履歴書で書く「最寄り駅」を徹底解説!引越しやバス通勤時の疑問も解消!

履歴書にある「最寄り駅」の欄はどのように書けばいいのでしょうか。通勤時間が未定であることも考えられますし、電車ではなくバスを通勤に使うかもしれません。今回は、履歴書での「最寄り駅」の書き方をパターン別に紹介します。どのように書けばいいのか不安があるならこれを機に復習しておきましょう。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

履歴書の「最寄り駅」の書き方

履歴書の「最寄り駅」はどのように記入すればよいのでしょうか。

まずは履歴書の「最寄り駅」の記入にあたって、基本的なことを押さえておきましょう。

目次

①自宅の「最寄り駅」を記入する

履歴書の「最寄り駅」の欄には自宅から最も近い、通勤に利用する駅名を記入します。

通勤の対象となる場所の最寄り駅を求められています。一人暮らしをするなら一人暮らし先のアパートやマンションから、実家から通うなら実家の最寄り駅を書きましょう。

②路線・駅名は正式名称で記入する

最寄り駅の路線・駅名は正式名称で記入するようにしてください。

例えば、最寄り駅が「渋谷駅」の場合、駅名だけでなく「田園都市線 渋谷駅」と路線名まで書きましょう。また、駅名を省略したりすることも避けてください。

採用担当者が履歴書で「最寄り駅」を把握する意図

そもそもなぜ、履歴書には「最寄り駅」を書く欄が設けられているのでしょうか。

採用担当者が履歴書で「最寄り駅」を把握する意図として、以下の4つが考えられます。

①通勤時間・終電時刻を知るため

採用担当者は、応募者の最寄り駅を通して通勤時間や終電時刻を推測します。あまりにも通勤時間が長いようだと仕事に支障が出ることも考えられるため、採用優先順位に影響する可能性もあります。

また、終電があまりにも早いと残業にも気を遣わなくてはなりません。管理職への負担にもなるため、適切な通勤時間かどうかを把握する目的で「最寄り駅」の記入が求められています。

②交通費を知るため

ほとんどの企業では通勤のための交通費が支給されます。交通費を知るため、採用担当者は最寄り駅を知りたいと考えます。

会社の負担を考えると、最寄り駅が会社から近いほど電車代が安くなるので好ましいと言えます。また、終電がなくなるまで仕事をする業種の場合、タクシー代を会社が支払うこともよくあります。

深夜残業時のタクシー代を含んだ交通費を採用担当者が計算するため、最寄り駅の記入を求められています。

③体力的な負担を知るため

最寄り駅を見ることで、体力的な負担を考慮することができます。

通勤にあまりにも時間を取られてしまうと肝心の業務に支障をきたしてしまう可能性が考えられるので、採用担当者はあらかじめ候補者の体力的負担も加味して選考を行います。

④非常事態の対応を考慮するため

最寄り駅の記入は非常事態の対応を考慮するためでもあります。地震など大規模な災害時には交通機関がストップし、会社に勤務することができなくなります。

その際、「会社から2駅以内の人は通勤、それより遠い人は自宅待機」など対応が最寄り駅の近さによって変わることがあるため、あらかじめ企業は最寄り駅を把握したいと考えています。

また事件などが起こった場合、自社の社員が巻き込まれていないか調べる際に最寄り駅を参照することもあります。非常事態に対応するには、社員の最寄り駅を把握しておくことが必要不可欠なのです。

ケース別|履歴書の「最寄り駅」の書き方

続いては、ケース別に履歴書の「最寄り駅」の書き方について説明します。

最寄り駅がいくつかあったり、バスを使う場合などは最寄り駅の書き方に困るかもしれません。正しい書き方を理解しておきましょう。

①「最寄り駅」に複数路線が乗り入れているケース

「最寄り駅」は1つでも、複数路線が乗り入れているケースは通勤に使う路線のみ履歴書に記入しましょう。

例えば、渋谷駅はJR、東京メトロ、田園都市線、京王井の頭線などが乗り入れています。この場合全ての路線を書く必要はなく、通勤に使う「東京メトロ渋谷駅」のみを記入すれば十分です。

②「最寄り駅」が2駅以上あるケース

上記のツイートにあるように、2駅からほぼ同じ距離の場合にはどちらを記入するか迷ってしまうことでしょう。ツイートでは小田急線の登戸と向ヶ丘遊園が例にあがっています。

この場合、通勤にメインで使う駅を書きましょう。自宅から直接現場に向かう仕事だと、最寄り駅を使い分けることもありますが、その際の対応は入社してから確認するようにしてください。

③「最寄り駅」までバスを利用するケース

「最寄り駅」まで歩ける距離ではないので、自宅からまずバスを利用してから電車に乗る人も少なくありません。

この場合は、「最寄り駅」には電車の駅名を記入し、通勤欄もしくは備考欄に「最寄り駅まで○○停留所から○○バスで○○分」と注釈を添えておきましょう。

④バス・徒歩で「最寄り駅」を使わないケース

自宅から会社までバスで通う場合や、徒歩で通勤する場合など「最寄り駅」を使わないケースはどうすればよいのでしょうか。

上記で説明したように、「最寄り駅」は通勤だけでなく交通費の負担や緊急時の対応のためにも企業は把握しておく必要があります。そのため、電車を利用しなくとも最寄り駅は記入するようにしてください。

⑤最寄り駅がない(非常に遠い)ケース

東京は2〜3駅でも歩けてしまう距離感ですが、地方になると最寄り駅が非常に遠いこともあります。上記のツイートでは、最寄り駅まで1時間だと述べています。

この場合もやはり、自宅から一番近い「最寄り駅」を記入してください。そして通勤欄や備考欄に「最寄り駅までバス◯分」「最寄り駅まで徒歩◯分」と距離があることを明示しておきましょう。

⑥引越しで「最寄り駅」が未定のケース

内定後に引越しをする予定で「最寄り駅」が未定のケースもあります。その場合は、現在の自宅からの最寄り駅を記入しておきましょう。

そして通勤欄や備考欄に「内定をいただけたら、通勤時間30分圏内に引っ越す予定です」などと添えておくことをおすすめします。通勤時間による会社への負担を減らす意図があるということをアピールしておくと好印象です。

履歴書の「通勤時間」の書き方

履歴書では「最寄り駅」の記入とともに「通勤時間」も求められます。

通勤時間はどのように書けばよいのでしょうか。以下で通勤時間の書き方について説明します。

「通勤時間」の目安は1時間30分以内

「通勤時間」は1時間30分以内におさまることが基本です。これ以上通勤時間が長くなると本人や会社への負担が大きくなり、採用の優先順位を落とされてしまうことが考えられます。

以下の記事では通勤1時間の場合のデメリットについて説明しています。首都圏の通勤時間の平均は1時間です。通勤時間が長すぎるとよいことはないものの、その時間を有効活用することもできます。

通勤時間が1時間以上の場合、企業からの印象を知るためにもぜひ以下の記事も一読しておいてください。

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自宅と勤務先のドアtoドアの時間を記入する

勤務時間は、自宅と勤務先のドアtoドアの時間を記入します。電車に乗っている時間だけでなく、自宅から最寄り駅までの時間なども全て含めた時間です。

自宅〜(徒歩orバス)〜最寄り駅〜(電車)〜勤務先最寄り駅〜(徒歩)〜勤務先

上記の要領で、自宅のドアを出た瞬間から会社の玄関に着くまでのトータルの時間を記入するようにしてください。

通勤時間は5分刻みで記入する

通勤時間は5分刻みで記入するのが通常です。

「通勤時間42分」と書くと細かすぎる印象があるので、この場合は余裕をもって45分と記載しましょう。

迂回路は考慮せずに最短時間を記入する

通勤時間は最短時間を記入します。

通常、遠回りする場合の想定は必要ありません。実際には工事の関係などで迂回路を使用しなければならないこともありますが、履歴書上では最短時間を書くようにしてください。

履歴書で「通勤時間」を書く際の2つのポイント

履歴書で「通勤時間」を書く際には以下の2つのポイントを意識しておきましょう。

この2つのポイントを押さえておけば、履歴書の「通勤時間」で迷わなくなります。

①アプリを使って検索するのが正確

自宅から会社までの通勤時間はアプリを使って検索し、できるだけ正確な時間を記入するようにしてください。

Navitimeやyahoo乗換案内では電車に乗っている時間を正確に計算してくれます。Navitimeは地図とも統合されているので、自宅から会社のドアtoドアの時間を調べることもできます。

②勤務地が不明で通勤時間が未定な場合は希望勤務地を想定して書く

実際に入社するまで勤務地が不明で、通勤時間が未定かもしれません。その場合は、自分で希望勤務地を想定してください。

そして、自宅から希望勤務地までの通勤時間を記入します。この際、「勤務地は想定です」「希望勤務地の場合」などと通勤欄や備考欄に添えておきましょう。

通勤時間が長すぎると懸念されることもある

通勤時間が長すぎると、採用担当者から懸念を抱かれてしまう可能性もあります。しかし、その懸念を払拭できないわけではありません。

以下では通勤時間の長さによる懸念を払拭するためのアピール方法を紹介します。

払拭方法①|能力を強調する

採用において最大の決め手となるのは本人の能力です。

能力があって企業に貢献できることを強くアピールすれば、通勤時間が長いデメリット以上に企業はあなたに魅力を感じるでしょう。

払拭方法②|引越しをする

どうしても入社したい企業なら、引越しをして通勤時間を縮めましょう。

「勤務時間が長いのでは」と質問されたら、「内定をもらえたら引越します」と勤務への意欲をアピールすることが効果的です。

払拭方法③|通勤時間を資格の勉強にあてる

通勤時間を資格の勉強にあてることもアピールになります。

勉強したいことがあっても、普段なかなか時間を確保することができません。通勤時間で勉強することを伝えれば、前向きな姿勢が評価されるでしょう。

履歴書の通勤時間を間違えたら面接で訂正すれば良い

履歴書で通勤時間を間違えて記入してしまうことも考えられます。調べたものの、実際にかかった時間とは差があった場合や、急な引越しにより通勤時間が変更になった場合なども考えられます。

その場合は面接で採用担当者に通勤時間に変更があることを伝えましょう。そのせいでマイナス評価を受けたりすることはないので、安心してください。

まとめ

今回は履歴書の「最寄り駅」と「通勤時間」の書き方について解説しました。一見シンプルな欄ですが、さまざまなケースを考慮するとどう書けばよいのかわからない場合もあります。

基本は「自宅から一番近い駅」を最寄り駅に、「自宅から会社までドアtoドアの最短時間」を通勤時間の欄に記入することを覚えておきましょう。

また、通勤時間が長すぎると選考で不利になることも考えられるので、なるべく引っ越すなどして通勤時間を抑えるつもりがあることを面接でアピールするようにしてください。

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