも何なのか、また間違えた箇所の丁寧な訂正方法まで詳しくご紹介しますので、参考にしてください。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

履歴書は修正せずに書き直すのがマナー

履歴書は書き間違っても、修正せず書き直すのがマナーです。以下ではその理由と、実際に修正して怒られたという声についてご紹介します。

目次

修正してはいけない理由|文書としての信頼度が下がる

まず、履歴書を修正してはいけない理由です。それは「文書としての信頼度が下がってしまうから」です。

履歴書は自分の履歴を記す正式な書類です。履歴書だけでなく、正式な書類や公的な書類は修正ができません。その為、修正された履歴書は正当な書類として見なされず、信頼度が下がってしまうのです。

履歴書を修正して怒られたという声もある

「修正をして怒られた」という体験をした人がいるように、やはり履歴書の修正は認めてもらえないことがほとんどのようです。

また、履歴書に訂正印を使った場合にその理由について丁寧に説明をされたという声もあります。ただ怒られただけではなく、理由の説明をしてもらえたのは本人にとって良かったかもしれません。

修正液や修正テープでの修正はNG

履歴書は修正液や修正テープを使ったとしても、修正するのはNGです。これは、修正箇所の広さや数に関係ありません。小さな修正が1箇所だったとしてもNGです。

修正液や修正テープを使った修正は、どんなに丁寧にしたとしても一目でわかります。バレないことはないので、使わないようにしてください。

修正液・修正テープ以外での修正もNG

修正液や修正テープ以外のものを使った修正もNGです。消えるインクペン(フリクション)、砂消しゴム、カッターで削っての修正すべてNGです。

特に消えるインクペンは、そもそも正式書類では使わないよう指定されていることがほとんどです。仮に文字が消せても、摩擦で紙の色が微妙に変わるのでやはり目視で判別できてしまいます。

消えるインクペンは日光で消えたり、郵送中の摩擦で文字の一部が欠けたりすることもあります。ビジネスマナーとしても、消えるインクのペンは正式な書類で使わないことが常識となっているので、普段使いのみに留めておくようにしてください。

履歴書に訂正印がある時の採用担当者からの印象

履歴書に訂正印がある時、採用担当者からはどのように思われるのでしょうか。

  • 書き直すのを面倒くさがる人物なのかもしれない
  • 志望度が低いのだろう
  • 書き直しの時間がないくらい、時間の管理ができない人物なのか
  • 細かい作業が丁寧にできない人物なのか

訂正印があるくらいなら、まだ「誤字があった方がまし」と考える採用担当者も中にはいるほどです。

やはり、履歴書に訂正印を使うことはおすすめできません。履歴書に訂正印を使うことは、最終手段だと考えておきましょう。

どうしても履歴書を修正する必要がある場合|訂正印を使う

履歴書をどうしても修正しなければならない場合には「訂正印」を使います。以下では、訂正印で履歴書を修正する方法について解説します。

前提|訂正印で修正しても減点対象になる可能性は高い

まず、大前提として「訂正印を使っても、履歴書を修正すれば減点対象になる可能性が高い」ということを知っておきましょう。

訂正印を使った修正をするとしても、それは何らかの事情でどうしても書き直しができない場合にのみ留めてください。また、訂正印を使うとしても、修正は1枚の履歴書の中で1箇所だけです。

訂正印の押し方

もしも訂正印を使う場合は、正しい押し方をしなければ訂正印として機能しません。以下で詳しく解説します。

基本的な訂正方法

基本的にな訂正方法は以下の通りです。

  • ①書き間違えた文字を二重線(=)で消す
  • ②二重線で消した上の箇所または下・横に正しい記載をする
  • ③二重線の上または下・横に訂正印を押す

②の「上」とは二重線の真上から押す、という意味です。しかし、訂正印の大きさやスペースによっては「正しく記載した文字の横」に訂正印を押しても構いません。

文字を書き加える方法

すでに書いた部分に、文字を書き加えたい場合は「∨」または「∧」を使います。

たとえば「東京都港区六本木」を「東京都六本木」と書いてしまった場合は以下のように訂正します。

  • ①「東京都」と「六本木」の間に「∨(または∧)」を書いて、∨の上に(または∧の下)に「港区」と書き加える
  • ②「港区」の横に訂正印を押す
  • ③訂正印の横に「2文字追加」と書く

追加した文字が1文字なら「1文字追加」、3文字なら「3文字追加」と、文字数を書き忘れないようにしましょう。

文字を削除する方法

すでに書いた文字を削除したい場合は二重線(=)を使います。

以下は「東京都港区六本木」を「東京都港区ろ六本木」と書いてしまった場合の例です。

  • ①「東京都港区ろ六本木」の「ろ」の部分に二重線(=)を引く
  • ②二重線の上または下・横など空いたスペースに訂正印を押す
  • ③訂正印の横に「1文字削除」と書く

文字の追加と同様に、削除した文字数に応じて「○文字削除」と書くようにしてください。

数字を訂正する方法

数字の訂正も、文字の訂正と同じように行います。

以下は「¥10,000-」を「¥100,000-」と書き間違えた場合の例です。

  • ①「¥100,000-」の部分に二重線(=)を引く
  • ②二重線で消された「¥100,000-」の上または下に「¥10,000-」と書く
  • ③「¥10,000-」の横に訂正印を押す
  • ④訂正印の横に「9文字削除 8文字追加」と書く

数字が金額の場合は「¥」「-」「,」も1文字とカウントするので、数え間違いがないように注意しましょう。

履歴書の訂正印に適したハンコの種類

履歴書の訂正には、サイズや種類などが適したハンコを使うようにします。

  • ハンコのサイズ:6㎜ほどの小さなもの
  • 文字の種類:読みやすい「古印体(こいんたい)」や「隷書体(れいしょたい)
  • ハンコの種類:朱肉を使うもの、シャチハタ、どちらでも問題ない

訂正印は限られたスペースに押すことが多いので、通常のサイズよりも少し小さめに作られています。

日常的に使う認め印を訂正印に使っても良いですが、インクで文字が潰れることもあるので、もしものときに備えて訂正印を1つ用意しておいても良いでしょう。

訂正印を使って履歴書を修正した後にとるべき対応

訂正印を使って履歴書を修正した場合は、その後必要な対応が発生します。以下の2点で、必ずフォローアップするようにしてください。

①企業に前もって履歴書の修正をしたことを連絡する

訂正印を使って履歴書を修正した場合は、「事情があり訂正印を使ってしまった旨」を電話やメールで伝えましょう。

企業によっては書き直しを命じることもあるようですが、そのまま受付をしてもらえることも多いようです。

また、発送後に書き間違いに気がついた場合も、先方にその旨を連絡して指示に従ってください。

②面接時に改めて謝罪する

あらかじめ電話やメールで「訂正印を使ってしまった」と伝えていた場合でも、面接時に改めて謝罪をするようにしましょう。

面接の挨拶や、自己紹介のタイミングで「先日お電話でもご報告したのですが、私の不注意で履歴書を書き間違えてしまいました。事情がありどうしても書き直しができず、訂正印を使わせていただいております、大変申し訳ございません」などとお詫びします。

訂正印を使った履歴書は感心できませんが、正直に謝罪をすれば良い印象とできるかもしれません。

履歴書の書き間違えや失敗を防ぐためにやるべき対策

履歴書は書き間違えてはいけない、とわかっていても緊張から書き間違えやすいものです。また最初から書き直すのか、と思うと気持ちが折れてしまうかもしれません。

以下では書き間違いや失敗を防ぐための対策をご紹介します。ぜひ試してみてください。

①あらかじめ書く内容を決めておく

1つ目は「あらかじめ書く内容を決めておく」という対策です。行き当たりばったりで書いていると、つい書き間違いをしてしまいます。

また、特に自己PRや志望動機の部分は、書いている途中で「こう書けば良かった」という他の案が浮かびがちです。書く内容は詳細に決めておきましょう。

②鉛筆で薄く下書きをする

2つ目は「鉛筆で薄く下書きをする」という対策です。書くことが決まったら、面倒でも下書きをしましょう。

下書きは履歴書に直接書かなければ意味がありません。文字の大きさやスペースの使い方も下書きで調整するためです。

  • 必ず鉛筆で書く:シャープペンシルだと、消しゴムで消しきれない跡が付きやすいため
  • 鉛筆はB以上:濃い芯の方が芯先がやわらかく、跡が残りにくい
  • 低い筆圧で薄く書く:やわらかい芯でも筆圧が高いと消えにくい

また、下書きを消すのはペンで清書した後です。必ずペンのインクが完全に乾いてから消しゴムを使いましょう。インクが乾ききっていないと、インクが散って汚くなってしまいます。

③予備の履歴書を用意する

3つ目は「予備の履歴書を用意しておく」という対策です。書き間違えても、すぐに書き直せるよう履歴書は余分に準備しておきましょう。

「間違ってから用意しよう」と考えていると、履歴書を買いに行くのが億劫になりますし、すぐに書き直せないので、また最初から考えて書かなければならなくなります。

④履歴書を書く環境を整える

4つ目は「履歴書を書く環境を整える」という対策です。履歴書は自分の将来を決める大切な書類です。身も心も整うような環境で書きましょう。

部屋を片付ける、筆記用具の手入れをする、など以外にも「スーツに着替えて書く」なども有効です。気持ちが引き締まり、緊張感を持って集中できます。

また、注意したいのは、テーブルの上の汚れや、こぼれる可能性がある飲み物類などです。せっかく順調に書き進めていても、汚れてしまえばまた書き直しとなります。

⑤パソコンで履歴書を作成する

5つ目は「パソコンで履歴書を作成する」という対策です。手書きと違って、パソコン作成は何度でも簡単に書き直せます。

パソコンで作成した履歴書でも良いのか、という点については企業によります。たとえば、履歴書の書き方で応募者の特徴を知りたい、と考えている企業は手書きを望んでいます。

しかし、IT系など入社後もパソコンに深く関わる企業であれば基本的なパソコンスキルを見たいと思っている可能性もありますし、効率化のためにパソコンを使うことはプラス評価になることもあります。

まとめ

今回は「履歴書の訂正印」について解説しました。履歴書は書き始めてから書き終えるまで、集中力を切らせない作業です。さらには緊張もあるため、書き間違いをすることは多いかもしれません。

もしもどうしても書き直せない事情がある場合は、丁寧な訂正印を使って書き上げましょう。ポイントはその履歴書を読む人が、少しでも読みやすいと感じるかどうかです。

また、訂正印を使った時にはフォローアップを必ずするようにしてください。訂正印のせいで面接に落ちることはなくとも、あなたの印象を悪くしてしまう可能性はあるので注意してください。

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